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2008.06.24

『ゼロの使い魔(14)<水都市の聖女>』読了

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ゼロの使い魔(14)<水都市の聖女>』(ヤマグチノボル/MF文庫J)読了。

サイトが元の世界に戻される、と言う強い引きで終わった前巻は、離れ離れになってしまうことで、お互いが(と言うよりもルイズが)どれほどに大事な存在であったのかを再確認する会ですね。二人とも両想いであることが確定してきていたところで、望郷の念という、恋愛とはまた違った意味での、自分の居場所への希求を持ち出すところが見事だった。ここまでが前回の話。

この世界の悪役であるジョゼフ王の存在感は異常なことになってきた。狂気と理性を兼ね備えたジョゼフ王があまりにも格好良すぎる。対するは若き教皇ヴィットーリオで、この教皇様もまた清新過ぎて狂った正義と信仰を持ったキャラクターで、これもまた凄まじい。アンリエッタも多少は成長したけど、ヴィットーリオの本質をここまで見抜けずにいたあたりは、やはり経験の差か。圧倒的な存在感を撒き散らす二人の支配者を前に、アンリエッタはあまりにも手痛い教訓を与えられてしまったが、ここが彼女の分水嶺となるのであろうな。ここで生き残れば、あるいは。他にも完全に迷走している感のあるルイズやティファニアを尻目に、生きて帰れる事は諦めつつ、それでも希望は捨てないギーシュたち水精霊騎士隊のメンツの格好いいこと。こいつら、なんだかんだと言って実戦を経験しているんだよな…さすが肝の据わり方が違う。ヤマグチノボルは、こういう脇役や悪役を絶対に捨てキャラにしないで、必ずどこかで救い上げるところがえらいと思う。まあ、あざといと言えなくも無いけど。

さて、悪役好き、脇役好きとしては、いくらでも語ることが出来るほどに素晴らしい展開だったのだけど、肝心のルイズとサイトの関係は、なんだか上手くごまかされた感じ。まあ、ヒロインの危機のためならば、たとえ火の中水の中、時空の壁だって越えてしまうのがヒーローってもんで、まさにサイトはヒーロー以外の何者でもありませんな。あまり使いたくない言葉だけど、まあ、その、あー…愛の奇跡ってやつ?きゃ!言っちゃった(死ぬと良い)。まあそういう話でした。

ブリミルの話はとりあえず保留。そもそも、あの世界が本当に過去の世界なのか、あるいは夢と言うか仮想空間なのかが分からないので、判断は出来ないかな。ただ、この真実がいわゆる”戦争を終わらせるほどの宝”(By 『アリソン』)となるであろうこと間違いないと思われる。戦争にひと段落ついたら、また過去への旅が始まるのではないかな。

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