« だらだらしつつゼロの使い魔を再読 | トップページ | ぼくが点数付けをしない理由 »

2009.01.03

『放課後の魔術師(1) オーバーライト・ラヴ』読了

51qfwg6lqnl

放課後の魔術師(1) オーバーライト・ラヴ』(土屋つかさ/角川スニーカー文庫)読了。

行きつけの本屋でオススメされていたので買った。なかなか面白いかもしれない。魔法バトルに関わる設定そのものには目新しさを感じないのだが(と言うより、そういった設定に自分が興味を持てないだけなのだが)、教師と生徒の主人公カップル(まだそこまで行ってねえ)の関係性がなかなか面白く、退屈しなかった。主人公の教師(でも17歳)はすごく知的でクールなのだけど、ヒロインの方もまた、快活ではありながらも理性的というところが変わっている。必然的にこの二人のやりとりは理性的なものになるのだが、お互いに自分の言いたいことをきちんと理解し、相手を論理的に理解しようとする過程があり、その過程が、非常に面白かった(ミステリで言えば、森博嗣のS&Mシリーズの主人公、犀川創平と西之園萌絵の関係性に似ている)。機会があれば2巻も読んでみようと思う。

|

« だらだらしつつゼロの使い魔を再読 | トップページ | ぼくが点数付けをしない理由 »

コメント

ハンドルネーム長いので削りました。『烙印の紋章』のエントリーでお邪魔した者です。

ちょっと前にCMで宣伝してたのと、管理人さんの感想と、お年玉が入っていたので買ってみました。結果はどうやらこのクソ寒いのにまた2巻を買いに行くハメになりそうです(苦笑)。

魔法バトルは好きですが、さすがにだいぶ読んでるジャンルなので世界観の設定には目新しさはなし。

ただ、それでもマンネリ感がなかったのは主人公が女の子っていうのがあるかも。よくよく考えてみれば愛読してるライトノベルで主人公が女の子なのは記念すべき初ライトノベル『フォーチュン・クエスト』しかないという事実が。

『灼眼のシャナ』『涼宮ハルヒの憂鬱』みたいにヒロインの名前が題名になってるのもありますけど、前者は厳密には群像劇、だけど実際はほとんど悠二視点。後者は完全にキョンの一人称だし。

こう考えてみると有名所で主人公が女の子のライトノベルって…ほぼゼロ?

まあ、作者は学園群像劇ってことを強調したいみたいだけど(苦笑)。

今は群像劇がスタンダードですけど、実際は男が主人公なのがほとんど。群像劇の体裁を取りつつも、あくまで遙視点主体で進んでくれたら飽きずに読んでいけるかも。

投稿: 暗黒ファンタジー | 2009.01.05 20:14

暗黒ファンタジーさん(で良いのかな)こんにちは。

たしかに女の子の方が視点人物になっている作品は、ライトノベルだと多くないですよね。それこそ少女小説ならばいくらでもありますけど(少女小説をライトノベルに入れるかというとまた別の議論になりますが)。

ハルヒやシャナは、ヒロインは確かにクローズアップされているものの、それは主人公の視点から観測される存在である(単独では存在しえない)と言うところはライトノベルの特徴かもしれません。

2巻の冒頭を読んだ限りでは、やはり遥の視点中心で行くようです。どのくらい面白くなるか、ちょっと様子見をしておこうと思います。

投稿: 吉兆 | 2009.01.05 21:49

 おめでとうございます。
 横入りですみません。女の子が主人公のラノベは昨年デビューの新人さんの作品に多かったですよ。MFJで「ベネズエラ・ビター・マイスィート」「この世の中で二人ぼっち」「やってきたよ、ドルイドさん」、HJで「彼女は眼鏡HOLIC」、ガガガで「どろぼうの名人」…。ざっと思い出せるだけでもこれだけあるかと。
 へタレな男の子がいざとなれば活躍するというテンプレートがそろそろ耐用期限迎えていてこのような同時多発的な「女の子主人公」ラッシュとなったのかもしれません。後年振り返ると2008年はラノベ界のちょっとした転換点として回想されるかもしれませんね。
 今年は(人の感想&本)読むばかりではなく、自分の感想を少しでもUPしていけるようにしてゆきたいと思ってます。それがラノベがどうか保障の限りではありませんが。

投稿: 射手座 | 2009.01.06 12:03

情報感謝。早速検索してみました。

…う、う~ん。まあ未来のことは誰にもわからないとはいえ、これらの作品がシャナやハルヒクラスの看板作品になって潮流を変えられるかというと…。私なら古本でもちょっと手は出せないかも。

別にいざとなったら覚醒するへタレを主人公とした作品を特別好きなわけではありませんけどね。
私自身『フォーチュン・クエスト』なんてふっる~い作品からラノベ界に入った変り種だし。
『アルスラーン戦記』『ハイパーハイブリットオーガニゼイション』『烙印の紋章』みたいな地味&マイナーなの大好きだし。

“シリーズ累計数百万部突破!”みたいなのでも、えぇ~これで?みたいなの普通にあるからなぁ。アニメ化したのでも「なんでこんなのがアニメに…」ってのもあったし。

最先端とかどうでもいいから“萌え0%”のラノベとかマイナーな長編作品とかが受け入れられる環境になればいいなあ~というのが一番の願い。

でもま、難しいんでしょうね。売り上げが一番、と。

投稿: 暗黒ファンタジー | 2009.01.06 14:16

>射手座さん
あけましておめでとうございます。

>女の子が主人公のラノベは昨年デビューの新人さんの作品に多かったですよ。

うーん、ライトノベル全体を俯瞰することは難しいにしても、全体で見るとやはり少数派であるように思います。それに、ヘタレ男子が主人公が現在において主流派であるか、というのも議論の余地がありそうですし。個人的には、ヘタレ男子が主人公のものも、女の子が主人公なものも、ライトノベルのある種の定型の一つに過ぎないのではないかな、と思います。どちらも昨日今日で存在したわけではないでしょうし。

>今年は(人の感想&本)読むばかりではなく、自分の感想を少しでもUPしていけるようにしてゆきたいと思ってます。

楽しみにしております。射手座さんの感想はぼくとは異なるジャンルを読まれているので、とても参考にしております。

>暗黒ファンタジーさん

潮流が変わるかどうかについてはなんとも言えませんが、『ベネズエラ・ビター・マイスィート』と『どろぼうの名人』はなんとも刺激的でユニークな作品でした。万民にオススメとは言えないけれど。

>“シリーズ累計数百万部突破!”みたいなのでも、えぇ~これで?みたいなの普通にあるからなぁ。

メジャーな作品にだってつまらない(と感じる)作品はあるし、マイナーな作品に面白いと思う作品はある。もちろんその逆もあります。だから、メジャー、マイナーに囚われず、最終的には自分の好きなものを読めばいいと思うのですよね。

もちろん、どの本が面白いと思うかは読者によって千差万別。同じ評価になることの方が珍しいでしょうが、自分の好きな作品が少しでも多くの人に読まれるようになると嬉しいですね。

そのために自分はこんなまとまりのない感想ブログを書き続けているわけですけれども。

投稿: 吉兆 | 2009.01.06 22:09

>吉兆さん、暗黒ファンタジーさん
 うん、昨年の新人作品で全体の流れが大きく変わるようなことまでは別に期待していないんですよ。ですから「ちょっとした」という形容詞をつけておりました。
 暗黒ファンタジーさんがあげられた本の題名等を見て「ラノベに対する捉え方は人様々だし、それがカバーしている領域も広いんだなぁ」と改めて実感した次第です。そういう意味で「へタレな男の子云々」という現状のまとめ方は余りにも一面的でした。一つ前のコメントで吉兆さんが最後にまとめておられる見解に全面同意です。
>吉兆さん
 いや「経済書とラノベ」の感想など誠に変な取り合せでお恥ずかしい。しかも更新停滞中ですし。今年は刊行したばかりのラノベを追っかけるのをなるべく減らし、他ジャンルや過去に出た本へとパワーをシフトしてゆきたいなと考えています。まぁできる範囲でユルユルと。

投稿: 射手座 | 2009.01.07 17:52

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29313/43621288

この記事へのトラックバック一覧です: 『放課後の魔術師(1) オーバーライト・ラヴ』読了:

« だらだらしつつゼロの使い魔を再読 | トップページ | ぼくが点数付けをしない理由 »