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2008.04.24

『円環少女(7) 夢のように、夜明けのように』読了

51th76wu4nl__ss500_ 円環少女(7) 夢のように、夜明けのように』(長谷敏司/角川スニーカー文庫)を読んだのだった。

魔道師たちにとっては”地獄”に相違ない世界で生きるのは大変何だろうな、と同情する環境は揃っているのに、事態がそれを許さない。あまりにもアホな状況にただただあっけにとられるばかり。これは良いびっくりドッキリ魔法人間ですね。わかります。

各短編の合間に全体をつなぐショートストーリーが入っているという作品を読むとなぜか思い出すのが牧野修の『忌まわしい匣』だったりするのだが、なんでなのか自分でも分からん。なんか強烈に印象が残っているんだよなあ。

はいはい、何の関係もありませんね。すいません。

以下各話感想。

「しあわせの刻印」
刻印魔道師の悲惨な人生と、その中でも幸せをつかみとろうと人はもがく。今までわりとありえなかった、フツーの刻印魔道師と言うやつがどんなものなのか、その一つの姿を描いていると同時に今作における唯一のシリアス作品。まあ、仁とメイゼルにとっては、それは一つの希望でもあるんだよな。ある意味、フツーに良い話。

「つながれる愛のしるし」
しりとりで魔法を発動させる天盟体系ってマジで使い難くね?その分、発動したときの問答無用さは突出しているが…(認識されたら魔法が破壊されてしまうのなら、認識されない概念そのものを魔法にすればいいじゃない、と言う理屈か?・・・間違ってるような気もする)。それにしても近接戦闘では使いたくない。だからこそ”愛”なんてものに拘っているんだろうが。てゆか、インマラホテプはいったいどうなったんだ!?放置か!

「薔薇はうつくしく散る」
小学校にも生徒会ってあるところにはあるんだなー。それにしたって、”選挙活動”をしようと言う発想を小学生がすること自体がすごい。確かに、常にトップに立とうと考えている人間しか出来ないよ!すごいなあメイゼル。まあ、結局それもきっと本題ではなくて、犬…じゃなくて、賢猟大系の魔道師が今回のびっくりドッキリ魔法人間です。うーん…匂いと味から魔法を引き出す魔法体系か。結局、メイゼルの犬(そのままの意味です)になりたがったのは、魔法と関係があるわけじゃなくて、コイツの趣味か…。あまりにも脈絡が無さ過ぎるけど、メイゼルには女王役がこの上なく似合っているので不自然さが無いのが問題だ(いや、冷静に考えれば不自然極まりないんだけど)。

「ハダカのこころで」
はいはい、口絵に出てくるセラに仰天した人も多いでしょう。しかし、いまだに錬金体系で”全裸”という相関関係がさっぱり分からんのだが…(以前、理屈は説明されたけど、納得しがたいというか…)。まあ、ひどい目に合う担当である寒川さん家のお嬢さんが主人公でした。なんか魔道師に好かれる体質なのかしらね。セラは常識は無いが良識はある人らしく、紀子(寒川さん家のお嬢さんの名前です)の陥った困った事態を何とかしようと奮闘するわけですが、その困った事態のほとんどの原因がセラ自身であるということが問題だ。まあ「紀子の母です」と言ったときには、正直感心したが(服を着ていたしな)(←重要)。ともあれ、ここで再登場と言うことは、今後も出てくる目もあるのかな。

なにやら新しい敵も出てきて、次の巻への前ふりもばっちり。相変わらずきずなと同棲している仁には正直殺意しか抱けないんですが、組織の後ろ盾を失った彼が、どこまで状況に抗えるのか、次回を楽しみにしましょう(でもきっと抗えないで押しつぶされてしまうんだろうな。きっと)。

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