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2008.08.21

『鉄球姫エミリー第三幕 花園のエミリー』読了

鉄球姫エミリー第三幕 花園のエミリー』(八薙玉造/スーパーダッシュ文庫)読了。

相変わらず、とても潔い作品だと思った。陰謀劇を描きながら、その背景にあるはずのものをばっさりを削ぎ落とし、徹頭徹尾、エミリーとグレンの個人的葛藤に注力している。ファンタジー大河ロマンとしては背景が寂しくもあるが、キャラクター小説としては成功している。大甲冑と呼ばれる、ほとんどこれモビルスーツじゃねえかこのデザイン的な強烈さはあるものの、彼女らの”痛み”と克服を描いたわりとまっとうな物語になっていると思うのだった。相変わらず重要人物であろうとノー躊躇で惨殺しまくる展開ではあるが、今回は、次回以降の絶望的な展開への布石と言う感じで、エミリーの決断から物事が上手く回り始めて、希望が見えてきたが最後にひっくり返すと言う内容。なかなか容赦の無い展開ではあるのだが、どうにもグレンの親父さんがあまり有能に見えないのが問題だな…。なんていうか、実はお人好し?みたいな。まあ変わり身の早さは政治家には必要なスキルなのだが、こんなことなら、暗殺以外にも他に方法があったろうと思うのだが…。まあいいか。

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