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2008.09.30

『アンゲルゼ ひびわれた世界と少年の恋』読了

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アンゲルゼ ひびわれた世界と少年の恋』(須賀しのぶ/コバルト文庫)読了。

アンゲルゼシリーズの3巻目。スマガをやっているからというわけじゃないけど、これ、セカイ系の構図を反転している作品のような気がする。『イリヤの空~』に代表される”戦闘美少女を通じてセカイと接続する少年”の物語のうち、その「戦闘美少女」側から物語を紡いでいるという印象。少年はセカイとは直接つながれないけれども、それでも少女のために行動し、その行動が少女を救い、セカイを救うと言う構図は本当にそのまんま。しかし、戦闘美少女側の視点で物語がすすむため、少年側の満足ってのは本当に自己満足に過ぎず、戦地に赴く少女の現実(セカイではない)はどうしようもないほど冷酷なものなのだ、と言うことが明らかにされている。それでも、少年の行動はたしかに少女を救いうるのだが、その救いの無力さ、欺瞞というものもひしひしを感じられる。だが、無力であってもなお、やらなければならないことではある。無力と知り尽くしてなお行動しなければならないことでもある。彼のやったことはそういうことであり、その行為のもつ意味が、少女側から描かれることによって、より際立って見えるように思うのだった。

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