『マリア様がみてる 薔薇の花かんむり』読了
『マリア様がみてる 薔薇の花かんむり』(今野緒雪/コバルト文庫)読了。
帯でネタバレしているんだけど、前巻の時点でこの結果は目に見えていたので特に問題はなさそうですな。そもそも、ここまで引っ張ったわりにはロザリオの受け渡しはあっさりと終わっていて、あーすでに二人の間では気持ち的には完全に繋がりあっているんだなーとか思った。祐巳もすごく大人になったねえ…。祥子さんもすっかりどっしりと落ち着いてしまって、お祖母ちゃん的ポジションに収まってしまっていて、頼もしいのだけどなにか物足りない…。もうちょっとほら、なんかその、アレがないんでしょうか。…ああ、いや、別にさもしい読者の卑俗な望みでございます(卑屈)。まあ、あっさり妹問題にケリがついたあと、早速、二人の姉妹としての生活が始まっていくなかで、変わらないようでいて変わってしまった関係をどのように再構築していくのかと言う点が主眼になってきたのは予想通りではあったけど、ずいぶん早かったような気もする。二人の蜜月は長くは続かないのね…と言うほどでもないか。今のところ、二人とも鉄壁の関係っぽいしな。どのように乗り越えていくのか、これからもゆるゆると追わせていただきます。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント