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2009.02.04

『ベン・トー 国産うなぎ弁当300円』読了

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ベン・トー 国産うなぎ弁当300円』(アサウラ/スーパーダッシュ文庫)読了。

なんかこのシリーズって、実写映画化したらすごく面白くなりそうな気がする。ライトノベルなのに、アニメよりも実写の方がよさそうに思うってのもすごく珍しいが、なぜかそう思う。なんでだろう…?と少し考えてみると、題材が半額弁当という絶妙な”しょぼさ”を、アニメよりも実写の方がリアル(現実的と言う意味ではない)に感じられるからではないだろうか。アニメでは微妙にキレイになってしまいそうなので、このしょぼさは再現不可能ではないかと思われる。あとアニメの飯はあまり美味そうに見えないと言うのも致命的な点か。舞台設定も普通のスーパーマーケットというローカル性もあるので、年月の染み付いた”汚さ”と言うものも必須であろう。これは個人的な意見だが、映像表現方法と捉える場合、”汚れ”というか、”生活感”とでも言うような、現実に密着した肌合いを表現する点において、アニメは実写に勝てない部分があると思う。アニメは綺麗過ぎるのだ。

話が逸れた。内容についての話。相変わらず、信念と信念がぶつかり合う熱き魂の戦いが描かれているのはさすがである。物語を構成する要素を一つ一つ挙げていくと、かっこいいと言うよりバカと言うか脱力するものなのだが、それが総体としてみると非常に熱い青春に昇華されているのだ。”オルトロス”姉妹の過去についても、まあ冷静に考えるとそんなにたいしたことの無いような気がするのだが(石岡君の方がひどい目にあっている。彼のは自殺もんのいじめだと思う)、物語にのって語られると、まさに人間としての尊厳を賭けた問題のような気がしてくるのがベン・トーマジックか。また、食べ物に対する描写へのこだわりが巻を重ねるごとに強くなっているところも良い。槍水先輩の食う(略)チーズカツ弁当の美味しそうに食べるシーンなど、すごく力を入れて書いているのがわかる。この点も、今後拘っていって欲しい。

あと、相変わらずギャグシーンが容赦ないね。吉本新喜劇かと思うような体を張ったギャグをかますのだが、これが本当に痛そうと言うか、危険なものが多くて怖い。しかし笑えてしまう。作者の倫理観はどこか狂っているとつくづく思うのだった。

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