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2008.07.07

『死神のキョウ』読了

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死神のキョウ』(魁/一迅社文庫)読了。

寡聞にして『CLANNAD』をやったことは無かったので、この作者には初めて触れることになる。なるべく先入観を抜きに読もうと思ったけど、感想を書こうとするとどうしても『アネモイ』と比べてしまうな。いけないこととは思うが難しい。開き直って書いてしまうと、『アネモイ』に比べるとずいぶん地に足が着いていると感じる。物語の手続きをきちんと踏まえていると言うか、伏線とミスリーディング、そして意外性の演出をきちんとやっている。その分、ライトノベル的なお約束に縛られているように感じるのだけど、まあこれはたぶん先入観のせいだろう(良し悪しの問題ではない)。作品としては十分に面白く読めた。前半はドタバタ劇で奇矯な登場人物が織り成すコミカルな日常劇を描きつつ、後半から突如として失われてしまったことから日常が一転し、深い喪失を味わってしまった人々の痛切な想いを描きながら、最終的に物語に関わったものたちを救済へ導く物語は非常に強靭だった。表面的な派手さと反して、非常に王道的な物語を書く作者なんだな。

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