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2009.04.30

日々の雑記

・4月に勝手に自分に下していた課題として、「毎日ブログの更新をする」と言うものがあったのだが、なんとか成し遂げることが出来たようだ。自己満足以外のなにものでもないが嬉しい。

・必ず毎日更新するのは、やる前はすごく大変そうな気がしてたけど、やってみたら案外簡単だった。内容に拘らなければなんとかなるもんだな。よって質については保障しない。

・5月の課題はどーすっかなー。別に無理に考える必要はないんだけど、課題を作っておかないとモチベーションが維持できないからなー。

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2009.04.29

『薔薇のマリアVer5 つぼみのコロナ2』読了

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薔薇のマリアVer5 つぼみのコロナ2』(十文字青/角川スニーカー文庫)読了。

無法都市エルデンで繰り広げられる若者たちの青春物語も2冊目。薔薇のマリア本編と異なり、エルデンで暮らす平凡な人間たちの物語になっている。それは当たり前に命がけの平凡な戦場での物語。レニィとコロナと言う、決して恵まれた境遇にいるわけではない二人が、お互いを支えあって生きていこうとする物語である。

二人が出くわす試練は決して派手なものではない。日夜アンダーグラウンドに潜って怪物と戦ったりはするものの、とてつもない化物と戦ったりすることはなく、大掛かりな陰謀に巻き込まれることもない、日常そのもの。明日の家賃をどうしようか、彼女を守れるだろうか、彼の役に立っているのだろうか。そんな風に日々思い悩む二人の姿が語られる。レニィとコロナの関係は、まさしく淡い恋の物語だ。レニィはコロナを守りたいと願い、コロナはレニィの役に立ちたいと望み、それでもときにすれ違い、ときに対立したりしながらも、お互いの距離を縮めていく展開はなんとも胸が熱くなる。本当にこの二人はお互いを求め合って、なくてはならない半身のような存在なのだな。作者特有のえぐりこむように心理を描きこむ手腕は健在で、自分の有用性を信じきれずに墜ちて行くコロナの描写は痛々しい。それゆえに、お互いに通じ合ったときの喜びは代えようの無いものなのだということがよくわかると思うのだった。

また、この物語はレニィとコロナの関係を描くとともに、彼らの仲間たちの日常も語られていく。最低の駄目男、サトーの典型的なクズ男としか言いようがない心理を赤裸々に描写している。本当にクズとしか言いようがないのだが、そういった弱さそのものについては、僕はあまり否定出来ない。努力しない言い訳を際限もなく紡ぎあげていくことはとてもつらいことなのだが、一度、自分に言い訳を許してしまうとどこまでも堕落してしまうということを容赦なく描いており、自分にも覚えのあることなので、なかなか客観視することは難しかった。本当にこの作者は容赦がない。

サトー以外にも、権堂の過去やヴィヴィアンの一端を見ることが出来るところが興味深い。権堂は底が浅いのか深いのかよくわからないところがあるのだが、この一本気なところは彼の長所なのであろう。深い傷を負っているヴィヴィアンにとっては、もしや彼は救いとなるのではないか、とも思うがなんとも言えないところではある。ヴィヴィアンの心理については明かされていないのだが、コロナを通じて彼女の根底にあるものが描写されており、このように外枠から描写していく方法は作者にしては珍しく感じられた。これはストレートに描いてしまっては駄目なところなのだろう。

ともあれ、この物語は、そういった彼らの日常を描いている。過酷で平凡な日常を。楽しくもつらい、やりきれない日常を。平凡であることは決して悪いものではない。選ばれた勇者ではない人間が、この世の大多数を占めるのだが、自分がその一人に過ぎないと言う認識は、苦いものでは確かにある。それでも誰かと共に歩けるのならば、そのような平凡な地獄でさえも、価値あるものになるのではないだろうか。

そんなふうに、思うのだった。

 

追記。この巻におけるコロナの美少女化っぷりはただ事ではない。イラストレーター、力はいっているな。あと、メイルーとウージェのその後がわかったのは良い読者サービス。

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日々の雑記

・月刊アフタヌーンで弐瓶勉の新連載を読んだ。

・…なにこの普通のロボット漫画みたいな漫画は。しかも萌え漫画みたいな描写まであるぞ…。一体、作者の身に何が起こったというのか。不安が高まる。

・やーるーきーがーしーなーいー。めんどくさーい。やだー。

・そんな感じでウダウダとする。はやくやればいいのに。

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2009.04.28

『薔薇のマリアVer4 hysteric youth』読了

薔薇のマリアVer4 hysteric youth』(十文字青/角川スニーカー文庫)読了。

薔薇マリ再読ちゃくちゃくと進行中。最新刊まであと少しだぜ!それそれとして薔薇マリ短編集の4冊目。今回はVer0でマリアローズがZOOに加わってから1巻に至るまでの2ヶ月間の物語。まだまだ仲間と一緒に行動すると言うことに慣れなくて、失敗したり、落ち込んだりしながらも、前を向いて頑張ったりする日々を描いている。10巻まで読んでいると、まだまだマリアが初々しくて不思議な感じなのだが、こういう時期を乗り越えて今のマリアがあるんだよな。こういう風に成長の過程をきちんと描くところがこの作者のえらいところだと思う。

以下、各話感想。

「フテクサレデイ」
タイトルの通り、ZOOに入ったばかりのマリアが自分の居場所が見つけられず自信をなくして落ち込んでしまう日常を、ZOOの仲間たちに支えられながら一歩を踏み出す話になっている。もー本当にそれだけの話で短編一本分になってしまうのだが、十文字青は基本的に長編向きの作家だよね、と思った。短編だと、人物描写が描きこめないじゃないか!とか思っていそう。いや、勝手な想像ですけどね。

「ELDEN☆SWEET☆ANGELS」
スィートなエンジェルたちがだれなのかと言うのは読んでみればわかるとして、今度は仲間との距離感をとることに四苦八苦するマリアの話。…本当に段階を踏んで描写していくんだな…。初めて得た仲間に対して、嫌われたくないと言う気持ちが先立って、空回ったりするマリアの日常を描いたこれまたそれだけの話。そうだよねー、あんまり気心が知れてないと、付き合うのにも疲れちゃうよねー。人間関係に不器用ならなおさらだ。で、マリアは典型的に不器用なタイプだからして…。トマトクンはわりとナイスフォロー。もちろんエンジェルのみなさんのおかげでマリアはなんとかやれているわけですが。しかし、マリアとサフィニア、ユリカの関係って、完全に同性の友達って感じだよなあ…誰も疑問に思わないのだろうか…。

「竜殺しのリュー」
タイトルからして駄洒落なあたり、すでに内容は予測がつくと思いますが、まーどうしようもないドダバタコメディ。なんかこれだけ世界観が違ってしまっているような…。今回のゲストキャラクターであるリューは、明らかにギャグ漫画の住人だよな。その意味では、作者が本格ギャグに挑戦した貴重な作品と言えるのかも知れん…。

「真・鳥人ROOK」
じゃあ真じゃない普通のはどこ言ったの?と思ったらどうやら雑誌掲載分が「鳥人ROOK」と言うらしい。それの加筆修正と言うか全面改稿版みたいな話みたい。例によってアンダーグラウンドに潜ってお宝探してトラブルに巻き込まれて…と言う典型的なダンジョンストーリー。蜥蜴人とか鳥人とか、冒険の途中でモンスターの生態が明らかになったりするのはまさにウィザードリィ小説って感じでとてもよろしいのではないでしょうか。ウィザードリィ小説から始まったわりに、こういう描写は少なかったもんなあ…。

「ラストサマー」
こういう可哀想な子が可哀想なことになってしまう話は、意外と薔薇のマリアでは珍しい。単純に切ない物語を書くのは、この作者は好きじゃなさそうだもんなあ。むしろ、生きることの充足(そして裏腹の孤独)を描くことがメインのように理解していたので、ちょっと驚いた。ただ、ラストシーンの閉じ方まで読んで、ああ、やっぱりこれは間違いなく十文字青の作品なんだと思った。可哀想な女の子なんていないんだ。いるのは、自分の命を十分に使い切って、満足を得た女の子がいるだけなんだ。最後を看取った男が、その価値を知っていることは、素晴らしい救いなのだ、と思った。

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買ったもの

1.『”文学少女”見習いの、初戀。』 野村美月 ファミ通文庫

買ったった。

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日々の雑記

・『変ゼミ(2)』(TAGURO)を読む。…なんかどんどん僕の許容範囲を超えていく変態どもが出てくるなあ。素で引くという感触を覚えた。なんか新鮮かも。ちょっと嬉しい。

・『青い花(4)』(志村貴子)を読む。いいなあ。

・『亡念のザムド』の2話をどういうわけか繰り返し観た。何度でも観れる自分に驚愕。いやマジで。僕の快楽のツボというやつにはまっているのかもしれない。

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2009.04.27

『薔薇のマリア Ⅹ.黒と白の果て』読了

薔薇のマリア Ⅹ.黒と白の果て』(十文字青/角川スニーカー文庫)読了。

セブンス編、完結。まーしかし今回も分厚いなあ…。クライマックスもクライマックス、しかも7つのゲームを順次こなしていくものだから、こんなに分厚くても構成がキツキツと言うのがすごいんだかなんなんだか…。正直、ゲーム毎にテンションのクライマックスになるシーンがあって、非常に構成的には無理矢理な感じがある。だって、ファーストゲームのローガン戦からしてテンション極限まで行っているんですよ?始まって30頁も過ぎてないのにクライマックスですよ?それが7つもあるんでですよ?読者としても、その読むテンションを維持するのがすごい大変だった。一つ一つは面白くても、テンションが上がったり下がったりを繰り返されては追いついていくのも一苦労だ。…しかし、作品の持つ熱に食いついていかないと置いてきぼりにされてしまうが、必死に食らい付いていけば、とてつもない満足感が味わえることは請け合い。どいつもこいつも勝負が、と言うか人生が熱い。熱すぎる。すげーなー。

ゲームそれぞれも薔薇のマリア登場人物の総力戦と言う感じで非常に熱いのだが、一方でマリアとアジアンの関係をひたすら描きぬいているところがさすがだった。マリアを失うことに怯えながら、昼飯時の仲間たちを見捨てることも出来ない葛藤を抱えるアジアンに対し、マリアがアジアンに対する感情をはっきりと自覚していく展開は見事だった。今回の物語で、アジアンは自らの秘密を他者に受け入れてもらうことが出来たと言うことであり、孤独を恐れながらも他者に対して心を開くことを恐れていた彼の再生の物語となったのだと思う。同時にマリアがアジアンに対して自分と同じタイプの人間であることを受け入れ、少なくとも彼の孤独を理解してあげたことは、人と人が理解しあえる可能性を提示しているようで、非常に素晴らしいことなのではないかと思うのだった。まあぶっちゃけラブ展開で転がりまわるとも言うけど。

しかし、結局、ルヴィー・ブルームは何がしたかったのか…。自分の実験結果を確認したいと言うことだったのかもしれないけど、なんと言うか、ずいぶん動機が薄いなあと思った。まあ理不尽な悪意と言う意味では正しいのかもしれないのだが、遊び気分で最後までいて、アジアンの予想以上の能力に圧倒されてやられてしまう、と言うのはちょっと悪役としての格を下げてしまったかなーと思った。散り様がちょっと情けなかったなー。もうちょっと理不尽な悪意を体現して欲しかったなあ、と言うのが読者としての贅沢な願望ですね。

ラストの二人の関係の落としどころとしては、まあこんなものでしょうか。いきなりラブ展開をやられても困っちゃうしなー。まあアジアンが簡単に報われてもつまらんしなー(勝手な言い草)。

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買ったもの

1.『変ゼミ(2)』 TAGRO 講談社
2.『足洗邸の住人たち。(9)』 みなぎ得一 ワニブックス
3.『青い花(4)』 志村貴子 大田出版
4.『ミスマルカ興国物語(4)』 林トモアキ 角川スニーカー文庫
5.『薔薇のマリア11.灰被りのルーシー』 十文字青 角川スニーカー文庫

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2009.04.26

『薔薇のマリア Ⅸ.さよならの行き着く場所』読了

薔薇のマリア Ⅸ.さよならの行き着く場所』(十文字青/スニーカー文庫)読了。

薔薇のマリア再読期間としてひたすら読みふけっていたのだが、ようやく感想を書いていないところまで到達したので書く。再読してみるといろいろ新しい発見があったりして楽しい。サイケングレンマイセルヒって、けっこう最初の方から顔を出していたんだなーとか、5巻あたりから作風に変化が見られるなあとか、とにかくいろいろと目から鱗が落ちまくった。作風の変化と言うのは、簡単に言うと、それまではまだライトノベルとしての体裁を整えていたのだけど、だんだんそのあたりから作者の情念が文章に叩きつけられるようになってきて、ライトノベルから逸脱し始めているように思う。どう考えても心理描写が詳細にしてえぐりこむような執拗さを発揮していて、読み易いかどうかで言えば、まあ、ものすげー読みにくいわな。正確には、あまりにも描写が濃厚すぎて、ものすごく読むのに疲れる。いや、僕は面白いし好きなんだけどね。ライトノベルに慣れている人には読みにくそうだなあ、と思ったりして。茨の道を進んでいるよな。この方向性で行くのなら、作者はライトノベルに拘らないほうがいいのかもしれんね。でも、現在のシリーズはきちんと終わらせてから越境してください。

前置きな長くなったので中身について話すけど、これって物語的には序章だよなあ。ルヴィー・ブルームの仕掛ける最悪のゲーム、セブンス・ゲイムが始まるまでの準備と言う感じだなあ。その前置き部分で一冊書いてしまうところが十文字青の恐ろしいところではありますが。ゲームに突入するまでの登場人物たちの心の動きを、これでもかこれでもかえいえいくたばれ!と言わんばかりに描きこんでいる。ジェードリでの騒動から帰還したマリアローズが、夢の中から帰還したアジアンと出会い、彼の新しい側面を知って突き放せなくなっていく過程とか、ユリカと飛燕の微笑ましい交流とか、ユリカ最強伝説とか、トマトクンとサフィニアの(主にサフィニアが)じれったいやりとりなど、登場人物一人一人の心理を徹底的に描いている。もはや関係性に付随する心理の綾のみを描いていると言っても過言ではない作品と言えるのだが、困ったことに(いや実はぜんぜん困らんけど)これがめっさ面白い。マリアローズがアジアンをどんどん意識していく展開なんて、思わずにやにやしちまうぜ。前巻を読んだ読者としては、アジアンのマリアに対する物狂おしいほどに切ない気持ちを理解しているので、マリアがだんだん受け入れていく展開は、思わずよかったねえ…とほろり。それ以外にも、全体的にラブの気配が濃厚なのだが、やはり関係性を描くとなると、どうしても”それ”に触れないではいられないのかもしれないなー、とか思ったりしたのが、まあみんな生き生きと描かれているからなんでもいいや。マリアとアジアンの関係も打って変って、打ち折れたアジアンを、成長したマリアが叱咤激励していく展開は、それぞれの変わっていくんだな、同じ時間は二度とは戻らないのだな、と言うことを感じさせられてしまった。すでに失ったものは戻らないが、新しく作り直すことが出来る。失うことを恐れて何かを作ろうとはしなかったマリアが、ついにここまで来たのかと思うと感慨深かった。

あと、前巻でもちらっと登場したルヴィー・ブルームの超最低野郎ぶりはかなりのもので、いやらしさと同時に不気味さを感じさせる造型は見事だった。どこまでも人間的な、人間的な悪意が凝縮されたようなキャラだったな。こういう人間は、善意も好意もすべて悪意でしか表現できないのではないか、と言う不気味さがあって、実に気持ちが悪かった。こういう一般的な理解を拒絶するような悪を構築するのって、この作者は上手いよね。逆に殺人鬼でも好感の持てる人物とかもいるんだけど。人間の善悪などと言うものは簡単に割り切れるものではないと言う認識と、悪意と言うものは確実に存在するのだと認識が両立しているんだなーなどと言うことを思った。

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2009.04.25

『アマノン国往還記』読了

アマノン国往還記』(倉橋由美子/新潮文庫)読了。

知り合いに借りた本を積みっぱなしにしてしまった。ので、気合を入れてとっとと読んだ。

簡単に言えば、ガリバー旅行記のような異世界紀行譚と言えるのだが、実は読者として来訪する異世界が、実は見慣れた世界だったという着想だろうか。見慣れたものも、異邦人の視点から見ると異様な世界観になってしまう、と言うことか。

モノカミ国の宣教師、Pは、アマノン国と呼ばれる異邦に、モノカミ教を伝道するために向かうのだが、このアマノン国というのが、おそらくこの作品が描かれた1980年代の世相がそのまま反映された日本の戯画であると言うところが面白いところ。そこで描かれる世界は、現代の視点から見れば時代遅れと言えるかもしれないが、Pという人物を通して描かれているため、結果的に風化を免れているとも思える。我々はPの視点から、なんともおかしなアマノン国の文化、風土を楽しむことが出来るわけだ。それは確かにどこかで見たことのある風景なのだが、しかし、明らかに決定的に違うようにも思える。なんとも不思議なおはなしだ。まあぶっちゃけ主人公のPが女しか住んでいない(厳密には違うのだが)アマノン国にやってきて、存分にセックスを堪能するパラダイスが延々のつづられているだけの話なのだが、恐るべきリーダビリティを誇る読みやすい文章に引きずられて、Pの辿るとぼけた紀行を楽しめてしまう。この主人公はいっそ見上げたものと言うべき利己主義者で、とりあえず美少女がいればセックスしたいと思うような男なのだが(つうかこいつは超人か。無射精で6人とか化物か)、まああっけらかんとしているので、作品全体の空気がすごく軽薄だ。これは当時の社会を風刺しているかもしれないが、登場人物たちは自分の欲望にストレートなので、これはこれで悪くないような気がしてくる。俗と欲に塗れたブッタ教(まあ仏教なのだが)の様子なんて、超たのしそーだ。悟りも解脱も金次第じゃぜー。さらに社会的ステータスのある人物は、すべてセクレ(たぶんセックスレディとかの略なんだろう)と呼ばれる美少女(10代前半)をはべらせているとか、どこの官能小説ですか。Pのやることがどんどんエスカレートしていくつれ、モノパラなるセックス番組を公共の放送に載せるとか言う展開になっては気が狂っているとしか思えない。いや素晴らしい。正直、ちょっと感心したぐらいだ。こんなエロゲーみたいな設定を20年前にすでに描いていた人がいたとは。まあとにかく倫理観がいろいろな意味で崩壊している世界を、グロテスクにあっけらかんと描いているので、Pが出くわす(どこか見慣れた)世界を新鮮な驚きをもって受け止めれば良いのだろう。

ところで、エピローグを読んだ時、最初は意味がさっぱり分からなかった。繰り返し読んで、ようやく意味を悟る。あー…今までの物語そのものがセックスの比喩だったのねー…。なんと言うか、アホな話じゃったわ(褒め言葉)。

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2009.04.24

『原点回帰ウォーカーズ』読了

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原点回帰ウォーカーズ』(森田季節/MF文庫J)読了。

いやこれはすごい。もちろん面白かったが、それ以上に興奮させられた。この作者はこれほどのポテンシャルを秘めていたのかッ…。なんかなー、もう本当にへんてこりんな話なんだけど、これはとても計算して作れるタイプのヘンテコさじゃねえよなあ。十哲とか三奇人とかの設定からすると、いかにもラノベ的な設定なのかな、と思わせられるけど、読んでみるとそんなハンパなものじゃなかった。この作者、マジだ。すべて本気で書いているような気がしてきたぜ。何がおかしいのか一つ一つ上げていくときりが無いのだが、しかし、このおかしさが過剰さに結びつかず、すごくナチュラルに物語に取り込まれている。おかしなことが起こっていても、しかし、読者にしてもすでに物語内における常識と言うものがぶち壊されているため、何が起こってもああなるほどですんでしまう…そんなんで済ませてしまう自分が一番おかしいことは気がつけないのだ。次々に起こるおかしな出来事も、物語的にはこれしかないと思えてしまうのだった。この物語にはおかしな人とおかしな出来事がいくらでも出てきており、それらは記号に回収されていくのだが、それは”物語”すなわちフィクションが混入してきていることから生じるメタの視野を持ち込んでいることと無関係ではあるまい。フィクションと言う免罪符を得て、作者はフィクションの中から現実に向かう悲劇を回避するために干渉し続けている。しかし、現実はあまりにも強固で、フィクションはなかなか太刀打ちできない。その足掻きを延々と描いた作品とも言えると思うのだが、結局、現実を変えられるのは恋というもう一つのファンタジーが必要なるあたり、作者はどこまで自覚的にやっているのか本当に不安になってくる。現実を乗り越えるためにフィクションが必要なのはわかるが、乗り越え方がフィクションそのものと言うのは…まあ面白いからいいのか。とにかく、ぜんぜんよくわからん。すごいもの片鱗を読んだという実感だけはあるのだが、言葉が出てこないなー。

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買ったもの

1.『機動戦士ガンダムUC(8)宇宙と惑星と』 福井晴敏 角川書店

アニメ化決定かー。まあ予想通りの展開だが、ついにオレガンダムをアニメ化にこぎつけた福井晴敏はさすがだなあ。

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日々の雑記

・みんなも書いていることだけれども、『東のエデン』は本当に世相を予言しているなあ…。ミサイルしかり全裸王子しかり…。

・とは言え、どう考えても騒ぎすぎだと思うんだ。逆説的にSMAPの社会的影響力と言うものを考えさせられたなー。

・ゴシップがどうでもいい煽り方をしなければいいんだけど。

・『亡念のザムド』がマジハンパねえっす。もうぜんぜん話がわからんぞ。トミノ級にこいつら会話のキャッチボールができてねえー(褒め言葉)。

・この調子だとGWはとくに何事もなく終わってしまいそうだな…。忙しくて旅行の一つも難しそうだ…。

朧村正やりてえなあ。でも、そのためだけにWiiを買うのは踏み切れんなあ。

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2009.04.23

『翼の帰る処(上)(下)』読了

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翼の帰る処(上)(下)』(妹尾ゆふ子/幻狼ファンタジアノベルス)読了。

ものすごくに面白かった。まさに純正のファンタジーと呼ぶにふさわしい。実を言うとこの作者はあまり読んだことがなかったのだが、久しぶりにファンタジーらしいファンタジーを読んだ実感があって大変満足しました。なんと言うか、世界観の奥行きを感じさせてくてるファンタジーと言うのは貴重だな、と。神は細部に宿るとは言われるけれども、幻想も細部に宿るんですよね。北嶺と呼ばれる厳しい大地に生きる人々と、過去に交わされた神との契約と背景に、異世界に生きる人々の、彼らが生きる歴史を描いており、実にファンタジーとして格調高い。神の存在はすでに遠くになっているけれども、忘れ去られるほどには時を経ていないと言う世界観もわくわくさせられる。この世界の人々にとって、神の存在は”契約”と言う形で確かに残っている。ただし、それはすでに遺産とでも言うべきもので、神そのものを見る事が出来なくなってからずいぶんと経ってしまった世界。作者の語りの端々に、幻想と悠久の時の流れを感じさせられるに至っては、もはや興奮極まれり。

キャラクター小説としても大変優れていて、隠居を望む主人公、ヤエトを始めとして、活発な皇女、色男な騎士団長などの描写が生き生きと、ときにユーモラスに、ときに気高く描かれているところも素晴らしかった。ヤエトと皇女の交流は、どこか緊張感を孕みながらも少しずつお互いを信頼しあう過程がきめ細かに描かれており、すごい勢いで感情移入してしまった。ヤエトは、皇女のためにさまざまな謀略に挑んでいくのだが、生来虚弱な上に、コントロールの出来ない異能、過去見の力の副作用でしょっちゅう死に掛けるところなど、思わずハラハラさせられてしまう。この主人公、なにかあればすぐにでも死んでしまいそうなくせに、なぜか厄介事に巻き込まれてしまう苦労性であるため、読者としてもおっかない。そんなヤエトを守る皇妹の騎士団長ジェイサルド(過去は悪鬼のごとき盗賊で、今はかっこいいおじいちゃん)とともに強行軍を行っていくシーンなどは、もう読者としては完全に物語に引き込まれてしまった。

ここまで異世界に没入してしまったのは、本当に久しぶりなことで、良い読書をしたなあ、と思う。続編はありそうなので、これまた非常に楽しみにしている。この作者の本、しばらく集めてみようかなあ。

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買ったもの

1.『XBLADE(6)』 原作:イダタツヒコ 漫画:士貴智志 講談社
2.『星図詠のリーナ』 川口士 一迅社文庫

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アニメのつぶやき

・相変わらず驚くほどアニメを観てる。とくに今期は繰り返し視聴に耐えるアニメが多く、とても楽しい。

・東のエデン、バスカッシュ、亡念のザムド、ティアーズ・トゥ・ティアラ、真マジンガー 衝撃!Z編、Phantom ~Requiem for the Phantom、は毎回2回づつ観てる。情報量が多いので、繰り返さないと細部が読み取れないパターンと、ただ繰り返しだらだら観るのに最適な居心地の良さを提供してくれるパターンの二つがあるのよな。

・アスラクラインは3話の超作画回は繰り返し観た。何度みても朱浬先輩のアクションがすげー。超かっこいい。奏はなんてエロいヒロインなんだ…。無駄にエロい格好をしていて素晴らしかった。うむ、これはもう一回ぐらい観ようかな。

・蒼天航路。ようやく宮野曹操に慣れてきた。ただまあ原作の持つ絵的な迫力は再現は難しいな。アニメと絵の媒体の違いと言うものがよくわかる。アニメは動かすことが前提なのだが、漫画は基本は一枚絵なのだ。だから、印象的な場面を切り取ることに対しては、アニメは漫画にはかなわないところだと思う。

・リストランテ・パラディーゾ。なんだかんだで楽しい。漫画とは別物だと思えば。とりあえず老眼鏡紳士をもっと登場させてほしいところだ。GENTEの話しもアニメになるのかしら。

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2009.04.22

『アスラクライン(4)秘密の転校生のヒミツ』読了

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アスラクライン(4)秘密の転校生のヒミツ』(三雲岳斗/電撃文庫)読了。

天才少女アニアの登場の回にして、アスラクラインの真の意味が明らかにされるの巻。さぁー三雲岳斗が本気を出して来ましたよー。これまで明らかにされていなかった設定が、アスラクライン(魔神相克者)、加賀篝隆也の登場によって物語に結びついてくる。今までなんだかんだでコメディアクションだったこのシリーズに、ついにその残酷なる世界が表出してくるわけだ。悪魔との契約とは、佐伯兄が智春と奏を危険視していた意味が、操緒をべリアルドールから解放しようと願う智春の葛藤と結びついていく展開は圧巻と行っていい。緊迫した展開の中クライマックスのバトルは迫力があった。重力を操る黑鐵の真の力が時間に関係するものだとわかるバトルは、作者にしては珍しい(?)ハッタリズムに溢れていて好ましかった。

加賀篝はある意味、智春のダークフォースに落ちた姿とも言えるわけで、何故、彼がこのような他者を傷つける手段をとってしまったのか、と言うところに大きな陥穽がある。彼を絶望に追いやった出来事が待ち受けている事を、智春は未だ知らない。知らない彼は、歪んだ加賀篝に怒り、拒絶するが、彼が真実に巡り会ったとき、どのような選択を行うのか未だこの時点では不明なのだった。

このシリーズは、この巻あたりで新しい側面を見せてきたように思う。掘っても掘っても底の見えない深い世界の謎があり、その断片がようやく読者に開陳されてきたとでもいうような。そんな可能性を見せ付けてくれる作品だった。

それにしても、加賀篝は別に集めるのは下着じゃなくても良かったんじゃないかなー…と言う疑問がどうしても晴れない。普通に衣服でもよかったんじゃ…。

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買ったもの

1.『ねくろま。∞』 平坂読 MF文庫J
2.『剣の女王と烙印の仔(1)』 杉井光 MF文庫J

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日々の戯言

・『魔人探偵脳噛ネウロ』の最終回を読んだ。ゆるみもたるみもない、こんなに綺麗な最終回を迎えたジャンプ漫画を読んだのは『バオー来訪者』以来だぜ。

・ここ数日、『薔薇のマリア』の再読が楽しすぎて他の本を読む暇がない。

・2話目を観て、クイーンズブレイドの評価が大分上がった。単にエロスだけではなく、アニメとしても真面目に作っているのがわかる。…まあエロいんだけど。

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2009.04.21

『屍神少女大戦 キミが、キミを殺す時』読了

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屍神少女大戦 キミが、キミを殺す時』(岡本賢一/朝日ノベルズ)読了。

岡本賢一、久しぶりの新刊。放課後退魔録からすでに4年以上過ぎているのか…もうちょっと勤勉でも、バチはあたらないと思うな。つーか放課後退魔録の続きはどうなったんだろう…。

あまりにも久しぶりだったせいで、岡本賢一の読み方がよくわからなくなってたようで、ふつーに読んでしまった。つるつると読んで、あれ?もう終わり?みたいな。なんかヤマもオチもなかったような…。そんな感じで、実は読み終えてすぐはあんまり印象は良くなかったのだが、改めて岡本賢一の作風を思い出してみると、そういえば、この独特の乾いた感じは作者の特徴だったな、と思いなおした。

物語を構成する要素としては、異能を獲得した主人公が、異界からやってきた少女たちと、世界を支配しようとする黒幕と戦うと言ういまどきありえないほどにオーソドックスなもの。しかし、冒頭数ページ目から主人公を非日常に叩き込む展開の速さはなかなか他に類をみないところだ。学園異能は普通、日常を描くことに物語の半分くらいを描くことが多いのだが、これは冒頭から異常な出来事が繰り広げられまくる。ラスボスさえ序盤で登場してくると言うハイスピードぶりはなかなかに舌を巻いた。その分、キャラ立てが犠牲になっているところもあるが(キャラクターの葛藤がすごくさらりと描写されている)、このテンポの良さはライトノベル的には希少なものであり、捨て難いところだと思うのだった。まあ、もともと岡本賢一はラノベ畑の出身とは言い難いし、キャラよりもエピソードで語るタイプなので、あまりラノベを志向しない方がいいんじゃないかなーと思った。余計なお世話だけど。

どうも続編が予定されているようなので、どのような展開を行っていくのか期待したい。個人的にはガチSFものも書いて欲しいけどなあ。

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2009.04.20

『アスラクライン(3)やまいはきから』読了

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アスラクライン(3)やまいはきから』(三雲岳斗/電撃文庫)読了。

今回は朱浬さんの過去にまつわるエトセトラ。記憶喪失になってしまった彼女と、普段と違う彼女に戸惑う智春たち。そして朱浬に因縁深い相手のGD、雪原遙の登場。第二生徒会に所属する真日和秀も顔見せをして、ちゃくちゃくと物語の土台を構築していく印象だ。今回の主眼は、なんと言っても、記憶を失い自らを紫浬と名乗る朱浬の、普段の傍若無人さとはことなるおっとりしたお嬢様ぶりだろうか。普段はわが道を行くタイプの彼女が、のんびりお嬢様になるギャップを楽しめる。とはいえ、個人的に言わせてもらうと、そんなに普段の朱浬と記憶喪失中の紫浬の間にそれほどイメージ差は感じられなかったなあ。もともと朱浬さんは傍若無人と言うにはやや穏やかと言うかのんきでマイペースなところがあって、それは双方に共通している。まあそれに対する回答が、智春が最後に気がつく仮説にあるわけなので、よく出来ていると捉えるべきなのだろう。

もっとも前言を翻すようだが、それほど記憶喪失自体は重要視はされていないようにも思える。朱浬が記憶を取り戻すのにも明確な理由はなかったのは、そもそも記憶喪失自体か一時的なものだったのだろう。あくまでも朱浬の過去をここで伏線を張っておくというのがメインだったのかもしれない。

最終的にスタビライザを手に入れ、実体化(?)してしまった操緒によって、智春のこれからはさらに波乱が予想されることになるであろうことが予感されつつ、ひとまずの物語は閉じる。この巻は完全に伏線をばらまくことに終始した感じなのだが、伏線をばらまきつつ、新キャラのお披露目を行い、コメディチックな展開を忘れない、実に職人的な一冊でした。

そういえばさりげなく律都さんの名前がこの巻で判明。後の方まで読んでいると、ものすごい重要人物な彼女がこんなにさりげなく登場していることにただ驚くしかない。本当にいつの間にか登場人物に加わっている感じだ…。

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日々の雑記

・この一週間ほど、『ソードアート・オンライン』でアクセスしてくる人がものすごく多い。該当記事アクセス数が他の記事と比べて倍以上だ。本当に話題作なんだなー。今後もコンスタントに本を出していけば、この作者は電撃文庫の新たな看板作家になりそうな予感。

・それにしてもアニメを観すぎ。ゲームを出来ない理由の一つかもしれない。

・現時点のアニメ面白さランキング。たぶんすぐ変動するので、あくまでも参考程度。
 1.東のエデン
 2.バスカッシュ
 3.亡念のザムド
 4.真マジンガー 衝撃!Z編
 5.ティアーズ・トゥ・ティアラ
 6.Phantom ~Requiem for the Phantom~
 7.シャングリ・ラ
 8.グインサーガ
 9.アスラクライン
10.夏のあらし!
11.リストランテ・パラディーゾ
12.クロスゲーム
13.咲 -Saki-
14.蒼天航路
15.鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST
16.クイーンズブレイド

・東のエデンがすご過ぎる。何と言うかこれ映像的にも脚本的にもテレビアニメのクオリティじゃねえ。映画みたい。バスカッシュはとにかく明快なストーリーとテンションの高さが魅力。主人公の動機がすごくわかりやすいのも好印象。亡念のザムドはー…まだ一話だけなんでなんとも言えないのだが、とりあえず印象は良かった。真マジンガーがイマガワすぎる。とにかく良し。

・1~4までの面白さはガチ。誰にでも自信を持ってオススメ出来る。それ以下は実質的にはほとんど差はない。今後の状況次第ではいくらでも順位は変わる可能性あり。

・記憶が曖昧になってきたので『薔薇のマリア』シリーズを再読してみる。超おもろい。けっこういい加減に覚えていた設定や、事前に張られていた伏線などがわかってとても面白い。短編を読んでから長編を読み直すとずいぶん印象が違うなあ…。とくにクラニィとか(クラニィの死を知った瞬間のアジアンの衝撃に対する読者側の理解が違うためか)。

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買ったもの

1.『ミカるんX(3)』 高遠るい 秋田書店
2.『ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日(5)』 脚本:今川泰宏 漫画:戸田泰成 秋田書店
3.『RPG W(・∀・)RLD(1) -ろーぷれ・わーるど-』 吉村夜 富士見ファンタジア文庫

そういや今月のチャンピオンREDを読んだ。あんな綺麗な中条長官は中条長官とちゃう!静かなる中条や!などと思った。

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2009.04.19

『蒼穹のカルマ(2)』読了

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蒼穹のカルマ(2)』(橘公司/富士見ファンタジア文庫)読了。

あまりにも一発ネタだった前作から、どのように話をつなげていくのか気になってしょうがなかったので読んでみた。ふむ…さすがに同じネタは使えないとはいえ、ストーリーラインの基本的なところは、きちんとフォーマットが出来ているようで感心した。基本的に主人公の駆真が、好き好き大好き超愛してる在紗のために妄想し暴走するものの、それが勘違いと誤解とすれ違いによって状況が混迷していくという話なのだな。今回は、駆真を崇拝する迷惑男の松永衛ニや、駆真に対抗意識を燃やす鳶一槙奈など、駆真に関わる人間も増えてきて、コメディとしても面白くなっている。駆真のやることなすことが周囲の人間の思惑と絡み合ってしょうもない結末につながる展開はなかなか良かった。もっとも、この作品のユニークなところは、そういったコメディを主軸にしていても、物語の設定レベルでは極めてシリアスなものが横たわっていると言うところだろう。人類の敵、空獣。政治レベルで陰謀を巡らす権力者たち。そして在紗にまつわる秘密。物語で垣間見せられる設定そのものは至極深刻なものであり、その上に乗っかる形でコメディが展開されているのを読んでいると、なんとも言いがたい感じだ。なかなか新鮮なものかもしれないなあ。あと、クライマックスのアクションなど、締めるべきシーンは格好良く、十分にライトノベルアクションとしても成立しており、本当にユニークな作品だなあ、と思うのだった。今後の展開が期待させられる。

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2009.04.18

『ROOM NO.1301(11) 彼女はファンタスティック!』読了

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ROOM NO.1301(11) 彼女はファンタスティック!』(新井輝/富士見ミステリー文庫)読了。

ROOM NO.1301シリーズ完結編。ひどく長い物語だったような、あっという間だったような、不思議な感覚だ。正直なところ、あまりの急転直下に、気持ちが追いついてこない感じ。冴子が逝ってしまうことは、すでに物語のあちこちでそれとなく匂わされていたものの、冴子自身の物語を紡ぐこともなく、ひっそりと消えてしまうなんて、そりゃあないだろ。あんまりじゃねえか。結局、彼女は、健一のもっとも傍にあり続け、彼の葛藤を見守り、人々の出会いをいとおしみながら、彼女自身は何も受け取らずに行ってしまった…。これは本当に残酷すぎる。彼女にしてみれば、現在生きていることそのものは余生と言うか、人生の偶然に過ぎないところだったのだろうが、誰も彼女を救うことが出来なかったという事実は、すべての物語を打ちのめす。そう、彼女は何一つ救われず、何一つ望まず、死んでしまった。彼女の本当に求めるものは得られず、それ以外のことも得られず、死んでしまった。彼女自身が納得していたことがせめてもの救いかもしれないが、それは残酷さをより際立たせるだけ。ひどい話ですよ、本当に。

この巻自体は、一冊まるごとエピローグのような物語になっている。有馬冴子が死んでしまうことと、それによって広がる人々への波紋。打ちのめされた健一が、自分の殻を打ち破るまでの物語。結局、健一は、一人で悩みに沈み込み、他者と共感することの出来ない人間だったわけだけど、そんな自分であることに、今回の冴子の死により、徹底的に突きつけられた。そんな彼が、刻也や綾の思いやりを通して、なにより千夜子の言葉によって、自分が”そうである”という事実を受け入れる展開になっている。

個人的には、やや健一を追い詰める過程が急ぎすぎていると言うか、いろいろとキャラクターの直接テーマを語らせすぎている気がした。とくに冴子の物語はもっと描かれる必要があると思うし、健一を追い詰める展開は、それだけで一冊分くらいの分量があっても良いと感じる。そのあたりの拙速さは勿体無いと感じるところも多いが(もしかしたらレーベルの事情なのかもしれないのだが、もし、作者の意図以外のところでこの展開を強制されているとしたら至極残念と言わざるを得ない)、それでも健一の成長に焦点をおいてまとまっている手腕は評価したい。結局、健一はなにかが変われたと言うわけではない。恋愛に向いていない、という彼の気質はそのままだ。しかし、そんな自分を嫌悪するのではなく受け入れていくというところに落とし込んだのは納得できる。人間なんてそんな簡単に変われるものではなく、受け入れて、生きていくことしか出来ないのだ、と言うことか。

まあラストの後日談にはひっくり返ったが。健一よ…お前は本当になんにも変わってねえな。まあ、きちんと責任を取るのなら、僕が言うことは何もありませんがね。

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日々の雑記

・ひぐらしのなく頃に+ローゼンメイデンと考えるとすごそうだなこれ

・今日はなんかだるかったので昼間に買い物に出た以外はほとんど寝てた。寝れてしまうあたり体力を消耗しているのかも。あーもっと楽に生きてえ。

十文字青のブログを読んでいたら、薔薇のマリアの売り上げが下がっているいているらしくて、いろいろと危機感を持っているらしいことが書いてあった。そうだったのか…なんかショックだ…。薔薇のマリアは、是非とも、なんとしても円満終了して欲しい作品の一つなので、打ち切りなどと言うことのないよう頑張って欲しいなあ。あ、新刊の情報もあった。楽しみすぎる。

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買ったもの

1.『蒼穹のカルマ(2)』 橘公司 富士見ファンタジア文庫
2.『ペンギン・サマー』 六塚光 一迅社文庫
3.『されど罪人は竜と踊る(6) As Long As I Fall』 浅井ラボ ガガガ文庫
4.『ハヤテの如く!(19)』 畑健二郎 小学館
5.『結界師(24)』 田辺イエロウ 小学館
6.『史上最強の弟子ケンイチ(33)』 松江名俊 小学館
7.『お茶をにごす。(8)』 西森博之 小学館
8.『神のみぞ知るセカイ(4)』 若木民喜 小学館
9.『ヨルムンガンド(6)』 高橋慶太郎 小学館
10.『パンプキンシザース(11)』 岩永亮太郎 講談社
11.『銃夢 LastOrder(13)』 木城ゆきと 集英社

ここ数日買い物が出来なかったもので、購入物件がたまりにたまる。うひょひょー(大喜び)。

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2009.04.17

『アスラクライン(2)夜とUMAとDカップ』読了

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アスラクライン(2)夜とUMAとDカップ』(三雲岳斗/電撃文庫)読了。

ひどいタイトルだなあ…。しかも、このタイトル通りの話だと言うんだからさらにひどい。まあそんなコメディチックなストーリーの中にも、物語手としての作者の手腕は巧妙の一言だ。一応、今回の話を読み終われば、悪魔と契約者、そして使い魔の関係がきちんと理解できるようになっているんだもんなあ…。複雑な世界観を順次明らかにしているわけだが、その理解をきちんと読者に浸透させていく手順をきちんと踏んでいるところが見事と言うほかは無いなー。

全体的にコメディ色が強くなっており、1巻では敵役だった佐伯兄の人格がどんどん壊れていって変な人になっていたり、佐伯妹の重度のツンデレぶりが明らかになって来たり(ほとんど告白しているも同然なのに気がつかない智春の罪は重いぞ…)、操緒は相変わらずにぎやかしていたり、朱浬さんはいつも通りだったりと、とりあえず楽しい。もっとも作者のタイプとして、それほどキャラクターには興味がないようで、それほど記号的にキャラが立っているわけではないと思う。奏などは、どうにも動かし難いヒロインだなあ、と思うのだが、同様のヒロインとしての動きにくさとしては、操緒も朱浬も似たようなものと言えるので、好みの別れるところだろうか(ただし、それは作品評価の問題ではないところに注意)。

これは以前から感じていたことなのだが、三雲岳人の文章は、非常に端正で隅々まで神経の行き届いた文章なのだが、その分、テンションに流されるのを良しとしない生硬さも垣間見える。アクションシーンや葛藤のシーンでそれは顕著で、非常に淡白な印象を受けてしまう。しかし、それは明快で論理的という意味もあり、一概には欠点とは言えない部分なのだな、と言うことを強く感じるのだった。理知的と言う言い回しがぴったりくる、そんな文章だと思う。引っかかるような箇所がまったく見受けられないと言うのは、(わかりやすくは無いが)素晴らしい長所なのではないか、と思うのだった。

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日々の雑記

・本当にゲームが出来ないなー。時間がないわけではなくて、興味もなくなったわけでもないのが、どうしても手が伸びない。気力と集中力の問題かな。

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2009.04.16

『トルネード!』読了

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トルネード!』(伊吹秀明/HJ文庫)読了。

あー。なんと言うか、舞阪洸と同じ匂いがぷんぷんするぜー。つまり自分の趣味をダイレクトに小説に反映させてしまっているタイプ特有の、作者はむちゃくちゃ楽しんでかいてんなー、と言う感じですね。この作品は、美少女がガチ格闘バトルするシーンを書きたい!という作者の欲望がものすごくストレートに表れており、すごいなーと思う。一応、格闘オタクの主人公がむちゃくちゃ強いカポエラ少女と出会う、と言うストーリーはあるのだが、まあ完全のその辺は瑣末な出来事になっている。まあその…基本的にこれ可愛い女の子にバトルさせているというただそれだけの話よね。しかもスカートでカポエラ…なんたる魅惑の響きか。まさに合法パンチラ…いや、作者がそう書いているんですよオレは別に(でもこれイラストレーターに対するセクハラだと思うんですがどんなものでしょうか)。ある意味その一発ネタではあるんですが、そこはきちんと小説家、美少女バトルアクションとして非常に手堅く仕上がっている。格闘術についても、カポエラについてはやや誇張はあるものの、フィクショナルな部分は極力押さえた描写そのものは実に骨太であり、異種格闘技ものとして非常に完成度は高い。クライマックスに向けての高まっていくボルテージなど素直に血を滾らせてくれる展開は見事だった。まあ、そうは言っても本作最大の魅力は戦う女の子ってかっこいい、と言うストレートな欲望であり、作者もここまで欲望をストレートに表現するとはなかなかアーティストであるなあ、と感心したことは明記しておく必要があるだろう。まったく戦う女の子ってサイコーっすよね。

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最近のアニメ

新番組のファーストインプレッションその6。おそらくこれで最後かな?撮り逃したのもあるし、そもそも録画していないのもあるけど、さすがにそこまでフォローできないなあ。

・「クイーンズブレイド」
ぶはは、なんだこりゃ。ありえないぐらい不自然な陽光とか霧とかもおかしかったが、物語の作り方が完全にエロアニメのそれじゃねえか。なんかもーグダグダな脚本なのだが(視点がばらけ過ぎじゃねえか?だれが主人公なのかわからんぞ。主人公と思われるレイナの動機も当主の重圧から逃れたい以上のものは見えないしなあ)、この脚本の主目的はいかにエロエロしい美少女戦士たちを描くかなので、その意味では十分に役割を果たしていると思う。のだが、おっぱいから攻撃(毒液?)とかあらゆる状況が裸をみせる展開に奉仕しているところとか、発想がアホすぎて笑いがとまらんわ。無駄におもろい。一本とられたので視聴継続。

・「07-GHOST」
いやーなんかあらゆる意味でクイーンズブレイドと真逆の方向に突き進んでいるアニメですね。男性向けと女性向け、肌露出の高低、同性間の友情、添い寝の有無(それ重要なのか)、共通しているのが、どちらも主要な視聴者層の欲望をくすぐることに忠実であると言うところかな。まあこっちはクイーンズブレイドほどにグダグダじゃないから、同レベルに扱うと怒られそうな気もする。まあ自分が観る必要はあるかなあ…無いような気もする。

・「グインサーガ」
モンゴール兵がどこのニンジャ軍団?になっとる…。まあかっこいいから別にいいか。全体的にニンジャ的なうきうきアクションが楽しめるのだが、グイン初登場シーンはインパクト抜群。ありゃあ確かに超戦士だわ…人間に可能なバトルじゃねえ…。まあ観れる範囲で観ようかな。

・「亡念のザムド」
一見したところエウレカセブンでナウシカみたいな印象だったなあ。なんかすげー異常によく動くうえに、かなり独特な世界観があって、これまた繰り返しの視聴を要求されるっぽい。これはなかなかに期待が持てそうだ。それにしても以前配信されたのを購入していた人にはやってらんないよな今回の地上波放送…。まあこっちは嬉しいんだけどさ。ともあれ継続視聴に含めるか。

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2009.04.15

『僕僕先生 胡蝶の失くし物』読了

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僕僕先生 胡蝶の失くし物』(仁木英之/新潮社)読了。

美少女仙人とニート青年のぶらり旅も第三作までになりましたか。非常にけっこうなことです。今回は暗殺者に狙われることになって微妙に緊迫した展開になったような気がしたが、ぜんぜんそんなことは無かったぜ!僕僕先生にかかっちゃあ、暗殺者さえも手玉にとってしまうんだな。まあやり口が暗殺者の母親の命を人質にとるとか、かなりえげつないような気がするんですが…まあ、その命を救ったのも僕僕先生なわけですけど…。

今回登場した暗殺者、劉欣は、みかけは骸骨の如き風貌で陰鬱な男だけど、内面では両親に対する深い愛情を秘めた人間らしさがあるところが良いですね。なんと言うか情が深すぎる。暗殺者なのに。その情の深さが仇となって、暗殺者として生きることになり、そして僕僕に付き従うことになってしまうところが生粋のハードボイルドと言う感じだ。この劉欣をめぐる物語はかなりハードで、これまでの物語と比較するとやたらとクールで陰鬱で渋い。なんかこの人、出てくる物語を間違えているような気がするのだが、そんな劉欣をも受け入れてしまうところにこの物語の鷹揚さを見出すことが出来るかもしれない。

前巻では中途半端に終わっていた薄妃の恋についても、ある結末がもたらされる。まあこのタイプの異類婚物語の定型として幸福な結末は得られないのだが、彼女の物語がこれで終わったとも思えないので、今後、なんらかのフォローがなされることになるのだろう。まあそれも薄妃が望めばの話なので、現時点ではなんとも言えないところだが…。なんとかなるのかな…。あと関係ないけど、薄妃に戦闘美少女属性が付くとは思わなかったな。僕僕の気の力でそんな副次効果があったとは…。なにやら薄妃の立ち位置も明確になってきて、なんとも魅力的なキャラクター(やや記号的だが)になってきており、好感度が高い。

しかし、王弁は人外の女性に好かれる性質なんだな…。僕僕にはあいかわらず絶妙にえろい感じで挑発され、薄妃には弟のように可愛がられ、蚕の姿をしたお嬢さま、その名も蚕嬢(そのまんまだ)にもなつかれるとは、まるでハーレム主人公じゃないか。彼の持つ特殊な技能も明らかにされ、なんかだんだん男を上げてきましたよ。…まあハードボイルドな劉欣からの評価は最低なんだけど…。つーか、世界観的にハードボイルドアクションの主人公たる劉欣と、美少女ときゃっきゃうふふするラノベ主人公の王弁の気が合うわけがないのは当然と言える。ジャンルエラーってやつだよなこれ。

そんな感じで道連れも増えて、ますますにぎやかになる僕僕一行の先行きは…さっぱり分からんのだが、まあ楽しそうな集団だよなー。僕僕が決まった目的も持たずにさすらっているのも、この楽しい時間を少しでも引き延ばそうという意図なのかもしれないな。読者としてもそれは望むところで、次巻を楽しみに待つとしよう。

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日々の雑記

・また風邪を引いた。なんか酒を飲みに行くたびに風邪を引くな…。人がたくさんいるところだと病原菌をもらいやすいのだろうか。どんだけ免疫力が低下しとるっちゅーねん。

・昨日は職場の上司の昇進祝いで飲んできた。なんだかテンションが上がってしまい、帰ってきて力尽きた。年かなー。

・翌日は二日酔いと風邪でノックアウト。休みてえ…。でも外せない仕事があるので仕方がないのだった。社畜のつらいところだぜー。

・『原点回帰ウォーカーズ』を読んで確信した。森田季節は本物だ!この人は技術が高いとか上手いとかそういう次元の作家じゃねえ!

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2009.04.14

『ソードアート・オンライン(1) アインクラッド』読了

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ソードアート・オンライン(1) アインクラッド』(川原礫/電撃文庫)読了。

この作者は読者の心地よいところをくすぐる絶妙なところがあるなあ、と言う認識を新たなものにした。ようするにぶっちゃけ面白かったのだが、やや粗いところもある作品かな、と思った。まあ元Web小説という先入観もある可能性があるので断言はしにくいのだが、特に、キリトとアスナの関係にはあまり説得力を感じなかった。なんかアスナがすごく都合の良い女性キャラに思えるんですよね。なんか知らんけど主人公に好意を持っちゃう系な。まあきちんと後半でなぜ好意を持ったのかと言う説明はあるのだけども、そこに行き着くまでにほとんど説明がないので、すごくご都合主義に思えてしまった(まあこのあたりにオタク心をくすぐってくれるので悪いとは一概にはいえないんだけれどもね)。

しかしもうこの作者は本当に上手いなーと思わざるを得ない。もうぜんぜん不快感と言うものが無い。スルスルと流し込むかのように読める。主人公が相変わらず選ばれた唯一性を獲得して勇者がー魔王がーと言う話なので、ものすごいベタな話なのだが、そのベタを思いっきり真正面から描いているところがさすがだと感じる。はっきり言ってしまえばひねりの無いと言える物語を、ここまで面白いものに出来る作者の力量は本当に尋常ならざると言わざるを得ないところだなあ。王道は支持されるから王道なのだが、王道は使い方を誤れば陳腐のそしりを免れないところだが、作者は王道を王道として使いこなしている。うーん、どこが素晴らしいとは指摘しにくいところが本当に非凡だと思うのだが、これでは無理矢理褒めているように見えるか。なんと評したらいいんだろうなーこの作者は…。どこがすごいのか、と言われれば全体的に、としか言えないところが難しい。構成する要素の一つ一つはすごくベタと言うかありがちなのに、なんでこんなに面白いのか自分でもわからん。嘘だと思うなら、とりあえず読んでみれ、としか言えんなー。『アクセル・ワールド』と同様感想書き泣かせな作者だなー…。

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2009.04.13

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(3)』読了

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俺の妹がこんなに可愛いわけがない(3)』(伏見つかさ/電撃文庫)読了。

今度は創作にまつわるあれやこれや。なんかこのシリーズは、ジャンル的には妹ものと言うよりも、より広義のオタクものと言うべき作品なんだな、と言うことがよくわかる作品だった。主人公とその妹の話しと言うよりも、隠れオタクである妹が遭遇してしまうオタクゆえのさまざまな揉め事を、主人公が体当たりで解決していくという物語なんだな。三作目にしてようやくストーリーテリングのデフォルトを理解しました。遅いですねすいません。

今回出くわす妹の揉め事と言うのは、これは才能がなければとても到達できない創作の世界の話。ケータイ小説を書こうとする妹に振り回される主人公と、後半は妹の書いたケータイ小説をめぐる問題に取り組むことになる。

ケータイ小説を書こうとする妹に振り回される主人公のパートは、正直、わがままで自己中心的な妹に腹を立てたり諦めたりする主人公のドタバタを楽しめばよいと思われる。主人公は文句たらたらだけど、まあ、まがりなりにも妹とコミュニケーションがとれていてよかったじゃん。文句の言い合いでも、言葉を交わさないよかなんぼもマシよ。事実、だんだんお互いのやりとりも気安くなってきて、一巻の頃じゃ想像もつかないくらいには、交流しているもんなあ。個人的に、妹の方も、兄に対して、多少は気持ちを許しているんじゃない、かな?と思わなくも無いのだが、まあ気のせいかもしれない。後半の黒猫と主人公のやりとりを冷たい目線で見つめるところなんか、もしかしたら独占欲!?とかなんとか妄想して興奮したのは自分だけでいい。わかってる。皆まで言うな…。

妹パートと平行して、もはや円熟した老年カップルがことき境地に達する幼馴染パートも、ええっと、これはニヤニヤするべきところなのかしら?ちょっとニヤニヤするには恬淡とし過ぎているような気がするのだが…。まあおじーちゃんじゃあないけど、早く結婚しちまえよーお前らー、という印象しか思い浮かばないので、早く結婚すればいいんじゃないかな。とはいえ、主人公はいちおう、自分のは恋愛感情じゃあないと思っているらしいのだが、正直、現実を見えていないにもほどがあると思いますた。お前らが夫婦じゃなかったらこの世に夫婦なんて存在しねえ。幼馴染の方はそれなりに危機感と言うか将来設計があるようだけど、この手の話は女性の方が現実的なものだ。この調子ならば事実が追いつくものそう遠い話ではないかもしれないな。おもしろいなー。

なんか話の前半だけでいろいろ書きすぎたのだが、本編はむしろ後半に入ってからだ。妹である桐乃の書いたケータイ小説が評判を呼んで本になるという段階になって、いわゆる現実のワナビビジネスと申しますか、そのあたりの話につっこんできているのが興味深い。ワナビ、すなわち小説家志望者たちの心理描写に(軽くではあるものの)踏み込んできていて、おお、と感心した。黒猫の作品が編集者にばっさりぶった切られるシーンなんかは、かなりマイルドになっているものの(まあこのマイルドさが良くない点だとはおもうんだけど)、きちんと描いているのはえらいのかな、と思った(これ以上に描写するとワナビを含めたオタクの方々にトラウマを与えかねん)。

作品をたんなる妹ものにするのではなく、オタクネタを絡めたオタク小説とすることによって、この作品は非常に安定感が出てきていると思う。この方針は、個人的には保守的過ぎるのではないかな、と思うものの、非常に堅実なところであろうし、否定は出来ない。キャラ小説としても面白いしね。

ただ、気になるのが4巻が転換点になるという作中での指摘だ。これにより、この作品がどのような方向性を定めるのかわからないので、今後の様子を見ておきたいところだ。しかし、4巻は転換点と言うわりには短編集らしいんだよな…一体どういうギミックを仕込んでいるんだぜー。わからん。

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アニオタ的妄言

【東のエデンを見て、原作のアニメ化についてちょっと思う)】

http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20090410/p9

【テレビアニメは川下のメディアである。】

http://d.hatena.ne.jp/kaien/20090411/p1

上のエントリを読んだ直後は、原作付きアニメはつまらないがオリジナルアニメは面白い、と言う括り方には感情論としてはまったく納得できないぜー、と脊髄反射的に反応していまったが(比較対象が『グインサーガ』『花咲ける青少年』『ファントム』『東のエデン』だけじゃあなあ。これでは原作付きかどうか以前に製作者、スタッフの存在を欠いているんじゃないかなー?『東のエデン』が面白いのは原作どうこうではなく、神山監督だから面白いんじゃないの?神山監督の前作『精霊の守り人』は原作付きだけど傑作ですが?という感じ)、しかし、冷静になって読み直してみると、別に原作付きアニメが駄目だと言っているわけではなく、原作付きアニメだけではアニメと言う媒体は衰退する一方だと言うことが本題なわけで、その理屈自体はよくわかる。原作付きアニメには限界があるという言論には説得力があるんで、無節操な一介のアニオタとしても反論しがたい。なんつーか、媒体によって表現方法は異なっていて当然なのだが、原作付きのアニメは、原作に縛られすぎて表現がぎこちない場面と言うのは感じるところではあるのだよな。

最近のアニメを観ていても、これ原作読んでない人間が観て面白いのか?と思わざるを得ない作品があるしなあ。『攻殻のレギオス』とか『アスラクライン』とか。『蒼天航路』なんかで、論戦シーンでわざわざバックに文章を表示させるという苦肉の策をとってたけど、これなんか典型的な媒体の違いによる表現の限界だよな。漫画ならそれなりに複雑な論戦を張らせてもわかるけど、アニメで早口でやられたら(しかも古語表現だったりしたら)ぜんぜんわからん。他もまあ覚えのあることがいろいろあるので、今後機会があればいくつか上げてみようかと思う。

でも、一アニオタとしては、アニメ版『蟲師』とか『プラネテス』とか『精霊の守り人』とか原作付きアニメの中にも製作者が創意工夫を凝らした傑作はあるんだよ!とだけは言わずに折れない。結局、そういった作品に陽が当たらない現状が最大の問題なんだよな。傑作の数に十倍するそうでもない作品があるために、本当にそういった作品に触れるべき層に届いていない。これはなんとかするべき現状ではあるなあ。

さて、「東のエデン」の三回目の視聴に入るか…。

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日々の雑記

・『真マジンガー 衝撃!Z編』の2話がとても素晴らしかったので感涙。す、ストーリーがわかる…(そこか)。

・『東のエデン』はやっぱ面白れえな。すごい情報量だぞこれ。みんなも観てみ?

・『夏のあらし!』を観る。うーん、どうも自分は白石涼子の声が好きみたいだな。意外な発見。

・花粉症治らず。困ったものだ。

・妹尾ゆふ子の『翼の帰る処』を読んでいる。うおーすげえ面白い。

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買ったもの

1.『つぐもも(2)』 浜田よしかづ 双葉社
2.『お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!』 草野紅壱 双葉社
3.『トルネード!』 伊吹秀明 HJ文庫
4.『神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルとイドラの魔術師』 あざの耕平 GA文庫
5.『神曲奏界ポリフォニカ チェイシング・クリムゾン』 榊一郎 GA文庫
6.『神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター(4)』 大迫純一 GA文庫
7.『迷宮街クロニクル 散る花の残すもの』 林亮介 GA文庫

今日買ったもの。2の『お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!』は、タイトルを書くだけで微妙な思いに浸れる逸品。中身も本当にひどい漫画ですよ。良い意味で。

しかし、ポリフォニカシリーズは出すぎ。月に3作も出るとはどうなっとるんだ…。

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2009.04.12

買ったもの

1.『鋼の錬金術師(22)』 荒川弘 スクウェア・エニックス
2.『オリハルコンレイカル(3)』 綱島志郎 角川書店

『オリハルコンレイカル』なんだけど…どうもこの作者が絆とか友情とか愛とか言い出すとすごく胡散臭く聞こえるのは何故だろう…。思わずUSOTSUKE!とか言いたくてしょうがない。『ライフエラーズ』での戦慄のバットエンドの影響かなあ。

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『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(7)死後の影響は生前』読了

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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(7)死後の影響は生前』(入間人間/電撃文庫)読了。

良い意味で「なんだこりゃ」という内容だった。なんだこりゃ。6巻で衝撃の結末…!と思わせておいてなにごともなかったかのように湯女さんが物騙り手を勤める展開になっていて、読者としては混乱させられる。すわ、主人公交代?と思わせながら、この湯女さんは物語を解決させようと言う意思が欠片もみられないという怠惰極まりない主人公ぶりを発揮しているものの、物語はグダグダになりながらもなんとか続く。物騙り手とはよく言ったものだ。さて、みーまーシリーズも7巻目となり、今まで僕にはとても理解できないパーソナリーティーの登場人物ばかり出てきいて途方にくれつつあったシリーズなのだが、ようやく文体にも慣れてきたのか(6巻もかかりましたよ慣れるのに。遅いよね!)登場人物たちの心理が理解出来るようになってきました。湯女さんは、あれよ、あれ。なんつーかほれ…引き篭もり?ですよね。基本的な思考は。だれにも邪魔されず世界を狭くして生きて行きたいと思っている。これがねえ、この人の心理描写パートがなかなか泣かせるんでありますよ。この人、数少ないお金をやりくりしつつ生きるための努力を放棄したままなんとか世間をだまくらかして生きようとしていて、ああ、なんて駄目な人なんだ…と生暖かい気持ちになりながらもちょっと同情してしまった。嘘だけど。まあ、なんか湯女さんパートはやけに読みやすくなっていて、何と言うか、まさか入間人間作品でキャラクターに感情移入できるとは予想の範囲外でした。なんか人間味が出てきたわーこの人。まあ、例によってこの人の過去も暗いと言うかドス黒い代物みたいな感じが匂わされているけどな…。コイツはラスボスフラグと見たぜー。さあどうだ(さあじゃねえよ)。

いかん。湯女さんのことしか書いてない。オレ、湯女さんが大好きなんですけど、いくらなんでもそれだけで終わらせるのはなんだかなーなので他の事も書く。金子くんは美味しいキャラだなー。でも湯女さんに関わると高確率で事件に巻き込まれて死ぬから気をつけたほうがいいぜ!なんとなく、”みーくん”側でいうところの伏見さんみたいな立場になるんじゃないかと思わないでもないでもない。うらやましい!オレも湯女さんと道で通りすがってあんなことやこんなことや話したい!いかんまた湯女さんのことを書いてしまった(どうもオレは駄目なお姉さんに弱いな)。

えーと。ああそうだ、今回の犯人の動機はすげー理解できたなー。オレ、このシリーズで犯行の動機ってやつに共感できたのは初めてだわ。たとえ話だけど、新しく買ってきたゲーム、RPGとかって、最初はぜんぜんわけわからないんだよね。なんかいろいろやってみるんだけど、コツとかがわからないからぜんぜん上手くいかないの。だから大抵、序盤を2時間ぐらいやってみると一度リセットして、最初からやり直すんだよね。それぐらいになると、ゲームの基本的なやり方が理解出来るようになっているから、スムーズに進む。今回の犯行の動機って、ようするにそれでしょ?ああーわかるわー…ってひどい話しよね。命の価値がRPGと同じ扱いですよ。まー人間の命がゴミクズよりも軽いのはこの作品の特徴だからいつもどおりといえばその通りですけれどもね。本当に悪趣味だわー(褒め言葉)。

ああ、そうだ。書くのを忘れてた。おかえり、みーくん。またよろしく。

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『世界平和は一家団欒のあとに(7)ラナウェイキャット』読了

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世界平和は一家団欒のあとに(7)ラナウェイキャット』(橋本和也/電撃文庫)読了。

当初から登場しているわりに今一つ出番に恵まれないというか不遇な扱いを受けていた末っ子である刻人のターンがやっとやってまいりましたよ、と。一作で家族一人がメインを担当するとはいえ、今まで脇役としてすら不遇な扱いだった刻人のメイン。いやー感慨無量であります。大袈裟ですよねわかってます。しかし、これを逃したらもう七美と柚島しか残ってないじゃないですか!もう後がないんですよ!これを逃したらもうメインなんて張れないじゃないですか!と意味不明な主張をしたところで内容について。

とりあえず刻人かっけえ。軋人もかっけえ。なんだろうなー星弓家の男どもは本当にどいつもこいつもかっけえなー。今回ほど刻人と軋人が兄弟だってことを実感したエピソードはなかったぜ。こいつら行動原理がそっくりじゃねえか。

どちらも共通することは、あらゆる義務よりも己の正義が大事なんだってことよな。世界の命運がかかっていようと、宇宙の存亡がかかっていようと、それに”己の納得”が優先される。自分の納得のいかねえ世界の平和なんてまったくなんの意味もないぜ!っていうのがこいつらの基本原理な。もお超傲慢。超独善的。でもなーかっけえんだよなー。

男たるもの、義務や使命に優先されるべきものがある!すなわち男の意地だ!意地の一つも張れずにその生にいかなる意味があろうか。まあなかなか現実では上手く行かないものですが!それでも憧れずにはいられないものなわけですよ!

刻人は、あれよ。目の前の女の子を助けられないで、世界の、地球の命運なんてしったこっちゃねえ、と言ったわけだ。あーちょっと違うか。世界も、目の前の女の子も、どっちも救ってやるよ!そして家族につらい思いもさせない!って感じか。そのためにならば家族を敵に回すことも辞さない。…ああかっこよすぎる…。これならモテモテくんにも納得だぜ…。

まあ、この辺の考え方は、さっきも書いたけど、すげー独善で傲慢よね。地球を救える手段を持っているのに、その手段を拒否しているんだもの。よくさー、力を持つものには、それに伴う義務があるっていうじゃない。まったくそのとおりなんだけど、その義務が、目の前の女の子も救えないような義務だとしたら、そんなんしらねえよ!と言い切れるって、これはこれで男の理想だよなー。

刻人と軋人の違いっつーのは、その優先順位の違いだけで、行動原理はまさに同一。刻人は、目の前の女の子を救うためならば地球と天秤にかけることをためらわないし、軋人は弟を信じる気持ちは地球よりも重いんだぜー。もうこいつら兄弟最高だよ。もう泣けるよ。なんてかっこいいやつらなんだぜー。

前からこの作者の描くダンディズムは僕のツボにくると思ってたけど、今回はクリティカルヒットだったですわい。すばらしーね。

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2009.04.11

日々の報告

体調不調がずっと続いていたのだが、休みに入って気が抜けた。なんかもー力尽きた。寝ます。

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2009.04.10

日々の戯言

・高垣彩陽アインが異常にエロ過ぎて参った。

・無感情なように見えてわりあい揺らぎが出やすい声質がエロい。

・単純にアインの露出度が高いのもエロい。

・銃を撃ち方を教えるのもエロい。

・格闘教練シーンもエロい。

・寝るシーンがまたエロい。

・こういうどうでもいいつぶやきは、ついったーを使えばいいのかなあ。

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最近のアニメ

新番組ファーストインプレッションその5。

・「咲 -Saki-」
原作未読。萌え麻雀アニメとしてストイックなつくりで安定している。”はいていない”お尻の描写執拗さとか百合的表現の作り込みとかを見ていくに、スタッフの意気込みはかなりのものと思われる。麻雀にはそれほど詳しくないのでこの作品の真価を評価することは難しいのだが、純粋に幸運のみを元手にしていく正統派麻雀アニメは、描写が難しそうではあるなあ、とは思う。まあこのアニメを機に麻雀のルールでも覚えてみるか…というのが製作者側の願望であるのだろうな。でもなー続きは観るかなー。わからんので様子見。

・「リストランテ・パラディーゾ」
原作既読。オノナツメ作品は好きなんです。正直、原作の持つ独特の間合いが好きなので、アニメ化はどうだろうなーと思っていたのだが、これはこれで良いような気もしてきた。少なくとも老眼鏡紳士が動いて喋ってくれるのを観たい!という原作の持つフェティッシュな欲望はきちんと描いているようだ。ローマの美術も美しく、終始上品でお洒落な雰囲気の中で繰り広げられる繊細な感情の描写に挑戦しているようで好感。まあ2話に至ってはお洒落どころではないストレートな欲望が表出してくるのだが…。ニコレッタハンパねー!いきなり押し倒すかフツー!まあそういうあっけらかんとしたところがオノナツメ作品の特徴だもんなー。欲望に忠実でありながらお洒落。とても良いのではないでしょうか。とりあえずアニメで動く老眼鏡紳士はたしかに萌えるな。クラウディオは確かに困らせたいタイプだ…。これで新しい世界を開いてしまう人もいるんだろうなー。それはともかく、こんなにかっこいいおじさん役をやる声優が集まっているアニメを観るのは初めてだなあ…。なんか不思議な感じ。ともあれ印象は大変良かったので視聴継続。

・「東のエデン」
た、たた、たたたたタイムリー…。よく規制されなかったなこれ…ミサイル…。それにしても、事前に仕入れていた前情報からするとずいぶん印象が違うな…。もっとSFサスペンス的な雰囲気なのかと思っていたのだが、奇妙にすっとぼけたユーモアに溢れている。羽海野チカのキャラデザの影響も強いのかもしれないが、なんかよくわからんうちに状況が転がっていく感じがすごく楽しかった。美術も人物の動きも謎めいた物語にラストのびっくりなどクオリティものすごい高い。まあ神山監督と言うこともあってまったく疑っていなかったけど、これは予想以上に面白そうだ。個人的な注目度では今期一番だな。流れるような自然さで継続視聴。

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2009.04.09

『烙印の紋章Ⅲ竜の翼に天は翳ろう』読了

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烙印の紋章Ⅲ竜の翼に天は翳ろう』(杉原智則/電撃文庫)読了。

いかん、面白過ぎる。帝国皇子の偽物として振る舞うしかないオルバだが、彼には本物の軍才があった…と言うわけで、剣闘士奴隷に過ぎなかったオルバが、その才幹を思う存分振るっていく展開には心が躍る。その活躍を疎む皇帝により寡兵にしてアプター砦を防衛する任を帯びた偽皇子が、いかにして侵攻をもくろむタウーリアの兵を退けるのかという展開。豪商、不穏な動向を見せる同盟国との綱渡りのような交渉を経て、タウーリアに立ち向かう。そして炸裂するオルバの奇策。うーんファンタジー戦記としては完璧だなー。婚約者であるビリーナ姫との関係も少しずつ近づきつつあり、まさに彼の絶頂期と言えるだろう。ただし、今巻にてついに彼の前途に不穏な影がちらつき始める。偽皇子の真相に近づきつつあるイリーナ姫により、決定的な証拠はないまでも、疑いは色濃く漂い始める。彼の未来に向けて波乱を含ませながら終わるため、読者としては、ただ続きを早く読ませろという他ない。と言うわけで早く続きを下さい。

戦記ものとして以外にも、群像劇としてもなかなかレベルが高いような気がする。ほんのちょっとした脇役でさえ魅力的に生き生きと描く手腕は実に堅実で手堅い。女嫌いの色男のくせにビリーナだけは崇拝している感のあるシークや、親バカの一面をみせるゴーウェン、美しくも野生的な竜使いのラン、そしてもちろんオルバに対して複雑な心境にあるビリーナ姫。さらには敵であるタウーリア領主アークスでさえ、奇妙な愛嬌を見せる。彼らに割かれている描写自体は少ないのだが、描写の背景に彼らの人生を垣間見せる(圧縮されている)ところは見事と言うほかはない。その一方で、確かにオルバの物語にもなっているところもいい。彼の兄、ロアンにまつわるエピソードはとても切ない。本当に作者は今ノッているんだなーと思う。

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最近のアニメ

新番組ファーストインプレッションその4。なんでこんなにアニメって放送しているんだ?改めて戦慄する日本の現在。

・「ティアーズ・トゥ・ティアラ」
アクアプラス原作ゲームをアニメ化。原作はシナリオが枕流なのでやっておきたいのだが、なかなか機会がないなー。アニメを観てしまうと余計に機会が遠のきそうだが…。それはおいておいて本編の方は、強烈がフックこそないものの堅実で丁寧なつくり方が伝わってきたので好印象。アルサルのものを初めとするアクションシーンは、おしなべて血と肉と重力を感じさせるものになっているのは地味にすごかったなー。アルサルが相手の剣の柄を受け止め、そのまま相手を担ぎ上げて敵に叩きつけるシーンは印象的だった。しかし、一話を見た限りだと主人公はアルサルにしか見えないんだが、真の主人公は魔王さまなんだよな?ラストにしか現れないってのは構成的にどうなんだ…。続きは見ます。

・「シャングリ・ラ」
原作は既読。最大の懸案事項としてモモコさんを初めとするニューハーフの方々がどう描写されるのか気になっていたのだが、予想を超える描写にオレ歓喜。まさか○○○○と○○○○とは!(一応まだ秘密みたいなので。でもどう聞いてもアーカードとヤザンだよな)いやー、モモコさんは本当に美しい…。あの深みのある声とあいまって、ジェンダーを超越した魅力におそろしく溢れている。うっとり…。もうこれだけでGONZOは神と認定してもよかろう。それはともかくとして、炭素経済の説明については、予想通りとはいえアニメだとわかりにくかったな。言葉で説明されてわかるものではもないし。主人公の立場もわかりにくくて、これ、政府の方が自然とともに生きようとしていて、メタルエイジの面子が急進的な自然推進派に抵抗していると言うのは普通とは違うところなので、もうちょっと強調してもよかったのではあるまいか。まあそのへんは観ているうちにわかってくるのかな。主人公の國子は、ブーメランにミスニカでえらくキャッチーなアクションをしていて、これはこれで魅力的。声の高橋美佳子もとても良かった。こんなに細かい演技が出来る人だったんだな…(超失礼)。個人的に「True Tears」信者としては、「ティアーズ・トゥ・ティアラ」に引き続いて石井真がわりあい重要な役で出演しているのが嬉しかった。この人の少年演技は絶品よの…(童貞ソウル的な意味で)。あとの問題はGONZOがこのクオリティを維持できるかどうかと言うところか…。こればかりは祈るしかあるまい。期待と不安をこめて継続視聴。

・「蒼天航路」
原作既読。まさかこれがアニメになる日が来るとは思わなかったなー。しかも、原作の荒唐無稽なテイストを損なわずにアニメ化が実現しようとは思わなかった。三国時代という日本からしてみれば古代といってよい時代背景なので、現代の倫理観では計れぬ要素をどこまで実現出来るのか心配だったのだが、しょっぱなから血しぶき首チョンパ惨殺オッケーとはマッドハウスはすげーなー。しかし、宮野真守の曹操はどうなるのだろう?ちょっと予測がつかないんだが…。まあ視聴は継続。

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2009.04.08

『アスラクライン』読了

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アスラクライン』(三雲岳斗/電撃文庫)読了。

『アスラクライン』の12巻を先ほど読了して、なんだか涙が出てしまったのが自分で予想外。まさかここまで三雲岳斗に感情を揺さぶられることがあるなんて…びっくりした。

まあそれはともかくとして、アニメも始まって今が旬の『アスラクライン』の感想をしばらく集中して書いていこうと思います。

感想を書くに当たって再読。うーん、一通り読んだあとだと、伏線が非常に巧妙にばらまかれていることがわかるなあ。律都さん(ここではまだ名前は出ていないけど)登場シーンで、こんな人がお姉さんになってくれたらなあ、とかトモが言い出したのは、おおっと、と驚いたりもした。他にも、玲士郎が語る、あくまでも一巻時点での世界観説明も、絶妙なものだということが分かって面白い。うーん、これは確かに、悪魔の存在を認めない立場の人間の世界観なんだな。この世界観がまず基本にあって、物語が進むにつれて世界観の別の側面が明らかになっていく。それは、玲士郎の世界観が間違っているということではなくて、あくまでも世界観の一側面を語っているに過ぎないということなのだろう。三雲岳斗の本当にすごいと思うところは、一巻の時点でおおよその物語を推理するパーツは出揃っているということだよな。アスラ・マキーナ、悪魔、ハンドラーと悪魔の関係、二順目の世界など、そのあたりの伏線はすべて出揃っている。よくよく考えれば、1巻で説明されていることには矛盾点や不鮮明なところが多くあるのですね。こうして改めて読んでみると、作者の伏線の撒き方の確かさを改めて感じるのでした。

この一巻目に絞って語ると、まさしく伏線の宝庫と言う感じで、実際には物語の背景についてはほとんどわからない。読者としては一方的に与えられる設定を咀嚼しつつ、主人公のトモと一緒にわけのわからない世界でわけのわからない闘争に身を投じていくことになるわけで、よく出来た構成だと感心した。やっぱ男は女の子のために命を張りたいよなあ。ハーレムラブコメっぽい設定を作りながらも、主人公が受動であるままではなく、きちんと行動を起こす主人公であるというのはなかなか珍しいのではないかなあ。

まあまとまりは無いけど、やっぱり面白いなあ、という結論に。つまんねえ結論だな。まあいいや。

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今後の読書感想方針

最新読書中物件に感想が追いつきつつあるので、今後の方針として過去読んだけどまだ感想を書いていない物件の感想を書いていきたいと思う。具体的には長期シリーズを購入したはいいが多すぎて感想が書けていないレギオスとかアスラクラインとか護樹騎士団とかとある魔術とか。全部合わせれば50冊は超えるぐらいは溜まっているので、感想には困らないだろう。と言うわけで、今後古い本の感想も増えるかもしれません。まあ、読了次第、新しい物件の感想を書いていくつもりです。

別になんだ言うわけではなく、自分に対する宣言です。

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買ったもの

1.『アスラクライン(12)世界崩壊カウントダウン』 三雲岳斗 電撃文庫
2.『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(3)』 伏見つかさ 電撃文庫
3.『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(7)死後の影響は生前』 入間人間 電撃文庫
4.『ソードアートオンライン アインクラッド』 川原礫 電撃文庫
5.『世界平和は一家団欒のあとに(7)ラナウェイキャット』 橋本和也 電撃文庫
6.『烙印の紋章Ⅲ竜の翼は天に翳ろう』 杉原智則 電撃文庫
7.『鋼殻のレギオス CHROME SHELLED REGIOS(2)』 原作:雨木シュウスケ 漫画:深遊 角川書店
8.『SHI-NO』 原作:上月雨音 漫画:東条さかな 角川書店

電撃文庫が出ていたので購入した。ううむ…なんかこんだけ毎月買っていると、電撃文庫一年分と言うキャンペーンが魅力的に思えてくるぜ…。マジで狙ってみるか…。

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最近のアニメ

新番組ファーストインプレッションその3。こんなに真面目にアニメを観るのも久しぶりだ。

「夏のあらし!」
スタッフがefシリーズの人たちだった。やたらと前衛的な色彩などや異常に凝った構成などはさすが。一話目は登場人物とタイムリープのシステムに終始していて、物語的にはほったらかしなのがすごいな。確かにこの一話で物語の基本設定の大体のところは把握できる…。次回からは本来の一話目に入るのかもしれない。キャラデザは濃い方の小林尽の原作のタッチを上手く取り入れている感じ。うーん貶しどころがないな。原作ファンとしても満足のいく内容だった。視聴継続。
あ、タイムリープシーンでのセーラー服に変身シーンはお茶吹いた。

「クロスゲーム」
入野自由その3、戸松遥その4。この二人、主役、ヒロインだけで今期3つ(うち2つは同じ番組)もやっているんだもんなあ…。まあアニメの本数からすれば微々たるものだが…。
あだち充原作の第一部を一話にまとめるという無茶構成。それはさすがに…と思ったが、きちんと抑えるべきところは抑えているので安心した。若葉のエピソードはきちんとすくっている。その分、青葉のエピソードが足りてないのだが、これは次回以降に回すのかな。取り立てて派手さはないものの、安心して観れる物件ということで継続視聴。

「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」
ハガレン仕切りなおしの新作。前期シリーズは結局まともに視聴したことは無かったので、声優変更についてはさしたる思い入れはなし。ミキシンのマスタングは悪くないんじゃね?リザの声優が折笠富美子だったのはちょっとだけ驚いた。もうちょっと”強い”声だと思ってた。問題ないんだけどね。作品としてはさすがボンズと言う感じ。もー動く動く。一回こっきりの敵役に山寺を使うとか使い方が豪華ですなー。とりあえず全キャラ登場させて設定を再確認すると言う意味ではオリジナルエピソードとしての役割は果たしている。面白くなるかどうかは今後次第だなー。日曜夕方アニメ枠として視聴継続する。

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2009.04.07

『レンズと悪魔Ⅹ 魔神凶咲』読了

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レンズと悪魔Ⅹ 魔神凶咲』(六塚光/角川スニーカー文庫)読了。

レンズと悪魔もついに十巻かー。状況はいろいろと動いているわりには物語は混迷しているような気がするぞー。いったいこの話はどうやってオチをつけるつもりなのかわからん。鬼神の存在が明らかに物語的には邪魔だよなー。まあやつらの目的はまさしく魔眼戦争の邪魔をすることなわけだから、むしろ本分をまっとうしていると言えなくも無いけど。とはいえ、ようやく鬼神との決着もついたようで、魔眼戦争もそろそろクライマックスかな。はたして復讐者として暴走を開始したサクラに対して(シローを生き返らせようというのが最終目標なので復讐とは多少違うのかもしれないが、少なくとも仇をとろうという意思はあるだろう)、エルバはどのような態度で望むのだろうか。復讐のために生きてきたエルバは、サクラを否定することは出来ないんだよね。少なくとも、エルバの側からのあらゆる言葉は、それが説得の形をとる限り戯言にしかなるまい(彼自身が復讐を望み、それを果たした人間なのだから、同様に復讐を果たそうとする人間に対する言葉は持てないのだ)。だからエルバに出来ることは、サクラの復讐を受け入れることしかない、と思うのだけど、人間、なかなかそこまで思い切ることは出来ないよな。自分の命だもん。自分の命を捨てて相手の復讐を果たさせようなんて、簡単に出来るわけが無い。しかし、それでもやらなくてはいけないことなのだよな。それが復讐者の弁えるべきこと。復讐を是とするのならば、己が復讐される側になることを許容しなくてはならない。サクラを止めたいのならば、まずそれを受け入れなくてはならない。まずはそれからだ。その上で、サクラがどのような決断を下すのかを見定めるしかない。おそらくエルバの覚悟が試されることになるであろう次巻がどのような展開を迎えるのか、期待したい(エルバが覚悟を決める話になるかもしれないし、あるいは決められない話になるかもしれない。現在はまだなんともいえないところだ)。

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最近のアニメ

新番組のファーストインプレッションその2。

・「真マジンガー 衝撃!Z編」
今川監督はきがくるっている。一体なにをみせられたのか検討もつかないぜ…。だがそれがいい。と言うかそうこなくては。物語はサッパリわからんがただひたすらクライマックスのテンションのみで突っ走る。なんだか知らんがとくかくよし。無意味にヒートアップしてしまったぜ。絶対的に視聴継続。

・「アスラクライン」
入野自由その2、戸松遥その2。諸勢力が独自の思惑を持って暗躍しまくるややこしい展開をきちんとさばいていたのは好印象。原作を上手く改変してキャラの顔出しをスムーズにしている。アスラ・マキーナをとっとと登場させて次回に強烈に引く終わり方も見事。これはけっこう期待できるのではないだろうか。一応視聴継続。

・「神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS」
戸松遥その3。原作は一通り既読…のはず。前作は結局観ずに終わったのだが、学生編と言うことでとりあえず見てみた。うん、別に新しいなにかが観れるわけではなかったね…。良くも悪くも原作に忠実。戸松遥が完璧にナギさまなのはちょっと面白かった。うーん…まあ観なくてもいいかな。小説だけで十分な気がする。

・「戦場のヴァルキュリア」
うーん…。ヒロインが主人公をスパイ容疑でしょっ引くあたりから物語の恣意が鼻についた。なんだろうこの違和感は…。ちょっと背筋がぞわぞわってしちゃう。取り立てて悪いところがあるわけじゃないんだけどなあ…。まあ僕はあまり戦車とかミリタリーなやつに愛がないせいで点が辛くなっている可能性はあるけど。とはいえ継続視聴はしないかなー。あと一話ぐらい観て様子をみようかと言う気もするが。

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2009.04.06

『放課後の魔術師(3)マスカレード・ラヴァーズ』読了

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放課後の魔術師(3)マスカレード・ラヴァーズ』(土屋つかさ/角川スニーカー文庫)読了。

論理魔術師たちのバトルはともかくとして、主人公とヒロインの関係はきちんと進んでるようで何よりだ。しかし、物語が進むにつれて、安芸の設定が意味をなしていないことが気になるなあ。結局、彼が17歳で教師という設定は、一体なんの意味があるのかさっぱりわからないんですが。このこだわりは針小棒大に過ぎるだろうか?まあそうかもしれないのだが、大人びた少年と、子供っぽい大人ではまったく異なるように、彼の設定はわりと物語の重要なところに位置しているのではないかなあ、と勝手に思っているので、そこがあまり意識されていないと勿体無いなーと思う。この設定は、主人公とヒロインが同世代であるというラノベ的関係性に、師と弟子の関係を付与したものと思われるのだが、現時点では同世代であるという側面があまりにも効果を発していない。なんつーかなー、安芸は全然少年らしくねーんだよなー。メンタリティは完全に20代だよ。そこの設定が死んでいるので、今後の作者の処理には期待したいところだ。

それにしても、各魔術師一派の特権(タレント)と言う設定が出てきたけど、これはバトル描写にあらたな駆け引きを投入し始めたということでいいんだろうか。そのわりにはあまり描写は無かったが…。と言うか、この作品は物語が進むにつれて、バトル面が後退し、ミステリ面が前面に出てきているような気がする。このあたりの異能もミステリを構築するために使用されていくのかもしれない。

安芸と遥の関係の推移については、今回はあまり進展がなかったので、ちょっとお預け気分。遥が自分の感情を完璧に把握していて、安芸に対していろいろアプローチをかけていく展開はなかなか面白かったような気はするな。

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日々の雑記

・『テイルズオブヴェスペリア』の映画化が発表公式)か…。The First Strikeというタイトルからして何部作かに分けて放送かな。下手に尺を短くしてゲームのダイジェスト版とかにしないあたりは期待が持てそうだ。

と思ったら、ユーリの騎士時代を描く外伝的なものになるらしい。つまり『テイルズオブヴェスペリアZERO』か…。まあこれはこれで。

・花粉症がやや落ち着いてきたような気がするものの、相変わらず体調が良くならない。やっぱ風邪かなあ。

・なんか日々が嵐のように過ぎ去っていく…。もっと落ち着きが欲しいところです。

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最近のアニメ

新番組のファーストインプレッション。なんかどれを観ても入野自由と戸松遥がいるような気がしてきた。

・「涼宮ハルヒの憂鬱」
再放送なのに新番組扱い。謎だ。聞くところによると全28話だとかなんとか言われているのが気になるところ。リメイク?新作?どっち?そう言った情報を抜きにすると、どうやら今回は時系列に放送していくつもりのようだ。またなにか仕掛けがあるのかもしれないな。そのあたりを確認するため視聴継続。

・「バスカッシュ!」
なんかスタッフの異様な豪華さに圧倒される。なんで佐藤竜雄がシリーズ構成をやっているの…?冷静に考えると主人公のやっていることは犯罪以外なにものでもなく、自分の鬱憤を晴らすことだけを考えているようなので迷惑極まりない。あれだけやってだれも怪我をしないとかありえないだろ。妹の存在があるのに、そのあたりの倫理観はどうなっているのか…。まあいきなりペットを食って骨だけにしてしまうようなアニメなので(アレは地味にショックだった)、倫理観の危うさはむしろスタッフの意図するところなのかもしれない。そして、そんな物語のむちゃくちゃさを話のテンションで押し切る内容になっているところはとにかくすごかった。このテンションだけで物語の無茶さを許せるよ。独特なキャラデザはどんなものかなと思っていたが、動いていると以外と好感度高い。主人公はかっこいいし、女の子もかわいいし。しかし最後の禁固一年にはびっくりしたなー。一瞬で一年経過しているのもびっくりしたけど。あと、ナレーションが釘宮と言うことにぜんぜん気がつかんかった。本当にいろんな演技をするようになったのだなー。一応これも戸松遥その1。視聴継続。

・「ハヤテのごとく!!」
なんか久しぶりに釘宮の声を聞いたような気がするよ。そりゃとらドラ!とかはあったけど、あっちはいわゆる釘宮らしさのない、演技の幅を感じさせられたからなー。こっちはなんつーかコテコテの釘宮って感じ。脚本がちょっとゆるいのが気になるなー。観ないかも。

・「けいおん!」
なんとなく人物の動かし方とか見せ方にかんなぎを思わせるところがある、ような気がする。躍動感のある絵とでも言うのかな。ちょっと崩した感じがそう思えるのかも。面白いかどうかはよくわからないや。視聴は…しなくてもいいかも。

・「Phantom ~Requiem for the Phantom~」
入野自由その1。戦争を否定する一般人から殺し屋とは転身はなはだしいな…。それはともかく、みんな言っているけどこれNOIR2ですね。Phantomであることには間違いないのだけど、あらゆるシーンが真下監督の美学に支配されている。アインの初登場シーンの、あのマリオネットポーズはなんなの!とか、ツヴァイがなんかオーラをまとって飛んだぞ!とか、わざわざ目をつむって撃つなよとか、対角線で標的をはさんで、撃った弾丸が髪を掠めるとかケレンに走りすぎだろ!とか。いやあ本当に素晴らしいですねクソッタレー。なんと言うか本当に真下監督はアーティスト過ぎますよね。きっと己の美学以上に大切なものなんてないんですよ。とうぜん視聴継続。

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2009.04.05

『カンピオーネ!Ⅲはじまりの物語』読了

カンピオーネ!Ⅲはじまりの物語』(丈月城/スーパーダッシュ文庫)読了。

冒頭における護堂のエリカに対するスタンスが語られていたのが良かった。ちゃんとエリカに対して憎からず思っているどころか、流されるままに行って彼女の管理下に置かれるのも悪くないとか思ってはいるのねー。そう思っている部分があるからこそなおさら流されるわけには行かないと。いやー護堂には自己抑制が強すぎて下半身がついているのか心配なってきてたからなあ。彼も普通の(駄目な)男の子だったんですね。安心しました。

はじまりの物語と言うだけあって、この物語がはじまった発端を描いた物語になっている(…ってそのまんまだな)。護堂が未だカンピオーネではなかった、ただの人間であったことの物語になっていて、彼がいかにして神殺しをなしたのかが語られている。本来ならばこれこそが第一話になるはずの物語なのだが、このシリーズの基本コンセプトが常にラスボス対ラスボスのガチンコであることからすると、今回のような圧倒的強者に立ち向かう卑小な人間という構図はやはりイレギュラーになってしまうのが面白かった。こっちは普通のライトノベル的には普通なのだが、シリーズとしては外伝以外なにものでもないのだよな。

物語の人間関係も初期状況となっており、エリカがまだツンツンしていたころが描かれており、ああエリカって本来ツンデレだったんだな、などと言うことを思うのだった。ツンデレと言うのは属性と言うよりも一過程に過ぎないということなのかもしれない、などと思ったのだが、まあどうでもいい話だ。ともあれ、ツンツンしながらも護堂に少しずつ心を開いていく過程が丁寧でよろしゅうございました。以上。

あと、ラストにとある神が再登場してきて嬉しかった(と言っても該当するのは一柱しかいないが)。護堂の決断がなんらかの影響を物語に与えているという感じがでていてよいのではないかな。どのように登場するのかよくわからないが…。と言うかこの世界の神と言う存在が未だによくわからんなあ。

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2009.04.04

買ったもの

1.『鹿鼎記(5)経典争奪』 金庸 徳間文庫
2.『とっぴんぱらりのぷう 田中芳樹のブックガイド』 田中芳樹 光文社

映画『ウォッチメン』を観て来たり(面白かった)、家でだらだら酒を飲んだりしてグダグダ。さすがにつかれた。体調の悪いときに酒を飲むもんじゃねえな。

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2009.04.03

買ったもの

1.『ぬらりひょんの孫(4)』 椎橋寛 集英社
2.『ToLAVEる(13)』 漫画:矢吹健太郎 脚本:長谷見沙貴 集英社
3.『銀魂(28)』 空知英秋 集英社

ジャンプ漫画買ったー。

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『オウガにズームUP!(2)』読了

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オウガにズームUP!(2)』(穂史賀雅也/MF文庫J)読了。

ライトノベルとしての普遍性をもちつつ、作者らしいキャラクターの機微を楽しめる作品で、存外完成度は高い。一般向けに作りすぎではないか、と捉えるのは原理的過ぎるというものだろう。これはこれで素晴らしいものだ。

ユージのククルに対する感情の潔癖さは、まさしく少年らしくて好ましい。個人的には愛情も親愛も友情も同根のものではないかと思うし、好きという感情をいちいち自分の中で区分けする必要はないと思うのだが、それをいろいろ考えてしまうのも若さなんだろうなあ(なんて書くと自分がものすごく歳を取った気がする…)。自分の中で規定したことに束縛されて、勝手に苛立っているユージにはすごく共感する。人間、何に一番囚われるといえば、自分にこそ囚われてしまうのだよな。自分の価値観、判断、偏見、そう言ったものに対する束縛こそ、もっとも恐れるべきなのだ。自分の偏見に囚われて、自分の行為が歪められてはないか?ユージのククルに対する感情はまさにその偏見から端を発している。

好ましい、と思う気持ちは、別に区分けする必要は無いんだよね。好ましく思うのならば、それで他に何が必要だというのか。これは男女間の感情ではない、なんて自分で決め付けることは全然ないのだ。人間の心なんてものは、状況と環境によっていくらでも変わっていくものなのだから。

まあこれは、”愛”ってなんですか問題にもつながる話なので、難しいね。愛することを知らない人間ほど、自分の感情に値札をつける。まあオレも全然他人様のことは言えませんけど、まあ好きとか嫌いとかと言う感情は流動的なものに過ぎず、確固たるものなんて無いんだ、と言うぐらいには理解している。

つまり、運命的な出会いなんて無いんだということ。いつも一緒にいれば親しみを持つし、親しみは好意へつながるし、好意は恋と何が違うのさ?まあ本人にはいろいろ違うのだろうけど、客観的にはどっちも対してかわんねー。

だからユージ君は、恋愛感情が持てればいいのに、なんて悩まなくてもいいんだよ。いつも一緒にいる相手を気にかけてやるだけでいいのさ。

なんてことは本人だってわかっていることなんだろうけどね。まったく外野の出る幕じゃねーよなー。

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日々の雑記

・体調が微妙に良くならない。仕事をしながら治すというのには無理があったか。ついついコーヒーに手が伸びる。

・『テイルズオブヴェスペリア』がPS3でも出るとな。まあそういうこともあるだろうとは思っていたが、追加キャラが出て完全版とか言っているよ。パートボイスになっていたところが解消されているならちょっと気になるなあ。

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クソ映画好きには必見

『ドラゴンボール・エヴォリューション』を観てきたのだった。

見る前から非難轟々たる状況から、どんだけひどい映画なのかと思って観に行ったら、存外まともなハリウッド映画だった。もっとも、ドラゴンボールをまともなハリウッド映画に落とし込んだことで形容しがたい代物に出来上がっているのだが…まあC級映画好きにとってはむしろ長所と言えるのかも知れない。少なくとも、僕は観ている最中笑いが止まらなかった。なにしろあらゆるシーンがツッコミどころとして機能しているというある意味ものすごい映画なのだ。前半のアメリカンハイスクール白書と、”気”などのに代表されるドラゴンボール的要素のミスマッチ感ときたら本当に涙が出てくるくらいに面白かった。アメリカンハイスクールではとび蹴りを教えているのか、すげーな!とか、明らかに裕福なお嬢様が「わたし実は戦士なの」とか言い出すわ、あらゆるパワーは”気”で説明されるわ、本当になんなの?もう大爆笑だったんだけど、映画館の中だったので声を出せずに悶え苦しんでいた。館内はわりと静かだったんだけど、みんな笑えなかったのかなあ。おかしいなあ。まあドラマ部分は極めてどうでも良かったので2度見るような映画じゃないな。

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2009.04.02

買ったもの

1.『呪街(3)』 惣本蒼 講談社

呪街おもしれーな。なんだこの面白さ。ところで優愛菜パートと真魚パートは時系列が同一ではない説を提唱したいのだがどうか。シェリフってやつがいったい誰なのかが真魚パートだと全然わかんねーんだよなー。優愛菜パートはひょっとして未来の話なんじゃ?成長した真魚がシェリフだったり?なーんてな妄想です。

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『SH@PPLE(5)』読了

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SH@PPLE(5)』(竹岡葉月/富士見ファンタジア文庫)読了

今回は短編集だったのか。どの話も他愛無いといえなくもない小さな出来事なんだけど、それもこの作品らしくもある。雪国と舞の入れ代わりから生じるドタバタというフォーマットは守られているので(一部例外あり)安心感は高いな。本編と後日談で構成された各短編はなかなか面白い。後日談がちょうどかゆいところに手が届く感じに読み手をくすぐってくれるので気持ちがいい。良い接待でござる。

以下各話感想。

「月光スキップ」
舞のたらしスキルが生んだちょっといい話。ゲストヒロインのやっていることは紛れもなくストーカー行為なんだけど、この作品内でいい話になっちゃうんですね。まあ正直、彼女の好きな相手は誰なの?と言う疑問はあるが。転校の話を聞くのが雪国で本当に良かったのかなあ。彼女は浮かばれるのだろうか(死んでない)。ところで蜜はツンデレか。

「放課後天下無双!」
バーコードファイターだっけ?懐かしいなあ。まあ例によって流行に疎い吉兆さんはガン無視だったけどな。うるせえな本を読むのに忙しかったんだよ。しかし芝目のスキルはなにげにすげえな。こんなシステムは一人で作り上げてしまうなんて。まあ実際に存在したとしたら、やはり主観という問題をクリアすることが難しいので、戦闘力換算で納得いかないところが多かろうな。ところで実は芝目が本当にドキドキしているのは女装雪国なのではないかと思っていたのだが、それが証明されたようだな。こんなに可愛いんだもん、女の子のはずがないって。

「召しませ、御用絵師」
雪国の政治センスが光る。舞と違って即応的な判断力はないけど、ややこしい揉め事を解決するのが上手い雪国らしさが出ていたかな。まあ延々とどうでもいい勝負を繰り返させることで勝負すること自体の不毛さを思い知らしめるというのは、確かに有効かもしれん。それにしてもこの世界は善人ばかりだなあ。オレのような捻じ曲がったやつには生き難そうだぜ。けっ(難癖をつけてみた)。

「トレジャーハントGO!GO!」
まあ宝探しものでドタバタ、と言う以上の説明が出来ない話だなあ。それはそれでよいのだろうが。ところで500円で一時間は安すぎると思うのだが…。ああ、別に一人に付きっきりと言うわけではないのかな?でも金儲けとしては効率が悪そうだなあ。

「ぼく、ゆきぐに」
見た目少女で中身が幼女。これって需要があるのか?…ありそうだな(こんな発想しか出来ないオレは脳が腐っている)。

「あこがれ~イカロスの乙女たち~」
マリみて編。そのまんまだ。蜜のカポイエラとは今後の伏線であろうか(あるわけない)。しかし、なんでこんな育てられ方をしてこんなお嬢様口調の娘が出来上がるのだ?謎だ…。まあ予想以上にマリみてそのまんまなので、あのへんのソフトな百合を期待する向きにはいいんじゃないでしょうか。それ以上のものではないけどなー(むろんそれでいいわけだが)。

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日々の雑記

・昨日に引き続き、むしろ輪にかけて絶賛大不調。体重が突然倍になったかのような重さ、だるさがのしかかってくる。歩いていても明らかにふらついていて、まともにまっすぐにあるけていない。自分の体が自分の体ではないような、という形容がぴったりな状態だった。

・なんか自分の体との同期が取れていないと言うか、体を動かすというよりも操縦する(アニメでロボットを動かすような)感じに近いような気がする。微妙なタイムラグの発生と意図しない誤動作。

・まあ気分が悪いとか痛いとかそういうことはないので、我慢できないほどではないけど、何事も行動が億劫になってしまうのが困ってしまった。なにも手がつかない。

・しかたなく、コーヒーをがぶ飲みつつ無理矢理立て直しを図る。意識が高揚していればある程度はカバーできるものだ。ただ、あとのリバウンドが怖いんだよなー。

・これは風邪の症状なのかもしれないが、なにぶん花粉症で鼻水も咳きも頭痛も出ているので、悪化するまで区別がつかないのが問題だ。

・数日前から調子が悪かったが、その間に「聖戦のレギオス」を読んでた。このシリーズはいつになったら感想を書けるのか判然としないので忘れないうちに備忘録代わりにコメントしておく。

・端的に言って、「聖戦のレギオス」はすごく面白い。下手するとレギオスサーガの中では一番面白かったかもしれない。ただ問題は”レギオスサーガの一片であること”がこの作品の最大の弱点であろうと思う。

・この作品は退廃と暴虐に満ちたSF青春小説だ。モラルが崩壊した強欲都市に生き、奪う側に常にいるディクセリオは、満たされない想いを抱えている。殺戮と陵辱を欲しいままにする彼の想いがどのように昇華されていくのかと言うところがこの作品の肝だ。生まれてからこの方、愛を知らず、暴力のみしか手段を知らないディクセリオが、どのようにして自分の求めるものを知るのか。この過程がすごく面白かった。

・だが問題なのは前述したレギオスサーガの一片であるということである。レギオスサーガの属するがゆえに、レギオスの世界観に影響されないわけには行かない。他シリーズで張られた伏線を活かさないわけにはいかない。その縛りが物語をものすごく窮屈なものにしている。ディクセリオの描写が生き生きとしているから余計にそのように思える。

・リンテンスの存在はまだいい。よくもないが。主人公の相棒役としての役割は一応果たしている。ジャニスの存在もまあ、謎めいたヒロインとして役割は果たしている。しかし、レヴァンティンに至ってはなあ…。レヴァがなんかペラペラしゃべりだしたのには、なんと言うか、ものすごくガッカリした。要するに、彼ら彼女らの背景をすでに自分は知ってしまっているため、物語世界がすごく卑小に感じられてしまうのだ。ジャニスがどのような経緯でここにいるのか大体予測はつくし、リンテンスの過去も知っているし、レヴァがどういう存在なのかも全部知っている。知っていることをこの作品上では謎の存在ともったいぶられてもしらけるだけだ。作者は、「過去作品を知らなくても楽しめる」のではなく、「過去作品を知っていた方がより楽しめる」作品を書いて欲しいと思う。

・まあでも面白かった。傑作、名作と言うのは、先ほどの欠点が大きく目立つため出来ないが、個人的な観点からは大満足。作者はわりと青春小説が上手いんじゃないかと思う。

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2009.04.01

日々の雑記

仕事が切羽詰っていて、精神的にも肉体的にも厳しい状況にある。とにかく疲れた。オレの脳裏にあるのはただひたすら眠りたいという欲望のみ。なんかもーエイプリルフールなんて気にしている余裕さえないよ。と言うわけで今日は寝ます。おやすみなさい。

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