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2009.02.27

『とある飛空士への恋歌』読了

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とある飛空士への恋歌』(犬村小六/ガガガ文庫)読了。

前作同様、真っ向からの冒険恋愛物語。空を飛ぶことへの憧れ、美しさを描きつつ、恨みを抱きつつ生きる零落した皇子が出会った少女には秘密があった。と言うところまでを描いている。恋の予感を芽生えさせながら、出会った二人には数奇な運命が背負わされていたのだった。というかなり王道ラブストーリーを直進している。ここまで王道を叩き込まれては面白くないわけがないですね。うん、実際面白いなーと思うんですよ。でもねー…実はあまり自分はこの小説が好きではないようです。ストーリーは王道を真面目と描いているところは好感を持てるのだけど、物語が王道でケレンがないために、細かい部分の描写の粗さが気になってしまった。ぶっちゃけると、会話や文体があまり好きではないのですね。会話をコミカルに描こうという意図はわかるのだけど、ちょっと上滑りしている印象がある。意図的に軽さを持たせた文体にしているところもちょっと僕の趣味からは外れている。個人的に意見になってしまうけど、せっかくの王道なのだから、もっと端整な文体で読みたいと思ってしまうし、会話ももっと落ち着いた、地に足をつけたものにして欲しいと思う。そのあたりが僕の趣味とは外れていたように思う。残念ではあるが、続編がでたら買うつもりではいるので、あまりとやかく言うものでもないのかもしれないが。

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買ったもの

1.『医龍(20)』 乃木坂太郎 小学館
2.『とある科学の超電磁砲(3)』 原作:鎌池和馬 作画:冬川基 アスキーメディアワークス
3.『薔薇のマリアver5 つぼみのコロナ2』 十文字青 角川スニーカー文庫
4.『スクランブル・ウィザード(3)』 すえばしけん HJ文庫

医龍がめっさ面白い。天才と凡人の物語をここまで描くとはすごいわー。とある科学~も面白い。原作とも違った面白さがあるなあ。

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本屋ぶらつきながら物思い

・十文字青って、情念と疾走感に満ちた文体が誰かに似てるなー、とつらつら考えていたら舞城王太郎だと言うことに気がついた。読者に関係なく、自分の信じるものっつーか、”個”を読者に叩きつけているところも、似ていると言えば似ているような気もする。まあ、違うと言えば違うんだけどね。

・少年エース移籍後は、なぜか手が遠のいて読んでいなかった『強殖装甲ガイバー』の新刊が出てた。表紙を見るといまごろ女ガイバーが出てくるようだ。普通こういうキャッチーなのは最初にやるもんじゃないのか。なんで今更…。買いなおそうかな(釣られた人)。

・こないだの鉄腕バーディー回想編クライマックスの作画が崩壊していたということになっていることを知った。えーあのアニメーターの好き勝手やらかした超絶作画を作画崩壊って言っちゃうのー。世の中にはいろいろな考え方の人がいるな、と思った。

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2009.02.26

『宝仙娘娘追宝録(11) 天を決する大団円(下)』読了

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宝仙娘娘追宝録(11) 天を決する大団円(下)』(ろくごまるに/富士見ファンタジア文庫)読了。

宝仙娘娘追宝録、完・結!なんと言うか、ライトノベルの一つの時代が終りを迎えたのだ、と半ば冗談交じりにも思う。これを読んで、自分の中のもやもやとしたすっきりとしないものの一つがようやく解消された。世界はほんの少しだけマシになったような気がする。とにかくめでたい。

真意の見えぬ龍華の行動に混乱の極みを陥る人間界を舞台に、邪仙と認定された龍華に刺客が差し向けられる。龍華に対する復讐を果たすべく和穂の体を乗っ取った鏡閃は龍華の元へ向かう。そして和穂を鏡閃から解放するために、打ち直された殷雷たちも龍華の元へ向かう。

無益な殺戮を行う龍華で物語を引っ張り、和穂と鏡閃と殷雷が自分の想いを果たすために十全に動き回らせ、個性的な脇役たちが花を添える。ちょい役でさえ(龍華に殺される宝貝使いでさえ)とても魅力的な造型を行える作者にはまったく脱帽するしかない。とはいえ、かなり重い展開であり、最終巻に入ってもまったく帯に書かれている大団円という展開は見えてこないのだが、ろくごまるにはここまで綿密に張り続けて来た伏線を一気に消化することにより大団円へのアクロバットを成功させた。早すぎても興醒めだし、遅すぎれば読者を納得させられないギリギリのところを見極めた見事な着地であると思う。本編と奮闘編(短編集)の関わりは、これまでも少しずつ伏線は張られていたが、ここに来て関係がはっきりと分かり、感心してしまった。なるほど、あのキャラクターが出ていたのはそういう理屈か。

やや伏線の消化が綺麗すぎるせいか、物語が窮屈というか、生硬に感じられてしまうのだが、これはさすがに多くを望みすぎと言うものだろう。いろいろと語られていないところも多く、勿体無いと思わせるところもあるが、少なくとも瑕疵と言うほどではない。むしろ、これで終わることが勿体無く感じさせると言う意味では絶妙とも言えようか。読み終わった後、思わず「じゃあ奮闘編で続きを…」と言いたくなってしまうこと請け合いである。これで終りであることがすごく勿体ないような気もするが、このように言われるうちに終了することが出来たこの作品はとても幸福なものであったと思われる。作者にはお疲れ様と言わせていただきたい。

(追記)
村長代理の正体にはびっくりしました。誰だっけ?と思ったけど、他の人の感想を読んでいたら3兄弟と言う伏線があったことを思い出し、ああ、そっちか!とびっくりした。すると大分、三国時代の歴史も変わってくるのかなー。そういや、関羽が早くに死んでるって話がどっかにあったっけか。どこだったか思いだせんが。あと、夜主は結局、龍華と関係なかったのかなあ。

(追記2)
今頃気がついたのだが、龍華のやったことって、コードギアスで○○(ネタバレになるので伏字)のやったことと同じだよなー。過程と目的がそっくり。もっとも、龍華の目的はより個人に収斂しているのだが。

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買ったもの

1.『死者の短剣 惑わし』 ロイス・マクマスター・ビジョルド 創元推理文庫
2.『終期限定栗きんとん事件(上)』 米村穂信 創元推理文庫
3.『タイタンの妖女』 カート・ヴォネガット・ジュニア ハヤカワ文庫SF

米村穂信が来た。めでたい。じっくりと読むことにする。

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2009.02.25

『ゼロの使い魔(16)<ド・オルニエールの安穏>』読了

Ccc4d0920ea0d9d3353af110  『ゼロの使い魔(16)<ド・オルニエールの安穏>』(ヤマグチノボル/MF文庫J)読了。

今巻にて新章開始となったようだ。主人公サイトも、幾たびに渡る英雄的な活躍をしてきたこともあり、ついにトリステイン王国においても公式に認められるようになった。領地を与えられて貴族に準じる扱いとなり、王国における公的な地位を確実なものとしたわけだ。こうなると、今までのような個人の冒険譚ではすまない、宮廷とのしがらみが生まれてくる。そこからいくつもの波乱の芽が蒔かれてきており、一見したところ静かな展開のように思わせつつ、物語は予断を許さない。順風満帆に見えて、サイトの周囲にはいくつもの不和が存在しているのだ。一つには非貴族でありながら貴族に近い地位を得た英雄に怯える貴族たちの反感であり(貴族たちにとっては最良の英雄とは死んだ英雄のことなのだ)、一つには英雄であるサイトと不釣合い(と思っている)”ただの貴族”である自分への引け目に怯えるルイズの心である。公的なものと私的なものの両側面からサイトの未来への暗雲が広がりつつあると言える。それは、サイトにとって新たな種類の試練。彼にとってのこれまでの戦いは、常に挑戦者の戦いであった。彼は常に不利な状況にあり、理不尽な力が彼を翻弄しようとしてきた。それはもちろんガリア王国の魔の手と戦うことであり、さらにはルイズとの関係においても主人と使い魔と言う劣った立場から対等になろうとする意味もあった。ところが、今回の戦いにおいては、彼は”持てる者”あるいは”守る者”としての立場で戦わなくてはならないのだ。彼は、今までのように無心で目の前の脅威と戦えば良いのではなく、より多くの視野で、より多くのものを守るために戦わなくてはならないのだ。それは、これまでの経験により”高貴なるものの義務(ノブレス・オブリージュ)”を学び、多くの人々のため(そしてもちろん自分に親しい人のため)に自分の力を尽くしてきたサイトの、その真価が問われるべき試練となるのだろう。その意味では、サイトが今巻にて、今まで導き手として支え続けてくれた”彼”を失ってしまったことは示唆的と言えるだろう。つまり、サイトはもはや”守られる者”であることは許されない。”守る者”にならざるを得ないのだ。つまりこの物語は、彼の自立の過程に入ったのだ、と言えるのではないだろうか。ヤマグチノボルの手腕の精妙さに息を飲みつつ、サイトの新たな戦いを描くであろう続きに期待したい。

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本を読みながら思ったこと

・『とある飛空士への恋歌』を読んでいる。うーん、なんかなー。

・どうもこの作品、というよりこの作者は、僕にとって「面白いけど好きじゃない」類に属するらしくてあんまりピンとこない。

・面白いことは間違いないんだけど。もし、これがつまらないと言う人がいたら、小一時間くらい説教できる(誇張あり)。

・けれども好きではない。うーん、どうやら僕にとっては池上永一と同じカテゴリーに入れとくのが無難っぽいなー。

・『へうげもの』を読んだりしている。めっさ面白い。この面白さを知っている人にはなにも言わなくても通じると思うのでとくに説明しない。俺が面白ければいいや。それにしても宗匠はいったいどこに向かっているのだろうか。業が深すぎる。

・『ヴィンランド・サガ』がおもしれーな。マジハンパねえ。7巻かけてようやく大河ドラマとしての下地が整ってきた。覚醒を果たしたクヌート王子がすごいのだが、本来の主人公であるトルフィンが未だに過去に囚われ続けている。作者がどのように彼の物語を紡いでいくのかも期待だぜー。

・『ヒストリエ』むっちゃおもろい。アレクサンドロス出て来たー!アレクサンドロスと比較させられるエウネメスの格がすごいことになっているな。

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2009.02.24

『とある魔術の禁書目録(1)』読了

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とある魔術の禁書目録(1)』(鎌池和馬/電撃文庫)読了。

けっこう読むモチベーションを維持するのに苦労したけど、なんとか読み終わった。一巻は本当に読むのに苦労するなあ…。だが、昔に読んだ時と比べると、幾分かは理解しやすくなっているような気がする。いや、まあ、結局、上条さんの動機がさっぱりわからないのは変わらないんだけど…。思えば、過去の出来事を背負った上条さんと言うのは、この巻しか出てきてないんだよね。この巻以降、記憶を失った上条さんは、ある意味において別人である(はずなんだがそういう描写はないな…)。だから、この時点の上条さんを見れば、彼がどのような人物であるかわかる…かと思って気をつけて読んだんだけど、全然わからんかった!結局、目の前のものはとりあえず助けて、助け続けて、ひたすら助け続けると言う、やっぱこの人、普通に考えて頭おかしいんじゃないかしら、と言う結論に達した。ありえねえよなあ、この人物…。火織に対する熱い説教も、お前、人生を生きてきて、そういう挫折って味わったことないのかっ?と思わずツッコミを入れてしまったし…。いや、もしかして無いのか!?上条さんには、自分の力不足を嘆き、無力感に苛まれ、何かを諦めたことがまったくないとでも言うのか!?…だとすると、上条さんは想像以上の英霊レベルを保持していると言うことになる…。これは決して悪い意味だけじゃないけど、狂人の一種だなーやっぱり…。上条さんの言うことを全部真に受けると(嘘なんていうタイプじゃないんで本当の事なんだろうけど)、ひたすらすべてを無自覚に無意識にくじけることもなくすべてを助け続けると言うそれなんてアーチャー?を実現している男と言うことになるわけで…やべーこれは人間としてのレベルが高すぎる!と言うのは半分冗談だが(半分は本気で言っている)、作者はどこまで本気でこういう人物造型にしたんだろう…。深く考えて上でのものなのか、あるいは物語的に駆動しやすい人格を作っただけなのか。そのあたりはけっこう興味深いと思う。それはそれとして、一巻は文体が非常に癖があって読みにくかった。造語や独特の言い回しとか非常に趣味的なので、なかなか意味が読み取り難い。まあ、入間人間をくぐりぬけた今ではそれほどたいしたことは無いけどな!あとインデックスさんの脳の容量についての話は、最初に読んだ時もアニメを見た時も思ったけど、なんでだれも気がつかねえのかなあ…と違和感が強い。普通に気がつかないのかなあ…。現代に生きていれば、そういう情報はいくらでも入っていると思うんだけど…。ステイルたちは悲壮な覚悟でがんばっていたけど、実はインデックスは全然大丈夫でした!と言うのは、ちょっと物語としては良くないと思う。ステイルたちの過去を全否定ですからね。僕はこのトリックは肯定出来ないかなー。また上条さんの記憶については、過去記憶が全部消えてしまったとすれば、人格さえ変わってしまうと思うので、実はあんまり良くない処理だと思うんだけど(せめて詳細な過去の記録があって、演技するだけの時間があればよかったんだけどね)その辺は突っ込みを入れないほうがいいんだろうなー。大体予想通りだが、一巻はあんまり褒めるところねーなー。ただ、文体に慣れたのか後半はかなり調子よく読めるようになったので、この調子で続きを読んで行こうと思う。

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買ったもの

1.『ヒストリエ(5)』 岩明均 講談社

うおおおおおん…と叫び声をあげてしまうほどにひたすらに面白いヒストリエ。現在、自分が購読している漫画で面白い作品ベスト5をあげたらまずランクインするだろうな。面白すぎる。

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本を読んだりゲームをしたり

・いくら本を読んでも終わらないよー。

・浅井ラボの『され竜』新刊を読んでたんだけど…なんか浅井ラボって、行間なくね?ってこの書き方だと意味わかんねーな。要するに、懇切丁寧に状況を説明しすぎっつーか、読者を信用していない書き方をしている気がする。モルディーンがわざわざ秘書に策略を懇切丁寧に教えてくれたり。ガユスは基本的に説明台詞ばっかりだとか。まあ今更ではあるんだけど読者に親切だなあ、とは思った。

・書き下ろしの、一番最後のやつ。ギギナがひたすらバトルってるんだけど、最後のシーンは蛇足だなあ。喜怒哀楽も恩讐も超えて、それでも刃を打ち鳴らさずにいられない戦士の業を書きたかったというのはわかるんだけど、これも説明しすぎなような気がするなあ。大体、説明し難いものを描写しているんだから、説明をすることに意味があるとは思えないんだけどな。

・でも詐欺師の話はすごかったよ。浅井ラボは筒井康隆にでもなるつもりなんだろうか?不条理ギャグを書かせたら、ラノベ業界では天下一品だなー。わかっちゃいるのにだんだん思考が汚染されていくガユスの描写が良かった。

・ふと気がついたら、アクセスカウンタが666666を過ぎている。くそー自分の手で達成したかったぜ…。

・少年ジャンプが目を離せない。クライマックスにさしかかるネウロは、一瞬先が予断を許さない緊張感がすごい。まさかヒロインが死ぬとは思えないが、死なないとは言い切れないのがこの作品のすごさだよなー。ワンピースも超すごいし。有能な敵!頼もしいライバル!ジェットコースターのような急展開!なんなのこの作品…おかしいよ…面白すぎるよ…。パクマンはジャンプ関連の話題の上げ方が興味深いね。いろいろと議論の余地がありそうな作品だなあ。あとぬらりひょんの孫がからくも打ち切りを回避してくれたのでホッとした。しかし、最近の『NARUTO』と『アイシールド21』はどうなっているんだろう…。なんか全然面白く感じないんだけど…。

・ゲーム体力が落ちていることもあり、リハビリを兼ねて『ジルオール・インフィニットプラス』を購入する。やっぱゲームリハビリには携帯機だぜー。と思ったが、ロードが遅くてくじけそうになる。インストールしてもまだ遅い。読み込みの遅さはリハビリの障害だなー。まあ携帯機で動かすのが大変なんだろうけど…。

・でも、近年の大作RPGにはないシンプルさがいいぜー。あんまり物語を饒舌に語らないところが気持ちいい。スターオーシャンなんてやってる場合じゃねえぜ(偏見)。

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2009.02.23

『雪蟷螂』読了

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雪蟷螂』(紅玉いづき/電撃文庫)読了。

人喰いをテーマにしたファンタジー三部作の完結編。今回もすごく面白かった。一面を白く覆い尽くし、肌を凍りつかせる雪を幻視するかのような美しさと厳しさ、そして裏腹の情熱の血潮を感じさせる作品であった。なによりも美しい。これが重要、と言うかすべてと言ってもいい。人々の愛憎を、あるいは厳しい吹雪の中を、雪山を踏みしめる歩みを、描く描写が美しい。なによりも描写をする文章が美しい。そこには耳を澄ませばびょうびょうと吹きすさぶ風の音が聞こえ、人々の生活を息吹が息づいているようにさえ感じられる。

作者は、その美しい描写を、激しくも哀しい愛にまつわる物語を描くことに注ぐ。憎しみともつかぬ激憤、激情。それらに匹敵する暴風の如き愛。作者が描く愛はそのようなものだ。愛するがゆえに憎しみ、憎しみ合いながら愛し合う。冷たくも激しい雪に包まれた舞台に描かれるのは、そんな激しい物語なのだった。

と、見事に絶賛したいところなのだが、あえて苦言を呈す。この物語には3組の恋人たちが出てくるのだが、その内の一組、と言うか過去編の”彼女”の物語が、最もこの物語的のテーマ、愛するがあまり相手を喰らうが如き愛情を体現していると言って良い。彼女の恋の結末は、そのビジュアル的な凄惨さ、そして美しさもあいまって、登場はもっとも短いにも関わらず鮮烈な印象を受ける(雪の中、倒れる彼女のシーンは、あまりにも美しい)。そして、彼女の物語が鮮烈な分、残り二組の物語が、やや印象が薄くなってしまったのが残念と言う他ない。この美しい、あまりに美しい物語の唯一の瑕疵があるとすればそこだ。”彼女の物語”があまりにも美しすぎたがゆえに、他のすべてを覆い尽くしてしまったとは、なんとも因果なものであろう。

しかし、それでもこの作品は美しい。個人的には、完成度と言う点ではやや視点がばらけ過ぎていると思うが、美しいと言うことの前では、それらはすべて些細な問題に過ぎないのだ。ただ、この物語に酔いしれたいと思わせる、これはそんな作品である。

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買ったもの

1.『ジェネラル・ルージュの凱旋』 原作:海堂尊 漫画:高遠るい 宝島社
2.『シュヴァリエⅧ』 原作:冲方丁 漫画:夢路キリコ 講談社
3.『荒野に獣慟哭す(9)』 原作:夢枕獏 漫画:伊藤勢 講談社
4.『ヴィンランド・サガ(7)』 幸村誠 講談社
5.『へうげもの(8)』 山田芳裕 講談社
6.『無限の住人(24)』 沙村広明 講談社
7.『いつも心に剣を(1)』 十文字青 MF文庫J

『ジェネラル・ルージュの凱旋』は…高遠るいなので買ってしまったが、正直、原作にそれほど興味がないのでどうしたものか迷った。迷ったのだが、迷うぐらいなら買ってしまった方が精神衛生上良いということに気がついたので(またか)購入。『シュヴァリエ』『荒野に獣~』については、掲載紙消滅という衝撃的な結末…。どうにかどこかで続けてもらえないものだろうか…。『いつも心に剣を』については、帯にでっかく『薔薇のマリア』と書かれていた。まったく別出版社の作品をコピーに使うとは、MF文庫、なりふりかわまねーな。

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最近のアニメ

・『攻殻のレギオス』
うーん、なんだろう?なんかすごくわかり難い。細かい改変が多いから、原作読者であるほどに理解が難しくなるのか。原作を知らなければスルー出来るのかな。でもなあ、現時点でレイフォンの動機って全然わかんねえよな。ニーナも何を考えているのか全然わからんし。と言うか全員わからんし。みんな納得しているのか?フェリ先輩が可愛ければどうでもいいということなのか?わかんねー。と思ったら最新話でニーナの動機は描かれていた。まあ見せ方にも問題があるんじぇねえかなあ。

・『ドルアーガの塔』
なんかすげー面白い。なんで?自分でもよくわからん。おかしいなー、オレ、この手の邪道(お約束を茶化すタイプ)アニメってそんなに好きじゃないのに、これはすごく好きなのなー。なんかなー、第一期の伏線(4体の殺人ドールとか)を丁寧に拾っていたり、今頃になって無能騎士隊長の掘り下げをやったりするところに面白さがあるんだろうなー。

・『とある魔術の禁書目録』
アクセラレータがあまりにもいい奴過ぎる。けどちょっと納得いかないんですけど…。ラストオーダーの言葉だけでアクセラレータの属性変換を行われてもちょっとついていけないと言うか。あと最新話で、アクセラレータががんばったのに、大人たちが全部美味しいところを持っていったのはなんなの?

・『鉄腕バーディー DECODE:02』
すんげー。バーディーの回想編がハンパねー。なんなのあの無茶な動きは。腰が抜けたぜ(比喩表現)。バイオリンをめぐる一連の話は、ロボットに代表される命を持たないものに対する人間の感情移入の問題もあって興味深かったなー。前回までのが全部嘘、と思わせておいて、最後で持ってくる。うまいなー。

・『空を見上げる少女の瞳に映る世界』
なんかうっかり面白く思えてきちまったぜ。なんだかんだでユメミがクラスではイタい子だって思われている場面は、それまで超セカイ系とも言うべきイチコとスズメとユメミで閉塞した関係から一歩外に踏み出した感じの描写でハッとさせられた。天上界とか関係なく、ちゃんと生活があるんだな、と。だからこそムントに呼びかけるユメミの声には意味があるわけねー。あと、とりあえず作画はすげー。

・「とらドラ!」
この作品のシリーズ構成をやっている岡田摩里って、『True Tears』のシリーズ構成をやってた人なんだね。この間、『True Tears』を見直して初めて気がついたよ。とらドラ!アニメのハイレベルな脚本をみるに、この人の手腕は大きそうだなー。ちい、覚えた。

・「キャシャーン Sins」
なんというか、侮蔑と嘲笑を込めたルナ様の視線はむしろご褒美だと思った。しかし、ドゥーンの顔があっという間に元通りになったのはどういう理屈だ?

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雑記のようなもの

・『空を見上げる少女の瞳に映る世界』のウィキペディアを眺めていたら、声優に見覚えのある方々がいた。相沢舞、水原薫、稲田徹、若本規夫、白石稔、田中涼子、土谷麻貴…『喰霊-零-』声優だらけじゃねえか。いや、だからなんだと言うわけではなくそれだけですが。

・相変わらず花粉症。目は痛いし鼻も痛いし鼻水はとまらないしもう大変。僕が一番つらいのは目で、どうも体質なのか、目がしょぼしょぼするだけなならまだいいのだが、しばらくたつと目の周りが真っ赤に腫れ上がってしまって、単純に痛い。目の周りをぐるりと赤い輪が出来上がってしまうので、まるで狸かパンダのようなとぼけた顔になってしまう。見た目はとぼけているけど、本人はつらいんです。

・電撃文庫が一通り片付いたので、いそいそと『宝仙娘娘』完結編を読む。他の積読なんてしったこっちゃねえや!

・ラストの理屈が上手く飲み込めない…。ええっと…他にも過去改変をしていた宝貝は存在していたような…そっちの処理はどうなってんだっけ…。もう一回読もうかな。

・『ラプンツェルの翼』は、ラノベ版寄生獣だ!という説を提唱したが、ラノベ感想サイト界隈の動向をみるに同様の反応をしている人はいなかった。おかしいなー、どうみても寄生獣だと思うんだがなー。
(追記)と思ったらアマゾンのカスタマーレビューで言及している人がいたよ!よかったーオレだけじゃないんだー。

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2009.02.22

『ラプンツェルの翼』読了

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ラプンツェルの翼』(土橋真二郎/電撃文庫)読了。

戦闘美少女+バトルロイヤルと言うわけで、いつもどおりの土橋だった。面白いんだけど、正直、作者はこんなことやってないで『ツァラトゥストラの階段』の続きを書いて欲しいと切に願う。が、それはまた別の話。

自分の人生に無関心な主人公のところにトランクに入った美少女がやってきた、ってそれなんてエロゲ?な展開も、作者の手にかかれば平凡な少年と美少女に似た異生物とのディスコミュニケーションバトルになってしまうのが作者らしい。

そう、今作の特徴は、一件ラノベナイズされた設定の上で繰り広げられる、人間とは異なる異生物との交流を描いていると言うことである。ぶっちゃけた話、寄生獣の美少女版といってよい。これは、作中に寄生獣ネタがちりばめられていることからしても、おそらく作者は意識していることであると思う(奈々の言葉を覚えるエピソード、主人公に天使の力が流れ込むこと、人を食う本能などなど)。

突如やってきた人間とは種も考え方も異なる異物と、否応なく共同生活を送ることになった主人公が、自分の生活を守るために”人を食う存在”戦う、と表現すればまさに寄生獣。一応、主人公のパートナーとして存在する奈々も、会話をしていると明らかに人間性を欠いた精神の持ち主であることはすぐにわかる。彼女は、人間というにはあまりに合理的でありすぎるのだ。社会的な生物である人間と異なり、あまりに生きることに純粋すぎるとも言える。

そう言った舞台設定をすることによって、当然のように主人公とヒロインのディスコミュニケーションの物語となり、二人が生き残りをかけて戦う過程で、お互いを理解していくという流れになる。

ただ、ちょっと引っかかるのが、主人公とヒロインの間に起こるディスコミュニケーションが、ヒロイン側が主人公に一方的に感化されるという展開で、主人公側がなにがしかのアプローチを行ったように感じ取れないところだ。なんか適当にバトルっているうちに、ヒロインが勝手に(と言うのもどうかと思うが)人間化し、恋愛感情を芽生えさせていったように感じ取れるので、異生物との交流ものとしてはあまりよくないのではないか。違うものは違うものとして受入れつつ、その上で手を取り合えるように努力するのが異文化コミュニケーションの基本ではないかと自分は思うのだ。

おそらく1冊でまとめるのにそこまでは突っ込めないという作者の判断は理解出来るものの、納得しがたいものがあるのだった。

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買ったもの

1.『野武士のグルメ』 久住昌之 晋遊舎
2.『孤独のグルメ【新装版】』 原作:久住昌之 漫画:谷口ジロー 扶桑社
3.『ヤクザガール~ブレイド仕掛けの花嫁~(2)』 原作:元長柾木 漫画:大熊由護 秋田書店

探していた『野武士グルメ』をようやく見つけたので喜び勇んで購入、してしまったせいでテンションが上がってしまい、そのまま『孤独のグルメ』新装版まで購入してしまった。オレ文庫版持ってるのに…。まあ特別編が読めたからいいや…。

『ヤクザガール』はこれにて完結。ちょっとバランスが悪かったような…。主人公とヒロインのドラマが上手く動いていなかったのかな。すごく面白いんですけど釈然としないような。

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2009.02.21

『狼と香辛料Ⅹ』読了

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狼と香辛料Ⅹ』(支倉凍砂/電撃文庫)読了。

”狼の骨”を探して旅をする一行が辿りついたのはブロンデル大修道院。そこにあるとされる”狼の骨”を求めてやってきたロレンスたちだったが。というわけでまたしても現地のゴタゴタに巻き込まれるのであった。なんか行く先々でトラブル多発でたまんねえ!なんこのひどい旅は!…とはいえ、今回のトラブルにはわりと自発的に首をつっこんだところもあるので仕方のないところか。物語もいつも通り、一見単純そうに見える状況が、当事者たちの思惑が絡み合ってややこしくなっている。そこにロレンスたちが関わって状況を動かしていく、と今回のロレンスはわりと積極的な印象。大勢の中、己一個を賭けて立ち回るタフさに、ロレンスを凄みを見た。仕事の中に熱い情熱を隠し持ったロレンスは男だなー。そのくせ自分と他者を比較して自嘲するところもあったり、ギリギリの交渉で追い詰められる焦燥感を感じたり、なんか仕事に賭けるエネルギーが妙にリアリティがあってよかった。仕事をするときって、こんな風にありたいよなーとか思う。

ロレンスとホロの関係も、変わらないようで変わってきたようで、ホロが大分弱いところを見せてくるようになったのはなかなか微笑ましい。ロレンスの立場がちょっと強くなってきたような。泣く場面もあったり、ずいぶん作者はホロのイメージを壊しにかかっているのかなーと思う。けど、ここで壊すのは早すぎじゃないかなー。それとも少しずつ変えていくつもりなのだろうか…。

ずいぶん長く続いてきた寄り道編もそろそろ終りが見えてきたかな、という印象。まあ、まだそれらしき兆候が出てきただけで、実際どうなるか全然わかんねーなー。まあ会話だけでも面白いから問題ないといえば問題ないんですけどねー。と言うわけでやっぱり面白かった。

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買ったもの

1.『えむえむっ!(7)』 松野秋鳴 MF文庫J
2.『宝仙娘娘追宝録(11) 天を決する大団円(下)』 ろくごまるに 富士見ファンタジア文庫
3.『磨道(3)』 原作:パーダ 漫画:五十嵐洋平 スクウェア・エニックス

ようやく宝仙娘娘の完結編を見つけることが出来た。いやー苦労した。秋葉原まで足を伸ばしてしまったわい。

磨道は4巻で完結なんだな…。かなり面白いと思うんだが、人気が無かったのか。残念。

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雑記のようなもの

・この一週間、電撃文庫ばかり読んでいる。

・『狼と香辛料Ⅹ』を読み終わった。けっこう分厚いのに、全然読むのにストレスを感じなかったことに驚く。あまり長い話という印象はなかったけどなー。

・いまさら大きな波乱もなく。感想を書いているライトノベルサイトをめぐっていて(自分は読む前の本の感想を先に読んでしまうことがある。忍耐力が足りんなー)、どうもみんな語り口が重いなー、なんか重度のネタバレでもあんのかなーと思っていたら、普通にいつもどおりの話だったから書くことがとくにないのね。前巻があまりにも緊迫しすぎていたことの反動かな。

・続いて『ラプンツェルの翼』を読み始める。うーん、『ツァラトゥストラの階段』の続きはどうなってんのかなー。アレで終りとか言われたらさすがにブーイングだぜ。まあ気長に待つか…。

・「本やテレビのニュースで言葉を覚えたからな」ってのはあれか。寄生獣のオマージュか。

・「人間を殺せと言う本能だけが残っていた」って。…やっぱ寄生獣なんだな、これ。ミギーを可愛い女の子にしてみました、と言うのがアイディアの根本と見た。

・この作者はキャラクターの心情描写が極端に少ないか、表層的な部分しか追わないので、感情移入を拒否しているところがあるのだが、今回は一際それが目立った。可憐な少女に見えて、内面はまったく別物である”彼女ら”の描写に必要なことなのだろうが、会話と言う会話に”ズレ”としか言いようの無いものを仕込んでいるところが巧妙。上手く言えないけど、萌えキャラとして描いているキャラが、内面ではまったく異なる”化物”であるかのような不気味さを感じる。まあ、それはその通りではあるんだけど、もっと別の言い方をすると、人間なんてものは他の人間の内面を知ることは出来ないので、未知というのは恐怖の対象になり、他者の恐怖と言うものにつながっている。”彼女”たちに感じる不気味さは、それと似たようなものなのではないかなと思ったのだが、ちょっと違うかもなー(おいおい)。昆虫と日本語で話しているような隔たり、と言うのが一番しっくりくるかも。

・読了。やっぱマジで寄生獣だった。もっともこのレベルならばオマージュというレベルかな。細かいシュチュエーションや台詞回しにネタが仕込まれているけど、寄生獣では、新一とミギーに恋愛をやらせたりはしなかったもんな(当たり前だ)。

・あと、寄生獣と違って、人間批判も人間賛歌も全然無い、ものっそい不毛(貶しているわけではない)な話であるところも大きな違い。生産的なことなにもしてないもんなー。

・続けて『雪蟷螂』を読む。面白すぎる。冒頭50頁ですでに面白い。面白いんだけど、これは全然電撃文庫らしくない。はたして紅玉いつきは電撃文庫という枠内におさまる器なのだろうか疑問の余地がありそうだ。ライトノベルの皮をかぶる気すらないみたいだしなー。ちょっと荻原規子か上橋菜穂子っぽいところがあると思う。電撃文庫としては異端だけど、ファンタジーとしては王道中の王道だよな。

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2009.02.20

買ったもの

1.『GANTZ(25)』 奥浩哉 集英社
2.『ハチワンダイバー(10)』 柴田ヨクサル 集英社
3.『さくらファミリア(3)』 杉井光 一迅社文庫
4.『ゼロの使い魔(16)<ド・オルニエールの安穏>』 ヤマグチノボル MF文庫J
5.『HURTLESS/HURTFUL』 清水マリコ MF文庫J

…ろくごまるにの新刊が見つからない。出遅れたか。

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『悪魔のミカタ666(6)ノットB』読了

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悪魔のミカタ666(6)ノットB』(うえお久光/電撃文庫)読了。

延々とノットBことノビ・コースケが状況分析を行い、戦略方針を練っているだけの作品なのに、これがむちゃくちゃ面白いとはどんなマジックだ。うえお久光はすでにライトノベル作家として次元の違う領域に達しているなーと思う。バトルの一つ、ラブコメの一つ(まあラブ要素はあるけどコメじゃねえし)も入れないで、ひたすら駆け引きしているだけの作品。この、”駆け引きだけ”と言うところが非常に重要なところで、この666シリーズの根幹であると言い切ってもかまわないのではないかと思う。まだ無印時代は、アクションやサスペンス的な要素を入れてきていたが、666シリーズにはそれすらも無い。あるのは、ひたすらに推移していく”状況”。”事件”ではなく”状況”の変化を、数多くのキャラクターを費やして描写しているのだ。事件と状況の何が異なるかと言うと、端的には、事件には原因なり犯人なりがいるが、状況には原因があるとはわからないと言ってもよかろうか。ここで言う状況とは(あくまでもここでの意味だが)、なにかしらの発端はあっても、そこから続いていく展開には多くの人のさまざまな思惑が絡み合いそれぞれの意思が干渉することによって最初の形からはかけ離れていくものなのである。最初に関わった存在からはすでに関係の無いリヴァイアサン。不定形の怪物である。666シリーズとは、まさに堂島コウの持つ”It”を発端とし、多くの人間の思惑によって変形し、変容した”状況”をめぐり、最良の結果を求める人々の葛藤と暗闘を描いた作品なのであろう。つまり、正確には”駆け引きしかない”のではなく、”駆け引きがすべて”であると言うこともできる。そこには”状況”という名の化物を御しようとする人々の思惑があったり、あるいはただ流されるだけであったり、不条理にも踏み潰されるものがいる。そして、その化物と対峙し、打ち倒そうと言うものもいる。多くのキャラクターが行っている駆け引きとは、生きようとする必死の願いと同じものだ。だからこそ、駆け引きのみの物語が、ここまで読者の胸をうつのだ。

…というようなことを考えたのだが、全然関係ないかもしれないので結論は保留。まあこっからさらに状況は動いていくと思うけどねー。眼鏡のこととか明かされていない設定をいまだに引っ張り続けているし、解決してくれねーとこっちの神経が参りそうだぜ。

まあそれはともかく別の話をすると、ノビ・コースケ側を中心に話をしてくれた結果、”堂島コウ”というキャラクターの魅力を再確認した思いだ。コイツは本当にハッタリとテンションしかないんだなー。ハッタリとテンションで相手を(ここで言う相手とは、敵に限らず味方も含む)だまくらかし、翻弄し、自分の都合の良いように、何よりも”自分の意思”で動かしてしまう。それが悪辣ではなく、格好良く見えること自体、”堂島コウ”に騙されているんだろうなーと思うんだけど、それでもいいやと思えるもんな。不思議なキャラクターだなー。それはそれとして”堂島コウ”オリジナルは殺したいんだがどうしたものか。どうでもいいか。

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雑記のようなもの

・今日は頭痛がひどい。風邪の引きはじめであろうか。花粉だけでも大概つらいのに、風邪までやってこられては対処仕切れん。

・須賀しのぶが『アンゲルゼ』の同人誌を出すらしい。これは今年一番嬉しいことかも。夏コミに出すらしいので、今年のコミケに参加する理由が出来た。これは万難を排して望まねばなるまい。

・最近、ライトノベルの読みすぎでなにも出来ない。楽しいからいいのだが。

・『ロウきゅーぶ!』のタイトルが、バスケ部、すなわち篭球部であることに今日になって気がついた。意味不明なタイトルだなーとか思っててすいません。

・『悪魔のミカタ666(6)』を読み始める。

・また話が飛んでないか?この作者は、物語のピースをあえて空白を作ったままにするよなー。やきもきするぜー。今回はノットBことノビ・コースケがどのように立ち直ったのかをまるっとはぶいとる。まあ読者は説明されない部分は行間を読んで判断しろ、と言うことかなー。容赦ないぜー。

・なんか、無印一巻から読み返したくなってきた。なんか物語の基本線がよくわからなくなってきているもんなー。ここら辺でいっぺん記憶を更新しておきたい。

・エムの存在を素で忘れていたのは自分でもまずいと思った。美里が出てきて彼女の名を呼んでもよくわかってなかった。

・堂島コウとノビ・コースケの違いってのは、つまりDTS(童貞ソウル)のありやなしやと言うことでいいんだよな!

・と思ったら、ノビもねねさんとよろしくやっているらしいので、なーんだ、という心境。いや、これは引っ掛けか?そんなタイプには思えないもんな、ねねさん。

・『悪魔のミカタ666(6)』読了後、休まず『狼と香辛料Ⅹ』へ。最近、ゲーム体力が低下した反面、読書欲が向上しているのかもしれん。もっともライトノベルだからこそかもなー。疲れた時にはラノベが一番。オレ、良いこと言った。

・コルは頭の良い子なー。なんつーか、彼を主人公にして普通に話が書けそうだぜ。狼と香辛料に続編があったら主人公になってたりしてなー。妄想。

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2009.02.19

『ロウきゅーぶ!』読了

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ロウきゅーぶ!』(蒼山サグ/電撃文庫)読了。

明らかに読者を釣ろうとする表紙に騙されて手に取った人はびっくりするだろうなあ。登場ヒロインこそ小学生女子であったりと非常に先鋭的だが、その中身は本当にスポコン。バスケ選手として期待されていた主人公が高校入学とともに味わった挫折。その挫折から、小学生女子(しつこい)をひょんなことからバスケコーチをすることになった主人公が、その指導を通して再生していく、と言うなんか言葉にするといまどき恥ずかしくなってしまうほどにベッタベタな展開だった。だが、古い中身を新しい袋に、の言ではないが、あまりにも露骨なパッケージ(まあ表紙イラストを見て御覧なさい)や、「少女はスポコン!コーチはロリコン!」という神でも降臨したのかと思わせるコピーなどに、このあまりにも古典的なスポコンを、なんとかしてライトノベルとして売り出そうという編集者の執念のようなものを感じ取れるのが興味深かった。問題なのは、作者は普通にスポコンをやりたかったのか、あるいは小学生女子(うるせえよ)を出したかったのかがよくわからないところなのだが…。まあどっちもかもしれねえな。ロリを出してギャル絵をはっつけておけばなんでもラノベになるんだと考えれば、ライトノベルというジャンルの面白さが感じ取れて味わい深い…ような気がしないでもない。まあスポコンとして普通に面白いのでこれはありじゃね?もっとも智花(メインヒロイン)以外のキャラと名前が最後までちゃんと覚えられなかったけど…。いわゆるラノベ的にキャラを作ってないってことなのかもなー(言い訳ではない)

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雑記のようなもの

・電撃大賞<銀賞>受賞作『ロウきゅーぶ!』を読み始める。とりあえず主人公が小学校の女バスのコーチを期間限定で引き受けるところまで。まーここまでは文章は読みやすいし、話の流れにもおかしなところは無いし、良い滑り出しといえるかな。

・『ロウきゅーぶ!』を読む。なるほど…確かにスポ根だ…それ以外のなにものでもない。展開もやたらと熱い。

・挿絵がまったく挿絵として機能していないのは意図的ですか。バスケの話をしているのに、バスケをしている挿絵がないのはいったい。お風呂とか自転車二人乗りとかメイドさんとかばかり挿絵になっているのが笑える。

・読了。面白かった。

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2009.02.18

買ったもの

1.『史上最強の弟子ケンイチ(32)』 松江名俊 小学館
2.『お茶をにごす。(7)』 西森博之 小学館
3.『金剛番長(5)』 鈴木央 小学館

『史上最強の弟子ケンイチ』は相変わらずテンションが落ちねーな。30巻を超えてなお師匠キャラの掘り下げをやってんだもんなー。『お茶をにごす。』も、なんか本気で哲学的なことをやっているのがすごい。面白いんだもん。『金剛番長』は…まあなんか金剛番長死す!とか言われてもねえ…。

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『東京ヴァンパイア・ファイナンス』読了

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東京ヴァンパイア・ファイナンス』(真藤順丈/電撃文庫)読了。

これは弱者たちの物語なのだ、と思う。ヴァンパイア・ファイナンスが関わる人々は、すべてなんらかの形で行き詰っている。生きることがつらくて、なにをやっても上手くいかなくて、どうにかしたいと思っていてもどうにもならない。でも、なんとかしたい、と言う焦りだけは人一倍ある。どこかに一縷の希望を追い求めては、そんなものはありはしないとうなだれる。そんな弱い人々ばかりだ。それぞれには、他人から見ればつまらないことかもしれないけれども、本人にとっては切実な問題を抱えており、その問題を解決するためには、わずかな勇気と、お金が必要なのだ。しかし、彼らにそんな都合の良い神の助けは存在しない。蜘蛛の糸はどこにも見えない。そして、そんな彼らのもとに現れたのが、異常なバイタリティを持った少女、万城小夜。彼女は、躊躇う彼らの背中をどやしつけ、蹴り飛ばすパワーと、駆け抜けるための力と、なによりも金を与えてくれるわけだ。そして回りだす人々の問題を、小夜は笑いながら走り回ってひっくり返って走り回る。狂騒的で、悪夢のような夜を走り回る。これはそんなおはなしだ。登場人物たちは、みな弱い。負け犬、落伍者、アウトサイダー。何らかの理由で、平凡な人生を送ることが出来てない人たち。そんな人たちも、みなそれぞれに悩み、苦しんでいる。本来ならば他の道もあったはずなのだが、それを選ぶことが出来なかった人たちなのだ。それを自業自得、自分が選んだ道なのだ、と言うことは、正論かもしれないが無意味だ。人はみなそれほど強くは無い。いつだって、人間は現実に向き合い、妥協し、自分をごまかし、嘘をつき、欲深い。それは人間の持つ業であり、否定することは出来ないものなのだ。だが、小夜は、そんな人生を諦めた人たちに対して、ふてぶてしく言う。「じゃあ、いくらあれば目的を果たせるんだ?」そうして彼女は、彼らの背中を押していく。それは冷酷さか、悪戯心か、優しさか、それとも愛なのか。それは本人にも分からないことなのだろう。物語はそれぞれの問題にひとまずの(そうとりあえずの。本当の終りは、小夜ではなく本人がつけるしかないのだ)決着迎える。とくにだれかが救われるわけでもない、それでも新しいなにかをはじめられるだけの決着を。そして最後のエピソードを迎える。そこで小夜自身もまた、救われたただの一人の人間に過ぎないことがわかる。弱く、ずるい、ただの人間。平凡な人間だ。彼女もまた、彼女自身が生きるために動いていたに過ぎない。彼女はヴァンパイア。血を吸う化物。彼女の行為はなんの意味もない、目的も無い、理由も無い。ただやりたかったからやったのだ。だが、それは僕には救いのように思えるのだ。それが、きっと彼女のあり方なのだろうから。

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雑記のようなもの

・とくに含みは無いんだけど、面白くない本に出会った時には「今の自分には面白く読んであげることは出来ない。しかし、いつかきっとリベンジしてやっからまってろよ!」そう言って、僕は読んでいた本と別れる。

・瑞智士記はデビュー作を読んだ時に面白さがさっぱりわからなかったので、今回でリベンジの予定だ。

・関係ないが『アクセル・ワールド』で主人公が大嫌いと言う人は、感情移入のしすぎなのではないかと思うのだがどうか。

・そういや書くのを忘れていたのだが、『うみねこのなく頃に』をやっていたのだった。EP1の頃は「ふーん、まあひぐらしの作者だからこの程度はやるよね」ぐらいだったのだがEP2、3と進むごとにどんどん常識を揺るがされていく展開に絶句した。EP4はすごいなー。謎はますます混迷を深めているが、とにかくすごい展開だ。語彙が貧弱な自分が恨めしい。感想はそのうち書くかもしれない。

・『東京ヴァンパイア・ファイナンス』を半分ほど読んだ。いやー普段は中二病全開の話が好きな自分だけど、こういうどこを切っても人生に行き詰った奴らしかでてこないような作品は読んでて落ち着くわー。だれも青臭いことを言わないしなー。登場人物がどいつもこいつもボンクラ揃いなのが素晴らしい。

・『東京ヴァンパイア・ファイナンス』を4分の3ほど読んだ。あれー、ドタバタと事件が収束して行った後に、まだ頁数があるよ?終わんないの?

・『東京ヴァンパイア・ファイナンス』を読み終わった。これ好きだなー。この作品に登場する人たちは、例外なく弱い人たちなんだよね。人生の落伍者、負け犬、アウトサイダー。そんでみんなわりと同情の余地の無い感じのボンクラ。それぞれ自業自得なところがあって、駄目なやつらばかりだなー。でも、作者の彼らに注ぐ視線には優しさがある。駄目人間に対する慈しみがある。人間なんてそうそう強くなれないし、なる必要も無いんだけど、そういうことを忘れて他人に厳しい人って多い。けれども、みんな自分のことを思い返してみれば、そんなに偉そうなこと言えたもんじゃねーよなー。ラノベばかり読んでいると、英雄化された自意識ばかり肥大化していくよう気がするから、たまには現実に自分を引き戻すこういう作品を読むとバランスが取れると思う。まあこれも荒唐無稽なファンタジーには違いないんだけどさ。

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2009.02.17

買ったもの

1.『リビングデッド・ファスナー・ロック』 瑞智士記 ガガガ文庫
2.『とある飛行士の恋歌』 犬村小六 ガガガ文庫
3.『されど罪人は竜と踊る(5)Hard Days & Night』 浅井ラボ ガガガ文庫

木ノ歌詠こと瑞智士記のリベンジ。『フォルマント・ブルー』での挫折を克服するために購入。ってずいぶん久しぶりに買うな…。とりあえずガガガ文庫のグロ小説効果でどこまで読めるか…。がんばるぜ。

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『パララバ-Parallel lovers-』読了

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パララバ-Parallel lovers-』(静月遠火/電撃文庫)読了。

電撃大賞<金賞>受賞作。すこし不思議(SF)な恋愛ミステリだった。携帯電話でつながること以外は超常的な要素が一切出てこないのが品が良い。文体もリリカルさを追求している感じで作品の方向性を徹底しているのも好ましかった。もっともエンターテインメントとしては、あまりにもシンプルすぎる文体と物語で、普段ジャンクなライトノベルを読んでいる身としては少々食い足りないところもあった。普段ファーストフードばかり食っている人間が和食を食べたみたいな感じかなー。もちろんこれはこれでよいものです。もうちょっと距離の近くて遠い二人の関係性をつっこんでくれるともっとよかったかなーとは思う。二人がそれぞれの世界で協力して捜査を進めていくのだけど、お互いの捜査があまりリンクしていない感じがあるのですね。結局、それぞれ個別に行動していて、お互いの捜査が影響していない感じがあったので、二人の関係が最後の離別の感傷を見せるためだけのものに思えてしまうところがある。そこがちょっと気になるけれども、もっともこれは先入観の問題かもしれない。あとがきを先に読んでしまったもので、念頭に『タイム・リープ』があり、同じ方向性の作品だと思ってしまったこともそのように感じる原因かもしれない。先入観を排すれば、物語を綺麗に閉じきった作品と言えると思う。ラストシーンは、あえて描写しないことによって、おそらく”向こう側”でも同じような場面があるのだろうと”想像させる”ところが大変に良い描写でした。

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雑記のようなもの

・そういえば『アクセル・ワールド』でもっとも感心したところは、有線直結ケーブルの有無と長短によって親密度が測られるというところだ…と言うことを書くのを忘れていた。これはSF的発想とラブコメの見事な融合だと思う。テクノロジーの発達は、ラブコメの方法論さえ形を変えるのだ。

・たまーに見かけるのだが、『アクセル・ワールド』の感想で、川上稔の解説だけを目的に読んだというものがあるのだが、それって『アクセル・ワールド』を褒めている川上稔を、間接的に貶していることに気がついていないらしいのが不思議だ。

・電撃大賞<銀賞>受賞作『東京ヴァンパイア・ファイナンス』を読んでいる。作者は新人賞を4つ同時受賞している人なのだが、Amazonの紹介では新人賞3賞とか書かれているあたり、ライトノベルの地位の低さが伺える。新人賞扱いじゃねえのか電撃大賞。

・佐々木少年の挿絵…と言うより一頁漫画が異彩を放っている。これはなんというか新しい。

・だいだい100頁くらい。小夜のキャラクターが悪人なのかどうかわからんところがいいわー。ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか予測がつかないぜ。

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2009.02.16

『アクセル・ワールド01 黒雪姫の帰還』読了

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アクセル・ワールド01 黒雪姫の帰還』(川原礫/電撃文庫)読了。

電撃大賞<大賞>受賞作。作者がWeb小説で有名な人…らしい。Web小説から商業に、というケースだと最近では『迷宮街クロニクル』などが思い浮かぶが、こちらの場合、新人賞を受賞していると言う点が異なるところか。と言うか、この作品は普通に大賞を受賞していて、その作家がたまたまWebで作品を発表していたに過ぎないように思えるので、Webのカリスマ云々は純粋に販促に過ぎないと捉えて問題なかろう、と思われる。

ハルユキの黒雪姫に対する感情は、男女の恋愛感情よりも、主君に対する騎士の心象に近い(恋愛感情も無いではない)、と言うところは強調すべきところだろう(ライトノベルにおいて、主人公とヒロインの関係と言うのは、恋愛関係と言う、なんというかお約束的なものがあって、それを逸脱することはほとんどありえない)。もっとも完全に無いわけではなくて、黒雪姫側にはたぶんに恋愛サイドの心の動きはあるのだろうと思われるが、主人公側においてはほとんどそれはみられない。もっともこれはあくまで一巻であると言うことを考えると、主人公とヒロインの関係性を固定することは望ましいとは言えず、曖昧にしているところもあるのだが。そうであったとしても、主人公とヒロインの関係性を流動的にしているという点においても、単純な恋愛関係を構築させるつもりない、と言う点を感じ取れる。

ハルアキが「自分は信じられない。けれど、あなたが自分を信じてくれたことを信じる」みたいなことを言ってて、あーグレンラガンだなーと思った。それで思い出したけど、これって契約→再契約の話そのまんまなのねー(この話)。こんなところにも、主人公とヒロインの関係性の複雑さを垣間見える。彼らは、賢者と勇者の関係であり、主君と騎士の関係であり、恋人の関係でもあるのだが、その関係が流動的で、ある瞬間ごとに違った関係が表に出てくるのだ面白いなーと思うのだった。ハルアキ側は明らかに恋愛感情よりも騎士道精神の方が強いあたり、黒雪姫は報われて無いなーと思った。

グレンラガンではカミナは死ななくてはならなかった。シモンがカミナを超えるには、必要なことだったのだ。この物語ではハルアキと黒雪姫の間にも同様の関係性が見られる。つまり継承と克己というテーマがあるように思うのだが(少なくとも、ハルアキと黒雪姫は現時点では対等の関係にはなっていない)、グレンラガンと異なり、こちらでは男女の性差もあることもあり、死以外に対等(以上)の関係になる可能性もある(ぶっちゃけ恋愛関係による関係構築)。この辺は現代的なテーマを上手く消化するとともに、考えられた構成だなあと思った。

それにしても主人公の言動はすごく一貫しているなー、と思う。いじめられっこが力を手に入れると大抵はコンプレックスを暴発して我欲のままに行動するんだけど、この主人公は分を弁えるということを知っている。ようするに大人なんだよな。やりたいことではなく、やるべきことを選択できる(某ラインバレルの主人公に爪の垢でも煎じて飲ませてやりたい)。そんな主人公だから、ラストバトルの”結末”につながっているんだよな。傷ついた自分よりも、傷つけられた相手の気持ちを思いやれるんだ。あれでとどめを指していたら、単に裏切られた憎悪を発散したに過ぎない。そうではなく、”許す”と言う行為を選び、現実世界で起きた責任を引き受ける(しかも、相手の責任を自分でも一緒に背負う)。これは半端な覚悟では出来ないよなー。惜しむらくは、そのあたりの描写があっさりしていて、その選択の重さがきちんと出ていないところなんだけど、これはしょうがないかもなー。だれもそんな重い選択を見たくないもんなー(だからこそ必要だったような気もするが)。

まだこの話だけではわからないけど、SF設定は相当に煮詰めたものがありそうな?単に現実世界にオーバーテクノロジーを持ち込むのではなく、テクノロジーが社会に与えるところまで詰めているような感触があるなあ…。作者の方向性が、ライトノベル作家なのか、SF作家なのかによって変わって来ると思うけど、まだそのへんの評価は保留。

どうでもいいこと。川上稔って、絵もかけるんか…。多才な人だなあ。

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アニメ合宿

遠地から泊まりに来た友人がいたのでとりあえずプチアニメ合宿(ひたすらアニメを垂れ流した)。

518eqbzwdtl そんなわけで『true tears』(公式サイト)をDVDで改めて全話視聴。面白かった。これはもう何度が視聴しなおす必要がありそうだなー。すごく面白いのに、その面白さをきちんと言葉に出来ないなー。

ただ言えることは、日常の人間関係と言うのは、単に人と人が結びつきあうというだけでドラマティックなものであり、そこには人間的な何かが凝縮されているが故のドラマがあるのだよな。単なる恋愛劇を超えて、人間とはいかに生きていくのか、と言う問いがこの作品にはあるように思う。

51uxo01gaxl ついでに『かんなぎ』(公式サイト)のDVDも観た。これはいわゆるだらだら観るアニメに最適だなーと言うことがわかった。基本的になんにも起こらない話だからなあ。とくに最初の3話あたりまでのなにもおこらなさっぷりと言ったら。4話ぐらいから、事件は起こらないまでも話に抑揚がつき始めるので、普通の意味で面白くなってくるのだが。僕は最初のなにも起こらない感じも嫌いじゃないよ。

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雑記のようなもの

・ようやくいろいろ片付いたので、電撃文庫の新人作品に手が出せる。

・と言うわけで、早速<大賞>受賞作『アクセルワールド』を読む。冒頭のイジメ展開には、またこういうのかーとややたじろぐ。スクールカースト(って言うの?)で主人公のコンプレックスでヒロインに選ばれて唯一性を獲得してヒーロー!と言う話多いよなーと、冒頭を読んだだけで勝手に判断。

・そしたら大体そのような話であったので、その辺は予想通りだったのだが、予想外だったのは、これがやたらと面白いこと。

・思わずパラパラと再読。やっぱ気持ちいーなー。特に後を引くものは無いが、非常に居心地の良い。いつまでも物語に戯れたいと言う気持ちにさせられる。現在の流行というか王道をまっすぐに描いているのがいいんだろうなー。感想はすぐに書く。

・続いて<金賞>受賞作『パララバ-Parallel lovers-』を読み始めたのだが、一章を読んだところで時間切れになったので、一度止める。やや冒頭の入り方に、現時点では描写の弱さを感じる。これは文章の品の良さにつながるシンプルな文体であることにもつながるので、一概に弱点とは言えないのだが、シンプルさが強すぎてイメージ喚起を怠っている感じ。

・続きを読んだ。これは良い意味でも悪い意味でもシンプルな話だったなー。ニュートラルな文体は良いのだが、イメージ喚起が弱いと言うのは書いたが、最後までその印象は覆らなかった。シンプルさが魅力にまでは伝わっていないと言うか、行間があまり感じられないのよな。

・別の話。花粉症がついにやってきた。憂鬱である。春と言う気持ちの良いはずの季節が、最悪の季節となってしまう花粉症が憎い。

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2009.02.15

買ったもの

1.『翼の帰る処(上)(下)』 妹尾ゆふ子 幻狼ファンタジアノベルス

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『アンゲルゼ 永遠の君に誓う』読了

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アンゲルゼ 永遠の君に誓う』(須賀しのぶ/コバルト文庫)読了。

うーん…これはすごいな。凄まじい密度。本来は全5巻であるところを、打ち切りにより4巻にまとめ上げることになったと言うこともあるのだろうが、それを差し引いたとしても圧倒的とさえ言える情報量が詰め込まれている。おそらく、有紗が死亡するところまでが本来の4巻のクライマックスだったのだろうが、それが序盤から中盤にかけての一エピソードに過ぎないんだもんな…。彼女の境遇は凄まじく悲惨の一言で、彼女は何一つ報われない人生を、それでも受け入れて生きたという哀しい物語を、今回の描写だけにとどめたと言うのは、すごいと思うと同時にあまりにも惜しい。もったいない。それ以上に哀しいことだ。その彼女のあまりにあっけない死を、受け入れがたい死を受け入れ、乗り越えていく過程が、これでもかといわんばかりに濃密に描かれているのだ。暗躍するアンゲルゼ、ロンの登場とその計画。無言のまま行動する敷島。少年少女だけではなく、大人たち、そして異類のものたちの感情まで描きぬいていることも見事と言うほか無い。そして、避けられぬ結末に向けて交わされる少女と少年の感情のやりとりから大切なことを受け入れた陽菜が、アンゲルゼの女王として覚醒する。その結末は決して大団円とは言えない。いくつもの奇跡を起こしながら、それでもそこから零れ落ちるものたちがいる苦い終り。しかし、奇跡の贄として自らを供した陽菜と、それでも諦めぬ覚野の二人には何一つ後悔はなく、むしろこれから先の希望を胸に抱き、生きていくことになるのだ。戦いの中で引き裂かれた幼い日々を描いた作品として、これほどの密度をもって語られることが出来たこの作品は幸福であろう、とただ思う。

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2009.02.13

『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』読了

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ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』(田尾典丈/ファミ通文庫)読了。

非常に厳しい読書だった。これほどまでに読むのに苦悶したのは本当に久しぶりだ。主観だが、『カラマーゾフの兄弟』もここまで読むのに苦労した記憶はなかったぞ。特に序盤にかけてが非常につらい。100頁ぐらいまで読むのに3~4日はかかった。しかし、この苦悩は作品の質によるものではなくて、純粋にオレの問題なのだった。どうも自分はエロゲー(ギャルゲー)のテンプレートに対する本能レベルでの拒否反応が発生するらしく、いかにもお約束のエロゲー展開と、その展開をにやにやしながら享受する主人公の無自覚さに耐えられず、10頁読んでは休憩する、という手法を持ってしてどうにか切り抜けたのであった。別にこの展開が悪いわけではなくて、おそらく後半ではこのシステムをひっくり返すところに行くんだろうなーと思っていたので、ここは我慢のしどころだと思ってはいたものの、それでもなお途中でなんど諦めようかと思ってしまった。だが、物は考えよう。自分が何故、エロゲーのお約束展開に拒否反応を感じているかと言えば、それは嫌いだから、と言うわけではない。拒否はむしろ非常にそのセンスに親しんでいるがゆえの、羞恥心から発するものなのだ。自分が容易く主人公の喜びの感覚を理解出来てしまうがゆえの気恥ずかしさなのだ。よって、このつらさは自分にとって受け入れ乗り越えるべきものであると思うのだがあまりにも脱線が過ぎるので話を戻す。ともあれ、中盤までは本当につらかったのだが、”ゲーム”という主人公の全能性を肯定してくれるシステムが”現実”に侵食されていくあたりから非常に読みやすくなった。

これはいわゆる『なんでエロゲーヒロインは一度に一人しか攻略できねえんだよ』問題、あるいは『誰かヒロインを助けた場合他のヒロインはどうなっちまうんだ』問題に取り組んだ作品であると言える。専門用語ではKANON問題とも呼ばれていますよね。これはエロゲーの設定上の問題として処理されてしまう構造を、現実に無理矢理適合した場合、どのような現象を引き起こすのかという思考実験的な側面のあるメタエロゲー作品であります。もっとも、それは田中ロミオが『CROSS†CHANNEL』ですでに通過した道だがな!と言っても、結局それを解決出来た問題ではないので(むしろ田中ロミオはその不可能性を謳い上げた)、その問題に取り組んでいると言う点については評価しても良いのではないかと思う。ただ、それが完全に上手く言っているかと言うと微妙な側面もあるので評価はやや難しい。現実に侵食される”ゲーム世界”の中で、本来ゲーム的なヒロイン達の事情を”現実的に”解決することを求められているのに、完全にはエロゲーの文脈からは逃れられていないところがあるので、手放しでは褒められないのだ。なんか基本的に話せばわかると言うか、素直すぎるかなー。顧問の先生!お見舞いに行くのはそもそも顧問として社会人として当然のことだと思います!とか、ちょっと会話しただけで妹の人間関係が円満になるとか。現実を反映しているとは言うものの、これはこれでライトノベルというまた別の文脈に支配されているだけのようにも思う。

ともあれ、やろうとしていることは意欲的ではあるので、一発ネタで終わらない普遍性のあるテーマとして書いていって欲しいと思う。なお、ラストの主人公の選択には賛否両論あろうが、自分は肯定も否定もしないスタンスで。本当に彼女たちを好きなのならもう一度繰り返すべきではないと言う意見はもっともだし、こんどこそみんなを幸せにするという考えも間違っていない。重要なのは、どれだけ本気でそれを願えるか、と言うところだろう。なお、同様のテーマをものすごい力技で描いた作品としてエロゲーだがニトロプラスの『スマガ』(リンク先18禁)があるので興味がある向きはやってみると良いと思う。

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買ったもの

1.『群青学舎(4)』 入江亜季 エンターブレイン
2.『機動旅団八福神(9)』 福島聡 エンターブレイン
3.『デトロイドメタルシティ(7)』 若杉公徳 白泉社

『群青学舎』に悶絶する。これは素晴らしい仕事だと思います。とくに”七色”シリーズがよいなー。好き。『機動旅団八福神』は、名取がちょっとヤバイなー。眼つきがちょっと危険だよ。テロリストっぽい。『デトロイドメタルシティ』は…まあ、いつも通りだったなあ。面白い。

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『太陽を盗んだ男』を観た

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友人がDVDを持ってきた『太陽を盗んだ男』(長谷川和彦監督)を観た。まったくありがたいことである。

・これはいい感じに気が狂った映画だなー。テンションがやたらと高くて面白かった。

・原爆を作ることが先行して、原爆を使ってなにをするのか全然考えていない本末転倒している主人公がかわいい。「要求はなんだ」と問われてちょっと言葉に詰まり「ナイターを延長させろ」と苦し紛れにいっちゃうところなんか、沢田研二の演技もあいまってとってもキュート。

・菅原文太があまりに菅原文太であり、イカス。今にもカチコミをかけそうな勢いだ。でも警部なんだよなー。こんな警官存在するわけねーだろ、と言うのは禁句だな。しっかし、銃でいくら撃たれてもひるまないあたり、どんだけ不死身なのかと。倒しても倒しても復活してくる文太が恐怖だった。こんな警官に追われたらすぐに自首したくなる。

・菅原文太に顕著だったけど、アクションシーンの荒唐無稽っぷりはすごかった。文太がターミネーターすぎる。おまえ何十メートル上空からダイブしているんだ。何発銃弾を受けているんだ。すごすぎる。カーチェイスにおける車も盛大なぶっこわしぶりが素晴らしい。日本の映画でここまで盛大に車をぶっ壊すのがあったんだなー。

・沢田研二の原爆に対する姿勢はアンビバレンツなものがある。苦労してプルトニウムを盗み(この過程はかなりすごい。どこの未来基地だあの発電所)原爆を作成するのだが、原爆そのものに対してはすごくぞんざいな扱いをしている。その辺に転がしていたり、おもちゃにしていたり。思うに、彼にとって原爆とは力(どういった力か?停滞した現状を打破するための力か)の象徴であり、彼が欲するのはまさに力としての原爆。ゆえに原爆そのものには興味が無いのかもしれない。そのくせ、その力でなにがしたいというものはなく、単に力を所有することに意味があるように思える。

・なんか上手く言えない。単純に考えれば、沢田研二の周囲にある停滞感を打破するための鍵として原爆を求めている、と考えてもいいと思うけど(そこに具体性はなく、ただ現状を変えたいと言う欲求だけがある)、その解釈でいいのかどうか疑問が残る…。まあそのあたりは本人も気がついていない感覚と言うことでいいのだろうな。

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2009.02.12

『さよならピアノソナタ(4)』読了

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さよならピアノソナタ(4)』(杉井光/電撃文庫)読了。

『さよならピアノソナタ』シリーズの完結編。真冬の手に再び問題が生じることによって、ナオを中心とした人間関係が崩壊していく展開はダイナミズムに満ちていて好ましい。ただ、真冬の問題については、事前の伏線がきちんと張られていたように思えず、ちょっと唐突な印象を受けた。本来は、やはり4巻で終わる話ではなかったのではないかなーと思うのはそういうところで、あと数冊は間に入っても良かったのではないだろうか。もっとも、物語が展開しないままだらだら続けられても困るのできっちり4巻で終わらせたことについては、英断であったと言えるだろう。鈍感にもほどがあるナオは、あまりにも物語の要請的にご都合な印象を受けないでもない。神楽坂先輩にあそこまで言わせないと気がつかないとか、どんだけなんだ。好きな女の子以外にも同じプレゼントをあげるとか、真冬にも千晶にも無神経にもほどがあろう、と思うのだった。とはいえ、それは無神経なのではなく、親しい相手に対する愛情の細やかさ、深さの表れでもあるので、たんに否定するだけでいいというものではないのは、難しいところではあるなー。

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買ったもの

1.『鹿鼎記(3)五台山の邂逅』 金庸 徳間文庫

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2009.02.11

今日の出来事

友人が上京してきたので泊めることになった。当然のごとく酒盛りになってへべれけになった。完全に出来上がってしまったので今日はお休みー。

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買ったもの

1.『戦国妖弧(2)』 水上悟志 マックガーデン
2.『ブレイクブレイド(5)』 吉永裕ノ介 ソフトバンククリエイティブ
3.『ツマヌダ格闘街(5)』 上山道郎 少年画報社
4.『サーベイランスマニュアル(4)』 関涼子 GA文庫
5.『マップス シェアードワールド2 天翔ける船』 原作:長谷川裕一 葛西伸哉他 GA文庫

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2009.02.10

『鬼切り夜鳥子(5)禍☆星に願いを』読了

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鬼切り夜鳥子(5)禍☆星に願いを』(桝田省治/ファミ通文庫)読了。

鬼切り夜鳥子の完結編。収めるべきものをすべて収めて綺麗に終わっている。すくなくとも自分の気がつく範囲の伏線はすべて回収していたように思うので、その点は見事だった。あいかわらず過剰なまでのサービス精神旺盛で、エログロアクション満載で大変良いのではないかな。まあ過剰すぎて小説として品が無いと言う言い方も出来てしまうが…。まあ、そもそも作品の方向性がそういうものなんだから文句をつける筋合いでもないか。

ただ、ちょっと良く分からなかったのが、駒子(と言うか夜鳥子)の体内に童子切りが眠っているという設定は、どこかで伏線を張ってあったっけ?唐突に設定が追加されており、やや呆然としてしまった。まあ童子切りといやあ要するに鬼切りなわけだからすげー強力な武器だと言うのはわかるのだが、なんでそんなもんが体内に…。ひょっとしてこれは過去からのものではなく、続編があったときの伏線なのか?よくわからんわー。良く分からんといえば、前巻で絶体絶命のピンチと思われた夜鳥子がまったくのノー説明で復活したことにはさすがにびっくりした。そ、そんな簡単なものなの?血縁であればオッケーってことは、実はかなり範囲広くないか?桂木の家って数百年クラスの歴史があるみたいだし…。

あと、三ツ橋のキャラ格が無敵すぎ。なんかこいつ最強じゃねえか?あらゆる状況で最良の選択肢をはじき出し、実行に移す行動力。キャラで言えば夜鳥子すら上回るパワーだ。なんかもー彼女のパワー強すぎて久遠と駒子の主人公カップルが目立たねえ…。物語を強烈に牽引するキャラクターになっていてすごいなー。

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意外な共通項

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・『マーベラスツインズ』の主人公の一人、花無缺の使う武術に「移花接玉」っていう技(と言うか武術体系か)があるんだけど、これって相手の力を反射したり、受け流したりする力なんだよな。力(外力、内力を問わず)の方向を操ると言う方が正確な言い方か。

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・で、今日、ふと気がついたんだけど、これって『とある魔術の禁書目録』に登場する一方通行(アクセラレータ)の能力と同じじゃねえか。

・「移花接玉」がどれほどの汎用性を持っているのか描写がはっきりしないのでなんとも言えないのだが、すくなくとも万全の状態の花無缺が敗北するシーンは無いので(反射した力をさらに無理矢理受け流されたことはある。しかし、それも破られたわけではない)、”最強”と言う意味でも同じものだな。

・まあ、アニメの一方通行の圧倒的ぶりを思い起こすと、「移花接玉」の強力さとそのトンデモぶりも納得だなあ、と思ったのだった。武術じゃねーよこれ。

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2009.02.09

『SH@PPLE(4)』読了

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SH@PPLE(4)』(竹岡葉月/富士見ファンタジア文庫)読了。

それにしても最大の疑問なのだが…序章と終章を書いているのは誰なんだろう…。鳥子か?小説と言う形態をとっていることを考えると可能性は高いような。しかし、どういう状況で書いているのだろう。あきらかに後日って感じだし…。

それはともかくとして内容。リバーフェスタ完結編。合宿での肝試しとイベントは満載で、そのドタバタを楽しむ趣向。その裏で暗躍する”幽霊”の影。キャラクターそれぞれの方向性が明確なので安心して読めるのはいいですなー。決してそのキャラクター性を逸脱することないので、安定感がある。もっともキャラクターが多くなってきて、人間関係が把握できなくなってきたぞー。雪国と舞の周辺はともかく、それ以外の端役になると、一体誰が誰やら…。SECのメンツすら曖昧な自分は記憶力がなさすぎだと思う。

演劇そのものには特にコメントはないんだけど、こういうみんなでわいわいやるのは楽しそうだなーと思う。みんな真面目だなあと思うけど、共同作業をきちんと出来るというのは人間の資質として正しいので、健康的ですね(まあ、自分は苦手なんだけど。共同作業)。

”幽霊”の正体は意外なようでもあり、これ以外にないと言うものでもあり。これもまたキャラクター性に忠実なんだなー。今まで目立たなかったがゆえに、死角になっていた気持ちが明らかになる展開はなかなか面白かった。

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ゲーム体力低下中

・アニメでもそうなのだが、とにかくゲーム体力が低下している。2月に入ってからゲームをなにもやっていない。

・1月までは、幻想水滸伝ティアクライスをやっていたのだが、ちょっと面倒になって放置しているし…。タイミングが良くないのかなー。しかし、携帯機でもやる気が起こらないってどんだけテンション低いんだ。もちろん、据え置き機なんて起動する気さえ起きない。

・まずいなー。本当にまずい。このままゲームから完全撤退しかねん状態だ。まあ、ゲームを買わなくなればそれはそれで財政には優しいのだが、オタクとしてそれはどうなんだ。

・ゲームがつまらない、と言うよりも、継続できないんだよなー。面白いことはわかっているんだけど、新しいイベントを起こすのが面倒になったり、レベル上げに挫折したり。長時間のゲームに耐えられなくなっているのか。やっぱり5分10分の暇を見つけて、リハビリしていく必要があるんだろうなー。

・別の話。『耳刈りネルリ御入学万歳万歳万々歳!』の感想を書いたあと、ライトノベルサイト界隈ではどのような評価をされているのか調査する。つまり感想を探して読んだ。大雑把に、約半分くらいが拒否反応を起こしていて、残り半分はオススメとまで言っている。予想されたことだがずいぶん極端な評価だなー。あと、あの文体の奥深さはもっと議論されていいと思った。

・また別の話。ネウロの最新刊を読んだ。葛西さんはかっけーなー。

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2009.02.08

『耳刈りネルリ御入学万歳万歳万々歳』読了

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耳刈りネルリ御入学万歳万歳万々歳』(石川博品/ファミ通文庫)読了。

表紙を見てもあらすじを読んでも冒頭を読んでも内容がさっぱり分からなくて強烈にそそられた作品だったのだが、まったくその期待に違わぬ出来だった。

冒頭から物語をさっぱり説明する気がない上に、異常に読みにくい地の文や気が狂ったとしか思えない展開が最高。なんかもーわくわくしちゃう。

そのすさまじい読みにくさの原因が分かった時の嬉しさと言ったらたまらんものだった。基本的にこれ地の文で嘘をついているんだ。正確には、主人公の内面が地の文で描いている場合はすべて嘘。一応、真実だと確定してもいいのは、客観的事実を語っているところと「」で括られた、つまり会話文のみ。道理で主人公がなにを考えているのか分からないと思ったよ。だってコイツ、常にパンチラのことを考えているんだぜ!パンチラのことばかり考えているのに、なぜか行動はジェントルかつクールで熱くて格好いいんだぜ!だから、コイツが妄想している部分は基本的に全部嘘で、実際に考えていることを糊塗しようとしているのよな。実は友人を心配して、不正義に怒り、無力を嘆いているシーンなのに、地の文ではパンツと女とモテのことしか書いてないんだもの!委員会で、ナナイ(委員会に拘束されている女生徒)のために学校を辞めるとまで啖呵を切るという超かっこいいシーンなのに、考えていることが誓いのキッスのこととか、女子サンドイッチのこととかアホ過ぎるわ(注:女子サンドイッチとは、女子にはさまれて胸の谷間で桃源郷を味わうことである)。そのくせ、そのアホな妄想の裏には主人公の真剣な思いが隠されているんだから、実はすごく高度なことをやっているのではないだろうか(パンチラのことを考えているのは、実は比喩表現であり、パンチラを通して主人公の本当の思い(青春の切なさとか葛藤とか)を隠しつつも表現しているのだ、本当だって)。良く分からんと言う人は、一度、地の文を読まずに会話文だけ読んでみな。会話だけだとすげー主人公がかっこいいから。ラストシーンの主人公はマジ格好いいぜ?(会話だけなら)これに地の文のアホさが加わることによって玄妙な味わいになるんだよなー。もうウットリ…。なんかもう楽しすぎて幸せすぎてニマニマしているオレマジキモイ。最高の作品でした。

作者はどこまで計算か天然かわからないのだけども、オンリーワンの力を感じる。今後、祈るべきは、その才能がスポイルされる(つまり普通のラノベ作家になってしまう)ことの無い様にと言うことだなー。このままの作者で成長していって欲しい。

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これは前兆に違いない

・ストライクウィッチーズ、人気ですな。DVDの売り上げも好調みたいだし、多少はゴンゾの危機回復にはなったのかしら。戦闘機メカ少女って需要があるのね。

・ドルアーガの塔第二期がわりと面白い。というかかなり面白い。なんかネタも多いし、決して真面目な作りとは言えないところもあるんだけど、なぜか面白い。不思議だなあ…。つーか、白亜右月デザインをアニメようにリファインするとこんな感じになるのかーという面白さもあるか。

・とある魔術の禁書目録のアニメをようやく最新回まで観た。なんと言うかバランスの悪い話だなーと思った。なんか場面場面はかっこいいけど納得いかないと言うか。まあ原作からしてそうなんだけど。灰村キヨタカのイラストはわりと気に入っている。

・さて、上記三項。戦闘メカ美少女、白亜右月、灰村キヨタカ、この3者がそろい踏みをしている現状を鑑みると、次にアニメになるのは…冲方丁の『シュピーゲル』シリーズがなんとかしてアニメ化を実現するに違いない!そうだ!今の状況はその前触れなんだよ!!間違いない!!

・という妄想をした。

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最近のアニメ

目が覚めても起きるほどに気力がなかったので布団に潜ったままアニメを観てた。なんという自堕落な人生。

・『とある魔術の禁書目録』
ずいぶん溜め込んでいたのを、一念発起してようやく視聴した。序盤の盛り上がりに反比例して結末が脱力と言うのは、すでに芸と化しているなー。ただ、一方通行が敵の話はさすがに盛り上がった。ただ、あの状況でも上条さんが無傷に近いのには疑問を覚えたが(なんで入院してんだ?)。海水浴の話はスラップスティックな中盤までは良かったが、結末がつらい。神裂さんの怒涛の説明台詞は面白かった。最新の美琴萌え話は、美琴のプッシュとアクションの充実というけっこうすごいことをやってた。一話で終わるコンパクトさもよし。…だが、なんで敵の魔術師は、せっかく上条さんの背中をとったってのに殴るだけだったんだ?よくわからん金星光線を最初にぶっ放しておけば勝利だったのではないだろうか…。

・『鋼殻のレギオス』
原作未読者を完全に置いてきぼりの体制。レイフォンのモチベーションの所在は、原作でもなかなか明確にならなかったので仕方の無いところではあるんだけど、せめて何のために戦うのか、ぐらいは明確にしておいた方がいいんじゃないかなあ…。

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2009.02.07

『ダンタリアンの書架(1)』読了

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ダンタリアンの書架(1)』(三雲岳斗/角川スニーカー文庫)読了。

三雲岳斗の新シリーズ。アスラクラインでこの作者のライトノベルの良さを認識したので、他の作品も読んでみようかなーと思っていたのだけど、どうもあと一押しが足らず手が出ないでいた。そんな時に、これを貸してくれるとの申し出があり、ありがたく好意に甘えることにしたのだった。

さて、結論から言うと、事前の期待を十分に満たしてくれる作品だった。幻書のめぐる奇譚とでも言うような内容になっており、単純なハッピーエンドにはならない不思議な物語に対する距離感があるのが好ましい。幻書の禁じられた知識によって、自分の望みを叶えるべく行動し、その結末を迎える。それらが単純に因果応報的な結末や、欲望の暴走などと言った展開をこの作者は取らない。また憎悪や哀しみなどの負の感情だけが愚かさにつながっているのでもない。作者は、人間とは他者に対する”愛”でさえ、破滅を迎えることがあるのだ、と言うことを語っているように思うのだ。愛も、憎悪も、人間がもたらすすべてのものは等しく愚かで、哀しい。しかし、そのように人間の愚かさによって破滅する物語を描きながら、その愚かさを否定していないところもまた面白い。第三話にあたる「叡智の書」においては、唯一、幻書の使用者が破滅しない展開であり、それをもたらしたものは”賢さ”であるのだけれども、同時にその賢明さの不毛さも描かれている。人間とは賢明であるだけでは生きている意味がなく、時に人間の素晴らしい部分と言うものは、愚かさからしか生まれないのだと言うことを語っているのだ。つまり、この作品の中では、人間は愚かであり、その愚かさを哀しみながら、しかし、それを否定しない。むしろ、愚かさの中に人間と言うものが詰まっていると言うことを語っているように思うのだった。

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TYPE-MOONエースを買ってきた

・『魔法使いの夜』の記事が載っているので、ちょっと眺めてみた。

・主人公の一人、草十郎の表現に、”文明から隔絶された”と言うのがあるのが気になる。単に田舎暮らしをしていたと言うだけには思えない感じだが…。

・発売は2009年8~9月か。今年のTYPE-MOONはこれ一本なんかなー。

・成田良悟のやつはまだ読んでない。なんか、こー気合のようなものが、自分になくて。ラノベ(だろうたぶん)読むのに気力が必要になって来たというのは、歳を取ったということか。それもまあ自然なことだな。

・あー。なんかだらっと観れるアニメはないもんか。部屋の中で作業をしながら、気持ちを適度にリラックスさせつつ、それでいて集中力を途切れさせない。無理か。いやいやこういうのは捜し求めてこそ意味がある。試しに『空の境界 俯瞰風景』を流してみたけど、駄目だった。音楽と効果音が派手すぎて作業する気が起きん。

・なんかなー面白すぎても駄目なんだよなー。

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『ばけらの!2』読了

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ばけらの!2』(杉井光/GA文庫)読了。

とりあえずメタネタやっている杉井光はテンションが高いですね。真面目な時とのギャップがすごいです。それでも主人公のキャラがぶれないというのはある意味すごいことなのかもしれないと思った。シリアス系の話でもギャグ系の話でも、主人公のキャラがまったく変わらないのに物語がきちんと成立しているんだもんな。

物語は相変わらずの内輪ネタに萌えの皮をかぶせてラブコメにしてしまった感じ。もっとも、杉井光らしい、ちょっとしたリリカルさが隠し味になっているように思える。面白いですね。実質的に3話収録で、ラーメン対決と沖縄旅行と池袋の新しい仲間、ジンの引越し話。そのなかでも延々とラブコメっているヒカルとイヅナにはいったいどうしてくれようかと思わないでもない。ラーメン対決では、いつもクールなデニ子さんの意外な一面が見れてホクホク。それはオレに萌えろと言っているのかー!沖縄旅行は、ヒカルが主人公属性を発言させて、現地の女の子と仲良くなる話。これも聞くところによるとどうやら実話からつくられたらしいので杉井光はさすがだなあ、と思ったりしました(誇張あり)。ジンの引越しについては、当初、モデルの作家が分からなかったので、なんか『さよならピアノソナタ』のユーリっぽいキャラだなあとか思ってた。このタイプの美少年はあれか、作者の趣味か。まあ可愛いからなんでもいいけどなー(こんなに可愛い子が女の子のはずがないじゃない)。おやかた様も良く分からんかった。あとで調べてほほーと思ったものの、池袋には作家がいっぱいいるんだなあと感心してしまったのでした。あと唐突に『さよならピアノソナタ』の4巻の感想を書いていないことを思い出した。いかん、すっかり忘れてた。早く書かねばな。何の話だ

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2009.02.06

雑記のようなもの

・体調不調。睡眠が乱れているようだ。体力の低下に伴う風邪には注意。

・今更の話だが、電撃文庫の大量購入をやったこともあり、積読がえらいことになってきた。なんか早く読まなきゃ的な焦りを感じる。珍しい。積むことに対する罪悪感なんてとっくの昔に廃却したと思ったんだがなー。不思議だなー。

・『とある魔術の禁書目録』の1巻を読んでいる。なかなかの難敵。アニメでも思ったが、普通は口語では使わない偏った台詞回しが気になる。あと物語の流れがちょっと不自然なような…。

・いま思えば、鎌池和馬って、当時はいっぱい出ていた西尾維新系の作家という印象があったな。このあたりの台詞センスは、西尾維新以後の作家と言う感じだ。

・読む際の注意事項。1.上条当麻の人間性は考えない。こいつはそういう”現象”だと捉えるのが妥当。2.物語の流れよりもシチュエーションの描写に特化した作品なので、流れにはあまり拘泥しないこと。

・ただ、以前読んだときと違い、自分は『Fate/stay night』を通過している。”正義の味方”というものの歪みを認識しているので、その分、上条当麻を理解出来ると思う。その点はアドバンテージがあるかも。

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2009.02.05

買ったもの

1.『魔人探偵脳噛ネウロ(20)』 松井優征 集英社
2.『銀魂(27)』 空知英秋 集英社
3.『悪魔のミカタ666(6)』 うえお久光 電撃文庫
4.『ラプンツェルの翼』 土橋真二郎 電撃文庫
5.『狼と香辛料Ⅹ』 支倉凍砂 電撃文庫
6.『雪蟷螂』 紅玉いづき 電撃文庫
7.『アクセルワールド01 黒雪姫の帰還』 川原礫 電撃文庫
8.『パララバ-Parallel lovers-』 静月遠火 電撃文庫
9.『東京ヴァンパイア・ファイナンス』 真藤順丈 電撃文庫
10.『ロウきゅーぶ!』 蒼山サグ 電撃文庫

電撃文庫の新刊を買ったったー。買いすぎたー。それはともかく、土橋真二郎の新シリーズと言うことは…ツァラトゥストラへの階段は打ち切りと言うことなのだろうか…。

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『さくらファミリア!2』読了

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さくらファミリア!2』(杉井光/一迅社文庫)読了。

あいかわらずのボケ倒し小説。一応、主人公がツッコミ役だが、とてもツッコミが足りんと言うか、その主人公さえツッコまれる始末。この作品には奇人と変人と変態しか出てこないのか(まあ出てこないんだろうなー)。

ばけらのに匹敵かそれ以上にメタ発言も多く、どこまでが作者の本音かわからん発言が超ヤバス。ノリノリで書いているのが目に見えるようだ。ラブコメーな展開も満載で、そっちの方向にもたぶん大好評。エリもレマも大プッシュでどうしましょう。どっちかというとエリの方がメインっぽいような気もするけど、なんつーか典型的なツンデレぶりを発揮してくれるので、わかりやすいっちゃーわかりやすいなー。このヌルイ展開は安易ではあるが嫌いじゃあないですよ。ラブいしな。あとガチ変態のペトロさんは、ようするにペド…いやまあなんでもないです。これも安易だよね!嫌いじゃないけど!

そんな展開ではあるけれども、根本的にはわりとシリアスになっているのも恐ろしいなー。きちんと擬似家族的なアットホームな展開になっているんだもんなー。まあちゃんと次回に続くようでなによりであります。

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『2008年下半期ライトノベルサイト杯』の結果

反応が遅れたけど、『2008年下半期ライトノベルサイト杯』の結果が出てた。

2008年下半期ラノサイ杯結果ページ(新規作品部門)

2008年下半期ラノサイ杯結果ページ(既存作品部門)

自分の投票した作品は、結果を観れば以下の通りとなった。

【新刊】
ラノベ部 27票
此よりは荒野 12票
幽式 11票
晴れた空にくじら 7票
機械じかけの竜と偽りの王子 4票

【既存】
アンゲルゼ―永遠の君に誓う 16票
円環少女 (9)公館陥落 15票
ANGEL+DIVE〈3〉LOVENDER  14票
マーベラス・ツインズ契 (4)貴公子の涙 6票
七本腕のジェシカ2 1票

うーん、ラノベ部とジェシカを除けば、見事に総得票数の中の上から中の下くらいに投票したことになった。この結果を分析するに、自分の嗜好はライトノベルサイトのメインストリームから外れたところにあるようだ。もっとも外れすぎていると言うほどでもないと言う、実に微妙な位置ではあるが。

正直なところ、アンゲルゼが16票も取っているとは予想していなかった。大体打ち切りを食らっている作品なんだから、世間的には好評とはとても言えないはずなのだから、この一点だけでもこのイベントは一般の民意を反映していないと言うことは自明であるな。ラノベ読みの間では好評と言うわけか。ラノベ部の躍進は意外なようでもあり、当然のようでもあり。平坂読がラノベ読者にデレた作品なので、評価されないはずも無いか…。もっとも、これもまた重度のラノベ読者以外に好評かどうかは不明。感想を見るとラノベ初心者に読んで欲しいとか言っている人が多いけど、絶対無理だって!こんなの初心者じゃネタがわかんねーよ!幽式11票。これは意外な数字。11票も集まったのか。まあ僕は傑作だと思っているけど(昔の乙一をよりホラーに振った感触がある)、ライトノベル読者に読まれてるとは思ってなかった。まあ微妙な数字ではある。晴れた空にくじらが7票と言うのはある意味納得。ラノベ的には評判がいまいちかもねー。ラノベの作法で書いてないもんな。マーベラス・ツインズが6票と言うのはけっこう驚いた。自分一人かと思っていたくらいだ。読んでいる人もいるんだな。許しがたいのが七本腕のジェシカ。1票ってなんやねん!あの傑作もライトノベル読者はスルーか!クソ、クソ!呪われろ!…ちょっと動揺してしまいました。あー、やっぱ自分はライトノベルサイト的にはメインストリームを外しているということを実感したぜ。

全体を見てみると、少女小説系が弱いのが良くわかった(アンゲルゼの16票と言うのがむしろ異常で、他は1票、多くて3票)。少女小説系は、やっぱりライトノベルとは認められにくいのだろう。まあ、ライトノベルとは独自の進化を遂げてきたジャンルなので、無理も無いといえなくも無いが。かく言う自分もあまり詳しくないし。だが、こーゆーところに金鉱と言うものはあるものなので、もっと読んでみるべきではないかと思う。とりあえず、野梨原花南とか読んでみようかな。

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雑記のようなもの

・ラノベ論壇なんてものが存在することを(少なくとも存在すると信じている人がいることを)初めて知った。

・初めてと言っても、実際には、以前どっかで読んだことがあるような気がしていたんだけど、あんまり本気にしてなかったなー。まさか真面目にそんなものを語る人がいるとは思わなかった。

・やはり、ネットであろうとなんだろうと、人が集まれば区別が生まれ、差別がはびこり、派閥が構築されていくのだな(好き/嫌いと言うだけでも派閥が生まれる)。

・やっぱり人間は政治的な生き物なんかな。ライトノベルの感想を書いていても政治から逃れられんとは、因果なものよなー。

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2009.02.04

『蒼穹のカルマ1』読了

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蒼穹のカルマ1』(橘公司/富士見ファンタジア文庫)読了。

すごいなー何と言う一発ネタ。1巻とか書かれているけど、本当に続ける気があるの?と思わず余計な心配をしてしまいたくなるほどに一発ネタ。確かに、表紙、あらすじ、帯のコピーのすべてを裏切る物語には正直ひっくりかえると言うか、唖然としてしまうのだが、その裏切られ具合がいっそ清々しい。よくもここまでひっくり返せるなー。感心してしまった。一度感心させられてしまっては否定することなど出来るはずもなく、面白いなーと思いつつ読んだ。みための架空戦記ものっぽいところから始まり、異世界の勇者、神の試練などにジャンルが推移して、最後に授業参観に行き着く流れはすごいなー。ただ、カルマのやることは大概にしてひどくて、異世界ファンタジーも神の試練も問題を投げっぱなしにしてしまっているところが非常に問題だと思ったのだが、一応最後にフォローしていたので安心した。

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『ベン・トー 国産うなぎ弁当300円』読了

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ベン・トー 国産うなぎ弁当300円』(アサウラ/スーパーダッシュ文庫)読了。

なんかこのシリーズって、実写映画化したらすごく面白くなりそうな気がする。ライトノベルなのに、アニメよりも実写の方がよさそうに思うってのもすごく珍しいが、なぜかそう思う。なんでだろう…?と少し考えてみると、題材が半額弁当という絶妙な”しょぼさ”を、アニメよりも実写の方がリアル(現実的と言う意味ではない)に感じられるからではないだろうか。アニメでは微妙にキレイになってしまいそうなので、このしょぼさは再現不可能ではないかと思われる。あとアニメの飯はあまり美味そうに見えないと言うのも致命的な点か。舞台設定も普通のスーパーマーケットというローカル性もあるので、年月の染み付いた”汚さ”と言うものも必須であろう。これは個人的な意見だが、映像表現方法と捉える場合、”汚れ”というか、”生活感”とでも言うような、現実に密着した肌合いを表現する点において、アニメは実写に勝てない部分があると思う。アニメは綺麗過ぎるのだ。

話が逸れた。内容についての話。相変わらず、信念と信念がぶつかり合う熱き魂の戦いが描かれているのはさすがである。物語を構成する要素を一つ一つ挙げていくと、かっこいいと言うよりバカと言うか脱力するものなのだが、それが総体としてみると非常に熱い青春に昇華されているのだ。”オルトロス”姉妹の過去についても、まあ冷静に考えるとそんなにたいしたことの無いような気がするのだが(石岡君の方がひどい目にあっている。彼のは自殺もんのいじめだと思う)、物語にのって語られると、まさに人間としての尊厳を賭けた問題のような気がしてくるのがベン・トーマジックか。また、食べ物に対する描写へのこだわりが巻を重ねるごとに強くなっているところも良い。槍水先輩の食う(略)チーズカツ弁当の美味しそうに食べるシーンなど、すごく力を入れて書いているのがわかる。この点も、今後拘っていって欲しい。

あと、相変わらずギャグシーンが容赦ないね。吉本新喜劇かと思うような体を張ったギャグをかますのだが、これが本当に痛そうと言うか、危険なものが多くて怖い。しかし笑えてしまう。作者の倫理観はどこか狂っているとつくづく思うのだった。

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2009.02.03

買ったもの

1.『八雲百怪(1)』 原作:大塚英志 漫画:森美夏 角川書店
2.『プリンセスハーツ 恋とお忍びは王族のたしなみの巻』 高殿円 ルルル文庫

大塚英志+森美夏コンビの作品がまだ読めるとは…全然知らなかった…。

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『ラノベ部2』読了

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ラノベ部2』(平坂読/MF文庫J)読了。

すごく良く出来ている。制御の利いた洗練された文体、過剰さを抑えられたキャラクターの設定がすごくいい。普段のテンションのままにかっとんだ(ように見える)作品も悪くはないが、このように技巧を楽しむ作品も作れると言うところに、作者のクレバーさが見える。普段は読者に対するツンデレでもって、絶対に期待する方向をナナメ(上だったり下だったり)に裏切る作者だけど、そのツンを抑えて読者へのエンターテインメントに徹すれば、これほどの作品が出来るのか。作者の意外な器用さを見ることが出来て、ファンとしては単純に嬉しい(平坂読は言ってみれば邪道作家なのだけど、この作品は作者らしさを失わず、正道を目指した作品だと自分では受け取っている)。

物語としては、一巻に引き続きのラノベ部の日常を描きつつ、ラノベ部発祥の出来事がクロスオーバーする。日常を過ごす中で、少しずつ振りまかれる謎が、ラノベ部発祥の物語が語られるにつれて明らかになる構成が見事だった。それまで別々の物語としてあった二つの流れが、ラストに向かって結実する様は、物語全体の流れる明るく楽しいコメディの中に、ほのかな切なさを加味している。全体が明るく楽しいゆえに、”彼”の切なさが、決して過剰に表現されるのではなく、さりげなく描かれているところに、逆に凄みを感じた。キャラクター小説的にも新キャラが登場して華やかになっているが、それも含めて作者の技巧が際立つ作品だった。

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2009.02.02

最近のアニメ

・『空を見上げる少女の瞳に移る世界』
乱暴な言い方をあえてすると、超中二病+セカイ系だと理解した。セカイと個人の間がシームレスでつながっているところなんか、完全に思春期アニメって感じだなー。川渡りは、要するにイニシエーションであって、川という此岸と彼岸の境目を越えると言う行為は民俗学的には根拠があるような気がする。気がするだけだが。それはそれとして、カズヤくんは10年ぐらい経ってあの日の川渡りのことを猛烈の後悔して過ごすことになりそうだな。誰しもが通る中二病の季節だ。

・『宇宙をかける少女』
登場人物の全員がバカと言う状況はストレスがたまるのう。ツッコミ役が存在しない漫才を見せられているような気がしていた。これは視聴者にツッコミをしろと言うことか。でも、もう何からツッコみを入れればいいのか…。とりあえず、いつきは潜入捜査という言葉の意味を辞書で調べてくると良いと思います。

・『鋼殻のレギオス』
レジェンドオブレギオスの存在意義がわからない…。内容については可もなく不可もなく。物語の引き伸ばしがちょっと目立つ気がする。

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『新興宗教オモイデ教外伝(3)~夜考物語 壊真の火~』読了

51jvsqg8jel新興宗教オモイデ教外伝(3)~夜考物語 壊真の火~』(原田宇陀児/ガガガ文庫)読了。

夜考事件、完結編。シリーズ完結編…なのかなあ…。こんがらがった事件を解決させるため探偵が召還されるという展開は、その土俗的な雰囲気もあいまって横溝正史的な印象さえ感じさせるのだが、まあさすがに過言か。しかし、オモイデ教とは全然関係ない話になっているような気がする。どこのサスペンスミステリだよ。”めぐま波”を使ってどのようなミステリが展開できるのかと言う点はなかなか興味深かったが、めぐま波自体がけっこう何でもありなところがあるため、ミステリとしてはちょっとどうかと思う。前巻の内容だけでは事件の真相を見出すのは不可能のような…。でも”僕”は前巻の内容だけで事件の結末に気がついているんだよな。すげー。いつの間にか”僕”が完全に探偵キャラになっているので驚く。そんなにすごい頭脳の持ち主だったっけ…。また、ミステリ的な雰囲気が強調されているため、一作目のような電波的な妄想力は払拭され、理の支配する理性的な世界になってしまったのは良し悪しか。めぐま波がただの超能力みたいな扱いになっているところは判断の必要なところだろうか。探偵Zつえー。まさか”僕”がまったく歯が立たないとは。あと”私”が力を取り戻したことによって、一巻目で行った欺瞞が明らかになっていくことになると思うので、是非、シリーズ継続をお願いしたいところ。二人の話はこれからが本番ですよ。

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『カラミティナイト-オルタナティブ-』読了

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カラミティナイト-オルタナティブ-』(高瀬彼方/GA文庫)読了。

ハルキ文庫版から待ち続けてたシリーズの仕切りなおしの第一作。うーむ、ひびき玲音も悪いわけではないが、旧版の西村博之も好きだったのだがなあ…。設定も変更されているので、あちらの続編はもう無理か。残念だ。

主人公の智美、優子、ホリィと、主人公の人間関係が完全に女性のみに変更されたこともあり、すっかり百合伝奇小説の様相を呈してきた。以前の話だと、ホリィの役割だった忍がキャラ的に完全に死んでいたからな…。智美と優子の関係性ばかりがクローズアップされていた印象があるので、いっそ女性の方が関係性に組み込みやすいというような気もする。ホリィは旧作とは違った役回りをしてくれる可能性は高くなりそうなので期待。いっそのこと百合的な三角関係にしちまえー。

智美のインターネット関連の話は相変わらず大変なものですな(けど、この程度で炎上ってのはいまどき無いんじゃないかと思わないでもない)。ネットの負の側面が戯画的ではあるが描かれており痛々しい。とはいえ、自分も年を取ったせいか昔ほど身に染みる感じはなくなった。インターネットって殺伐とした場所でもあるという理解が自分の中で出来ているせいかも。幸いにして自分は殺伐とした状況に陥ったことはないけど、はてな村まわりを眺めていると、いがみ合い、炎上、戦争、なんでもござれだもんなー。僕がココログに引きこもっている理由だぜ。

むしろ、雪村教諭のクズっぷりの方が理解できてしまうなー。こいつ、本当にクズ。駄目な方向にクズ。良い方向のクズと言うのは言語矛盾のような気もするが、まだしも同情の余地のあるクズと言うのは存在するが、こいつはまったく同情の余地の無いクズだからなー。自分だけが可哀想だと思ってやがるからなあ…。自分は可哀想だから、他人はそれを配慮すべき、なんてことを本気で考えているところがマジでクズ。さらに問題なのは、その思想を実行してしまっているところなんだよな…。テラうぜー。ストーカーより性質わりーぜ。その突き抜けたクズっぷりに、自分の暗黒面を突きつけられるようですごくイヤな感じになります。まー確かにつらいときって誰かのせいにしたくなることあるよねー…っていう。実行に移すかどうかが問題なんだけど、ネットだとわりかしそういう人を見かけることがあるので、完全なフィクションと思うわけにも行かないよなー、と思った。

”騎士”の活躍と悲劇は次回に持ち越しかー。そんなに分量が増えた気はしないんだけど…。なんかぼられているような気がしないでもない。

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