近況
相変わらず気力と体力が低空飛行。更新頻度も、しばらくはとびとびになりそう。まあ、生活の方が大事だしな。
実家に帰ったときに本棚の整理をしていたところ、高瀬彼方の『ディバイデッド・フロントⅠ』が出てきた。これ、発売当初、どうも面白さよくわからなかいと言うか、引っかかるところがあったので、ほったらかしにしていたんだよな。
ところが、何の気なしに読んでみたところ、むちゃくちゃ面白かったのでひっくり返ってしまった。昔の自分は、やはり本の良し悪しも分からない節穴だった、とういう傍証がまた一つ生まれてしまったようだ。おそらく、こうした傍証は、途切れることなく、また今の本を10年後ぐらいに読み直したときに、別の感想を覚えるのだろう。
読書と言うのは、本当に不思議なものだと、しみじみと思うのはこういうときだ。同じ本を読んでも、本当に読んだ自分が同じ人間だったのか疑わしくなるぐらいに感想が異なることがある。誰か他の人がの感想を読むと、本当に感想を書いている人と読んでいる本が同じ本なのか、疑わしくなってしまうときがある。
思うに、読書と言う行為は、読み手の人格、経験等、つまり、その人の人間そのものと密接に関わっており、本を読むことで、人間的側面が浮き彫りなってくるということなのだろう。5年前の自分は、今の自分とは、やはり別人なのだ。考え方も立場も違う。本を読み直すことで、そのことがはっきりと理解することが出来ると思うのだった。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント