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2009.02.12

『さよならピアノソナタ(4)』読了

51toeharjsl

さよならピアノソナタ(4)』(杉井光/電撃文庫)読了。

『さよならピアノソナタ』シリーズの完結編。真冬の手に再び問題が生じることによって、ナオを中心とした人間関係が崩壊していく展開はダイナミズムに満ちていて好ましい。ただ、真冬の問題については、事前の伏線がきちんと張られていたように思えず、ちょっと唐突な印象を受けた。本来は、やはり4巻で終わる話ではなかったのではないかなーと思うのはそういうところで、あと数冊は間に入っても良かったのではないだろうか。もっとも、物語が展開しないままだらだら続けられても困るのできっちり4巻で終わらせたことについては、英断であったと言えるだろう。鈍感にもほどがあるナオは、あまりにも物語の要請的にご都合な印象を受けないでもない。神楽坂先輩にあそこまで言わせないと気がつかないとか、どんだけなんだ。好きな女の子以外にも同じプレゼントをあげるとか、真冬にも千晶にも無神経にもほどがあろう、と思うのだった。とはいえ、それは無神経なのではなく、親しい相手に対する愛情の細やかさ、深さの表れでもあるので、たんに否定するだけでいいというものではないのは、難しいところではあるなー。

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