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2007.11.26

『ドアーズ(1)』を読んだ。

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ドアーズ(1)』(神坂一/角川スニーカー文庫)を読んだ。神坂一を読むのなんて何年ぶりのことであろうか…。スレイヤーズの10巻あたりから読んでいないから、たぶん10年以上前か(適当)。一時期、神坂一の平易さが気に入らなくて別の作品に流れていったものだけど、今読んでみると、神坂一の平易さと言うのは、読者を考慮した計算に基づいたものだったんだなーと言うことが良く分かる。マニアックにならず、かといって安易でもない、エンターテインメントとして絶妙なところをついているんだなー。必ず作品に読者を惹き付けるフックを用意しているところも良いですね。基本的にセオリーに忠実なのに、ほんのちょっとだけ”捻る”。そのわずかな捻りが料理における素スパイスのように作品に切れを与えている。例えば『妹が触手になっちゃった』とか(そこかよ)、ファンタジーの世界で魔王と戦ったり(そして一瞬で決着したり)。若さがもたらすドロドロとした熱情はそこには無いけど、ベテランの持つ円熟した技量があって、実に好ましいと思えた。読んでいてまったく不快感を受けないのは素晴らしいなあ。良い意味で力が抜けている。多様な価値観(作者にとっても読者にとっても)を受け入れる懐の深さがあると思うのでした。

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コメント

通りすがりのものです。
知り合いでドアーズ読んでるって人が居なかったのでここ見てとても嬉しかったです。

神坂一のあの発想のキレは素晴らしいですよね。妹が触手なんて思いつきませんよ(そこかよ)

とりあえず読んでる人を見つけた嬉しさで書き込みました。ではでは

投稿: べるふぇ | 2007.11.26 23:58

そんなに読んでいる人って少ないんでしょうか。僕の印象では、みんなわりと面白がっているような気がするんですけど。

妹が触手というのも、インパクトが強烈ではあるんですけど、それをことさらに強調しないところに作者の人柄が偲ばれますね。

投稿: 吉兆 | 2007.11.27 01:03

偲んでどーする(自己ツッコミ)

投稿: 吉兆 | 2007.11.27 09:45

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