『創世の契約(3) 傭兵王』読了

『創世の契約(3) 傭兵王<レギオネスト>』(花田一三六/C・ノベルズファンタジア)を読んだ。
2巻において絶大なる影響力をもった、傭兵団長ライゲンベックが凶弾に倒れるという展開。こういうの、主人公に対して強い影響力を持った庇護者が、道半ばにして倒れる、というのはビルドゥンクスロマンとしては王道だよな。もっとも、ライゲンベックがあっさり復活してしまったのには、少々肩透かしだったけれども。
けど、物語がそのままレスティの成長物語には進まず、傭兵王とも呼ばれることになったライゲンベックと、その仲間たちの物語に移ってしまったことを考えると、これで良いのかもしれない。と言うか、作者の中では、この作品はレスティ(ベルネ)の物語ではないんだろうね。
視点があっちこっちに飛びまくり、凶弾を放った犯人探しをやっているかと思えば、橋作りの職人たちのいがみ合い、あるいは若きライゲンベックとその仲間たちの立身出世物語と、わりとごたまぜ感があるんだけど、これは、人間と混血の希望である「傭兵王国」そのものを描こうとしているのだ、と思うと納得が出来た。
ちょっと詰め込みすぎ、つーか、圧縮しすぎなところがあるんだけどね。まあそれはそれで。
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