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2008.08.30

『戦闘城塞マスラヲ(4) 戦場にかかる橋』読了

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戦闘城塞マスラヲ(4) 戦場にかかる橋』(林トモアキ/角川スニーカー文庫)読了。

うわっちちちち。なんだこりゃ、熱すぎる。全編凄まじいテンションで送る総決戦だったなあ。相変わらずこの作者はテンションが上がってくると凄いものを書く。まあテンションが上がっていないときはかなりくだらないものを書く人なんだが、それもまたありっちゃありと思えるのが林トモアキ厨の悪いところなんだがな。悪いか!(なぜ切れる)

えっと、内容の話。ハッタリと幸運だけで生き残ってきた主人公が、ついに多くの参加者を集めたクライマックスを迎える!と言うわけで、ついに主人公のハッタリが敗れるときが来た展開。すべてを失った主人公の姿はかなり痛ましいものだけど、最後の最後における急展開には仰天。あー、そっちに行くんだ?やっぱり林トモアキは”負け組”(一般的な意味でもそのままの意味でも)の話が大好きなんだなあ。まあオレも好きなんだけどな。負け組とか言うな!(だからなぜ切れる)

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『機動戦士ガンダムUC(5) ラプラスの亡霊』読了

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機動戦士ガンダムUC(5) ラプラスの亡霊』(福井晴敏/角川書店)読了。

モビルスーツというのは、人殺しの道具としては合理的だよなあ。まあ近代兵器はすべからく合理的な人殺しの道具なのだが。つまり殺すべき相手の顔が見えない。などと言うことを今更思った。まあそれはともかく、ガンダムらしい”大人の論理”と”子供の正義”の対立を描いた巻になっていて、非常にガンダムだなあとニヤニヤ。本当に作者はガンダム大好きだな!オレも大好き!とかなんとか妄言を吐きつつも、大人が非常に格好良く描写されていて、子供側もわりと理性的な判断をしてくれるあたり、確かにこりゃ”大人”のためのガンダムだわ。ガンダムらしさを保持しつつ、ハードボイルド小説的な魅力を持ち込むあたりが、福井晴敏の描くガンダム小説の新しさと言うものか。ダグザなんか超かっこよかったり、ネェル・アーガマの艦長オットーが、当初は駄目中年だったはずなのに、奮起して大成長(ポップ化とも言う)してしまうあたり、非常に大人に優しいですよね!アイタタタ(ブーメランで戻ってくる)。

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『灼熱のエスクード(2) LADY STARDUST』読了

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灼熱のエスクード(2) LADY STARDUST』(貴子潤一郎/富士見ファンタジア文庫)読了。

きっさま!オレのレイニーさんになんてことしやがる!と思わず作者に締め上げそうになった読了時。どうでもいいですよねすいません。調子に乗ってました。まあそんな意外な展開とやらに入って、どうも物語は締めに入っているような感じですな。なにしろついにアロマ様がご降臨あそばされたわけで、さあ残酷物語の始まりですわよ。残酷!冷酷!人外ロリ!の三拍子が揃ったアロマ様は無敵でございますわなあ。超怖い人なのに、薫やルーシアにはちょっとだけ優しいあたりが萌えポイント。優しく笑いつつ、次の瞬間には殺していそうな狂いっぷりとか、最高ですよね!(歪んだ嗜好)さらに歪んだ嗜好を主張すると、アルフェルム様が超主人公になっていて驚愕。なんだこのオレに優しい展開は?アルフェルム様が、何の躊躇いもなく、友(とも言えぬ交流しか持たない男)のために、命を捨てようとあっさり判断したあたりのやり取りは、ありえないほどにかっちょいーっす。もともと好きな人なんだけど、さらに好感度がアップだぜ!なんか不思議な陰影を持ち始めたなあこの人…。あー薫?そういえばそんな主人公もいましたね…。

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2008.08.29

買ったもの

1.『鋼の錬金術師(20)』 荒川弘 スクウェア・エニックス
2.『”文学少女”と神に挑む作家(下)』 野村美月 ファミ通文庫
3.『ラス・マンチャス通信』 平山瑞穂 角川書店
4.『アンデッド』 福澤徹三 角川ホラー文庫

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2008.08.28

『ブラックラグーン シェイターネ・バーディ』読了

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ブラックラグーン シェイターネ・バーディ』(虚淵玄/ガガガ文庫)読了。

絶望した!読む前に予想していたものと寸分違わぬものが出てきやがったことに絶望した!(無論、良い意味で)

もーなんなのこれー?120%ブラックラグーンじゃないのよ。これ、本当は広江礼威が原作書いてるだろ?つか?広江礼威が書いているだろ?のレベルでブラックラグーン。むしろ、原作よりもブラックラグーン。Fateでも驚いたけど、ウロブチのアレンジメントの能力は異常。いや、この場合は、ウロブチと広江礼威があまりにも方向性が同じ作家であるということか。つうか、同じ過ぎ。お前らは魂の双子か?前世で一卵性双生児だったろ絶対。Fateと違って、100%ウロブチそのものでありながら、120%ブラックラグーンであるというこの事態を一体どうしたらよいのだろうか。どうもしなきゃいいのか。

いーい感じにイカレたキャラクター、むせ返るような硝煙と血の匂い、静かな狂気を秘めた抒情。あらゆる意味でブラックラグーンであり、ウロブチ作品である。イラストを描いている広江礼威も超楽しそう。レヴィはエロいしな。とにかく最高だぜ!

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『武林クロスロード(3)』読了

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武林クロスロード(3)』(深見真/ガガガ文庫)読了。

『武林クロスロード』の続きがキター!バンザーイ!バンザーイ!これが我が吉兆はあと10日は戦える…。誰と戦うとか聞いてはイカン。短いなあとか言ったら呪いがかかるぞ。ぐぎゃー(喜びのあまり正気を失ったようです)。

改めましてこんにちは。吉兆です。ごく一部で大人気だったエロ百合ふたなり武侠小説はますます絶好調にしてフルスロットルです。深見真、自重しろ。さすがにそうツッコミたい気持ちをグッと抑え、果てしなく過剰になっていくエロ…じゃない…わけでもないが…超人バトルが楽しいです。エロばかりがもてはやされる今作ですが、主人公、リョウカの成長とその危うさが描写されていて、エンターテインメントとしてもきちんと昇華されているところが凡百のエロ小説家とは異なるところだ(エロ小説家かよ)。もーやっていることは二次元ドリーム文庫も真っ青なレベルに到達しつつあり、イラストレーターもムキムキマッチョ美女が犯されたりいたぶられたり弄ばれたりバトルったりとノリノリ過ぎるだろう。もうこの絵でなければ物足りない!くらいに調教されている吉兆にござる。

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2008.08.27

買ったもの

1.『新装版ローゼンメイデン(5)』 PEACH-PIT 集英社
2.『よつばと!(8)』 あずまきよひこ メディアワークス
3.『荒野に獣慟哭す(8)』 原作:夢枕獏 漫画:伊藤勢 講談社
4.『美女と竹林』 森見登見彦 光文社

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『世界平和は一家団欒のあとに(5) 追いかけてマイダーリン』読了

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世界平和は一家団欒のあとに(5) 追いかけてマイダーリン』(橋本和也/電撃文庫)読了。

今度の主役はお母さんだ!というわけで元異世界のお姫様兼主婦がメインキャラクター。当然のごとくその旦那にもスポットが当たる。たった一人、異世界の人間ということもある故の孤独感、望郷の念と、それに対する家族の絆があり、初登場のお祖父ちゃんのキャラクターなど楽しさという意味では、今が非常に脂が乗っているシリーズではあるまいか。巻ごとにスポットが家族の誰かに当たる手法も、それぞれのキャラの掘り下げに一役買っているところもいい。つうか、この作品って、巻ごとにそのメインキャラクターに萌えるための話のような気もするよ。その上でアクションありコメディあり、時にはラブあり、人情と家族愛は常にありとくればある意味において隙なしと言えるだろう。まあ要するに僕は好きだ。

内容について。まあ結局のところ夫婦喧嘩は犬も食わない話で、まったく人騒がせなとしか言いようが無いのだが、義務と使命の前に、主人公が子供の論理で肉親への愛情を貫き通すという話という側面もあり、ついでに異世界からの刺客など、なにやら物語が動いているような気がしないでもないのだが、この先関係無くなる様な気もするので勘違いかもしれない。

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『メグとセロンⅢ ウレリックスの憂鬱』読了

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メグとセロンⅢ ウレリックスの憂鬱』(時雨沢恵一/電撃文庫)読了。

クールで格好良いセロンくんの、メグミカに対するヘタレっぷりを愛でるような作品になりつつある。メグミカとの関係は進んでいるのか進んでいないのか良くわからない。トラどら!もそうだけど、天然女子とヘタレ男の組み合わせはなかなか進展が難しいぜー。まあそこが愛おしいわけだが。

僕の予想通り(だったっけ)物語は新聞部を中心とした”少年少女探偵団”の様相だ。特に世界を揺るがす大事件が起こるわけでもなく、平和な日常、平凡な学園の中で起こる事件を解決していく作品になっている。ちょっとした行き違いを華麗に解決するセロンは本当に格好良いし、新聞部内の役割分担も明確になってきていて、エンターテインメントとしては非常にハイレベルであると言えるだろう。

しかし、それだけならよく出来たジュブナイル小説ですむのだけど、個人的には作者のものすごい悪意が感じられるところに注目したい。だって考えても見てくれ。これって『リリアとトレイズ』のスピンオフなんだぜ!?セロンとメグたちが平和な学園でちょっとした事件を解決している日常の裏では、トラヴィス少佐をはじめとする大人たちが、血で血を洗う抗争の果てに、やっとの思いでその日常を維持しているんだぜ!?作品単体ではなく、シリーズものとしてのメタ視点で作品を眺めると、作者の恐ろしいまでの計算を感じてうそ寒くなる。作者は、平凡な日常と、その日常を支える非日常を同時に描くことで、相互に補完を行っているのだ。平凡な日常こそを、トラヴィスたちは守ろうとしているわけだし、トラヴィスたちがいなければ平凡な日常はもろくも瓦解していくはずなのだ。なんてもろい足場の上で、こいつらは青春をしているんだ!?と慄然としてしまう。そして、そのことを理解出来るのが、読者しかいないということも、すごいと思うのだった。

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『テイルズ オブ ヴェスぺリア』のあれやこれや(その2)

・このゲームのDLCで経験値を購入するサービスがあるじゃないですか。あれ評判悪いらしいね。

・僕はとくにこれに関して肯定も否定も無いんだけど、経験値稼ぎに伴う時間をお金で代替出来るというシステムは、それなりに意味があると思いますよ。別に、このサービスを受けなければ話が進まないと言うわけじゃないんですから。

・時間とお金を引き換えにするシステムは、オンラインゲームですでにいくらでもあるわけで、今更騒ぐようなものでもない気がするけどなあ。

・僕は経験値稼ぎに時間を費やすのが割りと好きなタイプなので、利用しないけど。

・まあそんな些事はどうでもいい。それどころではない。

・武器合成がやたらと中毒性が高いので、合成のための材料を探して大変な苦労をしながら集めていたのだが、モンスター図鑑を見ればどのモンスターが何を持っているのか一発でわかることに最近気がついた。めちゃくちゃショックだった。いろいろ探し歩いていたオレの10時間を返せ!返せよう!

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2008.08.26

『地球人類最期の事件』読了

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地球人類最期の事件』(浦賀和宏/講談社ノベルス)読了。

なんという駄目な人ノベルス。これは現代の『人間失格』だ!とぶち上げたくなるぐらいヒートアップしまった。八木は、もう駄目だこいつ…早くなんとかしないと…と思わざるを得ないのだが、彼自身を決して嫌うことが出来ないのがこのシリーズ読者の特徴なのね。いますよねー、こういうバカ。しかしこのバカがここまでたどり着いた道程を見ていた人間としては、涙を禁じえない。僕にもこういうバカな時代がありました。というか同じ反応をしていた時間があったのです。なんと不器用、なんと滑稽、なんと醜い。それらの原因すべては彼自身のコンプレックスの中にあると言うのになあ。それを正視せずに、他者にのみ原因を求め、他者を攻撃する。あーあ。…いたたまれない。もう駄目だ。これは精神的に調子の悪いときに読む本じゃねえ。死にそう。

と言うわけで、みんなももっと浦賀和宏を読むといいと思うよ。

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『アニスと不機嫌な魔法使い』読了

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アニスと不機嫌な魔法使い』(花房牧生/HJ文庫)読了。

海外のライトファンタジー的な雰囲気をめざしているのは良く分かるのだが、話に寓意性が足りないのがちょっと不満。永遠の子供であるシドや、アニスの過去などにいろいろな物語が詰まっていそうな雰囲気は好きなのだが、結局それらの雰囲気が雰囲気だけで終わってしまった感じ。抽象的な表現になってしまうけど、細部に物語が宿っていないんだよなあ…。まあライトノベルにそういうのを求めるものではないのは重々承知のはずだったんだけど、冒頭の雰囲気がとても良かったので騙された…というのはさすがに言い過ぎとしても、期待しすぎてしまったようだ。結局、ヒロインの力とシドの設定にはなんら因果関係はないわけだから、二人が一緒にいる必要はないと思うんだけどな。まあ物語中で説明はされているが、本当に一緒にいる必要があるのかと言われれば疑問。いや、シドとアニスの不器用な関係を描写したいという意図はわかるんだけど、どうもしっくりこないなあ。

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『きみとぼくが壊した世界』読了

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きみとぼくが壊した世界』(西尾維新/講談社ノベルス)読了。

なかなか良い。面白い、と言うより良い作品と言う形容をつけたいな。西尾維新が常に持っている、物語の定型を壊そうとする志向を上手く飼い慣らして、端整な作品になっている。化物語ほどに物語をぶっ壊しているわけでもなく、戯言シリーズほどキャラ小説化もしていない、という表現は自分で書いておいてなんだが妥当とは思えないけれど、まあ位置付けとしては西尾維新の中では非常にニュートラルな位置にある作品だとは言えるだろう。なんというか、作家としての西尾維新が強く立ち現れていると言うか。まあよくわからんがね。

作品については…んー上手く言えないな。様刻くんと黒猫さんの二人のやり取りは面白かったけど、要するに記号なんだもの。虚構の中の虚構。メタメタメタフィクション。これを面白いって言ったら明らかに負けだろ(言っているじゃん)。ああ、でも最後の黒猫さんの服装が、それまでと違っていたところが良かった。あれがあるとないでは作品の方向がぜんぜん違ってくる。やっぱり良い作品だなあ。

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『テイルズ オブ ヴェスペリア』のあれやこれや

テイルズ オブ ヴェスペリア』が面白れえ。以下、箇条書き。

・登場人物が全員わりと頭がよい上に捻くれているので、物事がスピーディーに進むのがすばらしい。社会と組織についても言及しているのも好ましいですね。

・まさかテイルズシリーズで切腹を見る事になるとは思わなかった。

・ギルドのカリスマの描き方がえらい格好良い。登場シーンからひたすらに圧倒的に強く、強いまま退場して行った。すげえ。

・主人公の正義は強いのだが、むちゃくちゃ危うい。その危うさを、その親友が正しい正義ととして対比させているのはやっぱり最近の流行なのか。価値観の相対性、と言うよりは多様性がテーマなのかも知れん。

・ゲームで物語を語る、と言うとタクティクスオウガやFFタクティクスなどがあるけれども、それよりもアニメや漫画の流れをそのまま受け継いでいる感じだ。前述のゲームとは違った意味でゲームっぽくない。

・サブイベントが膨大すぎる。とても全部追いきれん。そういえば、サブイベントの多さはテイルズの特徴だったなあ…。

・アイテムを揃えようとすると、これまた時間が膨大にかかる。やり込み要素は相変わらずなのだな。

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2008.08.25

カッとなってやった。反省はしていない。

とりあえず、こんなことをやってしまったんだ。みんなどう思う?

買ったもの。

1.『ワンピース(1)~(50)』 尾田栄一郎 集英社

最近、ジャンプを読んでいて…「あーワンピースおもしれえなあー」とか思っていたわけさ…。そうすると数十巻前の複線が当然のように出てきたりするわけで、そうすると雑誌でしか、しかも読み捨てている人間としては、ものすごく損をしたような気がするわけ。「オレはこの作品を十分に楽しんでいない!」感とでも言うの?まあそういうのがあって。自分の中のわがままな部分が、買え買えと非常にうるさくなってきましてね。まあ仕方が無く買ったわけです。もっとマシな言い訳を考えろ。

いやーワンピース超おもれえ(やや自棄気味)。

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他に買ったもの

1.『新しい太陽のウールズ』 ジーン・ウルフ ハヤカワ文庫SF
2.『マルタ・サギーは探偵ですか?(7) マイラブ』 野梨原花南 富士見ミステリー文庫
3.『機動旅団八福神(8)』 福島聡 エンターブレイン

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2008.08.24

今週のコードギアス

ルルーシュはかつてのスザクのように。スザクはかつてのルルーシュのようにその道を歩んでいくと言うところが面白いなあ、と思った。

補足。現在のルルーシュの姿は、かつての仲間たちにさえ裏切られ、四面楚歌の状態になりながらもだだ一つの望みを叶えるために行動する。これは第一期のスザクと被る。大量虐殺を行ってしまったスザクは、己が殺めた命を無意味にしないために、焦げ付くように結果を求める。これは第一期のルルーシュに被る。

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『ブラスレイター ジャッジメント』読了

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ブラスレイター ジャッジメント』(百瀬千代/角川スニーカー文庫)読了。

アニメのノベライゼーションに良作なしとはよく言われることですが(とりわけオレに)、これはアニメのプレストーリーを描いた半ばオリジナルの作品になっており、意外と面白い。これならジョセフが主人公と言われても納得だ。ジョセフ自身の葛藤が中心になっているのが新鮮だった…のだが、アニメの主人公なのに、小説でしかその内面が明かされないってどういうことだ、と思った。もっとも完全にアニメと接続しているかというとそうでもなくて、デモニアックの感染経路がすでに血液と判明しているなど、完全にイコールではない模様で、その分、自由に作品を作っているところがあり、好感が持てる。それにしても、この小説を読んで、ようやくジョセフと言う人物がわかったような気がするなあ…。実は、彼のデモアニアック能力って、たいしたこと無かったのね…。ヘルマンはおろか、ゲルトにも劣る能力を、10年をかけて戦闘技術、武器創造などを鍛え上げて、現在の能力まで高めたわけか。また、アマンダがヒロインとして登場しているものの、アニメのことを考えると顔を合わせるわけにはいかないので、どのような扱いになるのか興味深い。あと、ジョセフは意外とスノウのことを気にしていたのね。意識を失う寸前に名前をつぶやくくらいに。だったら傍から離さなきゃよかったのに…。まあ、彼なりの葛藤があったんだろうが。自分の目的につき合わせられないとか。なんにせよ、アニメでは明らかにしていないデモニアックの設定など、細かい部分にもスポットがあたっているので、アニメを視聴するにあたっての副読本としては必須の内容だろう。アニメが好きな人はぜひ読んでみることをお勧めする。ジョセフへの感情移入も段違いになるだろうし。つーか、こういう内容はアニメ本編にいれろよな…。

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『ギャルゴ!!!!!(3) -地上最強G級大全-』読了

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ギャルゴ!!!!!(3) -地上最強G級大全-』(比嘉智康/MF文庫J)読了。

主人公がギャルゲットゴットの名を欲しいままにしつつある3巻。相変わらず楽しいです。地伝と戦うゆるゆるヒーローとラブコメをきちんと両立しているのがえらい。今回は人間になってしまったかま子がわりとヒロインらしく成立していて、犬だったときには平気だったことが、人間になるとものすごい羞恥プレイになってしまうところが見事だった。作者は最初から計算してこの展開にしたのだろうか?だとすると素晴らしい変態です。その調子で頑張って欲しいと思いました。

噂長なる敵の存在が明確になり、ストーリーそのものは一定の方向を得られたようだ。どうにも真面目に相対することが出来ない、うっとうしい相手なのだが、それゆえの怖さもある。不真面目な態度だからと言って、行動がいい加減かどうかは別の問題であり、何をするか分からない恐ろしさもある。もっとも、主人公の特性ゆえに本当に主人公ラブなだけ、と言う存在の可能性もあるが。そんな腰砕けの展開だったらいやだなあ。

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買ったもの

1.『へうげもの(9)』 山田芳裕 講談社
2.『ZETMAN(10)』 桂正和 集英社
3.『ハチワンダイバー(8)』 柴田ヨクサル 集英社

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2008.08.22

『たま◇なま こわいものはありますか?』読了

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たま◇なま こわいものはありますか?』(冬樹忍/HJ文庫)読了。

青い人の戦闘力がすごいことになっている。主に萌え方向で。無口無表情で主人公ラブと言う、まあぶっちゃけクーデレというヤツではないかと思われる方向にあり、さらに一般常識を知らぬがゆえに世間体も省みないアタックぶりは、人生経験の少なさを感じさせる。一方、由宇は急速に人間的、少女的な内面を構築しつつあり、今まで、透がある意味保護者的な立場にあった”箱入り娘”から急速に脱却しつつある。これは前巻までにも繰り返し語られているように、必然的な展開なのだが、透はそれに戸惑いを隠せない。それは、保護者的な立場にあったはずの透こそが、由宇に依存していたことを示すとともに、相棒であり守るべき相手であったはずの由宇が、一人の、対等な、少女として立ち現れてきたことに対する混乱があるのだろう。その混乱は、結局最後まで解消されることはないのだけれど、おそらく物語は、透が由宇を一人の人間として認めるまでを描いていくのではないか、という予測があり、作品のテーマもそこにかかってくるのではないかと睨んでいるので、随時注目していきたい。それにしても主人公の朴念仁ぶりはなかなか華麗ですらあるな。

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『ねくろま5。』読了

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ねくろま5。』(平坂読/MF文庫J)読了。

あーいかーわらずのボンクラ小説ぶりで安心しました。一見真面目にやっているように見えたけれども、全然そんなことはなかったぜ!まあ一応、魔王の復活と言う非常に王道的なストーリーをやっているんだけど、結局はいつもの、否、いつも以上に凄まじい平坂小説だった!どれくらい凄まじかったかを読んでいない人に説明すると、”全裸が無い挿絵が無い”と言う一言でこの作品の凄さをわかって欲しい。これは法螺でもネタでもないぞ。本当にっ!すべて!全裸しかイラストになっていないっ!のだ。しかも幼女の。これだけで、この作品がどれだけ異常なのか、わかってもらえることと思う。まあ…内容なんて、オマケみたいなもんさ…ハハ…。

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買ったもの

1.『マーベラス・ツインズ契(2) めぐり逢い』 古龍 ゲームシティ文庫
2.『脳Rギュル(3) ソラと耳にルルとパラソルに囁くカゲ』 構成:佐藤大 ガガガ文庫
3.『コピーフェイスとカウンターガール』 仮名堂アレ ガガガ文庫
4.『ANGEL+DIVE 2.REUNION』 十文字青 一迅社文庫
5.『ミザリー』 スティーヴン・キング 文春文庫
6.『シグルイ(11)』 山口貴由 秋田書店
7.『魍魎の函(2)』 原作:京極夏彦 作画:志水アキ 角川書店
8.『ヤクザガール ~ブレイド仕掛けの花嫁~(1)』 原作:元長柾木 漫画:大熊由護 秋田書店
9.『銃夢 LastOrder(12)』 木城ゆきと 集英社

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2008.08.21

『鉄球姫エミリー第四幕 戦場のエミリー』読了

51t31wc5icl__ss500__2鉄球姫エミリー第四幕 戦場のエミリー』(八薙玉造/スーパーダッシュ文庫)読了。

急転直下だった前巻ラストから大規模な内乱、そして隣国との戦がついに開戦となる展開に。グレンはいつのまにかずいぶん強くなったなあ。いつのまにか敵のエース級と互角に戦っているよ…。まあそれは置いておくとしても、グレンの成長と人間的未熟さが目立った話だった。己の見たいものしか見ない、と言うのは無能な人間の必要条件のようなものですが、グレンはまさにこれに当てはまってしまっている。まあ、家族を皆殺しにされて冷静でいろと言うほうが無茶なんだけど、明白な証拠を見逃し、忠実なる家臣を失ってしまったことは、グレンにとって大きな瑕疵となるだろう。エミリーがいかにグレンを勇気づけようとも、事実を覆すわけにはいかない。もっとも、現在のところそれはスルーされている感はあるが…。まあ”痛み”を徹底して描く作者のことだから、ライオネル(だっけ?大きい人)の存在を無視することはないと思うが。あと、すっかりグレンが主人公の様相を呈してくるとともに、エミリーとのフラグ(こういう言い方はどうかと思うが)が立って来たことにびっくりした。なんかそういう展開になるとは思わなかったもので…。ラヴい展開がいまいち思いつかないんだよな。これもまた絶望的な展開への布石ではないといいのだが…。まあ、エミリーが死ぬってこたあないだろ、たぶん(いや…まさかひょっとして…)。

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『鉄球姫エミリー第三幕 花園のエミリー』読了

鉄球姫エミリー第三幕 花園のエミリー』(八薙玉造/スーパーダッシュ文庫)読了。

相変わらず、とても潔い作品だと思った。陰謀劇を描きながら、その背景にあるはずのものをばっさりを削ぎ落とし、徹頭徹尾、エミリーとグレンの個人的葛藤に注力している。ファンタジー大河ロマンとしては背景が寂しくもあるが、キャラクター小説としては成功している。大甲冑と呼ばれる、ほとんどこれモビルスーツじゃねえかこのデザイン的な強烈さはあるものの、彼女らの”痛み”と克服を描いたわりとまっとうな物語になっていると思うのだった。相変わらず重要人物であろうとノー躊躇で惨殺しまくる展開ではあるが、今回は、次回以降の絶望的な展開への布石と言う感じで、エミリーの決断から物事が上手く回り始めて、希望が見えてきたが最後にひっくり返すと言う内容。なかなか容赦の無い展開ではあるのだが、どうにもグレンの親父さんがあまり有能に見えないのが問題だな…。なんていうか、実はお人好し?みたいな。まあ変わり身の早さは政治家には必要なスキルなのだが、こんなことなら、暗殺以外にも他に方法があったろうと思うのだが…。まあいいか。

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2008.08.20

近況

・数日更新しなかっただけで近況も何も無いものだが、とりあえず。

・コミケに行って来た。もう、近年はコミケについての優先順位は随分下がっていて、行かなくても良いかなとさえ思っていたのだが、竹箒が二日目に『空の境界』の外伝を出すという情報をキャッチして、ほぼそのためだけに言った。ついでに、僕が好きなシナリオライターである丸戸史明の小説の新刊を出すということも確認したので、未購入だった既刊も併せて買いに行った。土曜の朝から始発で並んだが、それでもぎりぎりで一冊だけ購入。『空の境界』人気恐るべし。お前ら(僕の前に並んでいる方々)一体いつから並んでいるんだ。余分に買えたら友人への土産にしようと思ったのだが叶わず。丸戸史明もどうにか一冊(セット)だけ買えた。本当にお前ら(僕の前に並んでいる方々)はいつから並んでいるんだ。

・これで、個人的には戦術目標をクリアしたので、もう後はオマケのようなもの。といいつつ、最終日も参加してしまう。二日目で変にテンションが上がってしまったのが原因であろう。友人からの頼まれ物がやたらと多く、過密なスケジュールだったが華麗なフットワークで購入。パシリとか言うな。まあ、オマケのようなものなので、特筆すべきものは無い。小梅けいとの新刊が落ちていたのにがっかりしたぐらいか。あと赤いマルボロ(赤衣丸歩郎)の限定20部本が友人の機転で手に入ったのが嬉しかった。あと白亜卯月のカラー本などが収穫か。

・コミケに行くまでは別に欲しくも無いのだが、実際に行ってみるとこれらの本が非常に欲しくなってしまうのは何故なのか。不思議だ。

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・『テイルズ オブ ヴェスペリア』を購入してしまった。実に、『テイルズオブディスティ二ー』以来、十数年ぶりのテイルズである。今頃、まさかテイルズをプレイすることになるとは思わなかった。

・テイルズシリーズは、どうもベタとご都合主義と行き当たりばったりと登場人物たちの頭の悪さが我慢できず、ディスティニーを最後に手を出すのを控えていたのでした。『ファンタジア』のやり込みぶりは結構好きだったんだけど。

・今回、購入した理由。実は、主人公がテイルズ主人公で初の”成人している主人公”だという情報を入手したためであります。まあ、実際には二十歳を数年超えたぐらいで、大人なんてとても言えないんだけど、それでも、あえて成人している主人公を立てた、という時点で、スタッフの意気込みのようなものを感じ、ついつい購入。まあ、最近、XBOX360で起動するゲームないので、この辺で買っときたいなーと言う適当な理由も無いでもない。

・でやってみたところ…これが驚くほど好印象。あれ?テイルズってこんなに知的なシナリオだったっけ?(酷い)主人公が斜に構えた捻くれた熱血漢と言うもの、テイルズ的に珍しいんじゃない?僕の好きなタイプのキャラクターであることを引いても、普通に格好良い。胸の内では青臭いところを抱えつつ、表面的には決してそんなところを見せないし、善意の押し付けもしないドライさ、ピンチに陥っても皮肉と諧謔を忘れないなど、やたらと格好良い。そのくせ、人間的に完成されているわけではなく、旅を通じて自分の視野の狭さ、為すべきことを探している若者らしさもある。ヒーローにして、成長型の主人公と言うある意味完璧超人だが、基本は情に厚く(それでしばしば損をする)、熱血野郎(後先を考えない)であるため、これを嫌うことは難しいと言う、なんか完璧な主人公像。こういう主人公は国産RPGでは珍しいわ。まさに”兄貴”ってキャラ。普通はこういうキャラは脇役タイプで、主人公に大きな影響を与えつつ死んでいくタイプだが(グレンラガンのカミナとか)、こいつは死にそうな気配が無いなあ。

・あと映像。これが次世代のRPGかっ!と感動した。バンダイナムコということもあるので、これはアイマスの技術をフィードバックしているのかもしれない。遠目に観ると、アニメにしか見えないCGで全編が構成されているのがすごい。背景も美しい。演出もうまい(なんかムービーやイベントシーンに、コンテを書いている人のセンスを感じる。アニメをやっている人を連れてきているんじゃないか?)。単に綺麗なだけではなくて、キャラの演技や振る舞いにも力を入れているところがすごかった。圧倒されてしまう。

・なんか絶賛してしまった。まだはじめたばかりと言うこともあるので、まだまだ欠点が見えてこないせいもあるのだろう。そのうち落ち着いたら、総括を書くかも。

・まあ、そんな感じでした。

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2008.08.19

『<本の姫>は謳う(3)』読了

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<本の姫>は謳う(3)』(多崎礼/Cノベルスファンタジア)読了。

4巻構成の3巻目。ついに物語は佳境にせまりつつあるようだ。といっても、アンガス一行の旅は今までと特に変わるわけでもなく、相変わらずの「文字」探しの旅が続いている。「文字」にかかわるトラブルを解決し、回収する。ところが、やることは変わらないけれども、当人たちの”想い”は随分と異なる様相を呈している。「姫」はそれまでの「文字」優先から、アンガス個人を気遣うようになり、同時に、「文字」を拡散させてしまった過去の己への疑いもあり、アンガスから距離を置こうとする。アンガスは、自らが「文字」を追う理由を己自身の中に確固たるものとしてすでにあるので、「姫」との思いはすれ違い始めている。二人のすれ違いが、今後の展開を左右するのではないかなあ、と思わないでもない。そこにアンガスに対するけなげな想いを育ててきたセラがどうやって絡んでくるのか楽しみだ。

一方、アザゼル編は絶望的な悲劇へまっしぐら。すでに過去の風聞として(そして「姫」の不完全な記憶として)語られているカタストロフへ向けて歩みを進めている。アンガス編とのリンクも少しずつ強まってきており、アザゼル編で語られるはずの結末が、アンガスたちにどのような真実をもたらすのか、そして、どのような想いを語り継ぐのか興味深い。

ところで、単純な意味で、キャラクター小説としても楽しいのだが、ややキャラクターが多すぎるきらいがあるのがやや不満点か。アンガス、「姫」、セラなど主要登場人物はともかく、それ以外の脇役の存在が現時点では必要不可欠のものに感じられず、このあたりの作者の意図がよく見えてこない。別に彼らの葛藤が描かれるわけでも、活躍するわけでもないしな…。最終巻で意味を持ってくるのかもしれないが、現時点では、キャラクター小説的なフックをつけただけのように見える。まあ、重箱の隅をつつくようなものだが、ちょっと気になるところだ。

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2008.08.16

『スクランブル・ウィザード』読了

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スクランブル・ウィザード』(すえばしけん/HJ文庫)読了。

H文庫の新人だけど、これが良かった。このレベルの新人がこれからも出てくるのであれば、HJ文庫は信用出来る。破綻が無く、ケレンも無く、シンプルな物語だけど、その物語に妥協がないあたりが好ましかった。特に、新人としては、本当に驚くほど破綻が無く、意外なほどにケレンが無い。ケレンが無いというのは欠点にもなりうるところで、そのためか主人公の力や、相棒の力の凄みが見えてこないというところがあるものの、逆に敵役のキャラクターを立てて行くことで、相対的に凄さが見えてくるという手法をとっていて、極めて技巧的と感じる。そして、重要なところは、バトルものというだけではなく、主人公とヒロインをつなぐ、学園ものとしての側面もきちんと描かれているところで、学園ものとして二人が関係を深めていくことによって、主人公は過去と向き合い、ヒロインは未来と向き合うことによって、最終的なバトルを仮想的な葛藤の乗り越えとして機能させているところも見事だった。バトルを潜り抜けたことで、彼らの問題がなんら解決を見たわけではないけれども、それでも乗り越えるだけの力を決意を得た。そこに至るまでの流れがなかなかに美しく、おそらく、この作者は只者ではない、と言う印象を深めたのであった。もっとも、繰り返しになるが、派手さは無く、ケレンはないので、見た目に地味に思われるかもしれないが、僕はこのくらいの方が好きだな(我ながら年をとったものだ)。

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2008.08.15

『ストライクウィッチーズ参ノ巻 スオムスいらん子中隊はじける』読了

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ストライクウィッチーズ参ノ巻 スオムスいらん子中隊はじける』(ヤマグチノボル/角川スニーカー文庫)読了。

約一名はじけ過ぎだろうと思われる。具体的にはヤツ…迫水ハルカである。ヤツが一人でこの作品を百合官能小説への強い牽引力として駆動しており、主人公である穴拭智子が実は流されやすい巻き込まれ型というヤマグチノボル作品における主人公の必要条件を備えていることもあって、なんと言うか、非常に駄目な方向に物語を持っていってしまっている。なんだこの色ボケコンビは。いちおう軍隊ものとしては…というか、主人公としてこれで良いのか。ハルカの言動、行動は明らかにマクロの状況を理解しておらず、下手をすると部隊全員を危機にさらす可能性もありながら、そのことに対する言及があまり無いことにストレスがたまった。コイツはマジでヤバイ…早く何とかしないと…。と言う感じで不快感スレスレであったのだが、しかし、それはあくまでも今回に限ってのことであって、次回以降、ギャグが入らなくなっていく気配はひしひしと感じるので、ハルカがその時に直面したときにどのような行動を取らせるのか、ヤマグチノボルの手腕に期待といったところだ。

それはそれとして物語に新たな局面を迎えようとしている回のように感じた。全体の人間関係の見直しと、これまで登場人物たちの内面的葛藤から、正体不明の敵、ネウロイの脅威そのものへ物語がシフトしているのだ。個人の物語から、より大きな物語へのシフト。『ゼロの使い魔』でも同じように、ミクロの個人的な物語から出発して、その個人的な経験を土台にして大きな物語を語らせる手法をとっているように思われるので、今後、おそらくギャグはどんどんなくなってくるものと思われる。それぞれの抱えているものも明らかになってきているし、これはけっこう期待して言い作品になっているのではなかろうか。

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買ったもの

1.『狗牙絶ちの劒(1) -刀と鞘の物語-』 舞阪洸 角川スニーカー文庫
2.『飛狐外伝(1) 風雨追跡行』 金庸 徳間書店

買っちゃった…。『狗牙絶ちの劒』のことです。

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2008.08.14

今週の『へうげもの』を読んで

朝鮮通信使キターーーーー!と、僕の中の荒山伝奇脳が大喜びした。秀吉との侘び数寄もわからん鼻持ちならん最悪の会見とか、もうこいつら絶対妖術使う!朝鮮柳生出る!とか勝手に興奮していた。変態である。

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2008.08.13

日々妄想の備忘録

51vieexmhul__ss400_ ・『メタルギアソリッド4』をとりあえずノーマルでクリアした。あまりにもグラフィックとゲーム性が進化しすぎていて、まったくゲームに追いつけない感覚が強かったなあ…。僕には難し過ぎる。だっておめえ、周囲にどかんどかんと大砲が着弾している中で、遠距離から狙撃されている状況を潜り抜けられるって、そりゃどんなヒーローだ。いや、主人公のスネークはヒーローなんだが、プレイヤーはヒーローじゃねえ。そんなわけで、ルーキー以下のヘタレプレイにて、コンティニューを繰り返しつつやった。手が空いたらもういっぺんやるか…。今度こそ、英雄の名に恥じぬプレイングを見せてやるぜ(誰に宣言してんだ)。

・改めて思うが、作品としてはすさまじいとしか言いようが無い。単に映像だけではなくて、映像とゲーム性が同居しているところがすごい。だって、迷彩服を着ていると、本当に迷彩されているんだぜ!?(敵がどこにいるのかわからなくて参った)。武器も、多彩な武器がそれぞれ反動や連射性など、今までパラメータに出てこなかった使い勝手も再現されていて、銃器に詳しくない自分もなかなか楽しかった。とりあえずM4の使い勝手の良さは異常。これが一丁あれば他の武器いらないじゃん。

・まあ、総じて面白かったけど、ムズイ、と言う感想。

51sfc1wycul__ss400_ ・まあとりあえず『ペルソナ4』に復帰。現在、9月後半で50時間くらい。探偵王子の救出に向かっている最中だ。パラメータ上げに四苦八苦して、コミュがなかなか上がらん。もうある程度限定するしかないかな…。

・ところで、このゲーム、ヒロインの同時攻略が出来るのだけど(ギャルげーか)、5又とかかけたらデメリットあるのかな?刺される?(スクデイか)

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『ベントー(2) ザンギ弁当295円』読了

ベントー(2) ザンギ弁当295円』(アサウラ/スーパーダッシュ文庫)読了。

言いたいことは一巻で大体書いたので、繰り返しになってしまうのだけど、相変わらず頭の気の毒な話だった。あまりにも気の毒すぎて、なにかが一週してしまい、ものすごい熱血ビルドゥンクスロマンに昇華されているところも相変わらずすばらしかった。これを読んでいると、自分自身の頭がおかしく…じゃない、別シフトに切り替わり、半額弁当をめぐる熱き男女の生き様に興奮!絶頂!感動!の嵐に巻き込まれる。…本当に、一体これは、なんなんだろー(自分の中のほんのわずかな冷静な部分のつぶやき)。

まあ、そうした熱血感動話の間に挿入されるエピソードは、相変わらず作者の憎悪に満ち溢れていて、この人、本質的に人間が嫌いなんじゃ…と戦いたが、考えてみればデビュー作からして世界に対する憎悪をぶちまける話だったわけで、今更の話ではありましたな。これは、早く『バニラ』も読まないといけないな、と決意を新たにするのだが、実は積んでいるので読むのはいつのことになるのかわかりません。

閑話休題。

本当にこの作品を読んでいると、脳内の何かが変質しているらしくて、”半額弁当に命を賭ける”ぐらい男として、否、人間として当たり前だよな、とかナチュラルに思考しているところが恐ろしい。突然、バイクレーシングバトルが始まったりして、ウィザード(二つ名)が大ピンチに陥ったり、帝王(同じく二つ名)が秘密兵器である”買い物カート”を持ち出した時には、本気で「こ、これは無敵じゃないのか(ごくり)(つばを飲み込む音)」「やべえよ勝てっこねえよ!」と本気であせったりしてしまう。いや、冷静に考えればただのカートなんだけどな。読んでいる時は、マジで強大な敵の力にびびってしまうのだった。

なんか作品世界に飲み込まれているような気がするな…。なんだかよくわからんがすげーぜ。

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買ったもの

1.『魔法先生ネギま!(23)』 赤松健 講談社
2.『量子真空』 アレステア・レナルズ ハヤカワ文庫SF
3.『ファウスト vol.7』 講談社

・ネギまはDVD添付版もあったが…いらねえだろ、冷静に考えて…。

・レナルズとファウストを併せるとありえない厚みになる。電話帳なんて目じゃねえ。本屋の人もちょっとびっくりしていたようだ。

・オレもびっくりだ。

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2008.08.12

最近のアニメ

・最近、つーか、今日観た『夏目友人帳』。なんか、アニメを観て久しぶりに泣いてしまった…(恥ずかしい奴だ)。理屈の問題じゃねーな、これ。「暖かいのも、やさしいのも好き」って言う台詞自体はあれなのに、妖怪ゆえに触れ合うことも話しかけることも出来ない燕がいうからこそ、あまりにも深い喜びの言葉であることがわかる。最後の結末が、写真で示されるだけ、というのも美しかった。でもこれ、冷静になって考えると、いわゆる難病もののフォーマットだよな、などど理屈をこね始める自分が嫌だ。

・『ブラスレイター』。ジョセフじゃなくてアマンダが主人公だと思えばすっきりするな!しかし、ヘルマンもそうだが、ジョセフは最近絶叫してばっかりでまともな台詞が無いんですが。虚淵さんはもうちょっと手心というか…。「人は絶望を潜り抜けずには救われませぬ」とか言いそうだ。

・『ストライクウィッチーズ』が、やはり存外まともなアニメだということがわかった。まあパンツ(じゃないけど)アニメだけど。でも、お約束と黄金パターンに終始しているものの、キャラクターの掘り下げ方も職人的で、主人公とその周囲の人たちのショートストーリー集的な挿話の叙情性など、なんと言うか、思った以上にヤマグチノボルの影響が見られるかな、と思った。どこまで企画にかかわっているかわからないけど、パンツとか主人公の百合ハーレムとかを棚上げすれば、それなりによく出来ているアニメだと思う。

・『セキレイ』は…やっぱひどいとしか…。すいません。『ストライクウィッチーズ』と見比べてみるとはっきりわかるのだが、お約束とご都合主義を勘違いしてはいかんよなあ。まあはっきり切り分けられるほど、確かな違いなんてないんだけど…。などといいつつ毎回見ている吉兆であった。アクションがやっぱり格好良いんですよ。

・『コードギアス』。まさに因果応報。ナナリーが生き残る可能性はゼロではないとおもうけど…(アーカーシャとか)、作品テーマ的に、ここでナナリーが死ぬことがありえないことではないところが恐ろしい。すべてを失ったルルーシュの存在は…どうなる?真なる魔王となるのか?ただの無力な兄に戻るのか?あとナイトオブテンのかませ犬っぷりはあんまりだった。

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『レンズと悪魔Ⅷ 魔神変光』読了

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レンズと悪魔Ⅷ 魔神変光』(六塚光/角川スニーカー文庫)読了。

しばらくインターミッションが続いていたが、ついに本編開始のようだ。アベルのキャラが素っ頓狂すぎたのでいささか本当に本編なのか不安だったが、懐かしい(しかし、別に会いたくも嬉しくも無いキャラ)が登場して、『鬼神』なる謎の力が登場して、復讐鬼も兄ちゃんとか現れて、バトルロイヤルはますます混迷を深めていく展開は…ええと、本当にどうなるんだこれ。いままでオーソドックスにバトルっていたのに、それ以外の要素をさらに付加することで状況をグチャグチャにしていくと言うのは、作者はどこまで計算でやっているのだろうか…。まあ、全部、計算してやっているような気もするが。それぞれの要素を組み合わせて、どんな反応するのかをきちんと考えて書いているようにも思えるよなあ。まあ、いきなりこの作品の方向性が分からなくなったが、魔神たちはわりと馴れ合ってしまっているので、とりあえずバトルロイヤルは一端お休みして、魔神対鬼神の戦いにシフトしていくのかも知れんな。そして八眼争覇の真の意味と言うものに視点が向いて来る、と。まあ勘だけど。

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2008.08.11

買ったもの

最近、自分が何を買ったのか覚えてねえ…。ここに書いていても忘れてしまうってどんだけだ。いろいろと危機感が湧き上がる今日この頃。とりあえずここ3日で買ったものは以下のとおりだ。

1.『戦国妖弧(1)』 水上悟志 マックガーデン
2.『天顕祭』 白井弓子 サンクチュアリ出版
3.『かんなぎ(5)』 武梨えり 一迅社
4.『のだめカンタービレ(21)』 二ノ宮和子 講談社
5.『お茶をにごす。(5)』 西森博之 小学館
6.『史上最強の弟子ケンイチ(30)』 松江名俊 小学館
7.『金剛番長(3)』 鈴木央 小学館
8.『デトロイドメタルシティ(6)』 若杉公徳 白泉社
9.『ソードジャンカー』 神代創 GA文庫

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2008.08.08

日々妄想の備忘録

・電撃文庫が大量に売ってた。なんだかんだで買っている自分は良いカモなんだろうな。

・注目は『シフト』の新刊。ついに新しい領域に入ったか。続きが非常に気になる。

・『ツマヌダ格闘街』を購入。ドラエさんつえー。無敵かこの人は。

・『Y十M』が完結。大変面白かったのだが、ちょっと甘過ぎるラストかもしれない。まあ『バジリスク』があまりにも苦すぎるラストだったので釣り合いが取れていると言えなくもないが。この十兵衛先生のキャラで魔界転生もやってくれないものだろうか。

・ただ、おゆらの扱いが納得いかねー(まあ、コミカライズ作品に文句を言っても始まらないのだが)。扱いがひどすぎて泣けてくる。この無常観が山風らしさと言えばそうなんだけど…。

・『ぬらりひょんの孫』。ジャンプ新連載の中でこれを買った理由は…まあ、女の子が可愛いから…。な、なんか文句あるのかようッ!?

・まあそれは冗談としておいて、最近の連載が面白くなってきたので、将来性を見込んだ期待買いかな。1巻の時点だと、主人公がなかなか現状を受け入れてくれないので、読んでいてちょっとストレスがたまったのだけど、ようやく自分の運命を受入れて、乗り越えようとしているところが好印象。もともと絵もネームもけっこう上手いとは思っていたので、あとは趣味の問題か。

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『薔薇色にチェリースカ(3)』読了

薔薇色にチェリースカ(3)』(海原零/スーパーダッシュ文庫)読了。

…相変わらず、これは一体なんだんだ。さっぱりわけのわからん話だぜ。主人公たちをはじめとして、こいつらの精神構造がよく理解できないんだが。なんでこいつらはたいした理由もなく名誉のために人生、あるいは命さえ賭けられるのだろう…。登場人物たちは、一応学園ものの登場人物だよな?中世の騎士たちじゃないよな?しかし、こいつらのメンタリティは、どう考えても現代のものとはかけ離れている。こいつらの中では命っつーもんが安すぎる!

ああ…そういうことか。僕がこの作品に違和感を感じ続けていた理由はこれか…。ヒロが現代の日本人であり、舞台設定は現代であるのに、平然と命を賭けて行動することにまったくためらいがないことに”理由が無い”ことに、違和感を感じていたのだな。いやだって…普通に考えて現代日本に生きている人間が、主人公や真希みたく行動できるか?っていや出来るわけないだろーというか。こういう行動が出来るならば、それだけの理由(設定)があるのなら、それほど違和感は無かったと思うのだが、その理由がまったく無くて、ただ”そうである”ということが非常に引っかかりを覚えるのだな。ようやく、この不思議な読書感覚を理解出来たよ。あーすっきりした。

まあ、僕の違和感は別にして、ヒロの周囲にもようやく味方が集まり始め、これまでの孤立無援ぶりからは開放されてきたようだ。ようやく敵対関係以外の関係性が構築しはじめることで、物語に幅が出てきたように思う。今まではひたすらヒロとチェリースカがラブラブ(語弊がある)するか、ヒロと真希がラブラブするか、優生会とギスギスするかしかなかったからな。…とりあえずヒロはいっぺん死んだ方がいいんじゃないかと思うんだ(真顔で)。またしてもラブラブ相手が増えたしな。なんだこのハーレム。

存在は匂わされていたヒロの妹がようやく登場したり(おせーよ。彼女はヒロの動機だろ?ナナリー的存在だろ?彼女が登場しなきゃヒロの動機がわかんねーよ!…さすが海原零だぜ。ライトノベルのお約束を平然と無視してみせる…)、物語もようやくエンジンがかかってきた…ような気がする…といいな。まあそういう感じだった。一体、この作品がどこに向かって進んでいるのか、僕にはどうもよくわからん。まあ、この、変なものを読んでいるなあという感覚はわりと貴重なので、続きはもちろん読むつもりだけどさ。

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買ったもの

1.『ヴァルプルギスの後悔』 上遠野浩平 電撃文庫
2.『とらドラ!(8)』 竹宮ゆゆこ 電撃文庫
3.『ヴぁんぷ!(4)』 成田良悟 電撃文庫
4.『電撃コラボレーション まい・いまじね~しょん』 有川浩ほか 電撃文庫
5.『さよならピアノソナタ(3)』 杉井光 電撃文庫
6.『シフト(3)―世界はクリアを待っている―』 うえお久光 電撃文庫
7.『ガンパレード・マーチ 九州奪還(3)』 榊涼介
8.『NARUTO(43)』 岸本斉史 集英社
9.『ぬらりひょんの孫(1)』 椎橋寛 集英社
10.『アイシールド21(31)』 原作:稲垣理一郎 漫画:村田雄介 集英社
11.『Y十M~柳生忍法帖~(11)』 原作:山田風太郎 漫画:せがわまさき 講談社
12.『ツマヌダ格闘街(4)』 上山道郎 少年画報社

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最近のアニメ

・『夏目友人帳』を観る。なんかずいぶん話が理屈っぽいと言うか、論理的になっているなあ、と思ったらアニメオリジナル回だったらしい。もともとが、理屈よりも感覚に奉仕している物語なので、こーゆーアニメ脚本っぽい感じはなんか違う気もするなあ。

・『セキレイ』。いつみてもひどいとしか言いようがないのに、なんで自分は観ているのか…。まあ、ストーリーは目をつぶるとして、やっぱりアクションシーンは充実しているな。

・『ef』の再放送を相変わらず観る。うーん…素晴らしい。演出が格好良すぎる。DVDを買ってもいいかもしれない。

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2008.08.07

『アンゲルゼ 最後の夏』読了

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アンゲルゼ 最後の夏』(須賀しのぶ/コバルト文庫)読了。

すっかり軍隊色が強くなってきたことに、新鮮な気持ちになる。しかし、考えてみれば須賀しのぶは、キルゾーンシリーズを始めとしてSFアクション作品を数多く書いている作家なわけで、むしろホームグラウンドなのか。流血女神伝の印象が強かったせいか、意外な印象の方が強かった。

閑話休題。と言うか本題。

それにしても主人公を取り巻く環境はますます苛酷さを増してきている。前回までは曲がりなりにも日常と非日常の境目を描いていたものの、今回は完全に非日常がメインとなっているところに須賀しのぶ容赦ねえ!と思った。つまり、先日までただの少女だった主人公を戦わせることなくして人類が生き残る術は無いということで、ろくでもない話である。それは大人たちの無能さの現れでもあるのだけど、同時に苦悩も感じ取れてしまうところもあって、自分も年をとったものだと思った。

主人公に押し付けられた運命は、非常に理不尽なものなのだけど、結局、彼女はそれを受け入れてしまう。それは、彼女自身が罪を背負っていて、自らを罰することを望んでいるからだろう。だから彼女は大人を憎悪しながら、一方で母親を許すと言うように、アンビバレンツな感情を大人たちに感じている。それは、ただ泣き喚くだけの少女から脱皮を始めていると言うことでもあるわけで、ビルドゥンクスロマンとしての側面も強くなっているように思うのである。

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2008.08.06

『AURA 魔竜院光牙最後の闘い』の感想ではありません

タイトルに意味は無い。

・『AURA 魔竜院光牙最後の闘い』が巷で大評判である。ついに田中ロミオがラノベ界でも評価されるようになってきたか。良かったよかった。これは、『人類は衰退しました』でほのぼのSFと言う、シナリオライター時代を知っている人間からすると、田中ロミオに何があった…と驚愕する内容であったのだが、実はあれ、田中ロミオの入門編の位置づけだったのだろうな、と『AURA』を読みながら思った。『人類』があったからこそ、そちらで得た新規読者が『AURA』を読むとけっこうな衝撃を受けることに繋がっているかも。個人的には、こちらの方が普段の田中ロミオに近いと思うのだけど、先にこっちを出していたら”イロモノ作家”(滝川竜彦的な)のイメージが先行してしまった可能性もある。『人類』があったからこそ、『AURA』が感動的なストーリーとして読む文脈が出来上がっていると言えよう。…僕の考えすぎだろうか。

・感想がいろいろ書かれているけど、一番気になった感想がこれ>『AURA 魔竜院光牙最後の闘い』(また君か。@d.hatena)めっさネタバレなんで気をつけて。

・そうだよなー。単なる邪気眼ストーリーとして読むだけではなく、こういう解釈も可能なんだよなー。このように解釈すると、ラストの会話もまるで変わってくる。まさに人と人の断絶と、しかし、断絶していても、それでも人間は生きていかなくてはならない、と言うことなんだよな。

・ようするに、田中ロミオは、『人と人の間の断絶』をひたすら描いている作家なんです。ただ、そのアプローチの仕方は作品ごとに大きく違う。その断絶に絶望する者、断絶を乗り越えようと足掻く者、あるいはその断絶を無化するほどの超越者が陥る苦悩など、さまざまアプローチがある。断絶そのものが幸福を脅かさない場合もあるし、その断絶が人類の存亡にかかわってくることもある。人と人は本質的には分かり合えない。分かり合えないことは幸福でも不幸でもないが、それに苦悩する人間がいるだけ、と言う話でもあるのだよな。

・『AURA』は、かなり人との断絶を描いている作品で、『人類』よりも田中ロミオの中ではメインストリームに近いかもしれない。なので、『人類』よりも『AURA』が好きと言う方は、ゲームをやってみることをオススメする。(注:以下のリンク先には18禁の内容が含まれています。クリックするときはご注意を)最初はD.Oの『家族計画』などが良いと思う…のだが、今では完売絶版のため手に入れ難いのが難点だ。もっともわかりやすいと思うのだが。人と人のつながりと言うものは素晴らしいけど、ひどく危ういもので、その危うさをハイテンションなギャグとシリアスな筆致で描いている傑作。笑えて、泣ける作品(同じ会社の『加奈』と『星空プラネット』は、自分は未プレイなので言及できない。ただ、すでに古いゲームではあるし、リメイク版も出ているけどあまり評判が良くないので、重度の信者で興味のある人以外はやらなくてもいいのではないか。あらすじとか見ると、普通の『泣きゲー』『感動ゲー』のような気もする)。手に入り易い作品の中では、あくまでも個人的には『CROSS†CHANNEL』(フライングシャイン)、『最果てのイマ』(ザウス)がオススメ。ただし、どちらも現時点における超ロミオなのでプレイには十分にご注意下さい。下手をすると理解不能になる可能性があります。『CROSS†CHANNEL』は人と人の断絶そのものにクローズアップした青春もの。誰かと共にありたいと言うそれだけの望みさえかなえられない絶望を軽やかに描いている。なんでこの人は、絶望をこうも軽やかに描けるんだろう。たぶん変態なんだろうな。『最果てのイマ』はロミオのメタSF哲学ロマン。とにかく分かり難い。物語やキャラに込められたモチーフや比喩を気にしなければ別に良いのだが、それを気にしないで物語を読む意義があるとは思えぬ。まあ、ロミオがちょっと極まりきった印象があるので、重度のファンが全力で取り組む必要があると信者である吉兆さんが言ってた。ちなみに吉兆さんは内容を理解するために3回ぐらいクリアしたそうだ。バカですね(プレイしたときの感想はこのあたり。ネタバレ。その1その2その3その4)。それ以外だと個人的に偏愛している『神樹の館』(Meteorなんだけど…すでに潰れてしまった。)などもよろしいかと。まあ重厚かつ妖美なテキストに酔える人ほど楽しめると言うか、普段エロゲーをやらない本好きな人ほど楽しめると言う、どうにもロミオ好き勝手し過ぎだろという作品。まあ江戸川乱歩とかのあやかし世界が好きな人なら問題あるまい(エロゲのオススメの仕方じゃねえ)。逆にロミオが頭の悪い方向へ行ってしまった作品として、『おたくまっしぐら』(銀時計)をオススメしたいところなのだが…バグさえなければなあ…。まともにストーリーが追えないバグってどんだけー。ん?『シャンテ』(テリオス)?そんなのあったっけ?あと田中ロミオプロデュース作品は根本的に別物なのでここには含めまっせーぬ。

・時に吉兆さんは上記のゲーム全部持っているのはあたりまえとして、『加奈』と『星空プラネット』は、旧版とリメイク版の両方を持っている。どっちもやってないけど。『家族計画』と『CROSS†CHANNEL』に至ってはPC版とPS2版を持っているよ。PS2版はやってないけど。『最果てのイマ』なんかは無印(ボイス無し)とフルボイス版を持っているよ。ザウスふざけんな。主人公にも声を入れろ(そこか)

・以上、田中ロミオ信者の妄言でした。

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メモ改め日々妄想の備忘録

・ゴッドオブウォーのクレイトスさんがナムコ×カプコンにクロスオーバーされたりしないかなあ…。まあ無理だろうなあ。版権違うし。

・ちょっとやり始めた『メタルギアソリッド4』が面白すぎて困る。やめられなくなってきた、実は初PS3だったりするのだが、その映像美には圧倒されますな。皮膚の質感とか、中年、老年の弛みまで再現しているのはすごい。美麗さだけではなく、汚い部分の表現に手を抜いていないのがすごいよな。

・しょうがないのでペルソナ4はしばらくお休み。とっととこっちをクリアしよう。

・そういえば忙しさにかまけて(ゲームだけじゃないよ)(含むけど)ライトノベル杯に参加するのを忘れていた。

・実は締切の二日くらい前(直前じゃねーか)は気がついていたのだが、どうも上手くまとめられる自信が無かったもので…。いずれ、私的な2008年上期ベスト5とかやろうかな。

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2008.08.04

メモ

・プロフィールを書き直した。暫定版なので、まだしばらくいじるつもりだ。問題はますます”プロフィール”ではなくなっていることだが、自分という人間はどんな人間であるかは分かってもらえる自信がある。

・お前の次の台詞は…「コイツ…マジうぜえ」と言う!

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『えむえむ!(5)』読了

51olfi8cyl__ss500_えむえむ!(5)』(松野秋鳴/MF文庫J)読了。

もう本当に純度100%のライトノベル。面白くて楽しくてなにも残らない。というかストーリーが全然思い出せん…。とりあえず、嵐子が太郎にふさわしい女になるべくドSへの道を歩もうとするラブラブ話があったり、お約束の記憶喪失ネタをやったり、スーパーサイヤ人になったりしたのだけは覚えている…なんだけっこう覚えているな。あと太郎が順調に美緒を陥落せしめつつあるところもとして非常にお約束。客(読者)の求めているものをきちんと理解していますね(偉そう)。新たなる天才少女ヒロイン(これもお約束)が出てきてまたしてもラブコメ度の上昇か!とあきれ果てましたが、ここまでお約束を詰め込みつつギャグで落とす作者の豪腕には感服いたしました。

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最近の映画

・『スカイ・クロラ』を観てきた。悪くない。

・基本的に静かな映画。ただ静かと言っても静謐なものではなく、どこにも行けない閉塞感がもたらす静けさに満ちている。要するに”退屈”な映画なのだが、これは映画が退屈なのではなく、退屈さを表現した映画なのだろう。

・戦争がショーになる。日常化する戦争というと、最近、僕が興味のあるテーマにも引っかかってくるのだが、そちらはあまり重要視されてないようだ。無関係というわけではないが、視点が違っていて、戦争が日常化した少年兵(永遠の子供)の視点から描かれている。

・この作品はとにかく閉塞している。主人公たちキルドレの設定そのものも閉塞しているし、彼らが戦う空戦でさえ閉塞している。登場人物たちはそれぞれその閉塞から抜け出そうとするものの、彼らを包む壁があまりにも高く厚く、乗り越えることを許さない。諦めてしまうもの、絶望するもの、あくまでも足掻くものがそれぞれいて、結局はそのすべては失敗に終わってしまうのだけど、それでも諦めずに生きることが、もしかしたら希望であるということかもしれない、と。永遠の繰り返しということは、何度でもトライアンドエラーが出来るということでもあり、その繰り返しは同じになるとは限らない。ということなのかもしれない。

・まあ、総じてクソッタレ(褒め言葉)な話でした。なんつーか、ひどく”若い”物語だなあ、と思いましたよ。

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最近のアニメ

・『ブラスレイター』。どこまでジョセフ(主人公)が活躍しない…。一応、パワーアップを果たしたものの、果たして主人公らしい戦いが出来るものか…。そういえばスノウがついに登場してきた。一体、どういう役回りになるのか…。

・『二十面相の娘』。感想を書いてなかったけど、やたらと好きです。とても良い。15話はコメディ、シリアスの配分が完璧で、途中に挿入されるサブエピソードとしてやたら面白かった。

・『セキレイ』。もう本当にどうしようもない。

・『ストライクウィッチーズ』。まあひどいな。ストーリーはわりとまともなだけにパンツアニメとしてのネタの作り込みに圧倒させられる。百合アニメでもあるか。

・『ワールドディストラクション』。小林ゆうと小野大輔のキャラは、どっからどうみても小林ゆうと小野大輔のキャラだな。声優から逆算してキャラ設定をしたのではないかと思うほどだ。

・『薬師寺涼子』。基本的に手堅い。大人版涼宮ハルヒの憂鬱という評を聞く。なるほど納得。セカイ系超絶能力を地位と権力と金に置き換えれば確かにハルヒだ。違うのは、自分の力に自覚的なところだろうか。ハルヒが成長したらこんな人間になるのかも知れん。あと、わざわざSOS団を作るほど退屈はしていない涼子さんなので、早々に泉田くん(キョン)をとっ捕まえたら満足しているのな。

・『空の境界』劇場版。『俯瞰風景』『殺人考察(前)』『痛覚残留』を観る。劇場でも観たが、改めて観ることでそれまで気がつかなかったところも観ることが出来た。それはともかくとして、特別限定版についているパンフレットの縮小版が着いている。パンフレットは買っていなかったので正直ありがたい。声優インタビューで、坂本真綾と鈴村健一の作品への理解度がすさまじく深くてびっくりした。すげえ。坂本真綾は既に式のキャラクターを完全につかんでいるな…。ところがもっとすごいのが鈴村健一。坂本真綾はわりと感覚的なんだけど、鈴村健一は、黒桐というキャラクターだけではない、『空の境界』という作品全体への考察がやたらと深い。貴様…実は重度のオタクだろう!?そこまで空の境界を分析的に読んでいるとは…恐れ入ったわ。能登麻美子のインタビューがあったけど、浅上藤乃のキャラクターに納得がいかなくて悩んだと述べていて、そりゃそうだと納得。声優ってすげえなあ。

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2008.08.01

買ったもの(書き忘れ)

1.『新しい太陽の書(4) 独裁者の城塞』 ジーン・ウルフ ハヤカワ文庫SF
2.『ばごんぼの嗅ぎ煙草入れ』 カート・ヴォネガット ハヤカワ文庫SF 
3.『桜庭一樹~物語る少女と野獣~』 角川書店
4.『プリンセスハーツ 乙女の涙は最強の武器!』 高殿円 ルルル文庫

『新しい太陽の書』もこれで全部出たか。さて…読むか。カート・ヴォネガットは、その、なんか突然読みたくなったので…。桜庭一樹は…まあ今買わないとなあと言う気がして。

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『サムライガード 警護寮から来た少女』読了

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サムライガード 警護寮から来た少女』(舞阪洸/GA文庫)読了。

舞阪洸を読むのも久しぶりだ。『プリンセス・ミネルバ』以来だから…えっと、15年ぶりか?………時が流れるのは早いなあ………。

日本刀とセーラー服と美少女を活躍させたい、という作者の欲望というかこだわりがひしひしと伝わってくるところが素晴らしい。わかる、わかるぞ!たしかに日本刀とセーラー服と美少女の組み合わせはある種の美学、いや真理がある!(ような気がする)そんな美少女がすっとぼけた性格でありながら同時に修羅であるとか、作者はどんだけオレと萌えの方向性が同じなんだ?どうもこの作者とは、摂取してきたものがかなり近いらしい。こんなところで同士を発見するとはちょっとびっくりした。

さて、そんな個人的には驚愕の出会いであったこの作品だが、これがまた見事なまでに話が進まない。起承転結で言えば、ようやく承が終わったところじゃないか?キャラクターの描写だけを積み重ねてはいるものの、びっくりするぐらい盛り上がらない。いや、盛り上がるところが無いんだから当たり前なんだけど。突如として後継者争いに巻き込まれた主人公が、それにきちんと向き合うまでが描かれているのだが、基本的に、日常描写が主眼だからなあ。刺客とのバトルとかあったりもするけど、これは主人公やヒロインたちのキャラ立てが目的のものだろうし。まあ次巻で話は大きく動くだろうし、これだけで判断するのは早計というものでしょう。

ようするに上下巻の上を読んだんだと思えばいいんだろうな。最初からそう書けよ。

まあとにかくヒロインの造型が素晴らしく、素晴らしいとしかいえない。うーん素晴らしい。

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