« 買ったもの | トップページ | 『水滸伝(1) 曙光の章』読了 »

2008.09.17

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(6) 嘘の価値は真実』読了

41i34hm4sol

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(6) 嘘の価値は真実』(入間人間/電撃文庫)読了。

ん?これひょっとして最終巻?なんかあらすじを読んでも本編を読んでも良くわからんのだが、もし最終巻だとすれば、まことにこの作品らしいラストであったと言わざるを得ない。と言うか、すごく面白くて、こんなに素直に面白いと思ったのは1巻以来だぜ!2巻以降も悪いわけではないのだが、あまりにも言葉遊びが行き過ぎて、僕には理解できなくなって(読めなくなって)いたからなあ。みーくんの比喩表現は独特すぎるよ。今回は、みーくんが追い詰められているせいか、そのへんがやや控えめだったこともあり、余裕を持って読めた。また、過去のキャラクターの後日談もあり(まあ後日談と言ってもどん詰まりの人生を後日談と言っていいのか良くわからんが)、なかなか楽しい。みーくん文体以外もちゃんと書けるんだな(激しく失礼)。

内容。僕の好きなぐちゃぐちゃにとっちらかった内容でした!ラブ!で終わってもいいかな。ストーリーなんてあって無きが如しで、ひたすらどん詰まりの人生を歩んでいる人々のとっちらかった独白をひたすら読ませられるという展開。今までで一番駄目人間の描写が濃くて、作者を正直見直した思いだ。いや本当に。どうもこの作者の悪意はうすっぺらいというか、悪意を表層的にしか描かない(それゆえにポップな語り口につながっているから、一概に悪いは言い切れない)印象があったのだが、今回はラストと言うこともあってか、ノンストップでノンブレーキに駄目人間描写が冴えていた。平凡ゆえの地獄と言うべきか。どん詰まりの人生を、それでも明るく生きている絶望感。ああ、明るい絶望とは、まさにこのシリーズそのものをあらわしているものでもあったなあ。終わってみると、この明るい絶望感に満ちたストーリーの、比類なさを実感する。電撃文庫の懐の深さを実感するとともに、このシリーズが終わってしまうことへの寂寥感でいっぱいである。作者にはただお疲れ様と言いたい。

嘘だけど。

|

« 買ったもの | トップページ | 『水滸伝(1) 曙光の章』読了 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29313/42505031

この記事へのトラックバック一覧です: 『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(6) 嘘の価値は真実』読了:

» 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん6—嘘の価値は真実 入間人間(電撃文庫) [Sasaki Takanori Online]
崩壊のオールスター。完全にラノベの域超えたね。しかしピークで引退って、、、嘘、だよね? これまでみーくんまーちゃんシリーズを(苦しみながらも)がんばって読んできた読者の... [続きを読む]

受信: 2008.09.26 22:39

« 買ったもの | トップページ | 『水滸伝(1) 曙光の章』読了 »