『アスラクライン』読了
『アスラクライン』(三雲岳斗/電撃文庫)読了。
『アスラクライン』の12巻を先ほど読了して、なんだか涙が出てしまったのが自分で予想外。まさかここまで三雲岳斗に感情を揺さぶられることがあるなんて…びっくりした。
まあそれはともかくとして、アニメも始まって今が旬の『アスラクライン』の感想をしばらく集中して書いていこうと思います。
感想を書くに当たって再読。うーん、一通り読んだあとだと、伏線が非常に巧妙にばらまかれていることがわかるなあ。律都さん(ここではまだ名前は出ていないけど)登場シーンで、こんな人がお姉さんになってくれたらなあ、とかトモが言い出したのは、おおっと、と驚いたりもした。他にも、玲士郎が語る、あくまでも一巻時点での世界観説明も、絶妙なものだということが分かって面白い。うーん、これは確かに、悪魔の存在を認めない立場の人間の世界観なんだな。この世界観がまず基本にあって、物語が進むにつれて世界観の別の側面が明らかになっていく。それは、玲士郎の世界観が間違っているということではなくて、あくまでも世界観の一側面を語っているに過ぎないということなのだろう。三雲岳斗の本当にすごいと思うところは、一巻の時点でおおよその物語を推理するパーツは出揃っているということだよな。アスラ・マキーナ、悪魔、ハンドラーと悪魔の関係、二順目の世界など、そのあたりの伏線はすべて出揃っている。よくよく考えれば、1巻で説明されていることには矛盾点や不鮮明なところが多くあるのですね。こうして改めて読んでみると、作者の伏線の撒き方の確かさを改めて感じるのでした。
この一巻目に絞って語ると、まさしく伏線の宝庫と言う感じで、実際には物語の背景についてはほとんどわからない。読者としては一方的に与えられる設定を咀嚼しつつ、主人公のトモと一緒にわけのわからない世界でわけのわからない闘争に身を投じていくことになるわけで、よく出来た構成だと感心した。やっぱ男は女の子のために命を張りたいよなあ。ハーレムラブコメっぽい設定を作りながらも、主人公が受動であるままではなく、きちんと行動を起こす主人公であるというのはなかなか珍しいのではないかなあ。
まあまとまりは無いけど、やっぱり面白いなあ、という結論に。つまんねえ結論だな。まあいいや。
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