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2009.02.13

『太陽を盗んだ男』を観た

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友人がDVDを持ってきた『太陽を盗んだ男』(長谷川和彦監督)を観た。まったくありがたいことである。

・これはいい感じに気が狂った映画だなー。テンションがやたらと高くて面白かった。

・原爆を作ることが先行して、原爆を使ってなにをするのか全然考えていない本末転倒している主人公がかわいい。「要求はなんだ」と問われてちょっと言葉に詰まり「ナイターを延長させろ」と苦し紛れにいっちゃうところなんか、沢田研二の演技もあいまってとってもキュート。

・菅原文太があまりに菅原文太であり、イカス。今にもカチコミをかけそうな勢いだ。でも警部なんだよなー。こんな警官存在するわけねーだろ、と言うのは禁句だな。しっかし、銃でいくら撃たれてもひるまないあたり、どんだけ不死身なのかと。倒しても倒しても復活してくる文太が恐怖だった。こんな警官に追われたらすぐに自首したくなる。

・菅原文太に顕著だったけど、アクションシーンの荒唐無稽っぷりはすごかった。文太がターミネーターすぎる。おまえ何十メートル上空からダイブしているんだ。何発銃弾を受けているんだ。すごすぎる。カーチェイスにおける車も盛大なぶっこわしぶりが素晴らしい。日本の映画でここまで盛大に車をぶっ壊すのがあったんだなー。

・沢田研二の原爆に対する姿勢はアンビバレンツなものがある。苦労してプルトニウムを盗み(この過程はかなりすごい。どこの未来基地だあの発電所)原爆を作成するのだが、原爆そのものに対してはすごくぞんざいな扱いをしている。その辺に転がしていたり、おもちゃにしていたり。思うに、彼にとって原爆とは力(どういった力か?停滞した現状を打破するための力か)の象徴であり、彼が欲するのはまさに力としての原爆。ゆえに原爆そのものには興味が無いのかもしれない。そのくせ、その力でなにがしたいというものはなく、単に力を所有することに意味があるように思える。

・なんか上手く言えない。単純に考えれば、沢田研二の周囲にある停滞感を打破するための鍵として原爆を求めている、と考えてもいいと思うけど(そこに具体性はなく、ただ現状を変えたいと言う欲求だけがある)、その解釈でいいのかどうか疑問が残る…。まあそのあたりは本人も気がついていない感覚と言うことでいいのだろうな。

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