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2008.04.24

『サイレントラヴァーズⅣ 真実を君に』読了

サイレント・ラヴァーズⅣ 真実を君に』(吉村夜/富士見ファンタジア文庫)読了。

またしても4巻で完結か。どうにも吉村夜は4巻の壁が破れないらしい・・・。まあ、当初からの予定通りだったのかも知れないけれど。

前回の引きで現れたもう一人のセツナの存在は、まあそれしか無いよなと言うところで落ちた。まあ魂の唯一絶対性なんて、いまどき流行らないしな。そんなの信じている人もいないだろ、たぶん。<偏向しています。これは、アンタレスの悲劇性をあおる意味と同時に、きちんと物語を落とす以上、そして、これで人間に戻れてめでたしめでたしなんてことがあるはずもないことも考えれば、実にどこも丸く収まるわけで、まあ、それはそれでいんじゃね。

結局さ、この作品で言い続けていることってのは、どんなひどい状況にあったとしても、それはなんのいいわけにもならないし、してはいけないということなんだよな。体が機械になっちゃった。ああ大変だ。恋人とも添い遂げることが出来ない。悲劇だ。でも、そんな悲劇に撃ち折られるのではなく、それでも、そんな体でも、何か出来ることがあるはずだし、何かが出来るのなら、それは不幸なことではないはず、なんだろうよ。個人よりも、より大きなもののために生きる。それは、個人としての行き方ではないけれども、決して貶めてはいけないもののはず(この辺の価値基準って、現代ではわりと転倒しているよな。個よりも全を優先することが、悪いことだと思われている。それはあまりにも乱暴すぎる)。

だからまあ、このラストは、たぶん、ハッピーエンドと言っていいんじゃないかな。別に格好付けでもなく、いや、ちょっとぐらい痩せ我慢はあるかもしれないけど、それだって自分で選んだことだもんな。

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