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2008.08.20

近況

・数日更新しなかっただけで近況も何も無いものだが、とりあえず。

・コミケに行って来た。もう、近年はコミケについての優先順位は随分下がっていて、行かなくても良いかなとさえ思っていたのだが、竹箒が二日目に『空の境界』の外伝を出すという情報をキャッチして、ほぼそのためだけに言った。ついでに、僕が好きなシナリオライターである丸戸史明の小説の新刊を出すということも確認したので、未購入だった既刊も併せて買いに行った。土曜の朝から始発で並んだが、それでもぎりぎりで一冊だけ購入。『空の境界』人気恐るべし。お前ら(僕の前に並んでいる方々)一体いつから並んでいるんだ。余分に買えたら友人への土産にしようと思ったのだが叶わず。丸戸史明もどうにか一冊(セット)だけ買えた。本当にお前ら(僕の前に並んでいる方々)はいつから並んでいるんだ。

・これで、個人的には戦術目標をクリアしたので、もう後はオマケのようなもの。といいつつ、最終日も参加してしまう。二日目で変にテンションが上がってしまったのが原因であろう。友人からの頼まれ物がやたらと多く、過密なスケジュールだったが華麗なフットワークで購入。パシリとか言うな。まあ、オマケのようなものなので、特筆すべきものは無い。小梅けいとの新刊が落ちていたのにがっかりしたぐらいか。あと赤いマルボロ(赤衣丸歩郎)の限定20部本が友人の機転で手に入ったのが嬉しかった。あと白亜卯月のカラー本などが収穫か。

・コミケに行くまでは別に欲しくも無いのだが、実際に行ってみるとこれらの本が非常に欲しくなってしまうのは何故なのか。不思議だ。

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・『テイルズ オブ ヴェスペリア』を購入してしまった。実に、『テイルズオブディスティ二ー』以来、十数年ぶりのテイルズである。今頃、まさかテイルズをプレイすることになるとは思わなかった。

・テイルズシリーズは、どうもベタとご都合主義と行き当たりばったりと登場人物たちの頭の悪さが我慢できず、ディスティニーを最後に手を出すのを控えていたのでした。『ファンタジア』のやり込みぶりは結構好きだったんだけど。

・今回、購入した理由。実は、主人公がテイルズ主人公で初の”成人している主人公”だという情報を入手したためであります。まあ、実際には二十歳を数年超えたぐらいで、大人なんてとても言えないんだけど、それでも、あえて成人している主人公を立てた、という時点で、スタッフの意気込みのようなものを感じ、ついつい購入。まあ、最近、XBOX360で起動するゲームないので、この辺で買っときたいなーと言う適当な理由も無いでもない。

・でやってみたところ…これが驚くほど好印象。あれ?テイルズってこんなに知的なシナリオだったっけ?(酷い)主人公が斜に構えた捻くれた熱血漢と言うもの、テイルズ的に珍しいんじゃない?僕の好きなタイプのキャラクターであることを引いても、普通に格好良い。胸の内では青臭いところを抱えつつ、表面的には決してそんなところを見せないし、善意の押し付けもしないドライさ、ピンチに陥っても皮肉と諧謔を忘れないなど、やたらと格好良い。そのくせ、人間的に完成されているわけではなく、旅を通じて自分の視野の狭さ、為すべきことを探している若者らしさもある。ヒーローにして、成長型の主人公と言うある意味完璧超人だが、基本は情に厚く(それでしばしば損をする)、熱血野郎(後先を考えない)であるため、これを嫌うことは難しいと言う、なんか完璧な主人公像。こういう主人公は国産RPGでは珍しいわ。まさに”兄貴”ってキャラ。普通はこういうキャラは脇役タイプで、主人公に大きな影響を与えつつ死んでいくタイプだが(グレンラガンのカミナとか)、こいつは死にそうな気配が無いなあ。

・あと映像。これが次世代のRPGかっ!と感動した。バンダイナムコということもあるので、これはアイマスの技術をフィードバックしているのかもしれない。遠目に観ると、アニメにしか見えないCGで全編が構成されているのがすごい。背景も美しい。演出もうまい(なんかムービーやイベントシーンに、コンテを書いている人のセンスを感じる。アニメをやっている人を連れてきているんじゃないか?)。単に綺麗なだけではなくて、キャラの演技や振る舞いにも力を入れているところがすごかった。圧倒されてしまう。

・なんか絶賛してしまった。まだはじめたばかりと言うこともあるので、まだまだ欠点が見えてこないせいもあるのだろう。そのうち落ち着いたら、総括を書くかも。

・まあ、そんな感じでした。

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コメント

私も買ったのですが・・・箱逝っちゃいました;;
空を飛べるようになった辺りでしばらく休止です。

テイルズで好感をだける主人公としては(私的に)過去最高といえたクレスを超えたかも。まだ中盤なのでなんとも言えませんが。
いまのところ気になる所といえばフレンがスザク(コードギアス)に見えることでしょうか。
なんかましになったキラ(デスノート)とましになったスザクの話のような印象を感じました。まぁまだ途中ですけど。

それにしてもラタストクの方はいろいろ非難されてるのにヴェスペリアのこの完成度・・・ほんとナムコの任天堂機種との差は一体^^;

投稿: HT | 2008.08.21 05:41

ユーリと言う主人公は、男気があって格好良いですね。過去作品との比較はわかりませんが、とても好感のもてる主人公だと思います。

しかし、フレンがスザクっぽいと言われることは理解できますが(大分方向性は異なるとは個人的には思いますが)、キラとは一体。ユーリとライトはキャラがぜんぜん違うと思うのですが…。まだ序盤だからそう感じるのかな…。

投稿: 吉兆 | 2008.08.21 13:30

ああ…中盤までやってみて、ユーリ≒ライトという例えが理解出来た。動機は全然異なるけれども、似ている…かも。

投稿: 吉兆 | 2008.08.24 09:57

個人的には、これは中国で言うところの”侠”の考え方に近いと思います。法にも権力にも縛られず、己の正義と信義に寄ってのみ行動する。ギルドの考え方なんてまさにそれだもんなあ。

投稿: 吉兆 | 2008.08.24 09:59

自己ツッコミ。

>動機は全然異なるけれども、似ている…かも。

動機は同じだ。違うのは覚悟の問題だ。

投稿: 吉兆 | 2008.08.24 16:19

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