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2009.03.25

本屋で目隠しして最初に手に取った本を買うというのはどうか

なんか最近ちょっと読書に刺激が足りねーぜ。なんつーか、自分の好きな、読みたい本ばかり買っていると、どうしても自分にやさしい話ばっかりになっちまうんだよな。これがつまらない。いや、別にそれが悪いわけじゃないんだけど、自分の中で、自分の好きな本だけ読んでいればいいのか、みたいな焦りのような、不満があって。なんか、普段だったら絶対に買わない、っつー本を読みてーなー。なんか、こう、ゴリッとした、そういう読書体験をしたいのよ。ガツンガツンと本を格闘するような感じの。まーそんなもんは自分で探せよ、と言う話ではあるんだけどなー。こういうときに頼りになるのがインターネットで、自分とは読むジャンルの異なる小説を読んでいる人の感想を頼りに探すのも手なんだけど、なかなかこれも選択の余地がありすぎて悩みどころだぜー。結局、ラノベ感想サイトをみてもいくらでもあるのに、他ジャンルの情報を収集しようにも限度があるんだよなー。まあそういう取捨選択をして行くのが人生ってもんだ。まったくそーだなー。自分で書いてて納得だ。まあ、結局のところ、自分もすっかり保守的になってしまったということなんだろうな。自分の好きな領域から出ようとしない、と言う。これじゃイカンとおもってもなかなか腰が上がらない。あーこれが衰えか。やだわー本当にやだわー。以上、たんなる愚痴でした。

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コメント

> こう、ゴリッとした、そういう読書体験をしたいのよ。ガツンガツンと本を格闘するような感じの。

そういう文章を読むと、必ず小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」が思い浮んできますね。今だに理解不能で、人に勧める気が全く起きませんっ! というか、もう一度読もうという気力がないです(笑)。

自分もたまにそういう本を捜してますが、最近のだと、川端康成の「雪国」は相当がんばりました。200ページもない分量なのに、自分にとっては難解で、一週間くらい何度も苦しみながら読み返してました。おかげで、行間を読む読解力の幅が広がったような気がしてます。

すでにお読みになっているかもしれませんが、個人的には、京極夏彦の「魍魎の匣」が非常にお勧めです。当時かなり衝撃で、この本の内容には、今でも相当影響を受けてますね。

投稿: ub7637 | 2009.03.25 23:36

魍魎の函は懐かしいですね。学生時代に時間の有り余っていた時期に読んでました。今思えば、あれもキャラクター小説の一種ではあるんですよね。

小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」は、恥ずかしながら未だ読んだことがありません。何年かに一度、ミステリ(アンチを含む)の名作を読むぞ!と決意するのですが、これがなかなか…。中井英夫の「虚無への供物」なども手を出したことがあるんですが、結局挫折しましたねえ…。またひさしぶりに手を出してみようかな。

川端康成は文章がひたすら美しくて好きです。「雪国」は美しさと言うものを文章を描こうと試みる作品だったと記憶していますが、いかんせん記憶が。でも、たしかに、こういうガチガチのものを読みたい気はするんですよね。なんか芸術的な小説、娯楽のためではない作品、と言うのを読みたいような気がしてきました。そのへんで探してみることにします。

投稿: 吉兆 | 2009.03.26 00:41

はじめまして、SHI-NOと申すものです。最近ラノベサイトを巡回し、コメントを残していくのが趣味になってます。さらにそこに残されたコメントを辿ってさらに他のサイトに飛び乗っていくという不思議なことをしてます。ひょっとしたらこれからもコメントをこっそり残していくかもしれませんので宜しくお願いしますm(_ _)m

プロフィールを見させて頂きましたが、作品を読むことに対して、私とは結構真逆の考え方をしていらっしゃるように感じました。しっかりした作品に対する考え方の基礎が固められていてびっくりしました。私の考え方は単純もいいとこなのでここまで考えたことないです。

>ゴリッとした、そういう読書体験をしたいのよ。
多少好き好みを無視するならば、一般の読書家ならば物語であれば大抵なんでも読めちゃいますから意外とそういう本って探すの大変ですよね。

簡単に考えるならば、自分にとって理解しがたい本というのが一番ゴリッとしているのだとは思いますがどうでしょうか?

ちなみに私が今までで一番理解しがたかったのは、古川日出男さんという方の『サウンドトラック』という作品でした(一般小説です)。内容も良く覚えてないくらいわけわかめでした。

吉兆さんのプロフィールにもありましたが、理解できないものを理解しようとする姿勢は私も見習いたいものです。私は単純思考なので、作品の内容が理解の範疇を超えると頭がショートしてしまい、文章は頭の中に入ってきても文字しか読んでないので、内容を完全に無視してしまうから困ったものです。

ああ、なんかエントリと関係ない部分で長文になってしまった。初投稿でこんな長文を書いてなんかスミマセンm(_ _)m

投稿: SHI-NO | 2009.03.26 05:44

アドレス打ち間違えましたorz

そそっかしくてスミマセン・・・・・・

投稿: SHI-NO | 2009.03.26 05:49

ゴリッとですか・・・
うーん難しいですが、単純に面白くてライトノベルではない、という事であれば

瑠璃の箱船 夢枕獏 
神々の山嶺 夢枕獏 
リスクテイカー 川端 裕人
流星達の宴 白川道

あとは好みがありますがノルウェイの森とか、ライトノベル的なものであればGOTH・乙一とか、ライトノベルではありますがマスラヲの最終巻とか

リスクテイカーと流星達の宴は金融関係ものなので、合わない場合もあるかもしれません。念のため。

また、神々の山嶺は読んだことがなければかなりお勧めです。
山岳小説の最高峰で、マンガ化等もされているのでご存じかもしれませんが。

投稿: sh9 | 2009.03.26 15:31

本屋でもいいですが図書館散策とかどうでしょう?
あと学術書読んで知識を深めるのもゴリッとした読書体験できるかと。別ベクトルかも知れませんがw

投稿: hisasi | 2009.03.27 04:42

>SHI-NOさん
どうもはじめまして。いつでもコメントお願いします。

まだまだ本を読むことについて未熟もいいところですが(こんなことを書く時点で未熟なんですが)、本を出来るだけ楽しむことを目指して行きたいと思っています。

>自分にとって理解しがたい本というのが一番ゴリッとしているのだとは思いますがどうでしょうか?

そういう考え方もありますね。自分にとってよくわからないものを、なんとかわかるように格闘するのもけっこう楽しそうです。まあ絶対読めない作品と言うのは確かにありますが…。

ちなみに挙げられている『サウンドトラック』は僕の好きな小説です(笑)。読みながら感動してしまいました。いや、あれはすごいですよ。もっとも物語が奔放すぎるので読めない人はいるのは理解できるんですけどね。

>sh9さん

む、夢枕獏という手がありましたか!僕はけっこう夢枕獏は好きで、陰陽師とかキマイラとか餓狼伝とか涅槃の王とかは読んだんですが、まだまだ読んでない本があることに気がつきました。神々の山嶺は名作の誉れも高いのに何で読んでなかったのだろう…。川端裕人も面白いですね。白川道はむかし読んだ本がよくわからなかったんですが…。ちょっと見かけたら読んでみることにします。

>hisasiさん

図書館は楽しいですよねえ。学生時代は一度入ったら日が暮れるまで入り浸ってました。最近はなかなか寄ることが出来ていないのですけど。いつかは時間をとってゆっくり図書館で過ごしたいものです。学術書と言うのも選択肢ではありますね。なかなか読む気力が沸かないというところはありますが…。

投稿: 吉兆 | 2009.03.27 22:28

コメント頂きましてありがとうございます。
読んでらっしゃらないとの事で補足させて頂きますと、瑠璃の方船(前回タイトル間違えました・・・)は夢枕獏の自伝的フィクション小説であり、自分の道に悶え苦しみそして潰えていく、自分の中にある何者かと向かい合うような話であり、それを俯瞰的に見ているかのような青春小説でもあります。
流星達の宴は、バブルの頃に金という手段によってしか自分の道を表すことが出来なかった筆者が、自らの親しい人を投資によって亡くしたことにより、投資会社を作りカネという見えない意味のないものに踊り、大切なものを全てその中に投げ込み、破滅と輝きに向かう中で、何かを見つけていく、といった話です。作者の自伝的小説であり処女小説であり、後の作風よりも濃密で読みにくい点もありますが、圧倒的に迫る何かがあるとも言えます。
神々の山嶺は、説明する必要は無いでしょう。また、リスクテイカーは作者をご存じの様なので割愛で(笑)

投稿: sh9 | 2009.03.28 18:21

詳しい説明ありがとうございます。参考にさせていただきます。どうやら僕がふだん読むタイプとは大分異なるようなので、新しい視野を得られそうで楽しみです。

投稿: 吉兆 | 2009.03.29 08:49

少しもゴリッとする本ではありませんが、

ハイスクールD×D 石踏一榮

はどうでしょうか?

タイトルから簡単に想像できますが学園ラブコメファンタジーです。

特徴
・主人公が往年の少年漫画の主人公っぽいらしい(漫画は詳しくないので断言はちょっと)。
・エロい(絵も絶品)
・燃えと萌えの二本立てだが、読後感は燃えの方が強い。
・なんでも作者は前作で大失敗したらしい。作風を変えて続刊できるぐらいには売れたみたい(前作は知りません)。

他の方々のコメントを見る限り空気読んでないかもしれません。ご立派なラノベではないです。王道ジャンルにしてはそこそこ面白かったので紹介してみました。

投稿: チラシ | 2009.04.16 20:42

おすすめいただきありがとうございます。

『ハイスクールD×D』についてなんですが、一度読んだことはあります。しかし、ちょっと面白いところがよくわかりませんでした…。その、そもそもの設定である悪魔などの設定にひっかかってしまって、最後まで違和感を感じてしまったんですね。そこをクリアできれば楽しめたのでしょうが…。

投稿: 吉兆 | 2009.04.16 22:48

ああああああ、そうでした。管理人さんは基本設定の整合性や妥当性などを気にされる方でしたね。確かに、悪魔・天使・堕天使の設定は一巻では雑なところがかなり。『悪魔の駒』云々についても…。今後改善されていくとは思うんですが。

管理人さんの嗜好を知っていたのに、的外れな紹介をしてしまいました。申し訳ない。

投稿: チラシ | 2009.04.16 23:18

いえいえ、このあたりの感覚は、その時々の読み方もありますので、絶対的なものではないと思います。もうちょっと読み方を気をつけていれば楽しめたと思うんですよね。決して的外れなどと言うことはないと思いますので、お気になさらないで下さい。

よろしければ、またオススメの本を教えてください。

投稿: 吉兆 | 2009.04.17 10:26

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