« 『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(3) 死の礎は生』読了 | トップページ | 『鉤爪プレイバック』読了 »

2008.01.09

『狼と香辛料Ⅵ』読了

51b1c1kqsl
狼と香辛料Ⅵ』(支倉凍砂/電撃文庫)読了。

ロレンスとホロの旅路もいよいよ大詰め…と思いきや、ここで寄り道宣言ですかぁ~?と、隙を突かれてびっくりしてしまいました。これが大人の事情と言うやつですか…などと言うまでも無くアニメ化の影響です。ありがとうございました。正直なところ、あとはクライマックスまで一直線だと思ったので、ここで溜めるのは意外な感は禁じえないのだが、ただ、ロレンスが代弁するように、二人の旅をすぐに終わらせたくないという気持ちは、ロレンスたちだけではなく、われわれ読者が感じていることそのものでもある。旅の終りを予感しながらも、せめてもうしばらくの夢を見たい。それを否定することは、(このシリーズをもっと読みたいと思う)僕自身に跳ね返ってくることでもあるので否定出来るものではなく、そこでロレンスと読者の気持ちは一致している。ただ、その行為は来るべき終りを先延ばしにする行為でしかなく、いつかはその時が来てしまうことはどうしようもないことなのだ。だが、それは単に執行猶予を望み、問題を先延ばしにしているだけのものではない。この6巻(そして7巻以降)は、彼らが今まで過ごしてきた旅路を思い、そしてお互いがたとえ別れ別れになったとしてもやっていけるように、その準備をするための日々なのだろう。ロレンスにおしかけ弟子がやってきたことはまさにその証だ。ロレンスが新たな旅に出発するための道連れ、あるいは彼が旅の中で得てきたものの受け継ぐ存在なのだろう。今はただ別離に向けて、踏みしめるように歩み進める物語に酔いしれるのみだ。

|

« 『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(3) 死の礎は生』読了 | トップページ | 『鉤爪プレイバック』読了 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29313/17627264

この記事へのトラックバック一覧です: 『狼と香辛料Ⅵ』読了:

» 狼と香辛料 抱き枕 [ニュースメディア]
狼と香辛料(3)商品価格:619円レビュー平均:4.0支倉凍砂 「狼と香辛料」 #6ロレンスになったような感じがしてかなり面白かったです.狼と香辛料 6 (6) (電撃文庫 は 8-6) 作者: 支倉凍砂 出版社/メーカー: メディアワークス 発売日: 2007/12/10 メディア: 文庫 感想::ライ..... [続きを読む]

受信: 2008.01.10 14:42

» 狼と香辛料とは、何ぞや? [噂の評判]
ちょっと前に広告の通信販売のところで買った品物が到着しました。早く来ないかと首を... [続きを読む]

受信: 2008.01.11 19:33

« 『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(3) 死の礎は生』読了 | トップページ | 『鉤爪プレイバック』読了 »