『世界平和は一家団欒のあとに(5) 追いかけてマイダーリン』読了
『世界平和は一家団欒のあとに(5) 追いかけてマイダーリン』(橋本和也/電撃文庫)読了。
今度の主役はお母さんだ!というわけで元異世界のお姫様兼主婦がメインキャラクター。当然のごとくその旦那にもスポットが当たる。たった一人、異世界の人間ということもある故の孤独感、望郷の念と、それに対する家族の絆があり、初登場のお祖父ちゃんのキャラクターなど楽しさという意味では、今が非常に脂が乗っているシリーズではあるまいか。巻ごとにスポットが家族の誰かに当たる手法も、それぞれのキャラの掘り下げに一役買っているところもいい。つうか、この作品って、巻ごとにそのメインキャラクターに萌えるための話のような気もするよ。その上でアクションありコメディあり、時にはラブあり、人情と家族愛は常にありとくればある意味において隙なしと言えるだろう。まあ要するに僕は好きだ。
内容について。まあ結局のところ夫婦喧嘩は犬も食わない話で、まったく人騒がせなとしか言いようが無いのだが、義務と使命の前に、主人公が子供の論理で肉親への愛情を貫き通すという話という側面もあり、ついでに異世界からの刺客など、なにやら物語が動いているような気がしないでもないのだが、この先関係無くなる様な気もするので勘違いかもしれない。
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