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2008.03.21

『脳Rギュル(2) ショートツ心臓とヤネ裏の卵』読了

5155alogl0l__ss500_脳Rギュル(2) ショートツ心臓とヤネ裏のタマゴ』(佐藤大とストーリーライダーズ/ガガガ文庫)読了。

相変わらず面白い。似非大正ロマンにエログロナンセンスをほどよくまぶし、陰謀と策略に翻弄される男と、恋に恋する少女たちを配置したら凄いことになっちゃった作品と言えるのかも。

主人公のはずのギヤマは上手くいかない現実に苛立ち、八つ当たりめいた自棄的な行動を繰り返し、ホトリはかつてあったはずの幸せをもとめて”脳R”の幻想に堕ち、シイにはガールズラヴのかほりが漂う。

なんとも混沌、なんともグロテスク。なんとも悪趣味。

そんな混沌とした作品が大好きな吉兆さんとしては、まさに至福の読書でございました。

個人的には、ギヤマが徹底的にクズ野郎化しているところがたまらなかった。自分が壊してしまったものを直視することが出来ず、ホトリを避け、シイを遠ざけ、しかしてオトラの魔性に取り込まれる。まったくどうしようもねえ野郎だぜ!

そんな自分に怒りと嫌悪を抱きつつ、今更生き方を変えることも出来ない不器用な男なギヤマが、ついにホトリが”堕ちた”ことで、過去の罪に向き合わざるを得なくなって来るのではなかろうか。

彼がどのような決断を下すのかが、おそらく3巻の結論になりそうな予感がします。

あー、シイちゃん?彼女はもう”彼女”と仲良くしていたほうがみんな平和なんじゃない?

(なんでお前そんなにシイに冷たいんだよ…)(いや、だって、彼女、全然物語に関わってこないじゃない。主要キャラのはずなのに)(そういやそうだな…いや、きっとこれから活躍するに違いない!)(でも、彼女が活躍するということは、ギヤマは昔の女を捨てて若い女に走るわけ?それって無節操っぽくない?)(それは…まあなあ)

などと言う脳内会議が白熱した議論を交わしたことも今となっては良い思い出です。結論、ギヤマは死ね…じゃなかった。責任を取れ、と言うことでFA。

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