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2008.08.15

『ストライクウィッチーズ参ノ巻 スオムスいらん子中隊はじける』読了

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ストライクウィッチーズ参ノ巻 スオムスいらん子中隊はじける』(ヤマグチノボル/角川スニーカー文庫)読了。

約一名はじけ過ぎだろうと思われる。具体的にはヤツ…迫水ハルカである。ヤツが一人でこの作品を百合官能小説への強い牽引力として駆動しており、主人公である穴拭智子が実は流されやすい巻き込まれ型というヤマグチノボル作品における主人公の必要条件を備えていることもあって、なんと言うか、非常に駄目な方向に物語を持っていってしまっている。なんだこの色ボケコンビは。いちおう軍隊ものとしては…というか、主人公としてこれで良いのか。ハルカの言動、行動は明らかにマクロの状況を理解しておらず、下手をすると部隊全員を危機にさらす可能性もありながら、そのことに対する言及があまり無いことにストレスがたまった。コイツはマジでヤバイ…早く何とかしないと…。と言う感じで不快感スレスレであったのだが、しかし、それはあくまでも今回に限ってのことであって、次回以降、ギャグが入らなくなっていく気配はひしひしと感じるので、ハルカがその時に直面したときにどのような行動を取らせるのか、ヤマグチノボルの手腕に期待といったところだ。

それはそれとして物語に新たな局面を迎えようとしている回のように感じた。全体の人間関係の見直しと、これまで登場人物たちの内面的葛藤から、正体不明の敵、ネウロイの脅威そのものへ物語がシフトしているのだ。個人の物語から、より大きな物語へのシフト。『ゼロの使い魔』でも同じように、ミクロの個人的な物語から出発して、その個人的な経験を土台にして大きな物語を語らせる手法をとっているように思われるので、今後、おそらくギャグはどんどんなくなってくるものと思われる。それぞれの抱えているものも明らかになってきているし、これはけっこう期待して言い作品になっているのではなかろうか。

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