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2009.03.25

『とある魔術の禁書目録(6)』読了

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とある魔術の禁書目録(6)』(鎌池和馬/電撃文庫)読了。

口絵のシェリー・クロムウェルがすごいよなー。もうこれはイラストじゃない。絵だ(似たようなものじゃないかって?ええいこういうものは心意気だ!)。この一枚がすさまじい圧力を放っている。灰村キヨタカは素晴らしいな!

けっこう面白かった。まあ今回の敵役にあたるシェリーの動機にちょっと納得がいかないところもあるが。科学側と魔術側が対話をし融和していくことが犠牲を生むんだ!って言われても困っちゃうんですけど…。平和のために戦争の火種を起こすとか意味不明な理由で命を狙われちゃあたまりません。このあたりは珍しく上条さんとの意見の一致が自分の中でとられたので結果的に素直に物語に入り込むことが出来たのは、これは僥倖と言ってしまっていいものか?まあそこまで考えて作っていたらすごいけど…。

傑作と言うほどではないが、手堅い作りになっており、読んでいる間は退屈はしない。ライトノベルとしてはまったく言うことの無い内容だった。まあ物語としては上条さんが女の子と出会って敵をぶん殴って女の子を助けるというテンプレートそのままなのだが、インデックスさんがわりとヒロインヒロインしていたり(タイトルにもなっているのにまともに物語関わるのは1巻以来というのもひどい話だ)、今回のヒロインである風斬氷華とは上条さんとはそんなにフラグが立ってなくて、むしろインデックスとの友情が強調されているのがちょっと違う方向性を生み出していた。また敵役のシェリーも、わりと問答無用なところがあるので上条さんに説教する余地がなかったのも良かったのかな。いや、例によって悪い人ではないんだけど、まあ理屈が最初から破綻しているからな。葛藤の余地も無い話と言える。

このあたりはアニメを見ても思ったけど、今まで一貫して”幻想をぶち壊す”側に立っていた上条さんが初めて”幻想を壊させない”側に立って戦っているんですよね。理不尽をぶち壊すのではなく、儚いまぼろしを守るための戦い。この辺に上条さんのヒーローとしてのスタンスに微妙な違いが出てきているようで面白いというか興奮させられた。かっけー(…まああんまり説教がなかったという理由もあるが)。

最後の方はもうちょっとなんとかならないかな、とは思う。黒幕がなんやかや喋くってネタバレをしてくれるってのは、その、ちょっとセンスが、無いんじゃない、かなー、と。そういうのが好きな人は好きなんだろうか?ゼーレ的ななにかみたいなの。でもなーゼーレ的ななにかってので勿体ぶるのはあんまり評価できねーぜ。ひつぜんせいってものがかんじられないよ!

素朴な疑問。小萌先生はなんであんなにいろいろなことを知っているのだろう…。学園都市の教師と言うのはみんなあんなものなんだろうか…。

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