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2009.01.06

『風の邦、星の渚 【レーズスフェント興亡記】』読了

Murata_500

風の邦、星の渚 【レーズスフェント興亡記】』小川一水/角川春樹事務所)読了。

14世紀ドイツを舞台にした歴史小説としてとても面白かった。SF的な背景もあるけど、これは物語そのものにはそれほど関わってはこないかな。あくまでも背景は背景で、基本は街づくりに賭けたプロジェクトX的な熱いドラマが主軸。物語は、街を発展させていくにつれて、次々と巻き起こる危機に対して、主人公たちが異星人であるレーズの力を借りて立ち向かうと言う話で非常に爽快な内容になっている。主人公がキリスト教の価値観から離れた近代的な思想の持ち主であることもあり、読者が理解しやすいところも良いのではなかろうか。主人公たちが危機を乗り越えていく過程も、決してご都合主義ばかりではなく、当時の制度を利用した納得できるものになっているのはさすが。そして矛盾するようだが、最後の最後でレーズという反則的な存在がすべてを救っていく展開が素晴らしい。

なんとなくシムシティ的な、街づくりシミュレーションを思わせる俯瞰した視点もあって、非常に作者らしい作品だと思った。

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