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2008.02.05

『修道女エミリー -鉄球姫エミリー第二幕』読了

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修道女エミリー -鉄球姫エミリー第二幕』(八薙玉造/スーパーダッシュ文庫)読了。

一見ライトノベル風の超能力バトルアクションを繰り広げていても、ディフォルメされたキャラクターだって、みんな傷つけば痛いのです。

僕はこのシリーズをそういう方向性だと思っているんだけどいかがなものだろうか(聞くな)。

痛い、と言うのは、単に心的外傷とかそういうのじゃ無くて、肉体的にも精神的にも暴力を振るわれれば痛みがある。そして、その痛みが、人間にどのような影響を与えてしまうのか、と言うことで、その描写が良いなあ、と。

例えば、エミリーの侍女であるセリーナって、前回の戦いが生き残ったものの、片腕に深手を負ってしまったため、障害が残ってしまった描写があって、読みながら、おお、と思ったり。容赦がないなあ。

で、重要なことは、そういう”痛み”(あるいは”傷”かもな…。一度ついたら取り返しが効かない、と言うこと)を受けた後で、それでもどうやって生きていくのか、と言うことを描いている。

前回、自分のプライドのために郎党すべてを皆殺しにされてしまったことで、深く深く傷ついてしまったエミリーが、それでも自分自身に誇りを持って、なお後悔しないように生きようともがく姿は、やはり気高いものだと思うのだなあ。

また、エミリーと言う存在をまっさらな視点で捕らえ直すために、政治的な視点を持たない、言い換えればエミリーを個人として観ることが出来るグレンと言う人物が主人公に配されたのかもしれないなあ、とも思うのでした。

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