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2008.09.02

『バットマン・ビギンズ』を観た

51hwqqtbbvl 『バットマン・ダークナイト』が傑作らしいという噂を聞いたので、予習の意味を兼ねて『バットマン・ビギンズ』を観た。面白かったのだが、やや溜めに欠ける印象があった。一場面が短く、頻繁に切り替わるので、非常に慌しい印象を受けてしまったのだが、これは原作物には不可避な問題だろうか。つまり、原作のエピソードを少しでも多く入れようとして、ぶつ切りになってしまっているのだろう。そのように、大量のエピソードが投入されているにもかかわらず、映画という枠組みがある以上二時間強で収めねばならないための結果、としてスピーディーに物語が流れすぎてしまうことになっているように思った。

ところで、主演がクリスチャン・ベールであるという先入観が邪魔しているのか、格闘シーンがあまりにもガン=カタ過ぎる。格闘シーンでも、バットマンが圧倒的な力で叩きのめすわけではなく、敵な集団であれば分断し各個撃破、または密集した状況下では懐に飛び込んで乱戦に持ち込むなど(ここが非常にガン=カタくさい)、戦術を駆使しているところが奇妙にリアルで面白かった。

この”リアルさ”というのは映画全般にも言えて、まあ、チベットの奥地に忍者軍団がいるというのはさすがに無いだろ、というツッコミ処はあるものの、徹底してシリアスに、アメコミの荒唐無稽さを廃し、犯罪への恐怖と怒りの物語と言う側面を強調しているように思う。なんというかバットマンを”スーパーヒーロー”にはしない、ただ犯罪を憎むただの男というところを強調しているように感じるのだった。それゆえに、彼の意思が尊いものとなるような気がする。

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コメント

ダークナイトを観て、この作品に感じた違和感がわかった。”アメコミ”部分がものすごく浮いているんだ。最初のヒマラヤで忍者というのもアレだが、ウェインタワーの周囲から乖離振りや、手裏剣をわざわざコウモリ型に削りだしているブルースに曰く言いがたい思いを抱いてしまったのだった。最初からアメコミを描くつもりが無かったのね…とダークナイトを見て得心したのでした。

投稿: 吉兆 | 2008.09.16 17:49

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