2007年下半期ライトノベルサイト杯
いつものことながら2007年下半期ライトノベルサイト杯に投票いたします。
よろしくお願いいたします。
以下、新新規作品部門を順不同にて。
【07下期ラノベ投票/新規/9784894255708】
「たま◇なま ~生物は、何故死なない?~ 」(冬樹忍/HJ文庫)
会話が死ぬほど楽しい。楽しいだけではなく深刻で、シリアスでさえあるのに楽しい。悲劇を悲劇的に描くことが物足りないと思う人にオススメ。…ってわかりにくいよ。
【07下期ラノベ投票/新規/9784344013988】
「黄金の王 白銀の王」(沢村凛/幻冬舎)
例によって、ライトノベルとの境界線上にある作品。純然たるファンタジー大河ロマンであると同時に紛れも無いキャラクター小説でもあります。
【07下期ラノベ投票/新規/9784044729035】
「ばいばい、アース I 理由の少女」(冲方丁/角川文庫)
この作品は、冲方丁が自らを作家と言うまったく新しい環境に自らを投げ入れる、すなわち旅立ちの時期に書いたもの。旅立ちまでの不安と葛藤、さまざまな摩擦を描いた作品で、正しく冲方丁と言う作家はここから始まっていると言える。
【07下期ラノベ投票/新規/9784150309046】
「時砂の王」(小川一水/ハヤカワ文庫JA)
コンパクトにまとまった小川一水。それってけっこう重要だよね。
【07下期ラノベ投票/新規/9784344013841】
「有頂天家族」(森見登見彦/幻冬舎)
とりあえずオレは森見登見彦が好きすぎる!と言うことで。
以下、既存作品部門。
【07下期ラノベ投票/既存/9784829163955】
「食卓にビールを6」(小林めぐみ/富士見ミステリー文庫)
完結した、と言うことに未だに納得が仕切れない。すぐにでも続きが出そうな気がするのだが…。
【07下期ラノベ投票/既存/9784840120579】
「えむえむっ!3 」(松野秋鳴/MF文庫J)
読むだけで脳のシナプスが火を噴く感覚。ただならぬ個性を持った変態たちが出てくるのに、作品自体は爽やかと言うのがなんとも・・・。
【07下期ラノベ投票/既存/9784094510393】
「武林クロスロード (2) 」(深見真/ガガガ文庫)
2007年下半期は、僕が深見真を”発見”したとして歴史に刻まれることになるであろう!括弧笑い。
深見真が、あまりにもガチすぎる作家であるということを心底思い知らされました。
【07下期ラノベ投票/既存/9784086010900】
「流血女神伝 喪の女王(8)」
完結記念。大いなる神々が生きる世界と、小さな個人が生きる世界が共存し、お互いに影響しあいながら一つの時代の終焉を描いたこの作品は、ちょっと、言葉に出来ない凄さがあるよなあ…。
【07下期ラノベ投票/既存/9784198927035】
「秘曲笑傲江湖(7)」
完結記念。まあ、金庸作品はまだまだ刊行されるから大丈夫だ。この物資があればあと10年は戦える!そういうわけなんでライトノベル読者はとにかく金庸読むと良いと思う。1950年代にすでにこの人はツンデレを発見しているんだぜ!?しかも現代に通用するレベルで!
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