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2008.03.14

『ほうかご百物語』読了

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ほうかご百物語』(峰守ひろかず/電撃文庫)読了。

例によって、非常に電撃文庫で大賞を受賞した作品らしい作品(?)。最近の流行を適度に取り入れつつ感情移入をしやすい主人公を設定し、尖ったところは極力排して読者への不快感を削ぎ落とし、ヒロインは多分に記号的ながらも、ちょっとした捻りを加えて個性を与えている。まあ、(商品としての)完成度は高いし、現在の電撃文庫は、こういった作品を中軸と言うか、大本に据えているのだろうな、と言うのが如実に分かる作品だった。

あまり褒めていないような気もするが、少なくとも退屈と言うものだけはしないので、十分に面白いとは言えるのだけど、どうも作者が一体何をしたいのかが良く分からないや…。作者のこだわり、と言うべきものがどうも見えてこないので、注目すべき(評価すべき、あるいは楽しむべき)ところに焦点が合わない感じ。うーむ…あるいはこのとらえどころの無さこそに注目すべきなのかもしれないのだが、この一作ではなんとも判断は出来ないか。まあ、新人だし、これから見えてくるのかもしれない。

いや、本当に上手く褒められなくて申し訳ないのだけど、良く出来ていることは間違いないし、面白いことは面白いので、誤解無きようお願いいたします。

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コメント

私も似たような感想ですね。まぁ面白いです…けどなんかこれと言ってここがいい!と言う点が無いというか…無難な感じ?人に聞かれたら「悪くは無い」と答えちゃいそうな。

投稿: kkrk | 2008.03.15 13:28

けっこう妖怪ものとしては考証もしっかりしているし、オチにも生かされているのだけど、どうしても”良く出来ている”と言う感想しか出てこないんですよ。

もちろん、それはそれで良いことなんですけど。

投稿: 吉兆 | 2008.03.15 17:26

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