『桜ish -推定魔法少女-(2)加速連鎖は恋心』を読んだ
『桜ish -推定魔法少女-(2)加速連鎖は恋心』(一肇/角川スニーカー文庫)読了。
これはけっこう好きな作品だなあ。後ろ向きで人生を全然楽しめない主人公が、魔法少女となることでポジティブなあり方を学んでいくとも取れるけど、変身前と変身後で別人格的に描かれるようになって(と言うよりも、ヒーローとヒロインが同一人物的な描かれ方をしているのだな)、なかなか複雑な面白さが出てきたように思う。ネガティブではあるけど、それでもヒーローに憧れる気持ちをなくしてはいない主人公は好感が持てるし、変身後の姿である魔法少女の元気爆発の前向きさは無条件に好ましい。同時に、そういったポジティブさに対して、主人公がネガティブな視点からカウンターとして機能していて、単なるポジティブさそのものを肯定しているわけでもないところもいいなあ。もちろんそういった細かいところも抜きにしても、身体だけ女の子になってしまった主人公が困惑してハラハラわくわくだったり(阿呆)、クライマックスにおけるテンション急上昇で疾走するバトルシーンも格好良いし、あれ?実はこの作品、隙が無くね?オレ、絶賛してね?
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