『戦闘城塞マスラヲ Vol.3 奇跡の対価』読了
『戦闘城塞マスラヲ Vol.3 奇跡の対価』(林トモアキ/角川スニーカー文庫)読了。
なんか良い意味でも悪い意味でもムチャクチャだなこの話は(まあ今更ことだけど)。しかし、一見ムチャクチャに見えても、きちんと真面目でシリアスな展開に持っていける作者は凄いと思う。つまり、実はこの作者、全部計算づくでやっている可能性もあるなあ…。あそこまで悪乗りしたレース展開をしておいて、実は我らが主人公であるヒデオ(貧乏、ひ弱、引きこもり)の、不屈の闘志と信念を持った超格好良いヒーローぶりがたまらんかった。意外とこいつ色々な女性キャラにフラグを立てまくってんな…。
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コメント
ヒデオの「僕も……勇者のように……なりたかった……!(ところどころ省略)」の場面にじんわりときました。やべぇ、切ねぇ。そうだよね、ヒデオ君だって、昔は憧れたりしたんだよね。言い方悪いですけど、負け犬にしか叫ぶ事の許されない想いですね…。
投稿: もじのくまさん | 2009.03.13 10:58
林トモアキは負け犬と言うか負け組と言うか、そういうスタンスの人をわりと好んで描いていますよね。でも、負け犬にだってプライドがある。そういう負けている中の格好良さみたいなものを描くところが良いと思うんですよね。
投稿: 吉兆 | 2009.03.13 22:04