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2009.01.24

『放課後の魔術師(2) シャットダウン・クライシス』読了

放課後の魔術師(2) シャットダウン・クライシス』(土屋つかさ/角川スニーカー文庫)読了。

この作品に一つ問題があるとすれば、主人公が17歳である必要がほとんど感じられないと言う点ではないかと思うのだが。およそヒロインとの関係性だけを見るに、教師と生徒の関係性を超えるものではなく、主人公が成人していたとしても何の問題もないような気がする。もっとも関係性というものは不変のものではありえず、変化していくものであると考えれば、現在は教師と生徒の関係でありながらも、いずれは少年と少女の関係性に移行していくのかもしれない。現時点ではなんともいえないところか。それはそれとして、主人公とヒロインの関係性は、やはり前巻に引き続きとても面白い。理性的で論理的でありながらもピュアなやりとりをする二人の関係は、なんというか非常に眺めていて楽しいなあ、と感じさせる。また、異能バトル的な側面は主人公やその周りの大人たちがきちんとプロフェッショナルをしているところが良いのではないかと思った。前回で魔術師として稀有な才能を持っていることが判明したヒロインも、才能だけでは活躍できないところもセカイ系異能バトルによくある方向性をとらない作者の志向が伝わってくる。その分、妹がものすごく便利なキャラにされているような気もするが、これはデウスエクスマキナであると考えれば別にいいのか(ちょっと安易な気もするが)。まあそうじて楽しい作品でした。

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