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2008.12.14

『ぴにおん!』読了

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ぴにおん!』(樋口司/MF文庫J)読了。

ハルヒからSF分の抜いてラブコメ分を注入したような作品だった…と言ってしまうのは身も蓋も無さすぎるか。もうすこし言葉を費やすと、なんの理由もなくモテモテになる主人公の状況設定として、なんの役にも立たない主人公の超能力を説明材料に使っているのはちょっと感心した。ヒロイン達の役に立ちそうで立たない超能力も含めて、超能力が最後まで本当に役に立っていないのも良かったなー(これで最後に覚醒とかされても困るしなあ)。ラブコメとしてはベタベタしないからっとした感じがするので、安心して読める。へんにドロドロしない、と言うのはまあ、女性陣の動機がほぼ打算なのだから当然といえばなのだが、恋愛よりも誰かがそばにいて欲しいという友愛を求めている主人公のせいもあるのかもしれない。主人公の孤独感と言うのは、作劇上では超能力という秘密を持っていることが起因しているわけだけど、言ってみれば、その程度の孤独と言うのはだれしもが持っていることでもある。他人とほんのちょっとだけ違う自分、人には言えない秘密を抱えた自分。そういう孤独を、同じ孤独を持ったもの同士で埋め合わせるという話であるので、ちょっと不毛な気もするけど、ある時期には必要なことなのだろう。

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