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2008.09.05

『マーベラス・ツインズ契(2) めぐり逢い』読了

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マーベラス・ツインズ契(2) めぐり逢い』(古龍/ゲームシティ文庫)読了。

相変わらず絶好調に面白い。親馬鹿五大悪人が登場したり、ノー説明で燕南天が復活したり、燕南天のあまりの英雄っぷりに登場人物全員が大困惑したりと見所が多すぎて処理仕切れませんパラダイス。なんていうか、幸せってこういうことを言うのかなあ(言い過ぎです)。力の上下関係がはっきりしていて、ぶいぶい言わせていた悪人が、更なる超悪人の前に滑稽にして悲惨な目に会わされるや、さらなる超英雄の登場で超悪人もガクブル状態で逃げ惑うわ、お前ら本当はギャグでやっているだろ!?みたいな展開があまりにもおかしすぎて抱腹絶倒。いやー描写自体はグロいとさえ言えるのに、この爽やかさは一体なんなのか。突き抜けたグロはギャグに通じるな!と思った。

見所は本当にたくさんあるので説明しにくいのだが、やっぱり小魚児と花無缺の心の変遷もまた注目。前巻で、自分の弱さから立ち直り、失った誇りを取り戻そうとした小魚児は、やはり考え方にも大きな変化があるようで。無理難題を吹っかける相手に対し、正々堂々、己の実力と器量のみで打ち負かしていく花無缺の姿を見て、”正しく生きる”こと、つまり結果のみを追い求めるのではなく、正しい過程を歩むことの強さとしなやかさ、美しさを知る。悪知恵でもって相手の裏を掻くだけではたどり着けない境地があることを悟ったわけですね(この瞬間、”悪たれ”から真の”英雄”への飛躍を為した)。また花無缺もまた、奔放な小魚児の健やかさに憧れを抱き続けていたことが明らかにされている。彼らの心の変遷が思いのほか丁寧で細やかで、感動的だった。なんと言うか、古龍ってこんな細やかな描写をする作家だったんだな。てっきり行き当たりばったりでストーリーを作っているのかと思っていたよ。

それにしても、真の英雄になっても女性問題で苦労する小魚児…。ナイスガイ過ぎるのも問題だな…。

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