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2009.04.19

『蒼穹のカルマ(2)』読了

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蒼穹のカルマ(2)』(橘公司/富士見ファンタジア文庫)読了。

あまりにも一発ネタだった前作から、どのように話をつなげていくのか気になってしょうがなかったので読んでみた。ふむ…さすがに同じネタは使えないとはいえ、ストーリーラインの基本的なところは、きちんとフォーマットが出来ているようで感心した。基本的に主人公の駆真が、好き好き大好き超愛してる在紗のために妄想し暴走するものの、それが勘違いと誤解とすれ違いによって状況が混迷していくという話なのだな。今回は、駆真を崇拝する迷惑男の松永衛ニや、駆真に対抗意識を燃やす鳶一槙奈など、駆真に関わる人間も増えてきて、コメディとしても面白くなっている。駆真のやることなすことが周囲の人間の思惑と絡み合ってしょうもない結末につながる展開はなかなか良かった。もっとも、この作品のユニークなところは、そういったコメディを主軸にしていても、物語の設定レベルでは極めてシリアスなものが横たわっていると言うところだろう。人類の敵、空獣。政治レベルで陰謀を巡らす権力者たち。そして在紗にまつわる秘密。物語で垣間見せられる設定そのものは至極深刻なものであり、その上に乗っかる形でコメディが展開されているのを読んでいると、なんとも言いがたい感じだ。なかなか新鮮なものかもしれないなあ。あと、クライマックスのアクションなど、締めるべきシーンは格好良く、十分にライトノベルアクションとしても成立しており、本当にユニークな作品だなあ、と思うのだった。今後の展開が期待させられる。

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