『ダークナイト』についてメモ
・『ダークナイト』を形容する言葉としては、「アメコミ映画として傑作なのではない。犯罪映画として傑作なのだ」というのもありか。いや、今、1分で考えたフレーズだが。
・前作『バットマン・ビギンズ』で、格闘シーンがガン=カタみたいだと思った理由がわかった。この監督のアクションシーンは、ものすごく泥臭い。言い換えると、地に足を突いたアクションなんだよな。
・バットマンは超人じゃない。武術の達人かもしれないし、最新式の防護服に身を包んでいるけれども、ただの人間。大人数と戦うには、あるいは銃を相手にするにはあまりにも無力だ(なにしろダークナイトでは、バットマンをもっとも直接的にダメージを与えたのは”犬”だもんな。やっぱ動物は怖い)。
・だから、バットマンは絶対に多対一では戦わないし、戦う状況になったときは分断するための策を講じるし、何より奇襲戦法を旨としている。この徹底した合理性。この合理性はガン=カタの合理性に通じるものがあると思う。
・あまりにも合理的すぎて派手さが無いので、アクション映画を観ようと思った人には評判が悪くなってもおかしく無いよなあ…『ビギンズ』。
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コメント
ちなみにバートン版のほうはご覧には?
投稿: hatikaduki | 2008.09.10 23:00
観てます観てます。『バットマン』と『バットマン・リターンズ』は観ました。あの時代背景不明なゴッサムという都市の表現が格好良かったですねえ。ジャック・ニコルソンのジョーカーは、実にユーモラスでハイテンションな演技が懐かしいです。とても好きな映画ですね。
投稿: 吉兆 | 2008.09.11 00:50