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2008.12.31

年末だけど

別段いつもと変わったことをするでもなく、本屋によって部屋を片付ける日々。やることがねえ。そういう時は本を読んでしまうのだが、いま読んでいる本がなかなか手ごわくで難渋している。別に困らないけど。ブックオフに行って本をとりあえず100冊ばかり売ってきた。すげー重かった。しかも途中で入れていた袋が破れて大変なことになった。年末の思い出にはなったか。とりあえず部屋の整理の一巻だけど、焼け石に水だなあ。年始早々さらに本を整理するか。ちょっと休憩したあと、これから帰省するのでしばらく更新しないかもしれません。するかもしれない。どっちだ。さて、帰省するに当たって持っていく本はどれにしたものか。そうして本を漁っているとまた部屋が散らかるのだった。終りの無いウロボロス。出口はどこだ。かっこよさげにいっても駄目だ。

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『激辛夏風高校カレー部(いもうと付)』読了

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激辛夏風高校カレー部(いもうと付)』(神楽坂淳/スーパーダッシュ文庫)読了。

意味不明なタイトルだけど、これがなんとも面白かった。カレー部なる部活を中心としたスポ根、と読んでもそんなに外さないような気もするのだが、それだけで済ませるには飄々とした雰囲気がたまらない。主人公が競争意欲が少なく、勝負に拘らない性格もあってか、カレー勝負に移行しても、それほどがつがつせず、それでいて熱さもあるという、これまた説明していて意味不明な内容になっている。説明し難いが、この不思議な感触を気に入れば、わりと窓口の広い内容となっているので、これから読む人も安心である。ちなみにお約束気味にラブコメ要素もあるのだけど、女性陣が非常に自分の恋愛沙汰に敏感であるところが新鮮だった。ふつう、幼馴染のツンデレ美少女とかだと、主人公の鈍感さに対してやきもきしたりと急がしいと思うのだが、この幼馴染は、そんな自分の感情を完璧に理解していて、最初から主人公に対する感情を隠すことをしていない。主人公も木石ではないので(ラブコメなのに)、そのへんの感情はだいたい理解しているのだが、主人公の先輩と言う、これまた自分の感情をきちんと理解している女性がいて(なにしろ主人公のことは嫌いじゃないし、付き合ってもいいが、幼馴染の女の子にわるいな~とか思いながらデートしたりする)、これまた主人公に対する態度が一貫しているというか、潔い。女性の感覚をここまでつっこんで書いているラブコメは初めて読んだような気がするので、すごく面白かった。あとタイトルを意味不明にしている原因である”いもうと付”なのだが、まあこれは主人公の妹が出てきてとりあえずかわええなあ…と言うことに尽きるのである。意味がわからんと思うが読んでみれば分かる。そればっかだなオレ。

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2008.12.30

『円環少女(9) 公館陥落』読了

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円環少女(9) 公館陥落』(長谷敏司/角川スニーカー文庫)読了。

核と現代について言及し始めた6巻あたりから上がってきたテンションが9巻でさらに頂点へ。毎回凄まじい密度で語りながら、物語が進むにつれてさらに密度を増していくあたりが凄まじい。圧倒的密度で語られる魔術師たちの物語が、きちんと現代を生きるものたちとドラマにリンクしていて、明らかに主人公である仁の物語から逸脱し、それ以上のものに昇華されている。単に魅力的とだけでは言い表せない陰影を持った登場人物たちの、それぞれの葛藤に満ちたドラマ、と言うだけではなく、人が生きる上でなされる悪を如何に受け止めていくかという物語にまで到達している。シリーズを通じて、もっとも覚悟が出来ていない主人公の仁が、ついにそのツケを支払わされると同時に、覚悟を決められない自分自身とはいかなる人間であるのかと言うことを知り、自分の本当の望みを自覚する物語につながっている。それは生きるということの独善的な、恣意的な悪のありようであり、彼がいままで処断してきたものたちと何一つ変わらない”悪”そのものであることをついに受け入れることになる(読者としては、仁のやっていることが、恣意的で身勝手なことだということなのは一目瞭然なのだが、それは客観として捉えているからであって、本人の主観から見ればまた異なるものが見えているのだ)。”悪”を受け入れた仁は、ついに本当の意味で”世界”と戦うことになる。セカイではなく世界。地に足をつけて、自分の生きる場所を見定め、それを獲得しようとする戦いだ。それはいままでの魔術バトルとは異なる、しかし、困難さでは変わることの無い戦いである。その戦いを受け入れた仁の成長に深く関わったのが、東郷という彼の師匠の存在であることは忘れることが出来ない。今巻での鮮烈な生き様は読者のすべてに深く印象を与えるものであろうと思うが、何より、他のいかなる手段を絶たれながらも、その中で最良を選択肢を選び、鋼の意思で遂行し続けたその精神こそ讃えるべきか。組織の論理にその生死を左右されながらも、個人として気高くあり続けた。道具にされ続けたものたちの悲哀を一身に背負い、一矢を報いた。そのありようこそが、仁に与えられたもっとも大きな遺産であろうと思われる。彼は使い潰されたものたちの魂を背負い、当たり前の日常を、”世界を守る”ための戦いを続けていくのだ。ただ感動したとしかいえない、そんな作品だった。

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2008.12.28

『<本の姫>は謳う(4)』読了

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<本の姫>は謳う(4)』(多崎礼/Cノベルスファンタジア)読了。

本の姫シリーズもついに完結編。最後まで付き合ってきた限り、見事に伏線を回収して、美しい物語になったと思う。相変わらず良く出来た工芸品のような作品を書く作家だなあ…。ただ、全体的に見ると、敵役にあたるレッドが今ひとつキャラクターが弱いというか、アンガスとの因縁のからみが薄い感覚があったり、ジョニーやアークが最後で役割がはっきりと出てきたものの、その役割のために用意されたキャラクターという感覚があって、あまり生きてこなかったように思う。物語が優先されすぎて、キャラクターが犠牲にされているような印象が強いのだな。果たして4巻も必要だったかと疑問なところもあるし。もうちょっと途中の緊張感を維持する方法があったのではないかと思える。だが、4巻に至り、それまでいくつもはりめぐらされていた伏線が、一点に収束していくところを見せ付けられてしまっては、それらすべてを許さざるを得ない。過去と未来。それらがお互いに作用し合い、新しい世界を紡ぎだす。まわる輪廻と希望が出会った物語だったのだ。良い作品を読ませていただきました。

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2008.12.26

買ったもの

1.『それでも町は廻っている(5)』 石黒正数 少年画報社
2.『ムゲンのセンカ(1)』 六塚光 角川スニーカー文庫
3.『戦闘城塞マスラヲ(5)川村ヒデオの帰還』 林トモアキ 角川スニーカー文庫

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『レンズと悪魔Ⅸ 魔神劫罰』読了

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レンズと悪魔Ⅸ 魔神劫罰』(六塚光/角川スニーカー文庫)読了。

闇照の魔神の本格的な登場に併せて、主人公の失われた過去も明らかになり、物語はクライマックスに迎えつつある。シローの完全無欠の狂気的な正義漢ぶりが明らかになって、凶悪な悪役ぶりをみせており、悪役としての風格は十分。己の復讐心とサクラの願いに板ばさみとなり、葛藤するエルバに対して、圧倒的な格を見せ付ける。セブンデイズの一党の存在意義が良く見えなくなっているのだが、エルバがシローと対決するための露払いとしては機能しているので、無意味ではないのか。しかし、結局、セブンデイズは己の探究心にしか興味がなさそうなので、はたして物語にどのように関わってくるのか読めず、不気味ではある。そのくせ本人は天然気味の萌えキャラ(マッドだけど)なんだから始末に悪い。この作品は微笑ましくも吐き気を催す悪党が多すぎるぜ!まあフォークの人は年貢の納め時らしく、今後の再登場が楽しみとされる。どんな風にオモチャにされるのかわくわくだ(趣味わるー)。エルバが葛藤の末、彼の失われた過去を取り戻し、シローと最後の対決へ。エルバがずいぶん強くなっていることに驚かされる。いまいち直接攻撃力に欠ける氷結の力も、ずいぶん変幻自在な運用が可能となっており、なにをするか分からない意外性がいい味を出している。お互いの能力の切り札を出し合う駆け引きも良く出来ていた。そして最後の驚愕の展開。あーそうねー。人を呪わば穴二つ。復讐を果たしたエルバは、復讐を受ける側になってしまうのねー。納得の展開だ。3者がにらみ合う状況は継続しつつ、物語はあらたな局面を迎える。あー良く出来ているなー。

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2008.12.25

買ったもの

1.『マーベラスツインズ契(4)貴公子の涙』 古龍 ゲームシティ文庫
2.『鬼切り夜鳥子(4) 聖邪が街にやってくる!!』 桝田省治 ファミ通文庫
3.『マブラブオルタネイティブ トータルイクリプス(3)  虚耗の艦穽』 吉宗綱紀 ファミ通文庫
4.『文学少女と恋する挿話集(1)』 野村美月 ファミ通文庫
5.『風の呪殺陣【新装版】』 隆慶一郎 徳間文庫
6.『機動戦士ガンダムUC(7)黒いユニコーン』 福井晴敏 角川書店

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『カンピオーネ!Ⅱ 魔王来臨』読了

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カンピオーネ!Ⅱ 魔王来臨』(丈月城/スーパーダッシュ文庫)読了。

かなり野心的な作品であろうシリーズ第二弾。正直、けっこう期待している作品なので素直に嬉しい。個人的には、主人公最強状態でのバトル小説には数あれど、危機困難とそれの克服を、ハッタリに頼らずきちんと描こうとしている作品は稀有であろうと思うので、その意味でこの作品を評価したいところ。ラブコメ展開も、まあ、楽しいといえば楽しいのでいろいろやってみてください。

ただ、これまた個人的に問題と言うか気に入らないところが大きくあって(これは期待の裏返しであるのだけど)、神殺しのクライマックスにおける言霊落としの場面が引っかかった。前作でも同じところに引っかかったのだけど、なにが問題だったのか、ようやく分かった。問題なのは、本来、神の正体を探ることそのものがドラマになりそうなものなのに、キス一つで神の正体看破しちゃうのはちょっとどうかと思う。ヒロインが勝手に気がついて、主人公のいちゃいちゃとキスをして正体判明!剣の力降臨!敵を粉砕!と言うのはどうなの?物語的にクライマックスの置き所がおかしくない?いろいろなヒントをもとに正体を推察していくミステリ的側面まで取り入れていたら、この作品を傑作とみなすことに躊躇いはなかったけれども。

まあ、どちらにせよ個人的な嗜好の問題かもしれないので、それでこの作品が駄目と言うわけでは勿論ありません。強大な敵を相手にクレバーに、かつ熱血で戦う主人公を描きつつ、魅力的なキャラクターを配置して、とても良く出来た作品だと思います。

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アニメのことなど

「喰霊-零-」最終回。最後だけに、いや、最後まですさまじい完成度だった。黄泉と神楽の愛憎と葛藤の輪廻。愛するがゆえに、相手の愛すら信じて、なお殺す。壮絶な物語であったなあ。最終回は、黄泉と神楽のラストバトル。剣戟だけではなくて、木の枝や岩まで使った泥臭いバトルが逆に凄みを帯びていた。まさに死闘。物語全体を見ても、緩急をつけた自在な演出で緊張感を維持し続けた製作者たちには脱帽しました。監督のあおきえいは『空の境界』でかっこいいというより美しいとさえいえるアクションを見せてくれたけど、TVシリーズでもその美学は健在であったと言うことか。名前は覚えておこう…。ともあれ、すばらしい作品をありがとうございました。スタッフの皆様にはお疲れさまでしたと言いたい。零が終わったとはいえ物語は続いていくわけで、あとは原作を読んでくれ、と言うことなんだろうけど、どうも原作はあまり面白くないんですよね(ぶっちゃけだ。ヒドイ)。普通の退魔ものになってて、あまり新鮮味がないもので…。このままのスタッフで原作アレンジとかやってくれないかな。DVDは…どうしようかなあ。買ってもいいような気がする。

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クリスマスだけど淡々と更新するよ

メリークリスマス。と、商店街の飾りつけもまぶしい。ケーキ屋に人が立ち並び、赤い服を着たおねーさん(おじさんもいる)が売り子をしながら声を張り上げている。いろいろな飾りつけで装飾された風景は、いつもとは異なる日常を思わせる。異郷感を刺激される風景だ。祭りとは非日常を生み出す装置であることを改めて思い起こさせられた。そんな祭りの光景を、自分は外から眺めているような寂寥感を覚えつつ、今年のクリスマスを迎えたのであった。雪でも降ればいいのになあ。

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2008.12.24

買ったもの

1.『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』 森田季節 MF文庫J
2.『プリンセス・ビター・マイ・スウィート』 森田季節 MF文庫J
3.『プリズマ☆イリヤ(2)』 ひろやまひろし 角川書店
4.『ガコゼ(5)』 アントンシク 幻冬舎
5.『鋼の錬金術師(21)』 荒川弘 スクウェア・エニックス
6.『エンジン・サマー』 ジョン・クロウリー 扶桑社
7.『略奪都市の黄金』 フィリップ・リーヴ ハヤカワSF文庫

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『SH@PPLE(3)』読了

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SH@PPLE(3)』(竹岡葉月/富士見ファンタジア文庫)を読んだ。

4巻も出ているのに今更だが読む。物語前半で雪国と舞の間にすれ違っていく展開はともかく、そのまま蜜とデートしてしまう展開にはあわわわ、となった。これはあまりにも蜜にひどすぎる。二人の仲違いの”だし”に使われてしまっているもんなあ。しかし、すぐに気がついて後悔、行動する舞はやはり物語的にヒーローなんだなあ、と改めて思った。対して雪国はいまいち主人公的に動きが鈍いな…。舞の手助けがないと、主人公的な役割もこなせないんじゃないか?…と言うのはたぶん作品構造的に捉え方を間違っているか。この作品は、雪国と舞、二人合わせて一人の主人公格を作り上げているんだな。舞はヒーロー過ぎるかわりに足元と言うか周囲の感情に鈍いところがあるし、雪国は積極性が足りないというかヘタレと言うか、今ひとつ自分の主張を通す意思に欠けているところがあるので、これは二人が協力することによって初めて物語を動かすことが出来る構成なのだろうな。で、3巻は、二人の関係がギクシャクし始めるきっかけであると。一応、今回の事件は収まったけれども、二人のすれ違いのネタはなくなってはいないものね。お互いが一人ではない、と言うところを自覚するのはまだ先かもしれない。

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2008.12.22

『薔薇色にチェリースカ(5)』読了

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薔薇色にチェリースカ(5)』(海原零/スーパーダッシュ文庫)読了。

薔薇色にチェリースカもついに完結編…なのだが、どうも終盤のドタバタした伏線処理をみるに、やっぱり打ち切りなのかな…。最近、ようやくこの作品の面白さが見えてきたところなので、あと数巻続けてもらえればもっとよくなったと思うのだが…まあ、いまさらの話か。この作品は、面白くないわけではないのだが、個人的には設定の開示をもったいぶりすぎて、なにがやりたいのか読者に伝わらなかった作品ではないかと思う。情報を小出しにしすぎるあまり、主人公の行動の動機(妹の存在とか)が明らかになるのが3巻目で、それまで主人公がどうして学園長の支配に屈しているのか分かりにくかったり、チェリースカの存在が、どういったものなのか、学園ドラマの裏ではどういった世界背景があるのかわかるのが2巻目だったりと、とりわけ1巻の時点での情報不足の感が非常に強く、謎を興味深く思う以前に戸惑いを覚えてしまったのが、いま思えばこの作品の特徴を現していたようにも思う。正直、3巻までの内容は1巻に圧縮してくれても良かった。ネタを出し惜しみするよりも、ガンガン読者に設定を叩きつけてくれぐらいがちょうど良かったような気もする。…無茶を言っているような気もするが、それぐらいに物語がどういう方向に向かっているのかさっぱり分からず、困ってしまう作品だった。結局、これは学園ものをやりたかったのかラブコメがしたかったのかアクションをやりたかったのかファンタジーがやりたかったのかが良く分からないままだったんだよなあ…。それらすべてを取り込んで描こうとした意欲はえらいのだが、あまりにも未整理であったように思う。それでも情報密度が違っていれば、印象も変わったかもしれないが…本当に今更だよなあ…。そうじて勿体無いなあ、と思う作品だった。

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2008.12.21

『真っ黒焦げの凶暴なウサギ』読了

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真っ黒焦げの凶暴なウサギ』(和智正喜/メガミ文庫)読了。

主人公に対するイジメの陰湿さに圧倒される。彼に対する悪意の出口の無い残酷さ。教師の一人よがりで独善的な思考は、戯画的ではあるがどこか嫌なリアリティがあっておぞましい。主人公はそのイジメに対してただ恐怖し身をすくませるしかないわけだが、他者から悪意を受けることの恐怖と言うのは、本当に恐ろしいもので、それに対抗できない主人公を責めることはできない。他者の悪意をまともに受け止めてしまうことは、それほどの傷を人間に与える。悪意をやり過ごすことが出来ないのは、決して弱いからではない。悪意に真正面から受け止めてしまう不器用さと、繊細さの現れだ。それを”弱さ”の一言で片付けてしまうことのどれだか単純で愚かなことか、実は分かっていない人がこの世には本当にいることが恐ろしいことである。そんな不器用さを抱えた主人公が、”うさぎ”と出会うことで超人たちの戦いに巻き込まれてしまうのだが、主人公が力を手に入れたとしても、その力に溺れようとしないところは、前半の繊細さからうまく引っ張ってきたきたと思う。暴力に対して暴力で抵抗しようとする人間にはない心が、彼にはある。だから彼が戦いを決意することのきっかけは、誰かを守りたいという気持ちなのだが、その思いはどうあっても報われることがない、と言うことを主人公自身が早いうちに気がついてしまっていることにも注目する点だ。彼女は彼のことを好きになるという。それはあまりにも空疎な言葉だ。その言葉を向けられた少年はただ涙を流す。嬉しいからではない。少女は心から言っているのだが、それがゆえにその言葉は嘘であることを、ことごとく感得しているからこそ、その思いが”ほんとう”になる日はこないということを知ってしまっている。それでもなお、少年は立ち向かうのだし、最後は、少女を遠ざけることにもつながっている。最初から報いを求めない、救いも求めないヒーローを体現したこの作品は、まぎれもなくダークヒーローの系譜の物語であろうと思うのだ。

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買ったもの

1.『神宿りのナギ(1)』 三部ケイ 角川書店
2.『ローゼンメイデン(1)』 PEACH-PIT 集英社
3.『ZETMAN(11)』 桂正和 集英社
4.『JINKI-真章-(5)』 綱島志朗 メディアワークス
5.『SH@PPLE(4)』 竹岡葉月 富士見ファンタジア文庫
6.『GOTHモノリノヨル』 乙一 角川書店
7.『ハーモニー』 伊藤計劃 ハヤカワJコレクション

まさか『カミヤドリ』の続編が出るとは思わなかった…。前作があまりにも尻切れトンボで終わったので、てっきり打ち切りをくらったのだと思っていたのだが。『ローゼン』は仕切り直しの一巻。どういう展開になるのかさっぱりわからん…。基本、旧シリーズが前提として必要。『ZETMAN』は表紙がすげえ。いや、毎回すげえのだが、今回はとくにすげえ。『JINKI』、一般紙でここまでやっていいものなのか…。えーろーすー。

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2008.12.20

『ギャルゴ!!!!!(4)-地獄天国直通大全-』読了

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ギャルゴ!!!!!(4)-地獄天国直通大全-』(比嘉智康/MF文庫J)読了。

ゆるゆるローカル伝奇アクションラブコメもいよいよクライマックスと言えようか。けっこう緊迫しているはずなのに、登場人物たちのゆるい言動の影響か、緊迫感が薄れること甚だしい。もっともそれが悪いわけではなく、独特のノリにつながっているとも言えるので、各人の趣味と言うものか。しかし、それにしたって死んだおばあちゃんと話せるという物凄い出来事が起こっていて、主人公もけっこう緊張している様子なのに、全然すごいことのような気がしないのは不思議な読み心地ではあるな。コトリの会話を聞いているといろいろな意味で頭痛がしてくるのだが、まあこれはこれで。今回は噂長の正体を見つけ出すべく、クラス一の美少女ことハナさんをめぐって主人公たちが右往左往、じゃなかった、四苦八苦する話になっている。噂長の正体をめぐるミステリっぽい味付けではあるが、はっきり言って正体を見破る手がかりなど無きに等しいので(読み落としているのかもしれないが)読者が特定するのは勘以外には不可能ではないだろうか。まあ、ミステリではないので別にかまわないところではある。噂長の罠に飛び込んでいく主人公たちは、異なる異世界に捕らえられ、ついに姿を現した噂長と戦うのだが、敵は圧倒的に強く、ヒーロー化した主人公でも歯が立たない。打開の術はあるのか!まて次号!(いつだ)と言う引き…のように見せかけて、エリアスの正体をめぐるサプライズ。これはこれで凶悪な引きではあるが、どのように回収されるのだろうか。まあ、正直これで実は敵のスパイ、と言う展開はなさそうだから、実は彼女自身が地伝そのものであった、とかそんな感じなのかも。考えてみれば、ライムもかま子も実体はあるけど、エリアスだけどう考えても生物じゃねえしなあ。

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2008.12.19

買ったもの

1.『灼熱のエスクード(3) I WILL CATCH U』 貴子潤一郎 富士見ファンタジア文庫
2.『鋼殻のレギオス(11) インパクトガールズ』 雨木シュウスケ 富士見ファンタジア文庫
3.『ANGEL+DIVE 3.LOVENDER』 十文字青 一迅社文庫

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2008.12.18

買ったもの

1.『絶対可憐チルドレン(15)』 椎名高志 小学館
2.『月光条例(3)』 藤田和日郎 小学館
3.『不全世界の創造手』 小川一水 朝日ノベルズ

絶チルの小学生編の終了。なぜか読者の自分も感慨深い。月光条例は富士鷹ジュピロがあまりにもジュピロすぎて困る。なんか読者である自分、おいてきぼり。小川一水の新作。出ていることにまったく気が付いていなかった。運が良い。

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『ねくろま6。』読了

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ねくろま6。』(平坂読/MF文庫J)読了。

相変わらずひどい…が、この作者らしいおわり方であったと思う。作者の選ばれし者たちによる自己犠牲型運命の歯車的展開を徹底的に踏みにじって叩き潰して無理矢理にご都合主義的ハッピーエンドに持っていく豪腕はさすがの一言。まあ、もっと真面目にエンターテインメントをすればいいのに、どうしてこうあさっての方向に持っていくのかなあ、と呆れるところもなきにしもあらずだけど、重度のヒラサカヨミラーであるところの読者(オレとか)は、こういう無理無茶こそ作者に期待しているわけだからなんの文句も無いわけであります。さすがに魔王云々の展開はあまりにも既存の作品のデッドコピーっぽかったので吹いたが。オレ、最近こんな展開の話をみたぞ…。そんなところに作者の含羞と言うか、真面目にやってられねーや感があって、まったくこの作者はあり変わらずツンデレだな(読者に対して)。なので、その後に全部それらをぶち壊したのは、作者なりの誠実さの表れなのかだろうか、と、ちょっとだけ思った。まあ、きちんと物語は閉じているし、今までの作品のような打ち切り感満載の終わり方ではない安心感が感じられるのは、ファンの一人としては喜ばしいところである。めでたい。

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2008.12.17

『ソリッドファイター【完全版】』読了

『ソリッドファイター【完全版】』(古橋秀之/アスキー・メディアワークス)読了。

あああああーはいはいはい。わかるよ。簡単にわかるなんて言葉を使っちゃいけないけど、でもわかるような気がするよ。他人から見たらどんなにくだらないことに費やされた時間であろうとも、自分の時間は、一度きりしかない時間はたしかにそこにあったのだ。まあ確かに、たかがゲーム、フィクション、嘘。ただの娯楽のためだけに生まれた、生産性なんてなにもないことなのねえ。ただ楽しいだけの、それだけのことなのねえ。でもねえ、それはやっぱり、それが青春で。一般的な意味とは違うのかもしれないけど、かけがえの無い時間であるはずなのよ。はは、なんてくだらない、意味のない物語なのだろう。なんてつまらないことにいろいろなものを賭けてしまっているのだろう。愛おしい。これはそんな愛おしい物語なのさ。

上記はテンションのままに書いた妄言。なんか他にもいろいろ書くべきことがあるような気がしたが、なんかもー十分なような。非常に地に足のついたバーチャルな話とか、カゲヤマの高度に劇場型の犯罪者っぷりなどにも語りたい気持ちはないこともないが、無粋といえば無粋だわなあ。

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買ったもの

1.『人類は衰退しました(4)』 田中ロミオ ガガガ文庫
2.『うしおととら(1) 我は冥界に斬り結ぶ/妖美術』 原作:藤田和日郎 著:中山文十郎 ガガガ文庫R

『人類が衰退しました』の4巻がでたぜいえー。

かの『うしおととら』小説版が復刻するとは驚き。小説版は原作とはちょっと変わって、ホラーとしての描写が強くて面白かったんだよなあ。ノベライズものでは最良の一つではないかなー。あとで作者がまほろまてぃっくの人だということを知って、どれだけ驚いたことか…。

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『カッティング~Case of Mio Reincarnation~』読了

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カッティング~Case of Mio Reincarnation~』(翅田大介/HJ文庫)読了。

放浪を続けたカズヤとミオの物語も一区切り。今までミオを支え続けたカズヤも、いざ、自分も同じ状況に陥ったときには動揺を抑えることは出来なかったようだ。もっとも、二人の関係は、(背景事情こそ異端なものであれ)完全によくある恋人同士のすれ違いであるので、痛々しくはあるが、別に変わったものではないよなあ。結局、根底にあるのは、自分を承認してもらえない(と思い込んでいる)こと、相手の気持ちがわからないということ。それを乗り越えるためには、言葉を紡ぐことが唯一の手段であること。でも、そんなの当たり前のことだよなあ。人間なんて、他人がなにを考えているかなんて最初か分かるわけ無いし、悩みを共有することだって、根本的には不可能だ。だれも苦しみを代わってあげることなんて出来ない。相手の気持ちを分かることなんて出来ない。物語の途中で、ミオが、彼女を諭すカズヤの父親に対して、自分たちの事情が分かるわけが無い、みたいなことを考えていたけど、それこそが傲慢と言うものであって。ミオこそが、カズヤの両親たちがどのような経緯を持って現在にたどり着いたのか知る由もないわけで。その意味では、カズヤとミオの関係、悩みと言うのは、フツーの、だれしもが味わう、普遍的な苦悩である。そして、普遍的であるけれども、逆説的ではあるが、彼らが唯一味わう苦悩でもあるのだ。平凡な苦しみを、徹底的に描いたこの作品は、とても真摯なものであると思いました。

ところで、困った時のみさき先輩と言うか、主人公たちがにっちもさっちも行かなくなると現れてくれる彼女の存在は便利すぎる。毎回この人が物語にケリをつけようとしてくれるんだよなー。なんかこの人、別シリーズの主人公的な存在感があるよな。

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2008.12.15

雑記のようなもの

・集中してなにかを考えようとするとなにも思い浮かばず、ぼんやりしているとするっとアイディアが出る。よくあることだが、ままならんものだな。

・やらなければいけないことをうっかり忘れる。最近多いので気をつけなくては…といいつつ繰り返してしまう自分は駄目だなあ。

・自分が駄目だと一度思い始めると、繰り返し失敗してしまってさらに自己嫌悪に陥る負のスパイラルは、わりあい自分の陥りやすい罠なので回避したいところだ。

・結局、耐久力が足りなくなっているのが問題なのかもなあ。いろいろと。

・『428』がやりたい。むしょうにやりたい。Wiiか…(節約、節約だよ!)。

・珍しく雑記らしい雑記。

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アニメのことなど

・日曜朝に何気なくTVをつけたら絶対可憐チルドレンがやっていたので眺めていたら、超絶作画でぎゅんぎゅん動きまくっていて驚愕した。なんだこの異常なクオリティは…。劇場版かと思った。

・『とある魔術の禁書目録』を見る気力が尽きた。この作品のつらいところは、”ものすごくどうでもいいことで主人公たちが悩んでいる”ように見えることなんだよな。意外な真実ってやつでサプライズをやりたいのだと思うのだが、ことごとく驚きよりも脱力感が強い、と言う。普通に常識があればこんな展開にはならんだろう、というフィクションにおける禁句を言ってしまいたくなる…。

・もう自分は『喰霊零』と『キャシャーンSINS』と『かんなぎ』があればいいや。次点で『ケメコデラックス』と『今日の5の2』。

・つーか『喰霊零』は素晴らしいねえ。人間の情念がぶつかり合う伝奇アクションをTVアニメで真面目にやるなんて最高だよ。

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『幽式』読了

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幽式』(一肇/ガガガ文庫)読了。

これはライトノベルホラーとしては傑作認定してしまっても良いのではあるまいか。こんな書き方をするとライトノベルホラーとはなんぞ、という話になってきてしまうが、ようはキャラクター小説的なホラーと言う意味で使用するという程度に留めよう。ライトノベルとして機能していて、なおかつホラーとして優れている。学園異能のフォーマットを用いながら、確かに”幽かなる”世界の描写に成功しているのだ。彼岸と此岸の境目にある、薄暗く仄かな領域。人はそれを未知と言う。人は未知を恐れながら憧れ、求めながら突き放す。これはそんな領域を覗き込んでしまった少年少女の物語である。彼らは、己の存在の不確かさゆえに未知を求めてさまよう。この世ではないどこかを求めてさすらう。それはきっと生きることの不安と迷いの現れであり、彼ら自身の”青春”とでも呼ぶべきものと完全なるリンクがあり、この作品をジュブナイルの領域まで広がりを見せている。生きることの美しさと醜さ、人の心の不確かさまで描いた見事な作品であった。僕はとても好きです。

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2008.12.14

『ぴにおん!』読了

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ぴにおん!』(樋口司/MF文庫J)読了。

ハルヒからSF分の抜いてラブコメ分を注入したような作品だった…と言ってしまうのは身も蓋も無さすぎるか。もうすこし言葉を費やすと、なんの理由もなくモテモテになる主人公の状況設定として、なんの役にも立たない主人公の超能力を説明材料に使っているのはちょっと感心した。ヒロイン達の役に立ちそうで立たない超能力も含めて、超能力が最後まで本当に役に立っていないのも良かったなー(これで最後に覚醒とかされても困るしなあ)。ラブコメとしてはベタベタしないからっとした感じがするので、安心して読める。へんにドロドロしない、と言うのはまあ、女性陣の動機がほぼ打算なのだから当然といえばなのだが、恋愛よりも誰かがそばにいて欲しいという友愛を求めている主人公のせいもあるのかもしれない。主人公の孤独感と言うのは、作劇上では超能力という秘密を持っていることが起因しているわけだけど、言ってみれば、その程度の孤独と言うのはだれしもが持っていることでもある。他人とほんのちょっとだけ違う自分、人には言えない秘密を抱えた自分。そういう孤独を、同じ孤独を持ったもの同士で埋め合わせるという話であるので、ちょっと不毛な気もするけど、ある時期には必要なことなのだろう。

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2008.12.12

『Gunning for Nosferatus(1) 此よりは荒野』読了

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此よりは荒野 Gunning for Nosferatus(1)』(水無神知宏/ガガガ文庫)読了。

オモチローイ。物語としては非常にシンプルで、復讐のために力を求める少年の成長物語であるのだが、少年の葛藤と成長を丹念に、そして伸びやかに描いており、非常に好感度が高い。なんと言うか、どこにも隙が無い印象を受けるのだ。この一冊に、少年が、復讐に焦がれ、一人前の男になりたいの願いながら、現実の前に挫折を味わい、苦悩する姿と、そこから”強さ”と言うものを身に着けていく過程のすべてを描ききっている。どこが面白い、と言うとけっこう言葉に詰まるタイプとも言える作品なのだが、とにかく物語の動かし方にまったくケレンが無いと言う点は考慮に値する。奇を衒わず、淡白さよりも物語の重厚さを思い知らされるというのは見事と言うほかは無い。うーん、なんか本当にケチをつけるところがねーな…。まあ、ケチのつけようも無いということそのものが、ライトノベルとしてはフックが弱いといえなくも無いが、そんなもんジュブナイル小説として読む分にはなんの弱みにもならないしな。キャラクター小説としては、決してキャラ立てをしているわけではないない。むしろキャラ小説としてはわかりやすい記号を使用していないせいでとっつきは悪いかもしれない。それでも、一人の少年の瑞々しい成長物語としての完成度は高く、評価するべきであろう。ああ、なんか絶賛してしまっているような。いや、別に決してなにかが突出しているわけではないのだけど、トータルでの総合点が非常に高い作品で、ツッコミ難くてしょうがない。つまり良い作品だということです。

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買ったもの

1.『サムライガード(2) 北の大地で待つ姫は』 舞阪洸 GA文庫
2.『神曲奏界ポリフォニカ スパイラル・ホワイト』 高殿円 GA文庫
3.『イグドラシル―階梯樹―』 水月郁見 GA文庫
4.『一年生になっちゃったら(3)』 大井昌和 芳文社
5.『戦場のヴァルキュリア(1)』 原作:セガ 漫画:鬼頭えん 角川書店
6.『放課後の魔術師(1)オーバーライト・ラヴ』 土屋つかさ 角川スニーカー文庫

1~3はGA文庫の新作で。最近、舞阪洸を買いすぎているような気もする…。5は鬼頭えんが漫画を描いていたので。6は読むものが手元になかったときに、行きつけの本屋でプッシュされていたので買ってみた。

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2008.12.11

『狗牙絶ちの劔(2) -刀と鞘の物語-』読了

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狗牙絶ちの劔(2) ―刀と鞘の物語―』(舞阪洸/角川スニーカー文庫)。

日本刀と美少女が出てくる作者の趣味全開手加減なし小説が早くも2作目。今回はクローズドサークルでミステリだっ…っておいおい。マジかよ。山荘の中に閉じ込められてしまった狗牙絶ち衆の面々が、一人また一人と殺害されていく!狗牙を刈る剣士たちを、誰が、何のために?超人的剣士たちの中、成り行きによってやってきた一般人である主人公は、類い稀なる豪胆さと、鋭い推理によって、事件に立ち向かう!と言う話。いや、本当だって。嘘ついてないよ!?しかし、なんなのこれ。なんの話だったっけ?たしか一巻の時点では、人を食らう狗牙と、狗牙を刈る狗牙絶ち衆の異能バトルだったような気がするんだが…なんで突然ミステリになって主人公が探偵役になってんの!?わ、わからねえ…舞阪先生は何を考えているのか…。この作者はあまりにもフリーダムかつアート過ぎるぜ!ジャンルに縛られることからの創造性への開放とか、とにかく高尚かつ哲学的なテーマすらも体現しているんじゃないの?という気さえしてきたぜ…。あまりにもびっくりしすぎて、むちゃくちゃ面白いような気がしてきた。なんつーか、主人公の推理力が鋭すぎて、狗牙絶ち衆の存在意義がなくなっているあたり、人間の価値なんてものは一つの物差しでは図れねーんだな、と言うことが良く分かったよ。人間にはいろいろな可能性がある!超人的な剣術なんてのは、その一つでしかないのだな!

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2008.12.10

【祝】本の感想1000件達成

いつの間にか本の感想が1000件を突破していた。正確なタイミングは不明だが、9月くらいには超えていたみたい。どんどんぱふぱふひゅーひゅー(とりあえず自分で祝ってみた)。ブログを開設して4年。50万アクセスは達成したし(こないだ60万になったが)、感想は1000件超えるし、今年はいろいろな節目だ!…と言う気がしねー。どっちもいつの間にかって感じだから、全然実感がわかないや。まあ、これからも当分はこんな調子でやっていくんだろーなー。

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『シフトⅡ―世界はクリアを待っている』読了

51su60e5dwlシフトⅡ―世界はクリアを待っている』(うえお久光/電撃文庫)読了。

ハードカバー版を持っている身の上としては、非常に切ない気持ちになれるシリーズの第二弾だ。がんばれオレ。3巻まで行けば新作が読める。新作を読むために心を鬼にしてやり遂げろ。まあ再読しても何の問題もなく面白いんだけど、それとこれとは微妙に問題が違うわけで。作品は面白い。主人公のラケルを初めとするキャラクターのやりとりは楽しいし、現実と”シフト側”の境目がじょじょに崩れていく展開も素晴らしい。素晴らしいのだが、それでも腹立たしく思う気持ちは止められず、あーあと言う感想。す、素直に小説を読めないこの苦悩ッ…くちおしや。それはそれとして、主人公が表紙になるのが二巻目からっていうのはなんかおかしいと思うんだ。

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2008.12.09

『フリーランチの時代』読了

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フリーランチの時代』(小川一水/ハヤカワ文庫JA)読了。

小川一水らしい人間性というものへの信頼が感じられるSF短編集。もっとも作品によっては無常観を漂わせるものもあり、作品としてはバラエティに富んでいる。それでも根底には前向きな性向がにじみ出ており、作者らしい。

以下、各話感想。

「フリーランチの時代」
異様に軽い異星人侵略物…か?たまたま出くわしてしまったエイリアンに食われてしまった主人公たちの選択は…まあ、ものすごくてきとーでした。い、いや本当にこれでいいのか!?仮にも人類の夢である不老不死を扱っているのに…。ああ…不老不死だから決断とか判断とかも無意味になっているのか…。

「Live me Me.」
五感のすべてを奪われた女性が全身義体となって蘇る話。正確には、全身義体になるまでの過程が詳細に描かれている。最初はただの信号のやりとりから始まって、ついには義体が完成するまでの流れが魅力的だなあ。もっともこの落とし方にはどういう意味があるのか良く分からなかった。人間の”魂”の所在をめぐる話だったのかな?

「Slowlife in Starship」
なんかそのー…ヤマもオチもないんですが。SF設定の意味が良く分からなかったので他のサイトの感想を見てみたら、どうやら宇宙ニートの話だったみたい。そうか、たいした労働もせず、他者とも接触もせず、美少女ロボットだけを旅の共にして宇宙をさすらうと言うの話だったのね。説明されるまで良く理解していなかった自分に絶望。まあそれはともかく、最終的にニートっぷりについて肯定も否定もしていないところが作者のやさしさと言うものかしら。

「千歳の坂も」
老いることが犯罪となってしまった世界でやりとりをするある役人とある女性の壮大なスケールで描くおいかけっこ。トムとジェリーみたいな話か(違うと思う)。人間の生き死についてはどちらにせよ強制されることは鬱陶しいもの。生きるか死ぬかは問題ではなく、いかに生きるか、いかに死ぬかの問題でしかない、と言う当たり前の結論のような気もする。

「アルワラの潮の音」
「時砂の王」のスピンオフ。アレクサンドルが主要な役割を果たす番外編の位置付けか。ETに対して絶望的な闘争を繰り広げるメッセンジャーたちという基本路線は変わらないが、メッセンジャーたちとアルワラの人たちの間にある認識のズレがくっきりと目立つ。この作者にしては非常に悲劇性が高いというか、シニカルな結末。まあ近代的な視点に身を置き過ぎと言う批判もできそうだけど…。

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雑記のようなもの

・眼鏡が直った。ついでに風邪もだいたい治った。めでたい。まだ咳きは出るし鼻水も出るが、まあ誤差誤差。

・『デスレース』が少しだけ気になる。なんかボンクラ映画くさい。

・『レッドクリフ』は、見る前にすでに内容が想像できるからいいや。

・あ、『ダークナイト』が発売されている!買う買うー!

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2008.12.08

『生まれ来る子供たちのために』読了

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生まれ来る子供たちのために』(浦賀和宏/講談社ノベルス)読了。

これはひどい。

浦賀和宏やっちまった…。痛々しい思考と言動を繰り返す主人公、八木の暴走した青春の結末とは。八木の持つ超能力とか、なんだかよくわからん人類規模の計画とか、そのあたりは結局、八木自身のリアルとは関係のないことだったんだろうなあ。どこからが夢で、どこからが妄想で、どこからが現実なのか。読者はその中から選択的に取り組むしかない。おそらく、どのような解釈をしても、それが正しいことになるのだろう。多重に織り込まれる”現実”。いくつも提示される”真実”。それらはすべて正しく、誤ってもいる。八木の力は本当にあって、SF的大仕掛けの(一方的な)恋愛物語としても読んでもいいし、妄想に支配された男の哀れな一生と、それに翻弄された少女たちの話としても読んでもいい。感動的な物語として読むことも、残酷な物語として読むことも、すべては読者の手にゆだねられている。それは作者の誠実さなのか、それとも悪意なのか。少なくとも、すさまじいものを叩きつけられたという実感、痛みがあり、看過しえぬものを感じる。果たしてあのラストシーンを愛として捉えるか、呪いと捉えるのか。僕はまだ迷っているのだ。

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雑記のようなもの

・かんなぎ騒動について、あまりにもバカバカしいのでコメントは控えていたが、連載が休載という事態になったと聞き及び、さすがになにか言っておきたいような気持ちになった。なんというか絶望的だ。

・処女非処女の問題以前に、お前らちゃんと”かんなぎ”を読んでいるの?と言う印象しかない。まともに読んでいれば、そんな解釈が成立するわけないと思うのだが。正直、これで騒ぐような人は話にならん、と思う。思うのだが、マンガ商売としては、そういうタイプのファンを相手にしていく必要があることは間違いなく、大変だ。

・個人的には、これで”かんなぎ”と言う作品が本来あるべき物語を捻じ曲げられてしまうことがないよう、祈るばかりである。

以下、読書メモ。

・『激辛夏風高校カレー部(いもうと付)』が面白かった。テンプレなラブコメに飽きている人にお勧め。部活の先輩や幼馴染の反応が、ラブコメとしてはちょっと変わっている。

・『夢渡りプルチネッラ』が面白い。ちょっと絵柄を幼くなっていて、大岩ケンジの作風の幅の広さを楽しめる。健康的な色気があるのも良し。

・『ルー=ガルー 忌避すべき狼』のコミック版が良い。絵が非常に魅力的なのだ。原作の持つ緊張感を保持しているのも好感が持てる。

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買ったもの

1.『アンゲルゼ 永遠の君に誓う』 須賀しのぶ コバルト文庫

買ってきて速攻で読んだ。か、完璧だ…完璧すぎる…。4巻で終りと言うのが血の涙を流すほどに口惜しいが、それを帳消しにして余りあるほどに完璧。これは凄い。イリヤの空から始まった戦闘美少女とセカイ系の接続に対する完全なる回答。これはひょっとしなくても傑作じゃね?

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2008.12.06

『迷宮街クロニクル(1) 生還まで何マイル?』読了

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迷宮街クロニクル(1) 生還まで何マイル?』(林亮介/GA文庫)読了。

現代日本でウィザードリィ。やっぱり現代でウィザードリィをやるには舞台設定をどう辻褄合わせるかが難しい。この作品は矛盾を解消させようと言う努力を最初から放棄しているあたり、評価の分かれるところだろうなあ(深見真の『ヴァンガード』とはそこが違うところだ)。なんで銃器つかわないのんー?とか、政府はなにをやっているのんー?とか、自衛隊はどうしたのんー?とか。そのあたりがスルー出来るかどうかが重要だ。そこを乗り越えれば、ウィザードリィ世界観でのエンタメとして楽しめる。それぞれのキャラクターが織り成す人間模様を淡々と描いた作風は、ちょっと不思議な印象があるな。恋愛劇のようにも冒険物のようにも思える摩訶不思議な作風。まさにそこはウィザードリィそのものと言っても良いのではないだろうか。

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2008.12.05

『超自宅警備少女ちのり』読了

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超自宅警備少女ちのり』(小幡休彌/GA文庫)読了。

軽快なテンポで繰り広げられるギャグ&バトルが楽しい。ストーカー寸前、と言うかすでに一歩踏み出している感じのヒロインちのりと、そのアタックに翻弄される主人公、譲のやりとりが妙にテンションが高くて笑ってしまった。ネガティブなのにハイテンションなちのりも面白いが、なかなかのリアクション芸が達者な主人公もいい。無自覚にフラグを立てまくってしまう主人公は、お約束ながらなかなか頼もしさも感じさせなくも無いな。きちんと最後はめでたしめでたしになっているのもよろしいです。

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勝ったもの

1.『不気味で素朴な囲われた君と僕の壊れた世界』 西尾維新 講談社ノベルス
2.『世界平和は一家団欒のあとに(6) 星弓さんちの非日常』 橋本和也 電撃文庫
3.『さよならピアノソナタ(4)』 杉井光 電撃文庫
4.『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(2)』 伏見つかさ 電撃文庫

俺妹は、二巻目が試金石となるだろう。たんなる一発屋か、そうでないのか。まあ個人的には前者だと思うのだが(超失礼)、はたしてどうなるかな。

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2008.12.04

『ダブルブリッド Drop Blood』読了

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ダブルブリッド Drop Blood』(中村恵里加/電撃文庫)読了。

ダブルブリットの外伝にして短編集にして最終巻。なんとも言葉が出てこない。実のところ、このシリーズは、とりわけ初期はキャラクターを苦境に陥らせるためだけの展開のように思えてそれほど良い印象はなかったのだが、エンターテインメントとしてはバランスを崩しかけるほどにキャラクターを追い詰めながら、ギリギリでエンタメとして踏みとどまったところは見事と言うほかない。それは、手加減しているわけではない。徹底的に主人公たちを追い詰めながら、それでもなお希望が失われない。その強さ、と言うよりも、作品の持つしなやかさが、シリーズ後半に向かうにつれて浮き彫りになってきたように思う。キャラに苦境に陥らせるためだけの苦境描写と言う点は最後まで感じたものの、その描写を最後まで一環して保ちつつけ、見事に物語を収めたことを評価するべきだろう。容易い道に流されない、書くほうこそ擦り切れるような執筆であっただろうことは想像に難くないが、まあ読者の勝手な妄想かも。なにはともあれお疲れ様でした。

以下各話感想。

「Dead or Alive」
大田真章ことシームルグのひたすら延々と語られる一人の男の生と死の話。徹底して迂遠に、無意味に大仰に、あくまで饒舌に語る彼の言葉は、人間の生と死というものに対する”意味”を剥奪する。彼は意味を語らない。すべての価値を無意味とするために語るのだ。そこには生も幸福も死も不幸もあるが、それはただそれだけのこと。生きることに意味などないし、死ぬことにも意味はない。彼が語る”意味”があるとすれば、それだけなのだろう。

「Momentary Happiness」
虎司と安藤の日常話。この二人はおそらく希望を象徴している。アヤカシと人間の、少年と少女の。それは決して容易い道ではないはずだ。苦痛と困難と不条理が待ち受けているはずの道だ。それでもなお。それでもなお、二人の”今”は輝いている。今この瞬間の輝きは、たしかにあった。たとえこれから先になにがあろうとも、それは否定出来ないし、されるものではないはずだ。それははかないものかもしれないけれども、祈ることぐらいは許されるだろう。

「汝の隣人は燃えているか」
帆村香純とはいかなる隣人であるか。ふつうより綺麗で、ふつうよりかっこ良く、ふつうより変わった隣人である。彼女はいつも飄々として、上品で、変わり者で、他人の興味を引く。彼女はだれよりも自由で、おおらかだ。けれども、雨の日の彼女はちょっと違った。哀しいが分からないという。寂しいを知らなかったと言う。そういう彼女はいつも通りに笑うけれども、その笑いこそが何よりも哀しいということを彼女は知らない。彼女は、遠くない未来に、それを知るのだ。

「こどもらしくないこどものはなし」
一度したことは取り返しのつかない、と言う話。彼女は救ったのにそれでも報われない、という話。

「こどもらしくないこどもにすくわれたはなし」
もしかしたら彼女を救うことが出来たのではないか、と言う話。それでも救うことが出来なかった話。

「こどもらしくないこどもとぶこつなおにのはなし」
それでも彼女には愛してくれるひとがいた、という話。それでも彼女の心は癒せなかった、と言う話。優樹が、それでも、人間を信じることをやめなかった、という話でもある。

「続いた世界のある顛末」
後日談ではあるが、そこに結末はない。であるから顛末。なにかが始まったのかもしれないし、なにかが終わったのかもしれない。あるいは何かが続いているのかもしれない。だが、生きていくという行為は、途切れることなく続く。そこには決着はない。納得もない。ただ、今を行き続けることを確認することだけ。

それだけが、唯一我々に出来ることなのだ。

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アニメのことなど

・「ONE OUTS」が面白い。最初はそれほど面白くなかったので、惰性に見続けていたのだが、ありえない試合展開、というか野球とは全然関係のないところの駆け引きがすごい。天候さえ味方につけるとはそれなんて諸葛孔明。

・「喰霊-零-」も面白い。伝奇アニメとしてかなりハイレベルなのではあるまいか。伝奇につきもののアクション&エロスも素晴らしい。

・「今日5の2」なんか癒されるわー。ただそれだけのアニメ。

・「屍姫-赫」で声優に違和感を感じない自分は正直勝ち組だと思う。

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買ったもの

1.『彩雲国物語 黒蝶は檻にとらわれる』 雪乃紗衣 角川ビーンズ文庫
2.『銀魂(26)』 空知英秋 集英社
3.『魔人探偵脳噛ネウロ(19)』 松井優征 集英社
4.『ONEPEACE(52)』 尾田栄一郎 集英社
5.『クレイモア(15)』 八木教広 集英社
6.『鹿鼎記(1) 少年康熙帝』 金庸 徳間文庫
7.『時間封鎖(上)(下)』 ロバート・チャールズ・ウィルソン 創元SF文庫

『時間封鎖』はあちこちで傑作傑作と連呼されているもので思わず買ってしまった。読まずにはいられない。『ONEPEACE』は天竜人殴って海軍大将が出てきて大わらわな場面。圧倒的な力で蹂躙していく黄猿がちょうイカス。

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雑記(もはや日記ではない)

・風邪はようやく回復に向かっている。最近、病気に対する抵抗力が落ちたようで、長引きやすい。体調管理はすべての基本。自戒。

・睡眠が不規則。やたらと早く起きたり、ぎりぎりまで寝てしまったり。これはどうにもならん。寝付く時間を一定にするしか方法がない。早めに寝るように心がけよう。

・眼鏡が壊れた。ものすごい不便。完全に壊れたわけではなくて、見えることは見えるのだが、ガラスに傷か歪みがあるらしく、ものがぼやける。仕事中にしか使えん。予備の眼鏡がないので仕方なく使っているのだが、長時間使用していると頭痛がしてくる。首まで痛くなってきた。早く眼鏡屋に行かねばと思うのだが、なかなか閉店時間までに帰宅できない。悩ましい。

・眼鏡がないと、ほとんど盲目なので、かけていない時間が危なくてしょうがない。5メートルくらいまで近づかないと人間かどうかさえ判断できない。

・今月はいろいろ物入りになりそうなので、節約せねば。今までの自分に足りなかったのは、節制の精神だ。必要なものとそうでないものを峻別しよう。必要なものも、どの程度必要なのかを切り分けて、効率の良い利用をしよう。

・まあ、まず切られるのはゲーム。積みゲーは駄目だ。やる暇のないのに買っても意味ない。次はDVD。アニメにリソースをつぎ込むのは最小限にしよう。TV放送を見ているわけだし。後は食費。自炊を中心にしていく。手間がかからず、保存がきく料理を覚えておこう。本?そこに削るところはないな。

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2008.12.03

『機械じかけの竜と偽りの王子』読了

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機械じかけの竜と偽りの王子』(安彦薫/電撃文庫)読了。

これはプロい。新人とか言われても全然信じられない。書き込みがマジ半端ねえ。ファンタジー+ロボットと言う設定はわりとある設定だけど、数奇な偶然によって王子として振舞うことを余儀なくされた少年の大河ファンタジーものとして期待できる一冊だった。これは是非とも続編を、なるべく長く描いて欲しいと思う。まさか電撃文庫で僕が好むタイプの大河ファンタジーをやってくれるとは想像もしていなかったので、意外な嬉しさ。ライトノベルらしい”軽さ”はあるものの、キャラクターに偏重することなく、多彩な登場人物たちの群像劇を描いており、非常にハイレベル。キャラを記号ではなくエピソードで描いているのが素晴らしいですなあ。さまざまな人の思惑が絡み合いながらも、少年らしい感性で行動しようとする部分にジュブナイル的な瑞々しさが感じられるし、主人公のビルドゥンクスロマンの要素もありそう。新たに続きが待ち遠しい作品が出来たようで、嬉しい限りであります。

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買ったもの

1.『TAP』 グレック・イーガン 河出書房新社
2.『ダークエルフ物語 ドロウの遺産』 R・A・サルバトーレ アスキー・メディアワークス
3.『愛とカルシウム』 木村航 双葉社
4.『橋をめぐる』 橋本紡 文藝春秋

本って…たっけえなあ…。何を今更と思うかもしれないが、今日の買い物はさすがに自分でも驚愕した。4冊で7千円強だぜ!この4冊で何食分だってんだ!いや、さすがに自分でも買いすぎだと…最近…オレも後悔している。反省は…生かされないんだろうなあ。

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2008.12.02

買ったもの

1.『さらい屋五葉第五集』 オノナツメ 小学館
2.『鈴木先生(6)』 武富健治 双葉社
3.『レンズと悪魔Ⅸ 魔神劫罰』 六塚光 角川スニーカー文庫
4.『激辛夏風高校カレー部(いもうと付)』 神楽坂淳 スーパーダッシュ文庫
5.『ローゼンメイデン新装版(7)』 PEACH-PIT 集英社
6.『3月のライオン(2)』 羽海野チカ 白泉社
7.『夏のあらし!(4)』 小林尽 講談社
8.『真っ黒焦げの凶暴なウサギ』 和智正喜 メガミ文庫
9.『儚い羊たちの祝宴』 米澤穂信 新潮社
10.『円環少女 (9)公館陥落』 長谷敏司 角川スニーカー文庫

なんかいろいろ買った。とりあえず『3月のライオン』がちょお素晴らしかった。『円環少女』もナイスだった(主人公、今まで自分のどうしようもないところに自覚がなかったんだな…)。

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『黒猫の愛読書Ⅰ 隠された闇の系譜』読了

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黒猫の愛読書Ⅰ 隠された闇の系譜』(藤本圭/角川スニーカー文庫)読了。

本好き女子の妄想爆発!と言った感じ。物語の視点が女性の感覚に貫かれているので、その視点に同化することは、自分には出来ない(男だし)。そのかわり、本好き女子の生態、と言うのも言葉が悪いけど、その反応を楽しめる。たぶん作者は女性かな。主人公の妄想に奇妙な真実味があったり、ヒーロー役の黒づくめの男の造型が恋愛小説的なそれであるところに、そんなふうに思える。まあ、偏見かもしれないけど。内容は伝奇小説の王道を歩んでいるように思われる。本と会話できる少女が、謎めいた青年と出会い、呪われた書にまつわる事件に巻き込まれる。取り立てて新鮮味はないものの、前述の通り、主人公の少女の反応がなかなか面白いので、興味深く読んだ。もっとも、恋愛方面の展開に興味の少ない自分には、青年とのほのかなロマンス(ほとんど主人公の妄想だけど)はあまりピンとこなかった。青年のキャラクターが美形ヒーローの定型を逸脱するものではないので、あまり好きになれなかったのも原因かもしれない。でも、女性向け伝奇としてはむしろ正しいのかもしれない、と思う。

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