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2009.01.12

『世界平和は一家団欒のあとに(6) 星弓さんちの非日常』読了

51vngwerfyl

世界平和は一家団欒のあとに(6) 星弓さんちの非日常』(橋本和也/電撃文庫)読了。

正義のヒーロー一家の日常を描いたシリーズも6巻目。相変わらず超安定。もうキャラクターが動いているだけで読者は楽しいと言う時点でもはや勝ったも同然ではないかしら。今回は短編集と言うわけで、主人公の日常(一般的には非日常)を描いた作品になっている。ひねくれているようで男気に溢れた、ついでにシスコンでマザコンな主人公が右往左往する姿に萌えろ!って感じの内容かも。

「悪党退治は何カロリー?」
妹である美智乃の話、のように見せ掛けて、妹の無茶をハラハラしながら見守る軋人の重度のシスコンが炸裂する話。お前、本当に重症だぞ…。まるで美智乃がメインヒロインのごとく扱われているのだが、実のところ本編でもそんな感じなので今更ですよね。結婚するのは柚島、でも一番大切なのは美智乃、というのが軋人の位置付けなのかもしれません。わーお、背徳的ー。

「星の王子さま」
サン=テグジュペリがどこかでモチーフにされているかと思ったけど、全然そんなことは無かったぜ!軋人のお節介が炸裂する話。今回はゲームを通じて仲良くなったクラスメイトとの交流を描いた、実にそれだけの作品。落とし方も意外性はなくストレートなものになっている。その分、軋人の格好良さのみを追求している作品なのかもしれない。

「刃の行方」
軋人のスーパー男気タイム。なんと言う任侠ぶりであろうか。地の文では軽薄そうに見えて、行動はどこまでもストイックなのが軋人の特徴ですな。彼の強固な信念が素晴らしい作品。自分の命よりも、自分がスジを通すことを優先するあたり、見事なものである。自分の信じた相手を、実際にはどうであろうと自分の信念を突き通すあたりが格好良かった。まあそれで見事に騙されてしまうあたりは、未熟さゆえかはたまた不器用さか。まあどちらにしても男のダンディズムを体現しようとしている彼は格好良いと思うよ。

「大邪神の夜」
この話のみ軋人は登場せず、彩美と七美の長女次女コンビが活躍する話。邪神復活をめぐる姉妹の戦い。二転三転する展開にはなかなか読ませられた。きちんとキャラの行動が、キャラらしい行動ゆえに物語を牽引しているのはさすが。彼女らの行動に不自然さが感じられないところは認めるべきだろう。彼女たちなら、確かにこういう行動をとるだろうな、と思わせられる。決着の付け方も、姉妹の関係性の上に立脚している感があってよろし。

「おまけ・世界童話も一家団欒のあとに」
まあおまけなんで特に言うことはありませんが。キャラ関係性だけを抜き出すとこういう作品になるんだなー、と思った。

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