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2008.09.24

『さよならピアノソナタ(3)』読了

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さよならピアノソナタ(3)』(杉井光/電撃文庫)読了。

ああ、収まるべきところに収まった感じだなあ。ナオの恋愛事に関する鈍さと言うのは、まさにギャルゲー的なアレであって、非常に読者としてはやきもきさせられるだけど、3人のヒロインがそれぞれ非常に強い個性を主張していて、それぞれが生き生きと動いていくのがとても楽しい。もちろんそれだけではなく、中盤の合唱、後半の体育祭、文化祭のテンションも熱く滾るものがあった。単にテンションが高いというのではなく、主人公であるナオの迷い、葛藤、決意の流れがそれらと結びついていることから生じるダイナミックな衝動を感じるのだ。自分がここにいていいのか。自分は何をすればいいのか。憧れと不安。希望と失望が絡み合い、もつれ合いながら、クライマックスになだれ込んでいく様は圧巻であった。なんだろう。まさに交響曲でも聴いているかのような、というと我ながら陳腐な表現で恥ずかしいが、一連のパートが滑らかに繋がりをもって起伏に富みながら進んでいく展開は、なぜかそれを連想させられるのだった。

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