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2009.04.14

『ソードアート・オンライン(1) アインクラッド』読了

51kbtylqukl

ソードアート・オンライン(1) アインクラッド』(川原礫/電撃文庫)読了。

この作者は読者の心地よいところをくすぐる絶妙なところがあるなあ、と言う認識を新たなものにした。ようするにぶっちゃけ面白かったのだが、やや粗いところもある作品かな、と思った。まあ元Web小説という先入観もある可能性があるので断言はしにくいのだが、特に、キリトとアスナの関係にはあまり説得力を感じなかった。なんかアスナがすごく都合の良い女性キャラに思えるんですよね。なんか知らんけど主人公に好意を持っちゃう系な。まあきちんと後半でなぜ好意を持ったのかと言う説明はあるのだけども、そこに行き着くまでにほとんど説明がないので、すごくご都合主義に思えてしまった(まあこのあたりにオタク心をくすぐってくれるので悪いとは一概にはいえないんだけれどもね)。

しかしもうこの作者は本当に上手いなーと思わざるを得ない。もうぜんぜん不快感と言うものが無い。スルスルと流し込むかのように読める。主人公が相変わらず選ばれた唯一性を獲得して勇者がー魔王がーと言う話なので、ものすごいベタな話なのだが、そのベタを思いっきり真正面から描いているところがさすがだと感じる。はっきり言ってしまえばひねりの無いと言える物語を、ここまで面白いものに出来る作者の力量は本当に尋常ならざると言わざるを得ないところだなあ。王道は支持されるから王道なのだが、王道は使い方を誤れば陳腐のそしりを免れないところだが、作者は王道を王道として使いこなしている。うーん、どこが素晴らしいとは指摘しにくいところが本当に非凡だと思うのだが、これでは無理矢理褒めているように見えるか。なんと評したらいいんだろうなーこの作者は…。どこがすごいのか、と言われれば全体的に、としか言えないところが難しい。構成する要素の一つ一つはすごくベタと言うかありがちなのに、なんでこんなに面白いのか自分でもわからん。嘘だと思うなら、とりあえず読んでみれ、としか言えんなー。『アクセル・ワールド』と同様感想書き泣かせな作者だなー…。

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コメント

HN更に短くしました。“暗黒ファンタジー”でコメントしてた者です。

この作者絶賛売出し中ですか。『アクセル・ワールド』は手を出しづらいですが、冒険ファンタジー好きとしてはこちらはそこそこ惹かれます。

オンラインゲームをやったことがないのでその意味でも興味はあるんですが…うむむ。たまには流行作品も読んでみようか。

投稿: 暗黒 | 2009.05.01 00:42

コテコテのベタな話ですが、ベタを王道に持っていく作者の力量は生半可ではないと思います。読んでみて損はしないかもしれませんよ。別にオンラインゲームについて詳しく書いているわけではないので、そこを期待すると肩透かしを食うかもしれませんが。

投稿: 吉兆 | 2009.05.01 09:31

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もうすぐ累計発行部数が1億冊を越えることが話題の電撃文庫ですが、第15回電撃小説大賞《大賞》受賞作家である川原礫先生の第2作目、『ソードアート・オンライン1 アインクラッド』(川原礫先生原作、abec先生イラスト)が発売中です。 氏の個人サイト上で閲覧数650万PVを記録した伝説的作品の出版化ということで、純粋な意味では新作ラノベと言えないかも知れませんが、ネット上でたくさんの支持を集めた作品がこうして1冊の本として読めるようになったということ自体も評価して良いのではないかと思います。 大賞を受... [続きを読む]

受信: 2009.04.20 03:25

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