« 買ったもの | トップページ | 最近のアニメ »

2008.07.21

『SH@PPLE(1)』『SH@PPLE(2)』読了

51cfdyd7owl__ss500_51g9q72jjfl__ss500__2SH@PPLE(1)』『SH@PPLE(2)』(竹岡葉月/富士見ファンタジア文庫)読了。

表紙デザイン、いいね。富士見ファンタジア文庫も、客をひきつける努力をするようになってきた、と言うことか。パッケージで客をひきつけるのは戦術として(戦略としても)正しいよなー。

作品について。

『SH@PPLE(1)』
双子の姉の女子高の女の子に一目惚れした弟と、学校生活に疲れた姉が、お互いの立場を交換して学生生活を送る、と言うあらすじから受けた印象からは、良い意味で裏切られた。もっと軽い話になるかと思っていたけど、存外に真面目な作品。女装した弟は、好きな女の子のために行動し、男装した姉がしがらみから解き放たれて己の心のままに行動したことが、それぞれの学校に良い影響をもたらし、さらに一学校の枠内を越えて、相互に影響を及ぼしていくと言う展開には膝を打った。これは正しい。双方とも物語中で起きた事件に対してすべてに影響を及ぼすことは出来ないのだけど、二人が(意識せず)協力しあうことで生まれるダイナミズムが物語に大きな影響を及ぼしている。群像劇としての側面もあるのではないかな。また女装ものはライトノベルに数多くあれども、男女双方の立場の変化を描いた作品は寡聞ながら初めて読んだ、ような気がする。しかも、キャラクター小説としてもなかなか優れていて、良いライトノベルだと思いました。

『SH@PPLE(2)』
前回の事件の解決後、相変わらずお互いの立場を交換している姉弟のドタバタ。深刻な問題は前回で大方片付いてしまったので、本来の目的である弟の恋愛話に物語がシフトした。これも正しい、と言うかこれを忘れてはいかんよな。ただ、姉の存在意義が、弟のフォロー役になっているのだが、これはキャラクターの格の問題もあって、仕方が無いか(基本的に、この姉のキャラクターは物語中最強で、弟はやっぱり対等の存在ではないんだよね。まあ、姉とはそういうものなんですが)。そのためか、主人公としての視点は弟に集中していて、一目惚れした彼女との関係性の構築が主眼となっている。子供の頃の話など、着実にエピソードを積んでいっているなーと思った。しかし、一目惚れの彼女は、確実に主人公を意識しているのだけど、それは彼女の姉に対するものなのか、弟に向かっているのものなのかと考えるとややこしいことになってきた(いや、最終的には外見よりも心となって、弟くんとくっつくのだろうけど)。ずいぶん特殊な三角関係だな…。あと、今回出てきたヒロインは、どういう存在になるのだろう。この巻だけのキャラクターとは思えないので(主人公の正体を知っていることもあるし)、動向には注目。まさか三角(四角…五角?)関係になったりはしないと思うが…。いや、無いわけじゃないのか?

|

« 買ったもの | トップページ | 最近のアニメ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29313/41922782

この記事へのトラックバック一覧です: 『SH@PPLE(1)』『SH@PPLE(2)』読了:

« 買ったもの | トップページ | 最近のアニメ »