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2007.11.29

『時砂の王』を読んだ

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時砂の王』(小川一水/ハヤカワ文庫JA)読了。

2300年後(だっけ?)の地球に襲来した異星の戦闘殺戮兵器(ET)と絶望的な戦いを続ける人類が見出した賭け。それは過去に遡り、ETたちの襲来を事前に防ぐこと。その任務のために生み出されたメッセンジャー(人造人間)たちの壮絶な戦いを描いた作品。このあらすじの凄まじい骨太さに比較してあまりに本が薄くて一体どうなることかと勝手に心配していたものだけど、見事に物語を綺麗に決着させているところがえらい。小川一水さいこー。はるか未来からどんどん時を遡って、たどり着いた最終防衛ラインが邪馬台国の時代という発想がまた面白いなあ。また使いの王オーヴィルが元の時間軸に残してきた女性との想いや、邪馬台国の女王卑弥呼との間に生まれる情愛を初めとする個人レベルのミクロな領域と、個人の想いをすべて飲み込む大きな時間の流れが同時に語られているところが感動を呼び覚ましていると思う。とても面白かった。

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