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2008.04.26

『ねくろま(4)』読了

ねくろま(4)』(平坂読/MF文庫J)読了。

なにはともあれ4巻の壁を突破できて良かった良かった。『サイレントラヴァーズ』の無念があっただけに、喜びもひとしお。僕が。

結局、あれですか。売れるためならなりふり構わぬ、己の魂まで売りさばかんとする平坂読の執念が実った、ということなのだろうか。いや、別に貶しているわけではないんだけど、この作者にしては、かなり手加減している作品ではあるから、窓口は広くなっていると思われる。記号化をしすぎて、もはやなにかを超越している感もある萌え展開も、今のところギリギリのラインで”萌え”に留まっているようだし。

しかし、それゆえに重度のヒラサカヨミストである自分としては、物足りないところが多い。確かに、幼女も裸もエロもいくらでもあるのだが、例えば主人公がよくわからん自意識に振り回されて暴虐魔王となって必然性のないエロスに学園を叩き込んだり、前巻ですわラスボスか!?とおもわされたある人物(+四天王と八鬼将と三人衆と十二魔将)が冒頭で瞬殺されたりするシーンは強制的に脱力させられてしまうほどの凄みを感じないでもないのだが、全体で見ると非常に当たり前のラブコメで処理されてしまうところ、やや物足りなさを感じてしまった。

もっともこれは、繰り返しになるが、重度のヒラサカヨミストである自分だからであって(実際、先述した冒頭のシーンや、なんの意味もなくエロを叩き込むシーンのくだらなさなど、良い点はいくつもあるし、平坂読の独特なセンスは出てきている)、一般的に見れば十分に逸脱しているとも思う。とは言え、どこか足りない、という感覚は拭いがたく、いかな冒険精神とて資本主義の厳然たる理に逆らうことが難しいと言うことに、わずかに寂莫を覚えるのだった。

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