『レンズと悪魔Ⅵ 魔神応報』読了

『レンズと悪魔Ⅵ 魔神応報』(六塚光/角川スニーカー文庫)読了。
バルヒーヨがマジ小悪党。しかし、金と権力を手にした小悪党ほど恐ろしいものは無いという典型である。金と権力を手にしているのでとりあえず手が付けられないんだけど、小悪党なんで欲望を抑制する忍耐が足りない。遅かれ早かれ自滅するタイプなものの、この手のタイプに限って他人を蹴落としてのし上がり、破滅するときは周囲全部を巻き込むんだよ…などどオレは何を語っているのだ。
わりと今回はバトル分大目。しかも同時中継式でバトリング。珍しく主人公が役に立っていたような印象があるなあ(主人公コンビの能力は攻撃力は無いけれども、応用性が高いと言うことが良く表われていたけれども、基本的に一撃必殺の能力を持っている魔神が多いから、いまいち使えないんだよなー)。バルヒーヨとのバトルは、バルヒーヨのあまりの小物っぷりからどうも真剣味が薄いのだが、しろがねの悪竜やらなにやらでやっていることは十分にゲスいので、十分に邪悪であることには疑いない。まあエルバの武器がまた緊迫感を削ぐものの、やはり緊迫したバトルと言っても良いのであろう。たぶん。チキュウ空手バトルや、しろがねの悪竜との壮絶…なはず(だっていろいろ生き死にがかかっているし、エイジの存在はまさに悲劇なんだぜ?)のバトルは、少年漫画的な駆け引きがあって良いです。
全体的に脱力感満載なギャグが緊迫感を削ぐのだが、しかし、その独特な間の外し方がこの作品らしいっちゃあその通りだったりするので、いろいろな意味で気楽に読めるも良いものですなあ。
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