日々の雑記
・昨日に引き続き、むしろ輪にかけて絶賛大不調。体重が突然倍になったかのような重さ、だるさがのしかかってくる。歩いていても明らかにふらついていて、まともにまっすぐにあるけていない。自分の体が自分の体ではないような、という形容がぴったりな状態だった。
・なんか自分の体との同期が取れていないと言うか、体を動かすというよりも操縦する(アニメでロボットを動かすような)感じに近いような気がする。微妙なタイムラグの発生と意図しない誤動作。
・まあ気分が悪いとか痛いとかそういうことはないので、我慢できないほどではないけど、何事も行動が億劫になってしまうのが困ってしまった。なにも手がつかない。
・しかたなく、コーヒーをがぶ飲みつつ無理矢理立て直しを図る。意識が高揚していればある程度はカバーできるものだ。ただ、あとのリバウンドが怖いんだよなー。
・これは風邪の症状なのかもしれないが、なにぶん花粉症で鼻水も咳きも頭痛も出ているので、悪化するまで区別がつかないのが問題だ。
・数日前から調子が悪かったが、その間に「聖戦のレギオス」を読んでた。このシリーズはいつになったら感想を書けるのか判然としないので忘れないうちに備忘録代わりにコメントしておく。
・端的に言って、「聖戦のレギオス」はすごく面白い。下手するとレギオスサーガの中では一番面白かったかもしれない。ただ問題は”レギオスサーガの一片であること”がこの作品の最大の弱点であろうと思う。
・この作品は退廃と暴虐に満ちたSF青春小説だ。モラルが崩壊した強欲都市に生き、奪う側に常にいるディクセリオは、満たされない想いを抱えている。殺戮と陵辱を欲しいままにする彼の想いがどのように昇華されていくのかと言うところがこの作品の肝だ。生まれてからこの方、愛を知らず、暴力のみしか手段を知らないディクセリオが、どのようにして自分の求めるものを知るのか。この過程がすごく面白かった。
・だが問題なのは前述したレギオスサーガの一片であるということである。レギオスサーガの属するがゆえに、レギオスの世界観に影響されないわけには行かない。他シリーズで張られた伏線を活かさないわけにはいかない。その縛りが物語をものすごく窮屈なものにしている。ディクセリオの描写が生き生きとしているから余計にそのように思える。
・リンテンスの存在はまだいい。よくもないが。主人公の相棒役としての役割は一応果たしている。ジャニスの存在もまあ、謎めいたヒロインとして役割は果たしている。しかし、レヴァンティンに至ってはなあ…。レヴァがなんかペラペラしゃべりだしたのには、なんと言うか、ものすごくガッカリした。要するに、彼ら彼女らの背景をすでに自分は知ってしまっているため、物語世界がすごく卑小に感じられてしまうのだ。ジャニスがどのような経緯でここにいるのか大体予測はつくし、リンテンスの過去も知っているし、レヴァがどういう存在なのかも全部知っている。知っていることをこの作品上では謎の存在ともったいぶられてもしらけるだけだ。作者は、「過去作品を知らなくても楽しめる」のではなく、「過去作品を知っていた方がより楽しめる」作品を書いて欲しいと思う。
・まあでも面白かった。傑作、名作と言うのは、先ほどの欠点が大きく目立つため出来ないが、個人的な観点からは大満足。作者はわりと青春小説が上手いんじゃないかと思う。
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