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2008.06.20

『大久保町は燃えているか』読了

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大久保町は燃えているか』(田中哲弥/ハヤカワ文庫JA)読了。

ようやく読んだ。面白かった・・・としか感想が出てこない話でございますね。

ナチス占領下の大久保町、って何?とかツッコミを入れてはいけない。これはボケではなく、大真面目な舞台設定なのだ。まさに言ったもん勝ちの世界である。大久保町はナチスの占領下にあるのだ!あるったらある!と作者に断言されてしまえばそれが真実。ツッコミを入れた読者の方が悪いのだ。ひどい話である。ひどい話と言っても別にこの作品がひどいというわけではなく、いや、ひどいと言えばひどいのだが、良い意味でひどい話で、どういう意味か分からんというツッコミに対しては、御説ごもっとも、と頭を下げるしかないのだけど、興味のある方はだまされたと思って読んでみるとよろしい。責任は持ちませんが。でも大丈夫。設定は奇抜だけど、いわゆる非日常に間違って巻き込まれてしまった主人公が、かわいいヒロインとロマンスしたり、タフ…でもない悪党とわたりあったり、格好良くアクション…はあまりしないけどたまにはしたりする超エンターテインメントであるからして、愉快な話が好きな人には断然おススメ。ばかばかしいけど、ワイルドなハードボイルドの空気、シリアスな雰囲気もあるのがたまらないが、シリアスな空気は数ページしか持たないのがこの世界の素晴らしいところですね。とりあえず河合さんは最強というかデウスエクスマキナというか、物語を神のごとき偶然さでもって支配していくところなどギリシア喜劇のごとき風格さえ漂う。つまり行き当たりばったりということです。嘘です。どっちが。

しかし、こうなると電撃文庫版のイラスト付バージョンも欲しくなる。おお、昔の自分よ、大久保町シリーズを買わずにいたとはなんとなさけない!

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コメント

電撃版を未だに売らずに持っていたりします。あっちのほうがイラスト好きですしね〜。

投稿: hobo_king | 2008.06.20 23:41

なんと恨めし…ではなく羨ましい。

一応、古本屋に寄ったときには探すようにはしているんですけど、これがあまり見かけないんですよねえ。

まったく、昔の自分には小一時間ほど説教してやりたいところです。

投稿: 吉兆 | 2008.06.20 23:57

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