『スクランブル・ウィザード(3)』読了
『スクランブル・ウィザード(3)』(すえばしけん/HJ文庫)読了。
んんー…すごく感想が書きにくい。いつも通り面白かったのだけど、具体的に指摘し難い内容だった。大祓の連中はあまりにもかませ臭がするので全然期待が出来ないし…。能勢の裏切りフラグは、むしろ今まで味方だったのが不思議なくらいの存在だったので、これまたまったく意外性がない。まあこれで実は能勢の潜入捜査だったりしたらびっくりだけどな。いや、その可能性も無いわけではないのか?低そうだけど。十郎と月子の関係のどきどきわふーんぶりを楽しめばいいと思うんだけど、これもそんなにつっこまれなかったしなー。ある程度、関係性が固まってしまっている。ここに新しい関係性を持ち込むべく唯里が存在する理由があると思うのだが、唯里自身、踏み込みが浅いので、まだ関係性を動かすと言うところまで行かず。まあそれぞれはいつも通りに面白いのだが、具体的に特筆するべきところがなくて、どう言ったらいいものかものすごく困っているのだった(といいつつそれなりに書いているが)。おそらく、今回は次の巻への”つなぎ”の意味合いが強いのかもしれない。今まで情報が出ていた”彼女”がついに登場して、圧倒的な存在を振りまいていくところなど、続刊への期待が膨らませられる。ここで一気に飛躍できるかどうかが、この作品の分水嶺になりそうな気もする。
…ってヒロインが。帯に隠れていて画像貼り付けるまで気がつかなかった…。なんだこの扱い。
| 固定リンク
« 日々の徒然(雑記) | トップページ | 買ったもの »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント