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2007.11.17

『有頂天家族』はアニメになっても面白そう

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有頂天家族』(森見登見彦/幻冬舎)読了。

森見登見彦が描く化けダヌキ一家の話。例よって現実と隣り合う幻想世界を描いているんだけど、主人公が化けダヌキ一家の三男であることもあり、幻想よりのお話なのかも。もちろん天狗も出ます。しかし、幻想の担い手であるはずの主人公たちも、森見登見彦の手にかかればのほほんお気楽ケセラセラになってしまうのであった。任侠道に生きた偉大なる父の面影を偲びつつ、思い思いに受け止めていく一家のてんやわんやの物語を、京都と言う町の、現実と幻想が入り乱れる不可思議な猥雑さをからめてにぎやかに、そして愛情深く描く。毎日がお祭り騒ぎみたいで、厳しい現実もありながらも、それでも決してお互いの手を離さない家族の愛。そんな姿に好感と憧れを抱かずにはいられない。森見登見彦一流の”駄目人間”への屈折した愛情(かなあ?)も健在で、どうしようもない駄目な人すらどこか憎めない。「面白きことは良きことなり!」まこと、まことにそれ真理よなあ。

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